第34期中間報告書 - 株式会社 良品計画

第34期中間報告書
2012.3.1- 2012.8.31
株 主 の 皆 様 へ
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
ここに当社第34期中間期(平成24年3月1日から平成24年8月31日まで)
の報告書をお届けするにあたり、ごあいさつ申しあげます。
当中間期の国内事業は、無印良品ならではの衣・生・食を連動させて打ち
出した「新生活」や「麻」、
「MUJI to GO」のプロモーション効果、衣服・雑
貨では品揃えをベーシックに回帰させ、正価で商品をしっかり販売できたこ
とが差益率の改善に寄与しました。また、全社一丸で取り組んだ経費の効
率的な改善も奏功しました。一方の海外事業も柱となる中国を中心に大きく
伸長しました。今後のアジアを中心とする海外事業の更なる拡大に向け、全
社をあげたグローバルな在庫コントロールの仕組みと、サプライチェーンマ
ネジメントの構築を早期に実現できるように取り組んでまいります。
これらの結果、当中間期の営業収益は913億79百万円(前年同期比
6.4%増)、経常利益は97億42百万円(同33.1%増)、中間純利益47億59
百万円(同12.8%増)となり、経常利益は過去最高益を更新いたしました。
生活美学の専門店として、当社が掲げる「感じ良いくらしをリーズナブル
に」の具体的なご提案として、新しい価値を創出してお伝えするスキルと、
それを支える水面下の仕組みやサプライチェーンマネジメントを磨き、持続
可能なグローバル企業を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも格段のご支援を賜りますようお
願い申しあげます。
代表取締役社長
1
財 務 ハ イ ラ イ ト
▶ 営業収益
営業収益
913
億円
6.4%
前年同期比 増
1,781
1,697
1,500
1,000
913
858
821
0
11.2
12.2
13.2
▶ 営業利益/売上高営業利益率
営業利益(左軸)
:
95
200
35.7%
50
増
139
150
100
0
中間期
通期
売上高営業利益率(右軸)
:
(億円)
億円
8.2%
6.7%
10.4%
154
95
70
54
(%)
12.0
9.0
6.0
3.0
11.2
12.2
0.0
13.2
▶ 中間純利益/売上高中間純利益率
中間純利益
中間純利益(左軸)
:
47
120
12.8%
90
増
4.1%
60
30
0
中間期
通期
売上高中間純利益率(右軸)
:
(億円)
億円
前年同期比 通期
500
営業利益
前年同期比 中間期
(億円)
2,000
33
11.2
4.9%
78
42
(%)
5.2%
88
47
6.0
4.5
3.0
1.5
12.2
13.2
0.0
2
セ グ メ ン ト 別 概 況
構成比率
国内直営事業 … 67.4%
営業収益
913
億円
▶営業収益
616億27百万円(前年同期比6.3%増)
▶営業利益
67億67百万円(前年同期比41.7%増)
国内供給事業 … 14.4%
▶営業収益
131億73百万円(前年同期比1.4%減)
▶営業利益
11億58百万円(前年同期比15.0%増)
欧州地域事業 … 3.7%
▶営業収益
33億41百万円(前年同期比2.2%減)
▶営業損失
96百万円(前年同期41万円の損失)
アジア地域事業 … 9.3%
▶営業収益
85億42百万円(前年同期比28.0%増)
▶営業利益
8億16百万円(前年同期比45.6%増)
その他地域事業 … 0.6%
▶営業収益
5億49百万円(前年同期比15.7%増)
▶営業利益
42百万円(前年同期比640.9%増)
その他事業 … 4.5%
▶営業収益
41億44百万円(前年同期比5.2%増)
▶営業利益
8億5百万円(前年同期比1.7%増)
衣服・雑貨部門では、婦人ウェアが好調に推移しました。
また、
「キャリーバーの高さを自由に調節できるハードキャ
リー」シリーズがヒット商品として大きく飛躍しました。
生活雑貨部門では、アロマ関連やエイジングケア関連の
商品が好調に推移したものの、食品部門においては、テ
レビコマーシャルを実施しなかったことが影響し、前年同
期に比べて減収となりました。
一般供給先店舗及び西友店舗は衣服・雑貨部門が好調
に推移したものの、生活雑貨部門及び食品部門の低迷
を補えず、店頭売上高が前年同期に比べて1.9%の減少
となった結果、供給売上高も減収となりました。
一方、ファミリーマートグループへの供給事業では、肌着
を中心に夏場の売上が伸長し、増収となりました。
失業率の増加等、経済指標の悪化が顕著となったイタリ
アにおいて、売上高が低調となりましたが、他の欧州各国
における既存店売上高は増収となりました。
商品別では、欧州全域にわたる厳しい寒波の影響によ
り、衣服・雑貨が低調となる一方で、アロマ関連を中心と
した生活雑貨が好調に推移しました。
中国本土では、夏物衣料品の販売が好調に推移し、かね
てより進めてきた原価低減の取り組みの効果があらわれ
始め、高い営業利益率を達成しております。
一方、香港を含む他のアジア各国・地域においては、売上
は伸長したものの、在庫調整に伴う値下拡大により売上
総利益率の悪化が影響し、減益となりました。
アメリカ合衆国では、店舗の認知に加え、WEB事業の認
知も広がりを見せ、売上高2桁増が継続しました。
当中間期末における店舗数は4店舗で、増減はありま
せん。
カフェ・ミール事業においては、2011年6月に出店した2
店舗が好調に推移したことにより、増収となりました。
また、IDÉE事業においては、好調である企画営業が寄与
し、増収となりました。
3
財 務 諸 表
連結貸借対照表
科 目
(単位:百万円)
当中間期
前期
現金及び預金
受取手形及び売掛金
科 目
(2012年8月31日現在)(2012年2月29日現在)
資産の部
流動資産
連結損益計算書
売上高
64,286
59,833
18,685
16,033
4,752
4,988
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
1日から
2011年3月 1日から
(2012年3月
2012年8月31日まで) (2011年8月31日まで)
売上原価
売上総利益
91,032
85,512
48,286
46,499
42,745
39,012
347
339
43,092
39,352
33,589
32,347
営業収入
有価証券
10,019
9,012
棚卸資産
23,085
21,909
未収入金
4,936
4,732
営業利益
9,503
7,004
2,811
3,160
営業外収益
314
360
△4
△3
営業外費用
75
46
経常利益
その他
貸倒引当金
固定資産
営業総利益
販売費及び一般管理費
42,138
42,460
9,742
7,318
有形固定資産
11,771
11,743
特別利益
−
217
無形固定資産
3,788
3,696
特別損失
1,803
508
26,578
27,020
税金等調整前中間純利益
7,939
7,027
106,424
102,293
法人税等
3,208
2,777
少数株主損益調整前中間純利益
4,731
4,249
投資その他の資産
資産合計
負債の部
流動負債
17,533
18,186
固定負債
572
578
負債合計
18,106
18,765
株主資本
88,407
85,107
資本金
6,766
6,766
10,120
10,119
少数株主損益
中間純利益
△27
30
4,759
4,219
純資産の部
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
新株予約権
少数株主持分
純資産合計
負債純資産合計
連結キャッシュ・フロー計算書
科 目
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
1日から
2011年3月 1日から
(2012年3月
2012年8月31日まで) (2011年8月31日まで)
75,468
72,183
営業活動によるキャッシュ・フロー
6,609
2,409
△3,947
△3,961
投資活動によるキャッシュ・フロー
△1,494
△1,991
△1,721
△3,245
財務活動によるキャッシュ・フロー
△1,443
△1,723
568
△829
△2,290
△2,416
299
286
1,332
1,380
88,318
83,528
106,424
102,293
現金及び現金同等物に係る換算差額
16
△19
3,688
△1,323
現金及び現金同等物の期首残高
24,858
23,244
現金及び現金同等物の中間期末残高
28,547
21,920
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
4
主 要 経 営 指 標
▶ 自己資本比率
▶ 自己資本中間
(当期)純利益率(ROE)
中間期
(%)
通期
90
80
70
中間期
(%)
通期
15
100
81.3%
80.0%
78.9%
79.5%
81.5%
10
5
10.3%
4.4%
11.1%
5.4%
5.6%
12.2
13.2
60
50
11.2
12.2
0
13.2
▶ フリーキャッシュ・フロー
▶ 1株当たり中間
(当期)純利益
中間期
(百万円)
通期
400
6,000
300
2,000
0
4,981
5,114
3,773
1,207
中間期
(円)
8,000
4,000
11.2
285.86
200
100
418
11.2
12.2
13.2
株主還元について
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つ
として位置づけており、1株当たり利益を向上させることが、責務で
あると認識しております。
利益配当金につきましては、単体の業績に基づいた配当とし、配当
性向につきましては30%(年間)
を基準にしております。
この方針のもと、今期の中間配当金は55円とさせていただきます。
0
119.76
11.2
通期
330.35
157.50
12.2
177.63
13.2
▶ 1株当たり配当金
中間期
(円)
120
通期
110
110
55
55
55
11.2
12.2
13.2
80
40
0
5
ト ピ ッ ク ス
「ぜんぶ、無印良品で暮らそう。」キャンペーンを開催
当社では、2年間無料で「無印良品の家(家具付き)」に住む人を募集するキャンペーンを実施しました。これは、1人でも多く
の皆様に無印良品の提案する「感じ良いくらし」を体験していただくことを目的としたキャンペーンです。ご応募いただいたお客
様から1家族を選考し、
「無印良品の家」のくらしのモニタリングにご協力いただきます。
キャンペーン実施概要
実施期間:2012年6月15日(金)
~25日(月)
応募方法:期間中、キャンペーンサイトからSNS(FacebookもしくはTwitter)で
「住みたい宣言」した方
モニター概要
物 件:無印良品の家 木の家(家具付き、最寄り駅/JR中央線三鷹駅)
入居条件:2013年1月頃から入居可能。2年間実際に住んでいただき、
2年間のモニター期間中、
レポーターとしてご協力いただける方
子育て中のお客様の声を取り入れた新生児服を発売
当社では、文化服装学院との共同開発による新生児服を2012年7月25日より全国の無印良品※にて発売をしました。生まれ
たばかりの赤ちゃんが気持ちよくすごせる新生児服を、服飾の専門機関である文化服装学院と共に考えました。開発にあたって
は、社内の研究の場である「くらしの良品研究所」においてWEBコミュニティのアンケートを実施。新生児を育てるお母さん
約3,500人の声を取り入れています。
商品特徴
●オーガニックコットン100%の綿糸を使用した
着脱しやすい伸縮性のあるフライス編み仕上げ
●仰向けの体勢が多い新生児の肌への負担を配慮し、
後身頃は切り替えの無い1枚仕立て
●新生児の体型に合わせ、
前身頃の脇部分は立体的な仕様に
●スナップボタンや紐部分は、
間違え防止のための配色仕様
税込価格:1,000円~1,550円 ※子供服取り扱い店舗のみ
6
環 境 ・ 社 会 へ の 取 り 組 み
無印良品ベビーベッドレンタルがスタート
当社は、株式会社ホクソンベビーのレンタル商品として、ベビー
ベッドのレンタルを7月より開始しました。
「使う期間は限られてい
るけれど、大切な赤ちゃんのために信頼できるベッドを使用した
い」、そんなお客様の声に応える新しい試みとして、あえて販売す
るのではなくシェアすることを考えた取り組みです。国産のひのき
を使用し、無印良品がデザインしたベビーベッドのレンタルです。
商品概要
商 品 名:無印良品 ひのき材ベビーベッド
素
材:和歌山県産ひのき、ウレタン樹脂塗装
仕
様:レギュラーサイズ(幅126×奥行79.5×高さ92.5cm)
2輪キャスター付、スライド式扉、PS・SG安全基準合格品
申 込 窓 口:株式会社 ホクソンベビー(http://www.hoxon.co.jp/)
※東京、神奈川、千葉、埼玉のみのサービス
「端材をつかったぬいぐるみ」を使った寄付活動
当社は、2012年3月30日に「端材をつかったぬいぐるみ※」3種類の売上1
点につき30円を「公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(以下、WWFジャ
パン)」へ寄付しました。このぬいぐるみは、工場で使われず廃棄されていた端
材をものづくりに活かしたものです。3種のぬいぐるみの形はそれぞれ、
「白く
ま=ホッキョクグマ」
「ペンギン=フンボルトペンギン」
「アザラシ=ハワイモン
クアザラシ」と、どれも絶滅危惧種の動物がモデルになっており、環境保全へ
のメッセージを込めています。年末にはクリスマスギフトとしてもお買い求めい
ただき、寄付額は合計200,000円となりました。
※販売期間:2011年11月~2012年2月
7
企 業 情 報
(2012年8月31日現在)
会社概要
会
社
名
株式会社良品計画(RYOHIN KEIKAKU CO.,LTD.)
所
在
地
〒170-8424 東京都豊島区東池袋四丁目26番3号
電
話
03-3989-4403(総務人事・J-SOX担当)
設
立
1989年6月(登記上 1979年5月)※額面変更のため合併を行っております。
資
本
金
67億6,625万円
決
算
日
2月末日
商
1,509億円(2012年2月期営業収益)
年
従 業 員 数
5,110名(パートタイム社員3,748名を含む)
国内店舗数
直営店259店舗、商品供給店118店舗
海外店舗数
イギリス12店舗/フランス10店舗/イタリア7店舗/ドイツ6店舗/アイルランド1店舗/スウェーデン7店舗/ノルウェー
5店舗/スペイン5店舗/トルコ2店舗/ポーランド1店舗/ポルトガル1店舗/米国4店舗/香港10店舗/シンガポール
5店舗/マレーシア1店舗/韓国11店舗/中国44店舗/台湾25店舗/タイ9店舗/インドネシア6店舗/フィリピン4店舗
合計176店舗
主 な 事 業
「無印良品」を中心とした専門店事業の運営/商品企画/開発/製造/卸しおよび販売
ホームページ
企業情報ページ http://ryohin-keikaku.jp/
役 員
代表取締役会長
( 兼 )執 行 役 員
松井
忠三
取
締
役
( 兼 )執 行 役 員
鈴 木
啓
監
査
役
児島
代表取締役社長
( 兼 )執 行 役 員
金井
政明
社 外 取 締 役
酒 巻
久
監
査
役
服 部
常 務 取 締 役
( 兼 )執 行 役 員
加藤
隆志
社 外 取 締 役
遠 藤
功
監
査
役
常 務 取 締 役
( 兼 )執 行 役 員
小 森
孝
社 外 取 締 役
伊藤
常 務 取 締 役
( 兼 )執 行 役 員
松 﨑
暁
常 勤 監 査 役
松 井
俊明
仁
政明
執
行
役
員
亀谷
勝
執
行
役
員
田 中
渋谷
道夫
執
行
役
員
孔
常務執行役員
徳江
純一
執
行
役
員
萩原 由美子
執
大木
宏人
行
役
員
哲夫
満
慧 蘭
会計監査人
有限責任 あずさ監査法人:東京都新宿区津久戸町1番2号 あずさセンタービル
8
株 式 情 報
(2012年8月31日現在)
株式の状況
株主メモ
発行可能株式総数
112,312,000株
事 業 年 度
毎年3月1日から翌年2月末日まで
発行済株式の総数
28,078,000株
株 主 数
14,520名
定時株主総会
毎年5月開催
基
定時株主総会 毎年2月末日
期末配当金
毎年2月末日
中間配当金
毎年8月31日
そのほか必要があるときは、あらかじめ公告して
定めた日
大株主
持株数
(千株)
持株比率
(%)
日本トラスティ
・サービス信託銀行(株)
(信託口)
2,838
10.59
日本マスタートラスト信託銀行(株)
(信託口)
1,917
7.15
三菱商事(株)
1,078
4.02
908
3.39
アジアグローバル1号投資事業有限責任組合
835
3.11
日本トラスティ
・サービス信託銀行(株)
(信託口9)
785
2.93
株 主 名
(株)
ファミリーマート
準
日
株主名簿管理人
および 特 別 口 座
の口座管理機関
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
株主名簿管理人
事務取扱場所
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
(郵便物送付先)
〒183-8701 東京都府中市日鋼町1番10
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
0120-176-417(9:00〜17:00 土・日・祝日を除く)
631
2.35
(電話照会先)
JUNIPER
608
2.27
資産管理サービス信託銀行(株)
(年金信託口)
584
2.18
http://www.smtb.jp/personal/agency/
(イ ン タ ー ネ ット
ホームページURL) index.html
ASIA GROWTH I LP
557
2.08
(株)
クレディセゾン
(注)持株比率は、自己株式1,282,932株を控除して算出しております。
株主分布状況
所有株式数
28,078,000株
株主数
14,520名
■ 金融機関
59名
8,615,410株
■ 証券会社
26名
841,874株
■ その他の法人
151名
5,816,509株
■ 外国法人・外国人
262名
8,190,483株
14,022名
4,613,724株
■ 個人その他
※
※「個人その他」には自己株式1名1,282,932株を含んでおります。
【株式に関する住所変更等のお届出およびご照会について】
証券会社の口座をご利用の場合は、三井住友信託銀行株式会社で
はお手続きができませんので、取引証券会社へご連絡ください。
証券会社の口座のご利用がない株主様は、上記電話照会先までご
連絡ください。
【特別口座について】
株券電子化前に「ほふり」
(株式会社証券保管振替機構)を利用さ
れていなかった株主様には、株主名簿管理人である上記の三井住
友信託銀行株式会社に口座(特別口座といいます。)を開設してお
ります。特別口座についてのご照会および住所変更等のお届出は、
上記電話照会先までご連絡ください。
公 告 方 法
当社のホームページに掲載する。
http://ryohin-keikaku.jp/
※やむを得ない事由により、電子公告による公告をすること
ができない場合は、日本経済新聞に掲載する方法により行
います。
上場証券取引所
東京証券取引所
証 券 コ ード
7453
単元株式数
100株
9