SPF豚農場認定規則

SPF豚農場認定規則
一般社団法人
日本SPF豚協会
平成 22 年改正
SPF豚農場認定規則
第一章
第1条
総則
SPF豚農場認定規則の制定
一般社団法人日本SPF豚協会(本会という)は、定款第 4 条第 2 項および第 3 項の規定
にもとづき、SPF豚農場認定規則(本規則という)を制定する。
第2条
本規則の適用範囲
本規則は本会の会員に属するSPF豚農場に適用する。
第3条
本規則の構成
本規則は、第一章「総則」第二章「GGP・GP農場認定規則」、第三章「CM農場認定
規則」、第四章「ピラミッド外導入SPF豚農場認定規則」、および附則をもって構成する。
第4条
SPF豚およびSPF豚農場の定義
1.本規則におけるSPF豚とは、重大な疾病のないことが確認された母豚から、日本国
内において第 14 条第 1 項の外科的手段によって作出されたプライマリーSPF豚
(Primary SPF Swine)、および第 2 項の自然分娩によって生産されたセカンダリーSP
F豚(Secondary SPF Swine)であって、本会が定める基準を満たし、かつ本会が認定し
たSPF豚農場で飼育されているものをいう。
2.本規則におけるSPF豚農場とは、前項のSPF豚のみが飼育され、本会が定める基
準を満たし、かつ第 7 条に定めるSPF豚農場認定委員会によって認定されたものを
いう。
第5条
SPF豚農場の種類
1.原々種豚(GGP)農場
主としてSPF純粋種豚(原々種豚)を飼育してこれを増殖し、GP農場に対し原種豚お
よびその育成豚を供給することを主な業務としている農場
2.原種豚(GP)農場
1) GGP農場から供給された原種豚をもとに、肉豚生産用の種豚およびその育成豚を生
産して、それをCM農場に供給することを主な業務としている農場
2) 一貫経営による肉豚生産が主体の農場であって、同一農場内にGGPまたはGPを飼
養し、種豚の自家更新のほかに種豚を外部に販売している農場
3) 精液販売を目的として、独立して設置されたAIセンター
3.コマーシャル(CM)農場
1) 一貫経営による肉豚生産(一部肥育用素豚を出荷している場合を含む)を行なってい
る農場
2) 肥育用素豚生産のみを行なっている農場(繁殖専門農場および子豚育成専門農場)
1
3) 一貫経営による肉豚生産が主体の農場であって、同一農場内に種豚の自家更新のみを
目的としてGGPまたはGPを飼養している農場
4) 他のSPF豚農場から肥育用素豚を導入して肥育のみを行なっている農場
第6条
SPF豚農場認定申請資格
定款第 6 条第 1 項(1)に定める正会員もしくは(2)に定める特別会員であって、かつ、定
款施行細則 1.1)に定める生産ピラミッドの構成員でなければSPF豚農場認定を申請す
ることはできない。
第7条
SPF豚農場認定委員会(認定委員会という)
SPF豚農場認定事業を円滑に進めるために、本会内に認定委員会をおく。
1.認定委員会は、本会会長、副会長と本会選出委員 6 名、および学識経験者 5 名の委員
によって構成する。
2.認定委員会の人選は本会の理事会が行ない、本会会長が委嘱する。
3.認定委員会は、第 8 条に定めるピラミッド委員会に対し、SPF豚農場認定の予備審
査とその関連業務を委嘱し、その指導と監督を行なう。
4.認定委員会は、ピラミッド委員会による予備審査の結果をもとに、GGP・GP農場
およびCM農場に対する認定の可否について審査を行なう。
5.認定委員会委員長(認定委員長という)はその審査結果をすみやかに本会会長に報告する。
6.認定委員会運営規則は別に定める。
第8条
ピラミッド委員会
本会を構成する生産ピラミッドは、それぞれピラミッド委員会を設置しなければならな
い。
1.ピラミッド委員会は、当該ピラミッド内のSPF豚農場(GGP・GP農場およびCM
農場)に対する認定のための予備審査を行ない、その結果を認定委員会に報告する。
2.ピラミッド委員会は、SPF豚作出に供用される母豚、受精卵移植に供用される供卵
豚、およびこれに交配する雄豚の適否の判定を行なう。
3.ピラミッド委員会は、その業務遂行に際して、認定委員会の指導と監督に従わなけれ
ばならない。
4.ピラミッド委員会は、あらかじめヘルスチェック責任者、生産成績評価責任者、およ
び生産行程管理責任者を指名しておかなければならない。
5.ピラミッド委員会は、あらかじめ委員の名簿および運営規則を認定委員長あてに提出
し、承認を得ておかなければならない。
第9条
ヘルスチェック実施機関の選定
各生産ピラミッドは、ヘルスチェックを実施する機関(国公立または民間の機関)をあら
かじめ選定し、認定委員会の承認を得ておかなければならない。
2
第 10 条
視察
認定委員会は、SPF豚認定農場が正しく運営されているかどうかを確認するため、認
定農場に対する視察を、必要に応じて予告なしに行なうことができる。視察の対象となる
農場、視察の方法、および期日の決定と視察委員の指名は認定委員長が行なう。
第 11 条
勧告
前条の視察において不備が認められた場合、認定委員長は文書による改善勧告を行なう
ことができる。
第 12 条
連絡会議
本制度における認定審査の標準化を図るため、認定委員長はピラミッド委員長連絡会議
を開催することができる。
第二章
第 13 条
GGP・GP農場認定規則
目的
わが国におけるSPF豚の生産システムを統一し、これを活用することによってCM農
場に対するSPF種豚の安定供給を図り、わが国のSPF方式による養豚の発展に寄与す
ることを目的とする。
第 14 条
SPF豚の区分
本章でいうSPF豚とは次のものに限定する。
1.プライマリーSPF豚(Primary SPF Swine)
第 4 条第 1 項に規定される母豚から、子宮切断法(Hysterectomy)、または 帝王切開法
(Caesarian Section)によって無菌的に摘出した初生子豚を、人工哺育もしくはSPF
母豚を里親とする里子方式で育成したものをプライマリーSPF豚という。
2.セカンダリーSPF豚(Secondary SPF Swine)
1) SPF豚同士を交配し、自然分娩により生産されたものを、世代数に関係なくセカン
ダリーSPF豚という。
2) 受精卵移植をへて自然分娩によって生産されたものはセカンダリーSPF豚に含め
る。ただし、供卵豚は第 4 条第 1 項に規定する母豚の健康状態に準ずるものであり、
受卵豚はSPF豚でなければならない。
第 15 条
SPF豚基準
1.GGP、GP農場で飼育するSPF豚は、前条に規定するいずれかのものでなければ
ならない。
2.GGP、GP農場で飼育するSPF豚はつぎの疾病を排除の対象とする。
1) オーエスキー病(Aujeszky’s Disease;AD)
2) 豚流行性下痢(Porcine Epidemic Diarrhea;PED)
3) 伝染性胃腸炎(Transmissible Gastroenteritis;TGE)
3
4) 萎縮性鼻炎(Atrophic Rhinitis;AR)
5) 豚マイコプラズマ肺炎(Mycoplasmal Pneumonia of Swine;MPS)
6) サルモネラ
コレラスイス感染症(Salmonella Choleraesuis Infection;SC)
7) 豚赤痢(Swine Dysentery;SD)
8)トキソプラズマ病(Toxoplasmosis)
3.GGP、GP農場で飼育するSPF豚はつぎの疾病をモニタリングの対象とする。
1) 豚繁殖・呼吸障害症候群(Porcine Reproductive and Respiratory Syndrome;PRRS)
2) 豚胸膜肺炎(Porcine Pleuropneumonia)
3) 内・外部寄生虫
第 16 条
独自基準
各生産ピラミッドは前条のSPF豚基準に独自の基準(独自基準という)を付加すること
ができる。
第 17 条
GGP、GP農場認定申請の条件
認定の申請に際し、つぎに示す条件のいずれかを満たしていなければならない。
1.新設農場
2.オールアウト後、3 ヶ月以上の空舎期間をおき、この間に適切な清掃・修理・消毒を実
施した上でSPF豚を導入した農場
第 18 条
GGP、GP農場のヘルスチェック
1.年 2 回以上のヘルスチェックを実施しなければならない。
2.ヘルスチェックの実施要領および評価基準は別に定める(SPF豚農場認定評価基準細
則)。
第 19 条
GGP、GP農場の生産行程管理記録
SPF豚の生産履歴を明確にしておくために、生産行程管理記録を整備しておかなけれ
ばならない。
第 20 条
GGP、GP農場の防疫設備
防疫設備に関する基準は別に定める(GGP・GP農場防疫設備基準)。
第 21 条
GGP、GP農場の防疫管理
防疫管理に関する基準は別に定める(GGP・GP農場防疫管理基準)。
第 22 条
SPF豚の導入
1.GGP農場は第 14 条第 1 項に規定するプライマリーSPF豚、もしく第 2 項 2)の規定
にもとづいて作出された受精卵以外に豚を導入してはならない。やむを得ない場合に
は、事前に導入計画について認定委員会の承認を得、かつその指導に従わなければな
らない。
4
2.GP農場は原則として、他の生産ピラミッドのGGP・GP農場から豚を導入しては
ならない。やむを得ない場合は導入計画について事前に認定委員会の承認を得、かつそ
の指導に従わなければならない。
3.同じ生産ピラミッドであっても、同位(複数のGGP・GP農場がある場合)の農場また
は下位の農場から豚を導入してはならない。やむを得ない場合には、導入計画につい
て事前に認定委員会の承認を得て、かつその指導に従わなければならない。
4.人工授精に応用する精液の取り扱いも同様とする。
第 23 条
GGP、GP農場認定の要件
1.第 18 条のヘルスチェックの結果が第 2 項の評価基準を満たしていること
2.GGP、GP農場の施設が第 20 条の防疫設備基準を満たしていること
3.GGP、GP農場の防疫管理が第 21 条の防疫管理基準を満たしていること
第 24 条
GGP、GP農場認定の申請
認定を受けようとする農場は、ピラミッド委員会の予備審査を経た後、必要な書類を添
えて認定委員長宛に認定の申請をしなければならない。
第 25 条
GGP、GP農場認定証の交付
第 7 条第 5 項に定める認定委員長の報告にもとづき、本会会長はすみやかに認定証を交
付する。
第 26 条
GGP、GP農場認定証の有効期間
1.認定証の有効期間は 1 年間とする。
2.継続して認定を受けようとする者は、有効期限の 1 ヶ月前までに必要な書類を添えて、
認定委員長宛に認定更新の申請をしなければならない。
3.認定委員会の事前承認のもとで、認定証の有効期限を過ぎて認定申請がなされたとき、
新しい認定証の有効期限は認定された日から失効前の認定証有効期限の 1 年後までとす
る。
第 27 条
届出の義務
認定農場は重大な異変が生じた場合、すみやかに認定委員会に届出て、その指示または
指導に従わなければならない。
第 28 条
GGP、GP農場認定資格の停止または取り消し
1.認定資格の停止
下記の理由により、認定資格の停止が妥当であると認定委員会が判断したとき、本会会
長は、その理由と改善勧告を付して当該農場へ通知のうえ、認定資格を停止することが
できる。
1) 第 15 条第 2 項 1) ~8) に指定する疾病のうち一つ以上の発生が確認されたとき
2) 前項以外の重大な疾病の汚染が疑われるとき
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3) 第 27 条に規定する届出の義務を怠ったとき
2.認定資格の取り消し
下記の理由により、認定資格の取り消しが妥当であると認定委員会が判断したとき、本
会会長はその理由を付して当該農場へ通知のうえ、認定資格を取り消すことができる。
1) 認定資格停止を解除するための改善勧告が、指定された期限内に実施、完了されなか
ったとき
2) 第 10 条による農場視察の結果、第 11 条の規定にもとづいて行なわれた改善勧告が、
指定された期限内に実施、完了されなかったとき。
3) 第 22 条の規定に違反して豚を導入したとき。
第 29 条
GGP、GP農場認定資格の復活または再申請
1.認定資格の復活
前条第1項の規定にもとづいて認定資格が停止されたとき、これを復活させるためには、
改善勧告を完全実施し、認定委員会の承認を得なければならない。
2.認定取り消し後の再申請
前条第 2 項の規定にもとづいて認定資格を取り消された農場が、認定農場として復活
するためには、認定資格取り消しの原因を完全に排除(解決)したうえで、改めて認定申
請を行なわなければならない。
第 30 条
農場記録の保管と情報公開
1.GGP、GP農場は第 19 条に定める生産行程管理の記録のほか、定期的なヘルスチェ
ックの記録、不定期に行なう病性鑑定の記録や臨床観察記録などを常に整備保管し(3
年間)、認定委員会が求めた場合にはいつでも資料を提示できるようにしておかなけれ
ばならない。
2.消費者などから生産情報の提供を求められた場合は、積極的に情報開示することが望
ましい。
第 31 条
守秘義務
本制度に関与する者は、認定のために提出されたデータを当事者の了解なしに第三者に
漏らしてはならない。
第三章
第 32 条
CM農場認定規則
目的
わが国のCM農場におけるSPF養豚を推進し、生産性の向上と豚肉の高品質化および
安全性を確保することによって、養豚経営の安定を図ることを目的とする。
第 33 条
SPF豚基準
1.CM農場で飼育するSPF豚は、すべて本会により認定されたGGPおよびGP農場
で生産された種豚およびその子孫でなければならない。
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2.CM農場で飼育するSPF豚はつぎの疾病を排除の対象とする。
1) オーエスキー病(Aujeszky’s Disease;AD)
2) 萎縮性鼻炎(Atrophic Rhinitis;AR)
3) 豚マイコプラズマ肺炎(Mycoplasmal Pneumonia of Swine;MPS)
4) 豚赤痢(Swine Dysentery;SD)
5)トキソプラズマ病(Toxoplasmosis)
第 34 条
独自基準
各生産ピラミッドは前条のSPF豚基準に独自の基準(独自基準という)を付加すること
ができる。
第 35 条
CM農場認定申請の条件
認定の申請に際し、つぎに示す条件のいずれかを満たしていなければならない。
1.新設農場
2.在来豚のオールアウトによる一括変換農場
事前に変換計画書をピラミッド委員会に提出して承認を得るとともに、その指導にもと
づいて変換された農場でなければならない。
3.豚舎ごと、またはブロックごとのオールアウト・オールインによる逐次変換農場
ピラミッド委員会の事前の承認と指導のもと、綿密な変換計画にもとづいて実施された
農場でなければならない。
第 36 条
CM農場のヘルスチェック
1.年 1 回以上のヘルスチェックを実施しなければならない。
2.ヘルスチェックの実施要領および評価基準は別に定める(SPF豚農場認定評価基準細
則)。
第 37 条
CM農場の生産成績の評価
生産成績の集計方法と評価基準は別に定める(SPF豚農場認定評価基準細則)。
第 38 条
CM農場の生産行程管理記録
SPF豚の生産履歴を明確にしておくために、生産行程管理記録を整備しておかなけ
ればならない。
第 39 条
CM農場の防疫設備
防疫設備に関する基準は別に定める(CM農場防疫設備基準)。
第 40 条
CM農場の防疫管理
防疫管理に関する基準は別に定める(CM農場防疫管理基準)。
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第 41 条
SPF豚、精液、受精卵等の導入
1.CM農場は他の生産ピラミッドのGGP、GP農場から豚および精液を導入すること
を原則として禁止する。やむを得ない場合には、事前に導入計画と検疫手法についてピ
ラミッド委員会の承認を得て、その指導に従わなければならない。
2.CM農場のうち、一貫経営および肥育用素豚生産農場にあっては、同じ生産ピラミッ
ド内であっても、他のCM農場から豚を導入してはならない。
3.肥育専門のCM農場は認定された農場以外から肥育用素豚を導入してはならない。
第 42 条
所属生産ピラミッドの変更
CM農場が属している生産ピラミッドから他の生産ピラミッドに移行する場合には、移
行先のピラミッド委員会の事前承認と指導に従わなければならない。
第 43 条
CM農場認定の申請
CM農場の認定を受けようとする農場は、ピラミッド委員会の予備審査を経た後、必要
な書類を添えて認定委員長宛に認定の申請をしなければならない。
第 44 条
CM農場の認定
1.一貫経営による肉豚生産農場は、肉豚生産成績が安定するまではヘルスチェックによ
る仮認定を行ない、以後は通常の総合評価方式に移行する。
2.肥育用素豚生産農場は、子豚生産成績が安定するまではヘルスチェックによる仮認定
を行ない、以後は通常の総合評価方式に移行する。
3.肉豚肥育農場は、1 年間の仮認定期間を経て、通常の総合評価方式に移行する。
第 45 条
CM農場認定の要件
1.第 36 条第 1 項のヘルスチェックの結果が第 2 項の評価基準を満たしていること
2.CM農場の施設が第 39 条の防疫設備基準を満たしていること
3.CM農場の防疫管理が第 40 条の防疫管理基準を満たしていること
4.CM農場の生産成績と薬品費(使用限度)が生産成績評価基準細則を満たしていること
第 46 条
CM農場認定証の交付
第 7 条第 5 項に定める認定委員長の報告にもとづき、本会会長はすみやかに認定証を交
付する。
第 47 条
CM農場認定証の有効期間
1.認定証の有効期間は 1 年間とする。
2.継続して認定を受けようとする者は、有効期限の 1 ヶ月前までに必要なデータを添え
て、認定委員長あてに認定の申請をしなければならない。
3.認定委員会の事前承認のもとで、認定証の有効期間を過ぎて認定申請がなされたとき、
新しい認定証の有効期間は認定された日から失効前の認定証有効期限の 1 年後までと
する。
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第 48 条
届出の義務
CM認定農場は重大な異変が生じた場合、すみやかにピラミッド委員会に届出て、その
指示または指導に従わなければならない。
第 49 条
CM農場認定資格の停止または取り消し
1.認定資格の停止
下記の理由により、認定資格の停止が妥当であると認定委員会が判断したとき、本会会
長は、その理由と改善勧告を付して当該農場へ通知のうえ、認定資格を停止することが
できる。
1) 第 33 条第 2 項 1)~5)に指定する疾病のうち一つ以上の発生が確認されたとき
2) 前項以外の重大な疾病の汚染が疑われるとき
3) 第 48 条に規定する届出の義務を怠ったとき
2.認定資格の取り消し
下記の理由により、認定資格の取り消しが妥当であると認定委員会が判断したとき、本
会会長はその理由を付して当該農場へ通知のうえ、認定資格を取り消すことができる。
1) 認定資格の停止を解除するための改善勧告が、指定された期限内に実施、完了されな
かったとき
2) 第 10 条による農場視察の結果、第 11 条の規定にもとづいた改善勧告が、指定された
期限内に実施、完了されなかったとき
3) 第 41 条の規定に違反して豚、精液、もしくは受精卵を導入したとき
4) SPF豚農場認基準細則Ⅴ-4によって算出される農場生産指数(基準値=100、下限
値=80)が 3 年連続して下限値を下回ったとき
第 50 条
CM農場認定資格の復活または再申請
1.認定資格の復活
前条第 1 項の規定にもとづいて認定資格が停止されたとき、これを復活させるために
は、改善勧告を完全実施し認定委員会の承認を得なければならない。
2.認定取り消し後の再申請
前条第 2 項の規定にもとづいて認定資格を取り消された農場が、SPF豚認定農場と
して復活するためには、認定資格取り消しの原因を完全に排除(解決)したうえで、改め
て認定申請を行なわなければならない。
第 51 条
農場記録の保管と情報公開
1.CM農場は、第 38 条に定める生産行程管理の記録のほか、臨床観察記録、定期的なヘ
ルスチェックの記録、病性鑑定記録、および生産成績の記録などを常に整備保管(3 年
間)し、認定委員会が求めた場合にはいつでも提示できるようにしておかなければな
らない。
2.消費者などから生産情報の提供を求められた場合は、積極的に情報開示することが望
ましい。
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第 52 条
守秘義務
本制度に関与する者は、CM認定のために提出されたデータを当事者の了解なしに第三
者に漏らしてはならない。
第四章
ピラミッド外導入SPF豚農場認定規則
第 53 条 目的
国、地方自治体もしくは公共団体のSPF豚農場(特定SPF豚農場という)から種豚、
育成豚、肉豚、精液等の供給を受けるGGP・GPおよびCM農場の認定を円滑に行なう
ことを目的とする。
第 54 条
認定の条件
認定を受けようとする農場はつぎの要件を満たしていなければならない。
1.本会の会員であること。
2.本会に登録された生産ピラミッドの構成員であること。
3.本規則に定める諸基準をすべて満たしていること。
第 55 条
認定の基準
第二章および第三章に定める基準をそのまま適用する。
第 56 条
認定申請の手続き
認定申請にあたっては、特定SPF豚農場が本規則に定める諸規準をすべて満たしてい
ることを証明する資料を認定申請書に添付しなければならない。
附則
本規則の実施及び改正
1.本規則は平成 5 年度より実施する。
2.本規則の改正には総会の議決を必要とする。
3.改正
平成
7年5月
4.改正
平成
9年5月
5.改正
平成 15 年 6 月
6.改正
平成 18 年 6 月
7.改正
平成 22 年 6 月
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