北のケシ属について・・・・・・・・・・・・北方山草編集部・・・・・・92

北方山草 7 (1988)
北のケシ属について
北方山草編集部
前号 (
r北方 1
1
1草」第 6号)では「北のエ
ンレイソウ属
難い貴重な資料を参考にしながらまとめて
北海道・樺太・千島・アリ
おきたいと思います。特に日本が失った旧
ューシャン列島 J をまとめてみましたが、
日本領土の樺太・千鳥(中部千島や北千島)
本号では「北のケシ属について J という題
についてはできるだけ先人の残した記録を
で北国の小型の野性ゲシについてまとめる
大切にしながらその詳細を書きまとめてお
ことにしました。
きたいと思うのであります。
きて、北方の草花のうちから可れんでし
かも美しい花はと問いかけられるならば、
(
1
) 旧日本領土を含めた北方の
まっ先に「ヒナゲシの仲間」とか「リシリ
PAPAVER
きて、 I
H日本領土を合めたヒナゲシ類
ヒナゲシ J をあげるでありましょう。
野生種ーといえば今日でもリシリヒナゲシ、
ヒナゲシの類はそれほど山草仲間に愛さ
れ親しまれてきた植物なのであります。そ
チシマヒナゲシ、カラフトヒナゲシの三種
れはまた、北方のしかも厳しい環境条件に
と信じている方が多いようです。
生育するものほど美しいものが多い仲間で
しかし、北千島のものを合めますともっ
もあります。北海の離島利尻、樺太、千
と古い年代から上記の三種類のほかにアラ
島特に中部千島や北千島、カムチャッカ
イトヒナゲシ、ホソパノアライトヒナゲシ
半島、アリューシャン列島からアラスカや
(北千島)やシクカヒナゲシ(南樺太)が
北米等にさまざまな種類の PAPAVERを産
知られておりました。「北日本植物資料 -VJ
することが知られております。さらに、北
(札幌博物学会報・第 1
4
巻第 1号 1935
年)
ヨーロソパにはおびただしく多数のヒナゲ
にはカラフトヒナゲシと新称が号えられ、
1
Eの色も赤色・だい
チシマヒナゲシは新変種として発表されて
その中にさらに微妙な色
います。翌年の 1
9
3
6年にはこれまでの研究
相の遠いがあったりして、人々の心をとら
がまとめて「北日本植物資料一四」にのせ
えてしまうのです。
られており、北 H本産ケシ属についての詳
シ類が自生しており、
色・白色・黄色
1
9
0
0
年代に入ってからは極点近くの北緯
しい検索表がラテン諾で書かれて整理され
80
度を越える所からもヒナゲシ類の自生が
ております。この検索表と辞書を参考にし
確認されるようになりましたから驚きの他
ながら示したものが次の検索表であります。
ありません。 i
l
E
種・変積や品穏などを含め
北日本野生 PAPAVER属植物検索表(旧日
るとヒナゲシ類の数は膨大なものになって
本領土を含む)
しまいます。本誌ではその一部分を入手し
1 花弁は白色ないし帯臼組色 .
.
2
92
北方山草 7 (1988)
花弁は黄色… 3
て宮市頭をなす o
カラフトヒナゲシ(P
a
-
p
a
v
e
rS
r
u
b
e
n
d
o
r
f
i
i)
2 草丈は約 4-10cm。花弁は 4-10mm、
朔来ては 6-10mm' ホソパノアライトヒ
apaveralboroseum)
ナ ゲ シ (P
(
2
) 1
8S本領土を含めた北日本産
:草丈は 10-25cm、花弁は 10ー1
5剛、持i
PAPAVER属植物の解説
果は 10-15mmロ葉には長柄がある。葉商
0エゾヒナゲシ
には開出する剛毛がある。アライトヒ
エゾヒナゲシという植物名はほとんど耳
ナゲシ(P
apaveralboroseumv
a
r
.e
l
o
n
.
にしない名だと思います。それもそのはず
gatum)
apaver属槌物だから
この植物は未確認の P
3 掠j
果は長楕円状倒卯形、こん棒状また
です。 1928年牧野富太郎先生が「植物研究
は卯円状をなす。…シクカヒナゲシ(Pa
召慾斉の子になる
雑誌」第 5巻・ 1号に飯i
p
a
v
e
ro
c
h
o
t
e
n
s
e)
rェゾヒナゲシJ を紹介しました。飯沼慾
朔果はほぼ!ム楕円形または球形をなす
"
,
斉(1782-1865) は日本最初のリンネの泌
0
4
物分類に基づく近代的な柄物図諮「草木図
4 葉は 2 阿羽状i莞裂または ~~;I犬i菜裂(羽
説」の大成者であり、慾斉のエゾヒナゲシ
状全裂)し、葉裂片は長卯円形、長惰円
の写生凶は多くの人々の注目を集めたにち
形または狭長惰円形で、葉裂片の先端部
がいありません。また、その記事を読んだ
はほぼ模形を呈し、小微凸頭または鈍践
人々の中には、そのまぼろしのエゾヒナゲ
をなす。花は直径 1-25cm。朔果は広楕
シを北海の地に求めて歩き回った人のあっ
l形をなし、長さ 7
円形またはほぼ広椅P
たことを想像するに難くありません。しか
10mm悩 5- 8m
mである。
し、今日までそのエゾヒナゲシに該当する
.5
植物が発見されていないのは不思議なこと
葉は根生し、~~状 i架裂、葉裂片は丘、く
先端部は円いかまたは円状鈍阪で小角を
であります。
2.5
) - 3- 5cm。朔
有する。花は直径 (
0ホソパノアライトヒナゲシ
果は球形またはほぼ広情円形をなし、腕i
PapaveralboroseumH
u
l
t
及び長さは Iー1.5cmである。…チシマヒ
〈異名〉
apaverMiyabeanum)
ナ ゲ シ (P
.Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eL
.var
.F
a
u
r
i
e
iKu-
5 葉は根生し長柄があり羽状i
架裂。葉裂
do
.Papaver.
n
u
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i
c
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eL
.var
.k
u
r
i
l
e
n
s
e
片は 2- 4裂し終裂片は長楕円形または
Tatewaki,f
o
r
m
.p
i
l
o
s
u
mTatewaki
長楕円状の円形をなし、その先端部はほ
この植物はスエーデンの植物学者エリッ
ぼ模形で小微凸頭をなす。…リシリヒナ
ク・フルテン(ERICFULTEN)がその著
ゲ シ (P
apaverF
a
u
r
i
e
i)
業は根生し羽状i
采裂(羽状全裂)、葉裂
書「カムチャッカ及ひ。その周辺諸島植物誌」
(F
l
o
r
ao
fKamchatkaandt
h
ea
d
j
a
c
e
n
t
片(小葉片)は狭楕円形または倒披針形
9
3
北方山草 7 (1988)
i
s
l
a
n
d
s
.vo.
lI
I1
9
2
8
)で新種として発表さ
イ卜ヒナゲシといわれるものを私は否定し
れたものです。!日北口本領土 l
勺に自生する
たい…
と述べております。(柴田日出男著
ものでは最も小裂の P
apaverであります。
r
北千島のを動植物 J(昭和 8年一 ARST
J
J
)
舘脇操著「伊藤秀五郎・小森五作両氏採集
(昭和 6年 7月 1
8日の手記より)
アライト島才産物について J
(ON THE
柴田氏の子記はアライトヒナゲシの項で
PLANTS COLLECTED 1N THE I
S
.
記されたものであり、培養条件によっては
LANDOFALAIDBY HIDEGOROITO
ホソパノアライトヒナゲシのようになるか
ANDGOSAI
<UKOMOR1ーキリ見博物学会
らホソパノアライトヒナゲシを否定したい
報・ VOL
.1
8,PT2.1927)には「薬は軟毛
というものです。しかし、これは両者を同
多く、羽状深裂し、業裂片は 3- 4対で狭
時同条件で培養し、形態を詳細に比較した
情1
1
]状または狭楕円状卯円形で、鋭頭また
ものではありませんから、ただそれだけの
は鈍頭、全縁。葉柄は長〈軟毛が多く生え
ことによって分類上の位置を否定すること
ている叫と書かれております(部分訳出 L
はできないのではと思われます。
さらに、柴同氏はアライトヒナゲシをチ
=ホソパノアライトヒナゲシの採集記録=
m
企旦出旦主旦
・主壬皇哩塑豆島 i
五藤山
シマヒナゲシの白花品とみなしております
(Goto-s
a
n105m)1
9
2
6年 7月2
2E
I、小森
(
C北千烏の割片直物J 一73P) が、これはケ
五作・伊藤秀五郎探集。北 i
甫(K
i
t
a
u
r
a)-
シ属植物J
の分類を全く無視したものとしか
1
9
3日年、館協操採集。
考えゐれません。柴同著「北千島の重力植物 J
.;jI;ゴ・烏申見逃(Paramusiruω'.L
一加熊 }
j
J
j
78Pにはタヌキモ科植物についても誤同定
(Kagumab
e
t
s
l
l)
1
9
0
0年 6月 2
2日、相沢 M
や誤記が見られます。 (
3
4・コタヌキモの項)
Oアライトヒナゲシ
氏採集。擦鉢湾(S
l
l
r
i
b
a
t
i-wan) 1
9
3
2年
Capt
.Obama採集。西 }
I
I(N
isikawa)
1
9
3
4
年、大 1次三郎, R
.YOSHII採集。
Papavera
l
b
o
r
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l
l
mvar
.e
l
o
n
g
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mH
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t,
〈異名) P
apavern
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i
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l
eL
.var
.k
l
l
r
i
.
l
e
n
s
eTatewaki
以上、古い記録ですが、分布は北千島
アライトヒナゲシは別ベージの分布図に
阿頼度島及び幌慈島に限られているようで
あります。
示したように北千島特産のヒナゲシ類の 1
ニホソパノアライトヒナゲシについての柴
つです。「札幌博物学会報 J VO
L
. XN PT
出日出男氏の子記 z
4(
19
3
6
)所収「北日本植物資料 J (7 ・這
....前省略……荒い真黒な砂れき中に生育
う)の摘要に「北日本産ケシ属を分類せる
したもので、終日直射日光にさらされてい
にアライトヒナゲシ・リシリヒナゲシ・チ
る。水分の割合少ない所に生長すると葉は
シマヒナゲシ・シスカヒナゲシ(新称)
小さくなってきて、種子を東京に持参して
カラフ卜ヒナゲシは皆)j
j
J
種にしてその分布
作って見てもこのことが確かめられるのだ
域も限定されしものの如lしJ (宮部・館協)
から阿頼度島に産するというホソパノアラ
と記されております。
9
4
北方山草 7 (1988)
アライ卜ヒナゲシについては前出の文献
-北千島阿頼度島南 i
r
t
i
-1926年 7月 8B伊
r
伊藤秀五郎・小森五作両氏採集アライト
藤秀五郎・小森五作採集(カラサワにて)
島植物につきて J (英文) (札幌博物各界報
1
9
3
1年 7月 1
6日館協操採集 1
9
3
4年大井次三
• V OL
.N ,
PT.2<
19
2
7
>
)に詳細が記載さ
J
l
J
¥
・ R.YOSHII採集
れていましたので、以下のように訳出して
[
頼度島北i
甫 1
9
3
1年館脇操採集
-北千島戸i
おきました。
9
3
1年 7月 1
6日
.北千島阿頼度烏五藤山一 1
〈訳出〉
舘脇傑採集、 1
9
2
6年 7月22B伊藤秀五郎・
「柄物の群生。叢生した葉は庶径 10cmに
小森五作採集
達する。桜は納長〈伸長する。葉は根生し、
l
l形または楕円状円形をなし剛毛
外形は卯 F
日 )
1
9
3
1
-北千島幌蓮島千倉岳(Chikuradal
年 7月初日館脇操採集
架裂する。小葉片(葉裂片)
でおおわれ羽状i
9
3
1年 7月 7日舘
・北千島幌雄鳥加熊別ー 1
iないし長楕円状倒卯形
は 3-4対で長楕 P
9
3
1年 7月 2
7日舘脇操採集
脇操採集、 1
で、鋭頭または鈍頭をなす。葉柄は長毛を
O 上記はいずれも北千島からの記録ですが
密生し、下部は大きく広がっている。花茎
本種アライトヒナゲシはカムチャッカにも
は単 1で I花をつけ、長さ 5ー12cm、円筒
分布するようです。
状で剛毛がある。花は白色で直径1.5-2.5cm。
0ホソパノアライトヒナゲシ・アライトヒ
/
l
J
の等片は大、内側の尊片は小で倒卯形、
外j
ナゲシ両積分布記録の出典は下記文献によ
外縁にはいくぶん小円鋸鵡がある。朔果は
っています。
1
卯状球形で伏剛毛を密付する。
卵形または笹)
頼度岳の標高 700m と
この変種は普通抑I
〈基礎文献〉
「北千島生物相 J
(
北千島学術調査隊報告-
1000m聞の砂れき質の傾斜地で見い出され
9
3
4
) ・宮部金吾・館
H本生物地理学会、 1
る。それはしばしば谷を下った所に分布し、
北 H本被物資料 J 8 (札幌博物学
脇操著 r
磯の近くの砂質地に、時には海岸近くの崩
.XN ,
PT. 4) ・舘脇操著「伊藤
会報 V OL
(原文を省略し訳
壊した傾斜地に生育する J
秀五郎・小森五作両氏採集アライト島舷物
出のみをかかげました)
;
j
悦見博物学会報 VOL
. 1X ,
PT.
につきて J(
前半は変穏についての詳細な記載、後半
2 1
9
2
7
)
0シクカヒナゲシ
は現地での自生状況を伝える貴重な記録で
PapaverochotenseATolm
6日の柴田氏の手
す。また、昭和 6年 7月1
記によると「従来アライト島五藤山に墜産
〈シクカヒナゲシの和名の種々〉
するように思われていたけれども、今は余
北 H本産(1日 H本領土を合めて)のヒナ
りない。むしろ北Ii 付近に多〈、五藤山に
n
p
ゲシ類はみなひとつずつの和名を持ってい
近ヮくと少なくなる。帆互主島にはかなり広
ますが、この「シクカヒナゲシJ だけはい
い分布を見た J と伝えています。
ろいろな和名でよばれ、統ーされることが
ありませんでした。
=アライトヒナゲシの採集記録=
9
5
北方山草 7 (1988)
a
l
sf
o
rt
h
eStudyo
fA
inuLanguageand
シトカヒナゲシ・シスカヒナゲシ・シク
カヒナゲシ・シッカヒナゲシ・シシカヒナ
F
o
l
k
l
o
r
e
ゲシはいずれも何植物についての名で、発
には
砂 ・
C
Lすか」、神保小虎著「邦領カラフト地
質大要 J (札幌博物学会報・ VO
L
.I
I,
PT.
で
南樺太の
「敷香 J の地方名を冠する植物名でありま
すが、
…s
isukaと記録、「日本地理大系」
(北海道・樺太編ー改造社版)では平仮名
音が少しずつ違っております。
この植物が発見された地方名
(CRACOW ・
1
9
1
2
) の7
4P
h
i
t
k
aと、宮部
I andI
I 1
9
0
7年)では… s
上記のような多様なよぴ名が生まれ
てきた背景に地名発音の混乱がありました。
金吾・三宅勉著「樺太植物調査概報 J 所以
このような多様に出現してきた和名はいず
の「明治三十九年樺太刷物調査旅程肉」で
れ統ーされるべきですが、これを一つに統
はシツカと示されております。
ーすることは大変むづかしい問題だと思い
もしも、この植物名を←つの和名に統ー
ます。「敷脊」はもともとはアイヌ地名で
されるようなことがあれば、本来のアイヌ
susukax(スス・カハ…・・、 X '
" ま発裂音)=
語に最も近いシスカヒナゲシに統ーされる
柳の樹皮を意味しますから、そのむかしア
べきと思われます。
〈シクカヒナゲシについての解説〉
イヌの人々がヤナギの樹皮を採取した所に
「図説樺太の高山純物」より
遠いありません。
西鶴定嘉著「江戸時代より開拓使 1幸代に
シュミット線以東幌内川の東方地区に分
C
樺太博物館報告 J
於ける持太漁業史概説 J(
布するものの如く、川島山及ぴ鳴子川、浅
1
9
4
3年f
l
)
) では f敷香」をシツカと、千徳
瀬川流域山項裸I
也に生じ、高さ 6、 7寸
。
太郎著「樺太アイヌ叢話 J (
l9
2
0
i
f
f
l
)
)では
架裂、長柄を兵
葉は根出にしで叢生、羽状i
シシカと発音しております。「シクカヒナゲ
え両而に租i
馴毛を散生す。花茎は早務性の
シ」についてもその背景となる地名の発音
二等片を有し、通常径 1寸 2、 3分、果実
があり、蔦西猛千代著「樺太土人研究資料」
校生
は長倒卯形、長さは 4、 5分、械もを f
0部私家本)所収の r樺太アイ
(昭和 3年 4
す
。
ヌ語地名解」には「敷香」はシクカと発音
別に中央山脈の樫保川上流分水嶺附近に
し、シクカまたはススカというも原名スセ
産するものに全体前種に比し繊弱にして花
ーカの転読にして即ちスセーカとは山崎の
は梢小、黄色淡く帯緑黄色、果実は球形を
陰に村あり、また手前にも村あり、双方と
帯びるものあり。カラフ卜ヒナゲシと称す
tらざれば見えぬとの意なりと
1
1植物の
と記されています。(図説樺太の高 1
も高い所に
記されております。
本文 73pより号│用)
日しかし、このよう
な珍原名や珍原義は一体どこから出てきた
〈分布〉シュミソト線の北東部の南樺太及
のでありましょうか?知るよしもありませ
びオホーツク地方に分布するといわれます。
ん。ポーランドのアイヌ言語学者 BONIS-
a
t
e
r
i
LAW .PILSUDSKI氏の著書、 M
96
北方山草 7 (1988)
〈シクカヒナゲシの採集記録〉
花却i
は自生地に於いては 7 ・8月。用士は
.南樺太数香地方
f
il>寸を多くし、壌 i
'
,はほとんど裂しない。
9
3
5年川島氏採集、 1
9
3
5年菅原
川島山一 1
繁 蔵t
l
1集、 1936年前I
i
脇及ひ 高橋氏採集。
F
多年草であるが、培養│二から 2年草の取扱
Mt
.
S
h
i
r
o
j
i-1935年菅原繁蔵採集。
上陸1
呆
i
f
:
i
I
L
J草 地
長之助山
いをし、年々容に下種して育前するを可と
する。覆土せず播種し鉢上にガラスの被覆
をなし、発 ?
H
圭カ'ラス板を除き、かん水に
1
9
3
5年川島氏採集。
注意する。かん水は午前 11
<
11
0 2年目に開
1
9
3
6年吉村文五郎採集。
<
t
H典〉
花する。
L
.XN ,
PT.4
札幌博物学会報 VO
〈分布〉中部千島ーウノレップ烏・新知!島・
0チシマヒナゲシ
松輪島
PapaverMiyabeanumTatewal
口
〈チシマヒナゲシの採集記録〉
虫l
i
f
)
千
島 7'p
三土ン車一 1928年 8月 13日
〈異名〉
• Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eMatsum
吉宮脇操及び徳永氏採集
• Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eL
.s
u
b
s
p,xantho
・中部千烏新知l
島
,
総i
召附近
petalumFEDDE,var
.s
h
i
m
s
h
i
r
e
n
s
eMI
1
8日舘脇操及ぴ徳永氏採集
YABEETTATEWAKI
-中部千島新知島
,
制l
脇操及び徳永氏採集
petalumFEDDE,
var
.F
a
r
u
i
e
iTatewaki
-空宣庄島塑担岳直塑
〈チシ 7 ヒナゲシの解説〉
写真集・第
1
9
2
8年 8月 1
7日
中泊
• Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eL
.s
u
b
s
p,xantho
1
9
2
8主
F
-8月
1
9
2
8年 9月 1
3日
宮
古
l
協操及ぴ徳永氏採集、 1
9
2
9年 7月 2
5日舘脇
北海道山草会
4
1
長解説(館脇操)より
操及ぴ高橋 K氏採集
チシマヒナゲシの記載は 1
8
9
9年 7月 F
a
u
nel氏か干)
1
尻山に採集せるものを基とするが、
-中部千島得撫烏オトイマイオベツ
1
8
9
1
年 6月 1
6tI内田 i
静採集
是に次いで川上滝首相氏も),,)年 8月同じく利
主
主2土空
-空車庄島企盤F
尻I
I
Jより得ている。しかし、既に 1891年内
t
I~ífn品操及ひ。徳永氏採集
1928年 9月 5
田瀞氏が中古1
1
千島ウノレップ島に得たのを初
〈採集記録出典 >
r北日本植物資料」・ V(札
記録とする。事Z
々たる高 1
1
1れき地にあるい
幌博物学会報 VO
L
.XN,
PT1,5-6p)
は北海の孤島に繊細に咲くこの花は風稚な
〈補遺:>
芸術的f
:
f
在である。種類としては広〈東附
本種チシマヒナゲシはカラフトヒナゲシ
両半球を i
邑じ北地雨山に産するが、変種と
やリシザヒナゲシと板めて近縁のものとい
ω
(
カか、つて変種とされていた
者f
付
サb
加1
け
)
平
利リ
I
I
尻 .中
y古
部l
千島に産するを知らる
われております。羽状深裂の葉をもち、ま
るのみてで"ある。本'1
1として近似種さえ本州
端部に小突起のない広い葉片を有すること
にも北海道本島及ぴ樺太にも生じないのが
や何といってもその花が大きいこと等から
分布よりも興味ある問題である。花は黄色。
反
月)
1
することができます。さらに朔果が球
しては
るくて多少小角状をなしていますが葉の先
1
日7
北方山草 7 (1988)
物であります。前記のように、また異名の
形をなすことも特徴的です。
@堅盆f
うき丘q=
竺2
と7 ヒ±空立主立白血革(!)
一部からちわかるようにこのリシリヒナゲ
利尻島にも分布することになっていますが
シはかつて「チシ 7 ヒナゲシ J と同一視さ
実際には分布せず、このころチシマヒナゲ
れていたものでありましたが分類学の進歩
シとリシリヒナゲシとが同一視されて分類
により精細に調査され、チシ 7 ヒナゲシと
t
%
史
上で区別がなされなかったためです。 J
I天 ~I) されるようになりました。
北海道の孤島平)
1
尻のみに分布し、いまだ
的な符止卒がわかるように、あえて l
l
iい文献
それ以外の地からは発見されない美しいケ
から解説を引用したものです。
そしてフオリ一氏や川上氏が利尻島から
シ科執物です。葉は根生で比較的長い葉柄
採集したというチシマヒナゲシはリシリヒ
を持ち、葉片は長十古円状卯形で羽状深裂を
ナゲシであり、「北 H木+直物資料 J 8では明
1
)ないし模形状
なしています。葉片は長情 1
らかに川上氏の標本はリシリヒナゲシにな
長椅1')を形どっています。葉片には 2- 4
っており、チシマヒナゲシの分布は中部千
の欠主)
1が見られ、その欠如j
片は長椅1')状で
島のみです。ですから北海道に廃するヒナ
i
Q
物体全体
先端部は鋭頭をなしています。 T
:はリシリヒナゲシただ 1種のみと
ゲシの絡まn
検
ド
に籾剛毛が見えます。花梗は 10-20cmて
いうことになります。
古Ilには開出した剛毛が、
t
l本植物例議」のちしまひ
寺崎官{古着 r
上部には状剛毛を
有しています。花傾の先端には 1花をつけ、
なげしの項では「北海道千五五ニ産:スル多年
花色は帯緑黄色、花径は 3- 4cmでb花弁の
草ニシテ、業ハ根株ヨリ族生、簿質、軟弱
縁にはィ、務欠刻が見られるのが特徴的です
ニシテ微毛ヲ帯ピ、全長竺凶寸、花ノ、二三
3
5片の長さはi(.JlOmmで、卯形をなし、きぴ
1
1
1イテ開夕、高サ四五
輪、根株ヨリ長柄ヲ 1
色の長軟毛が密に生えています。亦j
果は広
j、花ノ│耳H
圭ニ、j弱、淡黄色 ω となってお
、
楕円状で、伏キ~l毛があり長さ 7 ーlI n凧脳
り、チシ 7 ヒナゲシとリシワヒナゲシとの
6-10mmです。
がなされていないことを知ることがで
区別l
利尻岳の高山岩地に植生しますが、個体
きます。(寺崎著の刊行可は昭和 8年)
数は少ないようです。花期は 7月下旬から
0'
)シリヒナゲシ
8月です。
<1
)シリヒナゲシの採集記録〉
PapaverF
a
u
r
i
e
iFEDDE
.
-北海道利尻岳
〈異名〉
.Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eL
.s
u
b
s
p,x
a
n
t
h
o
-
.F
a
r
u
i
e
iFEDDE
p
e
t
a
l
u
mFEDDE.var
1896年広瀬i
度採集、 1899
年川 fj
竜粥採集、 1907年三浦道政採集、 1920
年官官}協操採集、 1934年小宮春之助採集、 1934
.v
ar
.microcaq】um
.Papavera
l
p
i
n
u
mL
KAWAKAMI
年白浜賢 採集、 1934年羽田 B 氏採集、 1935
J
年吉村文五郎採集
.Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eMAKINO
北海道に産する"佐
A
C
〈採集記録出典〉
の PAPAVER属の植
「北日本総物資手引八)
J (札幌博物学会報ー
9
8
北方山草 7 (1988)
VOL
.XN ,
PT,4,2
5
8p)
賞花地域であり、小興安儲東側方面より白
Oカラフ卜ヒナゲシ
頭1
1
1方面は臼花地域であることを認めてお
PapaverS
t
u
b
e
n
d
o
r
f
i
iA Tom
ります。
佐藤潤平著
〈異名〉
,P
apavern
u
d
i
c
a
u
l
eL
.s
u
b
s
p,
x
a
n
t
h
o
p
e
-
q荷蒙有別T
i
l
i
物名案 J (ANE
-
NUMERA'IONHlTHERTOKNOWN
IN MANCHUIUA and MONGORIA-
talumFEDD
E
.
• PapaveralpinumL
.v
ar
.typicumFE
DDE
1
9
3
0年・関東庁刊行)にはキパナヒナゲシ
PapavernudicauleL
.v
arね n
t
h
Q
J
J
e
t
a
l
盟旦
南樺太に 1
立する小型のヒナゲシ類の一つ
FED
旦E,シロパナヒナゲシ Papa主竺旦旦坐二
で極〈限られた所のみに自生するもの。葉
c
a
u
l
evar
.a
l
b
ul11 FEDDEの 2つがのって
は根生し、羽状i
架裂となります。(羽状全裂)
いますが、この同種が北川氏のいう賞花と
葉片は狭長楕円形または倒披針形で葉裂片
白花にちがいありません。ただ、この文献
の先端部は鈍阪をなしています。植物体全
では両者を変種としてとり扱っております。
体が剛毛でおおれています。花は i
実質色で
長白山項には白花の高 1
I
1型が認められて
直f
子3c
mくらいです。時i
果は楕円球形をな
北)1/氏はこれを )
)
I
J種ミヤマヒナゲシ P
a
p
a
-
持華太元
しています。分布は限られており南t
v
e
rp
e
s
d
o
r
a
d
i
c
a
t
u
r
1
1KITAGと名づけて発
i
泊白地方の際{保早}川│リlト
表しました。さらに北川氏は満州/.'I!.方面の
4
I
ド
肝
附
付近に産するといいます。
お}質斤陵上に白長山のミヤ 7 ヒナゲシと/
.
J
1
9
3
3年 6月初日
に菅原繁蔵先生が採集されたのが棒太での
生態の小型の黄色品を発見し、これについ
最初の記録で、 1
9
3
5年けじ H本棋物資料 (
V
)J
ては基本種と別種に区別するところまでの
(札幌博物学会報・ VO
L
.XN ,
PT,1)の
ものではないとし、これを新変種 Pap
旦主笠
r
l
'で 新 称 - NOM,
JAP.Ka
r
a
h
u
t
oh
i
n
a
-
n
u
d
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a
u
l
evar
.s
a
x
a
t
i
l
eKITAGと名づけて
g
e
s
h
i(n,n,)が与えられ、樺太植物に新追
発表しました。"・, ・茎は低〈花は小形。葉
加されました。
の裂片は納長で坊!果は狭くかなり明りよう
a
な差異を表わしているといいます。
分布は南樺太中央山脈のほか、東部シベ
リアに産することが知られています。
(
4
) アリューシャン列島のヒナゲシ
(
3
) 向蒙の PAPAVER属
ーアラスカヒナゲシ
oPapaveralaskanul11Hult
.
北川政夫 (
r
東亜植物断想録」ー其の 1<植
物研究雑誌・第 1
9巻・第 3号・昭和 1
8
年>)
<異名〉
によりますとイワヒナゲシ-P
apavern
u
-
• Papavern
u
d
i
c
a
u
l
eCHAM,andSCH-
d
i
c
a
u
l
eL.ーは満洲では分布域によって花色
LECHT
に 2可j
i種に分けられ、西方大奥安徽東側方
.P
apavern
u
d
i
c
a
u
l
eA Arc
t
i
C
UI11 r
a
d
i
-
catumELKAN_
而より蒙古系紡物分布域に至る問方地域は
9
9
北方山草 7 (1988)
.PapaveralpinummicrocarpumLED-
EB
ごく近縁な悩物がしばしば見られますが、
花が大きいことやその他いくつかの細かい
• Papaver alpinum L
. var
.a
r
c
t
i
c
u
m
GRAY
点において異なっています。それは本純物
(アラスカヒナゲシ)の地方種とみなされ
• Papaver n
u
d
i
c
a
u
l
es
u
b
s
p
.m
i
c
r
o
c
a
r
pumFEDD
E
.
るべきでありましょう。アラスカヒナゲシ
は葉形が変化に富んでおります。
地理的地域 =
*
1
、はアリューシャン・ S
h
u
-
アリューシャン列島の代表的な野生のヒ
ナゲシのなかまにアラスカヒナゲシがある o
magm島やアラスカ半島産の標本を見てき
その姿は北の厳しい環境にぴったりと合っ
ました。近縁な亙"は P
r
i
b
i
l
o
f島に見い出さ
た風格をしています。 HULTENの 著 書 =
れます。
アリューシャン列島 t
也物誌=FLORA OF
ALEUTIANISLANDSには、その美しい
(
5
) 北極点附近に分布できる
PAPAVER
アラスカヒナゲシの解説とともに写真図版
が収められていましたので紹介したいと思
ヒナゲシ(野生種)類は東西両半球には
います。〈以 F部分訳〉
広〈分布し、非常に多くの種が知られてお
アラスカヒナゲシはアリューシャン列島
ではまれなものです。ウナラスカでは村の
背後にある小川の砂の平地に見い出されま
す。それは慕古1を除いて花弁がレモン・イ
エローであること、1f
t
蕊の数がより多いこ
と、柱頭中央部の突出を失いかけているか、
ほとんどないという事'主において、 P
.m
i
-
c
r
o
c
a
r
l
l
u
mDC.と区別されます。木質の根
部は、時j
i年の葉柄が広がった基部でより密
におおわれています。
アラスカでは比較的小さな地域に数種の
Papaverが分布しているということは明ら
かであります。この国の桜地方には、ユー
コンけい谷に明らかに分布すると思われる
P
.Macouniと街按な関係があり、桜めて狭
〈鋭くとがった掠l!
!
l
ーをつける特徴ある械物
が生えており、このf
直物は南部i
凸}芋やアリ
WINDWARD号北桜探検調査隊長
ューシャン列島に分布しています。
FREDERICK ・G • ]ACKSON
セントポール烏ではアラスカヒナゲシに
100
北方山草 7 (1988)
りますが、いかに寒地権物とはいえ北級点
附近にまで分布が見られることは驚異であ
ります。
1
8
9
4
.
{
トジャクソン FREDERICK ・G.
JACKSONを隊長とする →行が蒸気船(ウ
インドワード号 WINDWARD)でト北械学術
調資に旅立ち、白百寒の極地で 3年I
1
丹の踏交
も
,
l
fINDW
ARD" STAMP
THE “
をしました。
(Madeonboard)
動組物の調査は担当したのはハリー・フ
イソシャ一氏 HARRYFISHERで、数々
の新知見を報告しました。なお、この極地
での調資終了後、隊長のジャクソン氏は 3
年間の l
まう大な調査資料・日記努i
を基にし
8
9
9
年1
0
0
0
て調査紀行の編集にとりかかり、 1
pを越える「北軌の Tn
J
"A t
h
o
l
l
s
a
n
ddays
. 1 ・I
Iをロンドン及
i
nt
h
eA
r
c
t
i
c
" VOL
ぴニューヨークの 2書!占の国際的共同作と
:
1
I
こt
Hしました。
して 1
この書物の第 2巻の附録にハリーフイツ
o
.
シャー著の「フランツヨセフ烏植物 J ¥B
t
a
n
yo
fFRANZJOSEFLAND砂と「フラ
eporton
ンツヨセフ烏植物調査報告書 J"R
t
h
eF
l
o
r
ao
fFRANZJOSEFLANDfrom
CAPEBARENTSt
oCAPENEALE."
カ
ず
収録されています。いずれも概要のみを記
したものでありますが、北線 8
0
1
支を越える
apaverr
a
極点;近くからヒナゲシの l稜 P
e
d
i
c
a
t
l
l
mR
o
t
t
b
.やスズナの I種 Drabal
.Cochl世間などの穂子植物が
p
t
o
p
e
t
a
r
aFr
北極点附近よりヒナゲシの 1種を実証し
見つかったことは、根めて興味深いものと
たハリーフィッシャ一氏 HARRYFISHER
述べております。
1
0
1
北方山草 7 (1988)
〈北極点附近から確認されたヒナゲシの l
背緑色にならないものは 2倍
種について〉
I
/
J
也に、 青緑色になるものは倍
ソノマの主要 I
の千日 JVOL
.I
Iの3
1
7Pには桜地の
「北村i
植生
wでヨーロ
l!i北桜ヨーロッパに分
数体で北桜または、 i
布する秘書J
iだといいます。
ボピーの群洛の写真が示されており
ますが、それはハリーフィッシャ一氏が北
さて、問題の北桜点附近から確認された
apaverradicatum
極点附近で俗認の P
Papaverradicatumは倍数体で染色体数は
R
o
t
t
b でありました。
2n =70で、乾燥によって花弁が青緑色に
「欧州植物総覧 J"FLORAEUROPAEA"
なるものの方に分類されております。
<P.radicatumの解説>- FLORAEU-
の中で AB.Mowatと S
.M.Walters両氏
が解説されたのがありますのでこれを参考
ROPAEA より tJ~1引
VOL
.1.
2
5
0Pより
群生する多年生植物。乳液は普通黄色てや
にしながらパパベルラデイカツムについて
まれに白色で変化に Mむ色加を示します。
紹介したいと思います。
Papaverr
a
d
i
c
a
t
u
mノ
¥
/''''''レラデイカツ
l
は枯れることがなく、しっかりと
葉の基古i
apaveralpinumパパベルアJレピヌム
ムは P
した外皮を形成します。葉は 3 (2ー)
群に属する植物なので、最初にこの 1
干の植
6 (
-10) CII1で、羽状深裂ないし羽状中裂
物の特徴について述べておきます。
で
、
2- 5
士
す
の0
1
1オ
人t
良
幸
!
J
f
まないしほi
r
:
H
J
f
i
!
の鋭くとがった全縁または欠主)
1
のある葉裂
パパベルアルピヌム群は小型~!の桜地また
は山岳 i
i
l
(物であり、 2
0
c
I
1 (最大 3
0
α
n
) の花
片を持っています。花茎は (5-) 15-25
茶を持ち密着または開出する毛でおおわれ
また需に開11',した
(
-30) 叩で直立し、制l
変化に寓んでおります。葉は 1- 3に羽状
1
毛を有します。花弁は
(まれに伏せた)悶)
深裂し、葉裂片は針 1
惨ないし楕 1
'
1形をなし
(
11-) 15-20 (
-24) m
mで、普通貨色、
1
青色・だ
時に白色、まれにピンクをなし、半洛また
い色・白色あるいはまれに赤色またはピン
f
t蕊は子房
はそうでないものがあります。 .
クをなすものがあります。朔果は形が変化
と同長またはそれよりも長〈、花糸は糸状
に寓み長惰円形ないしほぽ球形をなし、多
果は (7-)13-17(
で約は黄色です。抑l
0-30mmで
、
ております。花弁は 1
少伏せるかまたは開
mする剛毛を持ってい
2
0
)
ます。
X
(5-) 7 印刷で情円形ないし倒
卯形まれにほぼ球形でなかほどが最も広〈、
毛を密生する。柱頭
閉山または密着する抑l
1
パパベル・アルピヌム1lfというのは沢 1
の穂類を合む lつの大きなグルーフ。てい検家
盤は平而または凸而をなし、普通は朔*よ
表を見ますと、このグループはさらに 2分
りも狭くなっています。然上線は 5で、沿
されています。
肴しないかまたは、かすかに沿着します。
その 1つは、乾燥することによって花弁
O北内ヨーロツパ国有種=フエロー諸島・
1
也の 1つは乾燥し
アイスランド・ノルウエー・スエーデンに
が背緑色になるもので、
でも花弁が青緑色にならないものです。
分布となっています。
1
0
2
北方山草 7 (1988)
恐らく ~t扮i点近くでの分布は桜めて異例
なるのだと推定されます。
(文責
A
外山 f
!
(
k寛)
シ夕方とナゲシ P
apavero
c
h
o
t
e
n
s
eA
T
o
l
l
l
lf
J
f
i
崎光治虫)
f・関税搾太の高山l
f
立すおより
当
E
写
E
T
A
T
B
元
岡叫
ゐmq
静
l
1
l
I
1
l
1
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,
T
舟
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f
月
内
“
p
F
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a
p
ン
、
ヶ
Lし
ナ
C
ン
、
ー
版) より変写
M
m
本
臼H
J
で
山
ry寸
町
市
曲
e
rk
寺
Ht
HH
チシ?とナヶーシ P
apHverMiy
1
0
3
北方山草 7 (1988)
DDE北海道 i
H
I
J市向ケ丘・市川│守氏暗養の
生品より'与生
1
9
8
7.
6.I(外山保凶)
アラスカヒナゲシ
Papaveralaskanum IIULT.
ERIC HULTEN (
19
3
7
) -FLORAOFTHEALEUTIAN
ISLANDSよりつ│用
I似
北方山草 7 (1988)
ホソパノアライトヒナゲシ及びアライトヒナゲシの分布図
@ホソパノアライトヒナケジ P
apaveralboroseumH
u
l
t
0アライトヒナゲシ
Papaveralboseum,v
a
r
.elongatumHult
.
ヵ.1-チャッが手島
:
j
[
:
;
l
街
海』馬湾
問頼度島 Araido
10
Paramushi,
!
r -I0
幌潜l
奇
五
(
(資料により編集部作成)
柴同日出男著・北千島の動植物ーに市守烏にもアライトヒナゲシの小分布域ありと
いうが実証されていないし、位置も不明なため除外した。
- 1
0
5
北方山草 7 (1988)
。
E
ぃ
シクカヒナゲシ
女
OH凶
白骨い
い料品山 MMZ
同区H A K
ハ
ロ
ヲ
同
巴
∞
白川
LHH
。トD図司出吋υ向
W
。
九
円
。
∞
﹄O ﹄凶
h︼ 同 )
L
F﹂
恒吋'伊
同
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6
。
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d在ロ出
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l
H宅一戸︻院中
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戸 M M e目的ロ
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同省じい明白
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同
向
﹄山[
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H白鶴 GL・
。
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。工 2dr 。
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旬再弘ω
4lto
U
4
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u
A
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2EW4ι@
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EELMA一担当
口何回
一
虫剤︺一℃
oEE。宮ふに﹀
白
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o
i
0
3
5
伺
司
・OE
2 。ぷ肖E4
2
4326
6
43 7110γ ﹄
。
γ
0U
4
、
﹂
・
一
。
E 。母δ 十?!。E肩 書
ー
。
︿
一γb-v ト司
泊
。
。
11111¥ι
-HH
白
ピ
一
と昔話主﹂¥一
SE
ω
。
t
吋凶ト吋出Q24U山
時
。
A
1
)シリヒナゲシ
カラフトヒナゲシ
〈近縁種〉
PapaverMiyabeanumTatewakiの分布図
チシマヒナゲシ
(資料により編集部作成)
北方山草 7 (1988)
アラスカヒナゲシ
PapaveralaskanumHul
t.の分布図
BERING SEA
心
本
勺
s
t G坦 ge1
組.waP<盟
M品目s
h
i
nB勾r
llHC吋 ll
I
事
ア
よ
¥
、
A
E
I
ndY
.KOBAYASHI (
19
3
4
)
〈資料〉 .M.TATEWAKIa
(資料により編集部作成)
le
u
t
i
a
nI
s
l
a
n
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s一所収のアリューシャン列島図
AC
o
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u
t
i
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nt
ot
h
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l
o
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ft
h
eA
.ERICHULTEN (
19
3
7
)
FLORAOFTHEALEUTIANISLANDS