第3章 環境保全計画 1. 望ましい環境像 ここでは、愛荘町の環境の現状、町民の環境に対する意識などを踏まえた基本理念を明確に し、それに基づいて愛荘町が 10 年後に目指すべき将来の環境像を示します。 1) 基本理念 心 私たちは、自らが考え、一歩踏み出せる 環境市民となることを目指します 環境を守るためには、一人ひとりが環境 問題に関心を持ち、日常生活において意識 し、行動することが重要です。そのため、 町全体で意識の向上に努め、環境を守るた めに自らが考え、環境市民となることを目 指して取り組んでいきます。 子どもたちの環境意識を育む取組 水 私たちは、私たちの財産である水環境を守ります 愛知川、宇曽川の伏流水に恵まれた愛荘町 は、昭和 40 年代くらいまで、多くの湧水が 見られました。そして、現在も井戸を利用し ている住宅が多数見られるとともに、豊かな 水源を背景に各種製造業が集まっています。 このように、恵まれた水環境を財産としてこ れからも大切に守り、将来の世代へ受け継い でいきます。 水量の豊かな宇曽川 3-1 自然 私たちは、豊かな自然に恵まれ、 様々な生き物が暮らす環境を守ります 町域の約 4 割を占める田園地帯や旧秦荘 地域に見られる里山※は、身近な自然として 人々に親しまれるとともに、これらの場所で しか生息できない生き物たちの命を育む大 切な役割を担っています。また、愛知川の河 畔林や宇曽川ダム周辺には、貴重な自然が残 っており、また希少な動植物も存在していま す。このような、豊かな自然と生き物に恵ま れた環境をこれからも大切に守ります。 生活 身近な自然環境である田園・里地里山 私たちは、安全でうつくしく快適なまちを つくっていきます 多くの人々は、安心して暮らせるまち、ご みもなく、さわやかな緑の空気に満ちたうつ くしいまちを愛荘町の環境の望ましい姿と して思い描いています。しかしながら、現状 は、比較的良好な生活環境が維持されている 半面、産業活動によって生じた様々な事象、 特に地下水や土壌の汚染、また日常活動の中 でのごみのポイ捨て、河川・山林への不法投 棄などの問題も発生しています。このため、 このような私たちの身近な生活環境を取り 巻く様々な環境問題について積極的に取り 組み、安全で美しく快適なまちをつくってい きます。 3-2 地域の協力により美しい景観が 保たれている豊満地区 2) 環境像 前述した基本理念に基づいて設定された愛荘町の 10 年後における姿 環境像は、次のと おりです。 環 人と自然 境 像 やすらぎおぼえる 愛荘町 愛荘町内には、身近な自然である農地や里山、河川本来の自然である河畔林など多様な自然 環境が存在しています。愛荘町の豊かな水環境は、日常生活に潤いを与えてくれるだけでなく、 地域産業を育む源として欠くことのできない存在です。また、多くの町民は、安全で快適な環 境の中で生活することを望んでいます。 そのため、愛荘町で活動するすべての人が協働し、この恵まれた環境をこれからも大切に守 り育てるとともに、町内で生活するすべての人々が自然との親しみや安らぎを覚え、いつまで も住み続けたいと思える愛荘町を目指します。 3-3 2. 計画の目標および基本施策 ここでは、前ページで示した環境像を実現するため、6つの環境要素についての環境目標お よび目標を実現するための基本施策を設定します。 ■人 づ く り ひ ≪環境目標≫ と 「自分よし、他人よし、地域よし」の精神を育みます 三方よしの精神で環境保全に取り組むことができる人を育み、環境保全活動に取り組みます。 基本施策 □環境保全意識を高めていきます □愛荘町の自然環境を活用した環境学習に取り組んでいきます □環境に関する情報を収集・発信していきます ■生 活 環 境 ≪環境目標≫ 誰もが安全で快適に生活できる良好な田園生活環境を創造します 生活環境を守る取組を積極的に進めることで、安全で快適に生活できる良好な環境をみんな で協力してつくります。 基本施策 □快適な生活環境を守っていきます □有害化学物質による汚染防止などの 適切な対応を行っていきます □不法投棄や散乱ごみのないまちにしていきます ■地域環境資源 ≪環境目標≫ 自然・歴史 愛荘らしさを伝承します 地域の特色ある自然や歴史資源など、それぞれの地域が持つアイデンティティー※をみんな で大切に守り、未来へ伝えます。 基本施策 □自然環境を守り、育てていきます □自然と積極的に触れ合っていきます □歴史・文化を守り、伝えていきます 3-4 ■循環型社会 ≪環境目標≫ 資源を有効活用し、循環型社会をつくります 廃棄物の減量化、リサイクルの推進などの取組を通じて、資源の有効活用を進め、循環型社 会をつくります。 基本施策 □廃棄物の発生量を減らしていきます □再使用やリサイクルに取り組んでいきます ■流 域 環 境 ≪環境目標≫ 地下水・湧水・河川 多様な潤いと安心を守り育てます 安心して水を利用できるように、健全な水環境を守るとともに、地域の貴重な資源である地 下水を保全します。 基本施策 □健全な水環境を守っていきます □地下水・湧水を守っていきます ■地 球 環 境 ≪環境目標≫ 日常生活を通じて、地球環境の保全に取り組みます 日常生活における小さな心遣いを積み重ねて、地球環境の保全に取り組みます。 基本施策 □省エネなどで地球温暖化防止活動に取り組んでいきます □オゾン層破壊や酸性雨などの 地球環境問題に取り組んでいきます 3-5 愛 荘 町 環 境 基 本 計 画 体 系 基 本 理 念 環 境 像 環 境 目 標 〈人づくり〉 〈心〉 ひ 私たちは、自らが考え、一歩踏み出せる 環境市民となることを目指します 〈水〉 私たちは、 私たちの財産である水環境を守ります 地下水、湧水、河川 〈自 然〉 私たちは、豊かな自然に恵まれ、 様々な生き物が暮らす環境を守ります 田園環境、里山、河畔林、湖東三山 〈生 活〉 私たちは、安全でうつくしく 快適なまちをつくっていきます 「自分よし、他人よし、地域よし」 の精神を育みます 人と自然 やすらぎおぼえる 愛荘町 人、三方よし・自助努力、育てる・つくる と 基 本 施 策 ○ 環境保全意識を高めていきます ○ 愛荘町の自然環境を活用した環境学習に 取り組んでいきます ○ 環境に関する情報を収集・発信していきます 〈生活環境〉 誰もが安全で快適に生活できる 良好な田園生活環境を創造します ○ 快適な生活環境を守っていきます ○ 有害化学物質による汚染防止などの 適切な対応を行っていきます ○ 不法投棄や散乱ごみのないまちにしていきます 〈地域環境資源〉 自然・歴史 愛荘らしさを伝承します ○ 自然環境を守り、育てていきます ○ 自然と積極的に触れ合っていきます ○ 歴史・文化を守り、伝えていきます 〈循環型社会〉 資源を有効活用し、 循環型社会をつくります ○ 廃棄物の発生量を減らしていきます ○ 再使用やリサイクルに取り組んでいきます 〈流域環境〉 地下水・湧水・河川 多様な潤いと安心を守り育てます ○ 健全な水環境を守っていきます ○ 地下水・湧水を守っていきます きれいなまち、不法投棄、ごみ 〈地球環境〉 日常生活を通じて、 地球環境の保全に取り組みます 3-6 ○ 省エネなどで地球温暖化防止活動に 取り組んでいきます ○ オゾン層破壊や酸性雨などの 地球環境問題に取り組んでいきます
© Copyright 2024 Paperzz