2016年 大阪市定期刊行物購金額の削減について、 2月 1日 市政改革はオール大阪で。 大阪市は定期的に発行される定期刊行物等の購入を検証し、経費の削減を図る改革と して、削減状況を市のホームページで公開している。 「これまでの削減状況」から、購入金額は平成23年度:約3億2千万円、平成24 年度:約2億円、平成25年度:約1億8千万円、平成26年度:約1億7千万円、平 成27年度見込:1億6千万円で、平成23年度検証開始以来約半減することとなる、 が、これ以上の削減は難しいとも言われている。 しかし、その内訳を見れば日刊5大紙と大阪日日新聞(5大紙比少部数)の占める金 額が大阪市全体で年間約5千5百万円にもなり、これは市の刊行物購入金額の凡そ3分 の1となることから見直しを図ることで更なる削減が可能となると思われる。 昨今インターネットやコピー、ファックス等々の通信機器は著しい発達を遂げている。 大阪市全体で各一紙一部を求め、市に必要な関連記事をその関連所属部署に送付するこ とで充分だろう、担当者を置けば人の活用にもなり費用の削減にもなるはずだ。 市担当職員が「新聞記事のコピーは著作権法上出来ないことから毎月1.150部も の購入になる」と述べた、が事実か疑問だ。何故なら市は新聞記事を営利目的として使 う訳ではないからだ。もし新聞を著作物として扱うのであれば、今国会で議論されてい る消費税アップに対する軽減税率の対象にするべきではないことになる。新聞は広報を 担う為広く周知される事が主たる役割となるものだ。最近の新聞には偏った報道も多く その有用性には疑問も残る。新聞記事が行政の施策運営上にどれだけ有効な働きをして いるのか?市は購入金額削減のみならずその有用性の検証をしてその必要性をもっと 真剣に検討するべきだ、何故なら購入費用5千5百万円は血税だからだ。 この刊行物購入金額削減の取組みは平成23年度からだが、これは橋下前市長就任後、 行政上の無駄の削減としての取組みから始まり、それ以前のデーターは無いと聞いた。 これは各部署が単独で刊行物の購入をし、オール大阪での把握をしていないことになる。 この事例からみても行政の無駄は無くなっておらず、バブルが破綻して20年以上が 経過しても、バブル期同様の施策運営を続けていることが窺がえる。国も含めて縦割り 組織にありがちな非効率な行財政運営が営々と継続され、挙句の果てには経済の活性化 策とばかりに大型公共工事を連発して失敗し今その借金の返済に市税をつぎ込んでい る。つまり2重にも3重にも無駄な施策運営が行われ市民サービスを阻害している。 日刊5大紙は橋下市長が任期中に果敢に取組んだ改革を殆ど評価しなかったが、この 刊行物購入の削減状況から見ても橋下前市長は市政改革への道筋を付けた証となる。吉 村新市長はこの取組みを継続し更なる無駄の削減に取組んで欲しい。 以上
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