PowerPoint プレゼンテーション

平成27年8月7日
平成27年度サークル顧問・サークルリーダー代表者説明会
熱中症の予防と応急処置
ならびに
一次救命処置とAEDの使用方法
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熱中症の予防と応急処置を
学びましょう!
2
3
熱中症とは
高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが
崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。
4
若年者の熱中症は、スポーツ活動中に多い。
(日救急医会誌. 2012: 23: 211-30)
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熱中症の重症率は、屋外では陸上競技やサイクリング、
屋内ではバスケットボールや剣道などで高い。
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(日救急医会誌. 2012: 23: 211-30)
熱中症の症状と重症度分類
治療
立ちくらみ、生あくび
応急処置
と
見守り
医療機関へ
意識障害を認めない
通常は現場
で対応可能
→冷所での
安静、体表冷
却、経口的に
水分とNaの
補給
病院での診察
が必要→体温
管理、安静、十
分な水分Na補
給
入院加療
入院
(日本救急医学会熱中症分類2015 改変
I度の症状が徐々
に改善している
場合のみ現場
の応急処置
と見守りでOK
II度の症状が
出現したり、I度
に改善が見られ
ない場合、
病院へ搬送
Cooling
1. 涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせる。
2. 冷却:現場での身体冷却法としては,氷水に浸して冷却する方法が最も効果
的とされています。一般のスポーツ現場では水をかけたり、ぬれタオルを当てて、
扇風機など強力に扇ぐ方法が推奨されます。
タオルをいくつか用意し、氷水につけて
冷やしたものを交互に使うことも良いでしょう。
また、氷やアイスパックなどは、頚、腋の下、
脚の付け根など太い血管に当てて、
冷却しましょう。
現場で可能な方法を組み合わせて冷却を
開始し、救急隊の到着を待って下さい。
3. 水分補給:0.1~0.2%食塩水を補給します。
•水分補給できない場合(嘔気、嘔吐など)は、
医療機関で点滴が必要です。
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失われる水と塩分を取り戻そう
暑いときには、こまめに水分を補給しましょう。
汗からは水分と同時に塩分も失われます。
スポーツドリンクなどを利用して、0.1~0.2%程度の塩分も補給しましょう。
水分補給量の目安として、運動による体重減少が2%を超えないように補給しま
す。(例: 体重50kgならば、練習後の体重減少量が1kg以内)
運動の前後に体重を測定することで、失われた水分量を知ることができます。
運動の前後に、また毎朝起床時に、体重を測る習慣を
身につけ、体調管理に役立てることが勧められます。
● 水分減少率(体重に占める割合)と症状
体重の2%:口の渇き、尿量の減少
体重の3%:強い渇き、ぼんやりする、食欲不振
体重の4%:皮膚の紅潮、イライラする、体温上昇、
疲労困ぱい、尿量の減少と濃縮
体重の5%:頭痛、熱にうだる感じ
体重の8~10%:身体動揺、けいれん
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水分、塩分補給
熱中症の予防、治療には何を飲めばよいか?
-水分と塩分を補給すること≪何を飲む?≫
・経口補水液:OS-1など。
・スポーツドリンク:塩分量が少なく糖分が多い。
≪いつ?どのくらい飲む?≫
-競技前の水分補給が大切で熱中症予防の効果がある。
・競技前:250~500ml
・競技中:1時間ごとに500~1000ml、または10~15分毎に
200ml。
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● 水分補給の考え方
1. 気温の高い時には15~20分ごとの飲水により、体温の上昇が 抑えられます。
1回200~250mlの水分を1時間に2~4回に分けて補給して下さい。
2. 発汗による体重減少の70~80%の補給を目標とします。
過剰な水分の摂取は、避けなければなりません(低ナトリウム血症の危険)。
のどの渇きに応じて、適宜水分を補給することが勧められます。
自由に水分を補給できる環境を整えることが大切です。
3. 飲料の温度は、5~15℃が望ましいです。
4. 飲料には、食塩(0.1~0.2%)と糖分含んだものが
効果的です。
・ナトリウムが40~80mg(100ml中)入っていれば、
0.1~0.2%の食塩水に相当します。
・運動量が多いほど糖分を増やして、エネルギーを
補給しましょう。特に1時間以上の運動をする場合には、
4~8%程度の糖分を含んだものが、疲労の予防だけでなく、
水分補給効果にも役立ちます。
糖質濃度が高すぎると胃にたまりやすく、好ましくありません。
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熱中症になってしまったら・・
(掲示しておきましょう!)
・重症度がI度であっても、
症状の改善が認められない
場合は、医療機関へ搬送.
・重症度II度の症状があれば、
医療機関へ搬送.
・重症度III度の症状があれば、
救急隊を要請.
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(環境省: 熱中症環境保健マニュアル)