容積による稚魚の算出方法について

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容積による稚魚、の算出方法について
延
善
昆
木誌四月号に天域支場事業係の方から、
た物休が如何なる形であっても、その物休と同じ休舗
h ますから、集められた水を
の水が何げられるものであ り
日践のあるシリンダーで測れば、休⋮⋮飢を測定し得るわ
重量法による、さけ・ます稚魚放流数の算
以上のような原理によるものでありますから、水を
けであります。
上手に取る探具を考案すれば良いわけであり、共に私
定方法が紹介されましたが、読者の一人と
ることに対して心から敬意を表するもので
意工夫されて稚魚数算出に努力しておられ
して興味を持つと同時に、支場の方々が創
らります。
白く、比較的簡単且つ利用価値もらると思
出を行っていますが、容積による方法も面
を造ること。径を小さくする場合、容器の安定性を考
えてみまし﹂んが、なるべく径を小さくして納長い容訴
構想であり去す。図に一示された様に円筒形のものを考
を利用してもよいですが、私の場合一応市川錯板で造る
先づ容長二斗程度の容杭を準備する。これは問斗得
の持っている椛殺を述べて見ることにします。
いますので、その腹案を紹介して見たいと
さて、天続支場では重設による稚魚の算
思います。勿論これは腹案であって、実験
ては云々することは出来ませんが、どなた
ら約一二分の二科の所に孔をあけ、流出する水がうまく
え適宜に寸法をきめれば良いと思います。容認の底か
水の流出する孔の部分にも金制をハシダ付けにして置
も若干細工をするわけですが従断面凶に示したように
採れろ級に長さ約三・問寸、径五分科度の細い円筒、ぜ
容耐による算出の根本になるほ開は、水
く。制目以辺するに枠魚が水と共に流出しない程皮の
かこれからヒントを得られて、工夫される
を入れた容部内に或る物什仰を沈めると、そ
ものを使用すれば事足りるわけであります。簡単には
の大休の郊分以出来たわけであります。特山市の内部に
の物休と同じ休日の水が排除されて水位が
下向につける。これには位を預けて置く。これで符訟
上ることを利用するものであわます。この
これで充分ですが、容器内に稚魚を入れた場合、稚魚
ならばきっと良い結保守一生み出すことと思
排除される水を上手に集めれば、沈められ
います。
も行っておりませんので、その精度につい
大
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伶 ζれとは別に高さ十五糎。径十糎程度の小型の同
1 面
,
,ノ
/
/
ければゼンマイ粁、或るいは台秤を用意しておけば結
もので五百円程度で賠入出来ますが、シリンダーが無
構です。これで稚魚算出のための測定器具が準備出来
稚魚算出の、為の測定方法
ましたから、次に測定の方法を説明致しましょう。
o 池水を容器内
∞養魚池の近くに測定容誌を置を、容器内の円い金
に入れる。水の流出孔より若干水位が高まるまで入
相をはずし、水の流出孔に品目をする
れ、先に取りはずして置いた金網を容器内に入れ
の栓を抜いて水を流す。水面が流出孔の下縁に達す
る。このままでは余分の水が入っているので流出孔
ると水の流出はやみ、水面は安定する。水面が安定
JF
したら再び流出花に径をする。水面が安定した後は
o
うに、稚魚に付着した水、及び嗣についた水止を出来
んとする税魚を入れる。天持一文⋮怖から紹介ヌじれたよ
でよく水を切る。金制をはずし?にら、今度は算出せ
閣谷川和山口から再び︿一﹂加を収はずす。この場合府刊誌内
容皿仙の位置か﹂変えないこと。
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v
,
,
=
れ、これは自由に取はずし出京る様にして叩はきます
h
﹂れで測定容訴は完成したわけでふめります。
程度のシリシダーを用意します。シリシダ Iは一立の
じ構造をもった容おを造って置きます。その他用意す
'
7く
弘J
が浮上して水面に多少波が立ふりますので、波立ちを出
合 摂l
るものとしましては、一立入のシリンダーと一 00α
ラ
ラh
舟
来るだけ少くするため、水の流出孔より約一寸乃五二
金網、
一安印、で容印加の径ぷりわずか小さい径の、円い金制を入
会全
寸程さがった所に丁度ストーブのロストロを取付ける
タキ帯
従断面国
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くる。容誌の上核近くまで水位が上ったら稚魚を入
稚魚を入れてゆくと段々容器内の水位が上ってって
るだけ切ることは云うまでもない。
して置く。これは将来計算の基礎にはるものでら
放流した治布川宍数と一氏水され穴水の此ケ野肢に↓記録
るだけの水が採れる程度の 奴でよい。
するに簡単に数えられ、しかも排水管から測定し得
あ。この小刻容引いを使用する場合は、水及び稔魚は
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れるのをやめて、先にほは、すして置いた。円い金制
大きな容認でやった場合と同じ池のものを他用する
を入れて稚魚を下部に抑える。
万がよい。しかも出来る、だけ同じ一仲間に採水をする
o
な特出によって得られた水設と、小型のもの
3JU
叩聞で計算された総採水量を山で計算した松一日水量
立以も全部加える。
間同じようにして大きな容撚によって認水された水
る。叉稚魚の実数も全部加える。
山小型のもので得られた採水された水量を全部加え
計算の方法
野岐に一記録されたら暇を見て計算に移る。
で叫られに水且町一及び稚魚の実数が一日の作業で沢山
附大
とが必要である。
これを大きな容訴で採水するたびに行って置くこ
ことがのぞましい。
栓を抜いて水を山す。この水が最も必要な水である
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叩金制を崎一入し終ったら、容践の棋にらる流出向日の
o
から慎重に馬欠に採る水量が少い場合は泣﹃按シリン
ダーに取る
川田流川管から、水の最後の一滴が馬欠に落ち、容器
内の水面が流出孔の下殺に接して静止した所で、は
じめて採水をやめる。枕魚と同じ体積の水はすでに
馬欠内に採水されたので、容叩市内の水は不必要であ
るから、放流桜一昨が近ければ容捺ごと持って行って
稚魚を放流する。
同一方採水された水は、シリンダーを利用して、水
量即ふり体積を測定すればよいわけで、これによって
この価は野帳に-記録して置く
放流された稚魚の全体和を知ることが出来る。勿論
で割ると成る伯が出る。
合はせると、その日の稚魚総数(大きな容訴でなさ
凶山で加えた稚・魚の総・数と叩で出された値とを掛け
間一方小型の容器でもこの要領で採水する。小型の
置く。この場合稚魚の数は多くを必要としない。要
ものについては、放流前に稚魚数(宍数)を数えて
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れた分)が出る。これに小型のもので実際に数えた
います。向作業も容易であり、大量の稚魚を一日に↓取
は云えませんが、皆さんが実験されると面白いかと思
てこ
ζに未実験のまま皆さん方に紹介するわけであり
扱いますので、利用価値も充分あることと考え、あえ
稚魚数を加えればこれが一応その日の放流尾数と云
うことになる。
の原理は単に稚魚ばかれ でなく、採卵数の算出にも利
ますので、一度試みられることをお奨め致します。こ
ジリシダ iの無い場合
ジリシダーが破損叉は無い場合は、先に示した妥領
用出来ますので、その方法を考えることも興味がある
J
で採水したものを秤に掛けてその水の目方を出し(風
体を差引いて)同じ要領で計算すれば、その日の稚魚
のではないかと思います。出向乙の方法はブラシクトン
しておきます。
ての具体的考察
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パルプ廃液の酸添加処坦限度並びに放流につい
。工場一降水の再開化方法に関する研究目
製紙工場の漂白廃液について
。工場廃水の浄化方法に関する研究
。ニジマスに発生せる滑平筋腫の一例
×日本水産学会誌第二十巻第十二号
究所
×真珠護殖に関するシシポジユウム記録 国立真珠研
×生物資源量の推定法一吉原友吉
(道立肺化場調査課生物係長)
の個体数を数えるのに実際に利用されている事止を付一一一目
放流数の大路を知ることが出来るわけであります。
以上の様に私の稚魚算出の構想を述べましたが、こ
れは未だ実験に移してありませんので、結果について
和三O年 一 月 十 五 日 水 産 庁 生 産 部 漁 船 研 究 室
×海面水平方向の超音波の伝播特性の研究(附録︺川
部漁船研究室
×漁船研究技報昭和一ニO年 三 月 第 六 号 水 産 げ 生 産
介致しますと失の通りである。
六月中に寄贈購入された新刊雑誌、図書、資料を紹
園田包囲一凶
品