骨格タイプ判別システムの開発

骨格タイプ判別システムの開発
12H035 北川由貴
1 はじめに
ファッション誌や街の服屋にあるマネキンの格好、
テレビに移る女優の服装などファッションコーディ
ネートの参考にできるものが増えてきている。しかし、
ファッション誌に載っている服の組み合わせや街の服
屋にあるマネキンの格好を真似してみても、垢抜けな
る。2 値化した画像データから各パーツごとに大きさ
や高さなどを計測する。
この計測結果からストレートタイプの適正比率を計
測する。
4 結果と考察
ストレートタイプの身体の特徴が現れやすい身体の
い、自分に似合わないと感じる人は少なくないだろう。
各パーツを測定し数値で表現することができた。この
この問題を解決するためには、自分に似合うファッ
数値を基にストレートタイプにあたる割合を導き出す
ションスタイル把握する必要がある。
2 本研究の目的
本研究ではユーザーの似合うファッションスタイ
ルを判別するシステムの開発をした。自分の似合う
システムを構築した。このシステムの利点は、身体の
特徴を人間の目で見るよりも正確に測定できることで
ある。
5 まとめ
ファッションスタイルが分からないという人は、自分
本稿では、ユーザーの似合うファッションスタイル
の体格をよく分かっていない、または客観的に把握で
を客観的に判別するシステムの開発を行った。そのた
きていないためであると考えられる。
め、ユーザーが本来持っている体型のラインの特徴を
本研究の目的は、骨格診断 [1] を用いたファッショ
ンスタイルを判別するシステムの開発である。骨格診
断を用いることで、ユーザーの似合うスタイルを客観
的に判別するシステムを開発することを目指す。
3 システム
基にファッションアイテムを導き出す骨格診断を基に
したシステムを検討した。
その結果、骨格診断の中の 1 つのタイプであるスト
レートタイプにあたる割合を導き出すシステムを開発
することができた。しかし、残り 2 つのタイプである
ウェーブタイプとナチュラルタイプにあたる割合を導
本研究では、骨格タイプの 1 つであるストレートタ
き出すことができていないため、今後この 2 つのタイ
イプにどれほど当てはまるかを測定する。そのため、
プにあたる割合を導き出す機能の開発を行う必要があ
ユーザーを撮影した画像データから骨格タイプの特徴
ると考えられる。また、測定結果のデータを多数収集
を抽出し、いくつ当てはまるかでストレートタイプの
し現在のシステムの精度を上げることが望ましい。
適正比率を出力する。まず、ブルー一色の背景の場所
本システムを用いることで似合うファッションスタ
でユーザーは黒一色の服装を着用し、正面と横向きの
イルを提案できるため、今後のアパレル業界などに貢
写真を撮る。この画像のデータからユーザーの身長、
献することが期待できる。
バストの高さ、後頭部の突出、身長に対して手足の比
率、首の長さを数値データとして取り出し、骨格診断
をする。画像の解析は OpenCV [2] を用いて行う。こ
れらの画像データを BGR を用い、ユーザーの体にあ
たる部分の BGR 値をすべて 255 に設定する。それ以
外の背景部分の BGR 値をすべて 0 に設定し 2 値化す
参考文献
[1] 山崎真理子. 骨格診断初めての公式本. 株式会社す
ばる舎リンケージ, 2014.
[2] Opencv 公式ポータルサイト. http://opencv.
org/.