8.1 オープンクラスコンペティション この競技はより高度な改造を伴う PWC 競技における感興を促進することを目する。このクラスにおいて競技を行うウォ ータークラフトは以下に定めるスペック(仕様)に従わなければならない。 スーパーストック付則:もしあるクラスがスーパーストックとして指定された場合、8.2.2 項(アフターマーケットハル) 及び 8.3.5.a 項(アフターマーケットシリンダー)の規定をのぞくオープンクラスのルールを適応する。 排気量付則:すべての自然吸気のスキーPWC は最大排気量 1100cc、または各気筒の OEM 排気量プラス 1mm の オーバーボアのいずれか大きい方まで許される。スーパーチャジャーまたはターボチャージャー搭載のすべてのスキ ーPWC は最大排気量 800cc、または各気筒の OEM 排気量プラス 1mm のオーバーボアのいずれか大きい方まで制限 される。 8.1.1 すべてのウォータークラフトはルールによって許されるあるいはルールによって交換や改造を必要とされない限 り、厳密にストックのままでなければならない。ルールに記載されていない変更や改造は認められない。OE コンポーネ ントであっても IJSBA ルールによってみとめられない事もある。船体識別番号は製造者によって供されたものを表示し なければならない。 注:ルールによって装備の取り付け、交換、改変、組付けなどが許可もしくは必要とされた場合であっても、ウォーター クラフトが競技において安全に運行されるために、装置や素材の選定そして組付けの全て又はいずれかも同様に選手 (ライダー)一個の責任である事とする。 8.1.2 OE パーツは同一モデルの最新または旧型 OE パーツと交換する事が出来る。ルールによって代用や改造を 認める場合をのぞき、その OE パーツはそのパーツそのものの改造またはその他のいかなるパーツの改造をも必要と する事なくボルトオンで取り付けられなければならない。(モデルホモロゲーション10-11頁参照) 注:1996 以前のヤマハスーパージェットは1996以降の SJ のエンジン構成にアップデートする事が出来る。川崎 JS750SX と SXi は SXiPro のエンジン構成へとアップデートできる。 8.1.3 サウンドレベルは 22.86m(75ft)で 100dB(a)を超えてはならない。セクション 19.5(73頁)を見よ。主催者により、す くなくともイベント14日前の参加者への告知をもってサウンドレベルは 86dB を適用される事もある。 8.1.4 エンジン燃料はセクション 19.4.3(73頁)に明示された基準に適合するガソリンによってなったものでなければな らない。 8.1.5 どんなときでもウォータークラフトの重量は IJSBA によって定められたウォータークラフト本来の乾燥重量より10 パーセントを超えて下まわってはならない。条件は以下の通り: ・燃料とオイルを含むこと ・ウォーターボックスがその容量に置いて通常の状態ではないとは思われないかぎりにおいて、その中に水を含むこ と。 ・バッテリーを含むこと。 ・すべての装備から不要な水分をすべて除去すること。 バラストウェイトはウエイト制限に適合する範囲に置いて競技に先立って追加する事が出来る。(セクション 8.2.16 を見 よ) 8.2 ハル 8.2.1 すべてのウォータークラフトはバウにフレキシブルトーループ(牽引のための柔軟な素材による輪)を装備する。 トーループは怪我などをしないように柔軟な素材で作られたものでなければならない。(例、ナイロンストラップ、ロープ など。) ハル面から突出するようなトーフックは取り除かなければならない。 8.2.2 エキスパートやプロに指定された選手が競技するクラスにおいては、500 艇またはそれ以上の艇数によってホ モロゲートされているウォータークラフトはアフターマケットハルを使用する事が出来る。トップデッキは製造者によって 供給された純正 OEM トップデッキを使用しなければならない。ハルとデッキの補修は行う事が出来る。しかしながら、こ の補修によって 2.00mm(0.08in)を超えての標準的な外観を変更はしてはならない。ハル、バルクヘッド、デッキは内部 から補強する事は出来る。各種留め具はハル、バルクヘッド、デッキの内部表面に、装備の固定を目的に危険のない 範囲で使用しても良い。こうした各種留め具の使用以外にバルクヘッドを改造してはならない。ハルのボンドのはみ出 し部分は取り除いても良い。 8.2.3 すべてのウッォータークラフトは最大2つまでのスポンソンを装備する事が出来る。OE スポンソンを改造またはア フターマーケット品にしたり、位置を変えるまたは取り除く事が出来る。各スポンソンの全長は 91.45cm(36.00in)を超え てはならない。スポンソンはハルの側面から水平方向に 100.00mm (3.94in)を超えて張り出してはならない。スポンソン 下側に出来る垂直方向の溝(チャンネル)は 63.5mm(2.50in)を超えてはならない。スポンソンのどの部位もハル底面と ハル側面の交わるポイントから 63.5mm(2.50in)を超えて張り出してはならない。アフターマーケットまたは改造されたス ポンソンはその厚みが 6mm(0.24in)を超えてはならない。すべての尖った先端は危険のないように丸くしておかなけれ ばならない。スポンソンはハルの滑走面には取り付けてはならない。フィン、はしご、ひれその他の危険な付属物はこれ を許可しない。(巻末の付録図を見よ) スキー部門のみ:スポンソンをボンドフランジの内側に取り付ける事が出来る。ただし、スポンソンのどの部分も(バンパ ーを取り除いた)ボンドフランジの最下部から 38.00mm(1.50in)を超えてはならない。ボンドフランジ内側に取り付けたス ポンソンは(バンパーを取り外した状態で)水平方向にボンドフランジの外へ飛び出してはならない。改造に関する決定 はテクニカルディレクターとレースディレクターの両者又はそのどちらかの判断を最終のものとする。いかなる改造の適 法性に関する質問も IJSBA または IJSBA のアフィリエイト(加盟団体)によってレースで使用する前に指導を受ける事。 8.2.4 インテークグレートは改造またはアフターマーケット品にする事が出来る。インテークグレートはドライブシャフトと 平行に少なくとも一本の桟を有し、標準的な長さを有するものでなければならない。グレートはポンプインテークエリア の平らな面より 12.00mm(0.47in)を超えて下方に張り出してはならない。すべての尖った先端は危険のないように丸くし ておかなければならない。 8.2.5 ポンプカバープレートは改造またはアフターマーケット品にする事が出来る。ポンプカバープレートの後部にエ クステンション(延長部)を付け加えても良い。ただし、OE プレートの幅を超えてはならない。スキーとスポーツ部門に関 しては改造やアフターマーケットのプレートが OE プレートの後端より 100.00mm(3.94in)を超えて延長してはならない。 ランナバウト部門に関しては 177.80mm (7.00in)を超えて延長してはならない。延長部分の側面は危険のないようにポ ンププレートの放射状の部分へ接続しなければならない。巻末の付録図を見よ)フィン、はしご、ひれその他の危険な 付属物はこれを許可しない。 8.2.6 アフターマーケットのトリムタブは固定式、手動と自動又はそのどちらかによる可変式のものもこれを使用する事 が出来る。ハルより取り外し可能な OE トリムプレートはアフターマーケットトリムタブを取り付ける際に取り除くまたは交 換する事が出来る。トリムタブは滑走面の幅より張り出したり、あるいはもともとの滑走面の後端から 100mm(3.94in)を超 えて後方に延ばしてはならない。ハルのトランサム部に取り付けられた全てのハルエクステンションはトリムタブとして見 なされる。すべての尖った先端は危険のないように丸くしておかなければならない。フィン、はしご、ひれその他の危険 な付属物はこれを許可しない。 8.2.7 バンパーの交換は危険のないものであれば行うことができる。 8.2.8 柔らかく,しなやかなウォータースプレーデフレクター(スプラッシュガード)は危険を生み出さないものであれば ハルの側面又はボンドフランジ部に取り付けても良い。デフレクターのいかなる部分も OE パンパーまたはサイドモール ディングの周長から鉛直方向に下ろした線より越えて張り出してはならない。 8.2.9 ハンドルバー、スロットル、スロットルケーブル、グリップは改造又はアフターマーケット品にしても良い。ハンド ルカバーは改造又は取り除いても良い。アフターマーケットのスイッチとスイッチハウジングを使用しても良い。ステアリ ングシャフト、ステアリングシャフトホルダーそしてハンドルバーホルダーのアフターマーケット品を使用しても良い。ハ ンドルバーにはマウントブラケットの部分でパッドを装着する事。あるいはクロスバーを有するものであれば,クロスバー の部分にパッドを装着する事。アフターマーケットステアリングケーブルを使用しても良い。 8.2.10 スキー部門のみ:ハンドルポール(及びマウントブラケット)は本来の企図に従って機能するものであれば改造 又はアフターマーケット品にしても良い。ハンドルポールの取り付け部はこれを補強しても良い。 8.2.11 スポーツ、ランナバウト部門のみ:シートアッセンブリは改造又はアフターマーケット品にしても良い。シートの高 さを変えても良い。 8.2.12 パッドそしてマットキット又はそのどちらかの追加およびカスタムペイントをしても良い。ボンドフランジより上部の ハル外部にある金属部品の表面はポリッシュ、ショットピーニング加工または塗装などをしても良い。 8.2.13 純正ビルジポンプは改造また取り外しても良い。アフターマーケットのビルジ排水システムは危険を生み出さな いものであれば使用しても良い。 8.2.14 エンジンコンパートメントのフォームを除去、改造、アフターマーケット品にしてもよい。フォーム浮体はエンジ ンコンパートメント内のもののみ取り除いても良い。この場合ルールによってパーツの改造をしても良いと言う取り決め の有る場合を別にして、パーツそのものあるいはその他のパーツの改造を伴わないフォームのみを除去しても良い。フ ォームの除去に伴うパーツ類の移設は行ってはならない。フォームを取り除くためにハルのインナーライナーまたはデ ッキ部分を切ったり改造したりしてはならない。ハルとデッキあるいはそのどちらかの積層された内部のフォームの除去 はこれを行ってはならない。 8.2.15 ストレージカバー、ハッチ、インストカウル(計器カバー)、エンジンカバーは危険を生み出す事がなく、OEM の 外観が維持される範囲であれば改造,アフターマーケット品への交換をしても良い。エンジンコンパートメントへの通気 の追加をしても良い。OE ベンチレーション(通気)部の閉鎖あるいは閉栓をしてもよい。取手、投げ入れ式の物入れ、 ボルトオンタイプのミラーは危険を生み出さないものであれば改造、アフターマーケット品の使用あるいは除去を行って も良い。 8.2.16 バラストウェイトは危険を生じさせないのであれば、ウォータークラフトのハンドリングを変える目的でハルの通 常露出部の範囲内であれば付け加えても良い。他のルールの改造や移設の規定に指定されている場合を別にして、 いかなる他のパーツの改造や移設をも要しない事を条件に、一定の質量を持つ物質からなるウェイト(すなわち水やそ の他の液体は不可)のみ許される。 8.3 エンジン−2ストローク 8.3.1 エンジンのボーリングをする事が出来る。アフラーマケット品のピストンを使用できる。エンジン排気量は各クラス の指定を超えてはならない。(例、800スーパーストックでは800ccなど。)ピストンリングの数、タイプ,配置は変更する事 が出来る。 8.3.2 OEクランクケースを使用しなければならない。燃料、オイル、冷却水など全てまたはこのうち1つに対して露出 した表面の内部改造は認められる。ベースガスケットエリアの空洞などに充填剤などを加えても良い。ベースガスケット 面そしてインテーク面を機械加工しても良い。キャブレター用パルスラインフィッティングを追加しても良い。ベアリング 面及びシール面などは加工してはならない。クランクケースのドレインシステムは除去又は閉鎖しても良い。クランクケ ースのひび割れや穴あきに対する補修は、既に補修されたシリンダーバンク一気筒のみに影響する一カ所の損傷部 分だけ行う事が出来る。その他のいかなるクランクケース外部の改造または補修は行う事が出来ない。 8.3.3 クランクシャフトアッセンブリを改造またはアフターマーケット品とする事が出来る。ストロークやロッドの長さを変 更する事が出来る。 8.3.4 エンジンバランサーアッセンブリの改造、アフターマーケット品の使用あるいは除去をするが出来る。 8.3.5 シリンダーはIJSBAよる規定適合を条件に、同一製造者によるホモロゲーションを得たウォータークラフト間であ れば交換する事が出来る。如何なるシリンダーあるいはクランクケースへの改造もIJSBAのよって書面にて承認されな ければならない。ベース,ヘッド、エキゾーストマニフォールドなどのガスケット面は機械加工する事が出来る。ポートの 高さ、幅、形状は変更する事が出来る。シリンダーにおいてポートを追加又は取り除いても良い。シリンダーをアフター マーケットのシリンダーライナーへ適合させるために機械加工する事が出来る。エポキシタイプの充填材をベースガス ケットエリアそしてポートエリアの空洞に付加しても良い。ひび割れや損傷のあるクランクケースへの補修は、既に補修 された1気筒のシリンダーバンクに影響する一カ所の損傷部分のみする事が出来る。シリンダーはガードルシステム付 きシリンダーヘッドへ適合させるために機械加工する事が出来る。冷却水用のフィッティングをシリンダーに追加する事 が出来る。エキゾーストパワーバルブコンポーネントやそれら作動装置を改造又はアフターマッケット品とする事が出来 る。 8.3.5.a スキー部門のみ:シリンダーは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.3.6 エンジン外観の仕上げ(メッキ、磨き、塗装など)の変更は化粧的な目的のもののみ許される。 8.3.7 シリンダーヘッドは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.3.8 エンジンガスケットは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.3.9 エキゾーストシステム(マニフォールド、ヘッドパイプ、チャンバー、ウォーターボックス、マフラーなど)は改造又 はアフターマーケット品とする事が出来る。エキゾーストのスルーハルは危険を生み出さないものであれば、改造又は アフターマーケット品とする事が出来る。排気口の位置はボンドフランジより下のトランサム部において移設する事が出 来る。エキゾーストシステムのチューンアップ部分はハルの外部には張り出してはならない。 8.3.10 クーリングシステムは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。アフターマーケットの冷却ラインそして 冷却水バイパスシステムを使用する事が出来る。バイパスフィッティングを改造したりアフターマーケット品としたり移設 したりする事あるいはそのいずれかをすることが出来る。ただし、他の選手に危険が及ばないように下方と後方または そのどちらかへ向ける事。クーリングシステム全体において使用されるいかなるバルブも固定式かあるいは自動のもの (サーモスタット、プレッシャーレギュレーター、ソレノイドなど)でなければならない。走行中に冷却水の流れを変更でき る手動式のものは(それがいかなる稼働方式であっても)これを許可しない。冷却系の水洗キットは許される。 8.3.11 スターターモーターやベンディックス型スターターの交換品を使用する事が出来る。 8.3.12 エンジンマウントの交換品を使用する事が出来る。 8.3.13 オイルインジェクションシステムの接続を断つかまたは取り除く事が出来る。 8.3.14 一般的な消耗品(スパークプラグ、スパークプラグワイヤー、スパークプラグキャップ、ワイヤー、冷却水ホース、 燃料ホース、クランプ、留め具など)は必ずしもOE品を指定しない。ネジ山などのくずれたものは修理することが出来 る。 8.4 エンジンー4ストローク 8.4.1 純正エンジンブロックを使用しなければならない。オイルや冷却水またはこのうち1つに対して露出した表面の 内部改造は認められる。シリンダーブロックのヘッドガスケット面は機械加工する事が出来る。 8.4.2 純正のシリンダーヘッド成型品を使用しなければならない。インテークやエキゾーストのランナーは改造すること が出来る。ランナーへの部材の追加をすることが出来る。インテークやエキゾーストポートを改造することが出来る。ポ ートの直径や形状を変更することが出来る。燃焼室を改造することが出来る。燃焼室への部材の追加をすることが出来 る。インテークやエキゾーストのバルブの数は純正品と同じでなければならない。一つの気筒のシリンダーバンクに影 響するシリンダーヘッドの補修のみ許される。ヘッドガスケット面は機械加工する事が出来る。 8.4.3 アフターマーケットのバルブリフト機構は純正の動作方式を維持していれば使用できる。(例:純正の動作方式 がカムシャフト式で有れば、ソレノイド方式には変更できないなど。)バルブはOEMまたはアフターマーケット品でシム 調整することが出来る。バルブスプリングは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。カムシャフトはアフターマ ーケット品とする事が出来る。カムシャフトの数は純正品と同じでなければならない。ベアリングのタイプや直径は純正 品と同等でなければならない。カムタイミングを変えることが出来る。カムギア、テンショナー、チェーンまたはベルトは 改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.4.4 エンジンのボーリングをする事が出来る。アフターマーケット品のピストンを使用できる。エンジン排気量は各クラ スの指定を超えてはならない。(例、ランナバウト1100スーパーストックでは1100cc、ランナバウトスーパーストックターボ では1600ccなど。) 8.4.5 クランクシャフトを改造またはアフターマーケット品とする事が出来る。ストロークは純正を維持しなければならな い。クランクシャフトの総重量はOEのプラスマイナス5.00%以内でなければならない。ベアリングまたはベアリングシェ ルの交換品は純正のタイプと直径を維持していれば使用できる。 8.4.6 エンジンバランサーアッセンブリの改造、アフターマーケット品の使用あるいは除去をするが出来る。 8.4.7 アフターマーケットの鉄製コネクションロッドは使用できる。ロッドの長さは変更することが出来る。 8.4.8 エキゾーストシステム(マニフォールド、コネクトパイプ、ホース、マフラーなど)は改造又はアフターマーケット品と する事が出来る。エキゾーストのスルーハルは危険を生み出さないものであれば、改造又はアフターマーケット品とす る事が出来る。エキゾーストシステムのチューンアップ部分はハルの外部には張り出してはならない。排気口の位置は ボンドフランジより下のトランサム部において移設する事が出来る。 8.4.9 クーリングシステムは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。クーリングラインを追加することが出来る。 アフターマーケットのウォーターバイパスシステムを使用する事が出来る。冷却系統のバイパスフィッティングは改造し たりアフターマーケット品としたり移設したり、又はそのいずれかをする事が出来る。ただし、他の選手に危険が及ばな いように下方や後方またはそのいずれかへ向ける事。クーリングシステム全体において使用されるいかなるバルブも固 定式かあるいは自動のもの(サーモスタット、プレッシャーレギュレーター、ソレノイドなど)でなければならない。走行中 に冷却水の流れを変更できる手動式のものは(それがいかなる稼働方式であっても)これを許可しない。純正の冷却系 統用サーモスタットは取り除く、改造するまたはアフターマーケット品とすることが出来る。冷却系の水洗キットは許され る。 8.4.10 オイルリザーバーのバッフル(整流器)は改造する事が出来る。オイルリザーバー内のバッフルは追加すること が出来る。オイルポンプは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.4.11 バルブカバーは化粧または軽量化もしくはその両方の目的の場合のみ交換することができる。 8.4.12 スターターモーターやベンディックス型スターターの交換品を使用する事が出来る。 8.4.13 エンジンマウントの交換品を使用する事が出来る。 8.4.14 エンジン外観の仕上げ(メッキ、磨き、塗装など)の変更は化粧的な目的のもののみ許される。 8.4.15 一般的な消耗品(スパークプラグ、スパークプラグワイヤー、スパークプラグキャップ、ワイヤー、冷却水ホース、 燃料ホース、燃料フィルター、オイルフィルター、クランプ、留め具など)は必ずしも OE 品を指定しない。ネジ山などのく ずれたものは修理しても良い。各種留め具はロック式のものに統一しても良い。 8.5 空気/燃料の供給ー2ストローク 8.5.1 キャブレターはエンジン作動のいかんにかかわらずどのような体勢においても、燃料が排出されたりこぼれたりし ないのであれば、改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。ベンチュリーの数はシリンダーの数を超えることは 出来ない。スライドタイプのキャブレターは使用できない。アフターマーケットのプライマーは使用することが出来る。イ ンテークマニフォールドアッセンブリは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。アフターマーケットのクランク ケース圧作動式燃料ポンプは使用することが出来る。 8.5.2 改造又はアフターマーケットのベーパーセパレーターは2インチ×6インチを超えては行けない。また、常に燃 料タンクに解放したリターンラインを装備すること。燃料リザーバーの追加は出来ない。4psiを超えないアフターマーケ ットまたは改造の電気式燃料ポンプは使用できる。エンジンがシャットオフ又は停止しているときは、燃料ポンプは自動 的に止まらなければならない。手動オンオフ式の燃料ポンプは使用できない。 8.5.3 アフターマーケットのフューエルインジェクションシステムまたは装置は以下の規定を遵守していれば使用でき る。 SAE J30R9 に適合した高耐圧燃料ホースを使用すること。;A.N.スレッドタイプのフィッティングまたはそれに準ずるも のを使用し、取り外し不可でクリンプタイプのクランプを燃料システムの高圧部分に使用すること。(すなわちホースクラ ンプやタイラップは不可。);燃料システムの高圧部分には金属製の燃料フィルターのみを使用することが出来る。;そ の他のインラインフィルターは燃料システムの低圧部分にのみ使用すること。エンジンがシャットオフ又は停止している ときは、燃料ポンプは自動的に止まらなければならない。手動オンオフ式の燃料ポンプは使用できない。 8.5.4 燃料システム全体は閉鎖されたシステムでなければならない。ウォータークラフトはエンジン作動のいかんにか かわらずどのような体勢においても、燃料が排出されたりこぼれたりしてはならない。OEの燃料タンク、フューエルフィラ ー、リリーフバルブを使用し、改造することは出来ない。フューエルピックアップ、フューエルフィルター、フューエルコッ クを取り除くかアフターマーケット品を使うかまたはそのどちらかを行うことが出来る。フューエルフィルターの追加、OE フューエルタンクへのフューエルセルフォームの追加を行うことが出来る。フューエルタンクフィラーキャップの改造また はアフターマーケット品の使用は危険を生み出すようなものでなければ出来る。 8.5.5 フレームアレスターはUSCG、SAE-J1928Marine、UL-1111Marineなどのバックファイヤーフレームアレスターテ スト規格の条件を満たすものを使用しなければならない。上記のいずれかの規格に適合したものであれはアフターマ ーケット品も使用できる。インテークサイレンサーは取り除く事が出来る。 8.5.6 リードバルブアッセンブリは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。ロータリーバルブは改造又はアフ ターマーケット品とする事が出来る。 8.6 空気/燃料の供給ー4ストローク 8.6.1 純正フューエルインジェクターは燃料流率を上げるために改造することが出来る。燃料流量を増やすアフター マーケットのフューエルインジェクターは燃焼室への空気流量を増やさない物で有れば使用できる。フューエルレール やフューエルレギュレーターは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。フューエルインジェクターを追加する ことが出来る。アフターマーケットの燃料ポンプは、エンジンがシャットオフ又は停止しているとき、燃料ポンプが自動的 に止まるのであれば、使用することが出来る。手動オンオフ式の燃料ポンプは使用できない。SAE J30R9 に適合した 高耐圧燃料ホースを使用すること。燃料システムの高圧部分には金属製の燃料フィルターのみを使用することが出来 る。;その他のインラインフィルターは燃料システムの低圧部分にのみ使用すること。 8.6.2 フレームアレスターはUSCG、SAE-J1928Marine、UL-1111Marineなどの規格を満たすものを使用しなければな らない。エアフローセンサーは改造又はアフターマーケット品の使用または取り除く事が出来る。フレームアレスターと スロットルボディーの間のダクトは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.6.3 スロットルボディーは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。バタフライの数は増やすことが出来るが、 シリンダーの数を超えてはならない。インテークマニフォールドアッセンブリは改造又はアフターマーケット品とする事が 出来る。 8.6.4 キャブレターはエンジン作動のいかんにかかわらずどのような体勢においても、燃料が排出されたりこぼれたりし ないのであれば、改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。キャブレターはフューエルインジェクションに加え てまたは代わりに使用することが出来る。ベンチュリーの数はシリンダーの数を超えてはならない。スライドタイプのキャ ブレターは使用できない。アフターマーケットのプライマーは使用することが出来る。インテークマニフォールドアッセン ブリは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。アフターマーケットのエアパルス作動式燃料ポンプは使用す ることが出来る。 8.7 イグニッションとエレクトロニクスー2ストローク/4ストローク 8.7.1 イグニッションシステム、電装ボックス、フライホイールとフライホイールカバーは改造又はアフターマーケット品と する事が出来る。バッテリー充電回路は無力化し取り除くか又そのどちらかをすることが出来る。 8.7.2 バッテリー及びバッテリーボックスの追加をすることが出来る。バッテリーは適切なバッテリーボックスに設置し、 しっかりと固定しなければならない。バッテリーは移設することが出来る。 8.7.3 エンジン温度センサーは切断し取り外すかそのどちらかをすることが出来る。 8.8 ターボチャージャー/スーパーチャージャー 8.8.1 ターボチャージャーはエンジンが稼働しているときは常にフルサーキュレーティングのものでウォータージャケッ トタイプのものでなければならない。アフターマーケットのターボチャージャーとスーパーチャージャーは、危険を生み 出すことがなければ使用する事が出来る。純正のターボチャージャーまたはスーパーチャージャーを改造することが出 来る。純正の自然吸気型のウォータークラフトにアフターマーケットのターボチャージャーまたはスーパーチャージャー 付け加えることが出来る。全てのホースやパイプは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.8.2 インタークーラーは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.8.3 ブーストプレッシャーリリーフバルブは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.8.4 ブーストセンサーは改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。 8.9 ドライブライン 8.9.1 インペラー、インペラーハウジング、ステーターベインアッセンブリ、ポンプマウンティングプレート、ポンプシュー の全て又はいずれかを改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。ポンプノズル、ステアリングノズルは改造又は ア フ タ ー マ ー ケ ッ ト 品 と す る 事 が 出 来 る 。 全 て の ポ ン プ や ノ ズ ル ア ッ セ ン ブ リ の 全 長 は OE の 同 じ も の よ り 50.00mm(1.97in)をこえてはならない。アフターマーケットのノズルトリムシステムを使用することが出来る。冷却水用フィ ッティングを追加することが出来る。視認用スパウトは取り外すか止栓することが出来る。ポンプの流入部などをシール するためにOEのシールに加えてシリコンボンドシーラントを付け加えることが出来る。 8.9.2 カプラー、ベアリングハウジング、ドライブシャフトはエンジンとポンプ間の1:1のドライブレシオ(回転比)を維持 していれば、改造又はアフターマーケット品とする事が出来る。
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