2016年9月15日号

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悪質商法にだまされないために!!
最近の悪質商法は、訪問や電話勧誘などで言葉巧みに消費者の心理をあやつ
り、不安をあおったり、親切な応対で信用させたりします。
そのため、消費者がだまされていることに気づかないまま、商品やサービス
の契約を行ってしまい、後日トラブルになるケースが多く見受けられます。
そこで、こうした悪質商法からの被害を未然に防止するためには、「自分だ
けは大丈夫」と思わず、日頃から以下の心構えを持つことが大切です。
ぜひ!実行してください
1 うまい話に乗らない ⇒ まず疑う!
イラスト提供 神奈川県
2 知らない人の訪問に気をつける ⇒ まず注意!
2013
3 相手の身なりや言葉遣いにだまされない ⇒ 親切、紳士的な態度!
4 話だけでも聞くかはやめる ⇒ はっきりと断る!
5 家の中には他人を入れない ⇒ ご用心!
6 すぐに契約やお金の支払いをしない ⇒ よく考えて!
7 一人で決めない ⇒ 家族や身近なかたに、まず相談!
※ 早めに相談するほど、よりよい解決と安心につながります。
※詐欺被害にも要注意
最近、市内で詐欺被害が発生しています。
少しでも「おやっ?あれっ?・・」と感じたとき
被害に遭ってしまったときは、一人で悩まず家族や
身近なかた、あるいは警察署・消費生活センターに
ぜひ、相談してください。
イラスト提供
神奈川県 2013
こ ち ら 相 談 室
イラスト提供・神奈川県 2013
【相談事例
中古車の購入トラブル!!
1】
中古車を買おうと店舗に出向き、気に入った車があったので契約書に母印を押して帰宅したが、
市場価格より高いと思い、翌日に解約の電話を入れたところ 10 パーセントの解約料を請求された。
【相談事例
2】
中古車を買うために注文書を書いた。帰宅して注文書を見直すと自動車ローンで購入することに
なっていたが、ローン手続き書類の控えは渡されなかった。購入代金 230 万円、10 年ローンの割賦
手数料が 130 万円と高金利なので販売店のローンではなく、金利の安い金融機関から借りて返済し
たい。
◆中古車を購入するときの注意点◆
中古車に限らず、自動車購入契約には、法律上クーリング・オフ制度は
ありません。
※契約書面は証拠として残すものであり、原則として口頭でも契約は成立します。
中古車を自動車ローンで購入する場合
契約の成立時期は①信販会社が承諾の通知をした (自動車販売金融会社協議会標準契約
約款)②販売店が信販会社に立て替払契約の申込みをした〈 (社)日本クレジット協会標準
契約約款〉ときです。ローンの契約が成立しなかった場合は、自動車の購入契約そのもの
が未成立であり、解約料を支払う必要はありません。頭金を既に支払っていたとしても契
約が成立しなければ返金を求めることが可能です。
中古車を現金で購入する場合
契約成立時期は「①登録がなされた日②注文により販売店が改造、架装、修理に着手し
た日③自動車の引渡しがなされた日のうち最も早い日」と日本中古自動車販売協会連合会
(中販連)・日本自動車販売協会連合会(自販連)監修注文書標準約款で定められています。
しでも変だなと思ったら、すぐに、周りの人や消費生活センターに相談して下さい。
注文書に署名、捺印していても登録や修理などに着手していない場合は、契約成立前な
ので販売店は解約に応じる必要があります。契約成立前の解約料の請求範囲は販売店に通
常生じる損害(車庫証明申請の実費など)の負担が必要となる場合があります。
ただし、一度結んだ自動車売買契約を解約できるかどうかは、各事業者と交わす契約
書・注文書の記載内容によって決まることになるので注意が必要です。
契約が成立すれば、一方的に解約することはできませんが、双方で合意できれば解約は
可能です。この場合、解約料として高額な請求を受ける場合がありますが、消費者契約法
では、消費者契約の解除に伴い事業者に生じる平均的な損害額を超える部分については無
効と定められています。
平均的損害額をもとに、妥当な金額については販売店と話し合いましょう。
消費生活に関するご相談は
館林市消費生活センター
☏72-9002