ほのか小、笈瀬中の成熟したパートナ - 公益財団法人ちゅうでん教育振興

第12回
ちゅうでん教育振興助成(平成24年度)
報告書資料
学 校 名
No
50
名古屋市立笈瀬中学校
HP アドレス http://www.oise-j.nagoya-c.ed.jp/
コ ー ス
教育研究
活動・研究の
ほのか小、笈瀬中の成熟したパートナ-シップに向けて
テ ー マ
〈活動・研究の意義目的〉
小中がこれまで以上に成熟したパートナーシップ構築を目指して
いくことは,義務教育9年間で子どもを育てていくという「学びの
連続性」の確保,「家庭でしつけ,学校で学び,地域で育てる」上で
重要である。そして,ほのか小,笈瀬中地域は,一小一中の関係か
ら,「学びの連続性」を踏まえた小中連携の実効性が得られやすいと
考え,このプロジェクトを提案した。
<活動・研究報告>
(時期、内容、成果や子供たちへの効果などを記入。A4 用紙 1 枚以内でおまとめください。
)
6月 公開授業研究会の開催
① 公開授業当日の様子
公開授業当日に向けて指導案の準備,授業後アンケートの準備などを行い,当日を迎えた。笈瀬中学校の子
どもたちは,ほのか小学校の先生方が授業会場に現れたときには,大変興奮し喜んでいた。笈瀬中の子どもた
ちが小学校時代にほのか小の先生方から大切にされていたことが分かる瞬間であった。
② 授業後の反省,その後の研修
授業後にはアンケートを通して意見交換を行った。このアンケートを通して,中学校教員の小学校教育課程
に対する理解不足を感じた。県外で行われる研究大会に参加するなどして,研修を深める必要を感じた。
(本助成金の一部から,8月と2月に県外出張旅費として支出させていただいた。)
10 月 小中合同行事 -ものづくりイベント-
① 立案段階の経緯
小中が連携していることが分かるようなシンボリックな合同行事を企画することにした。
・ この地域で盛んなことや盛んなものをできる限り取り入れた企画にすること。
・ ほのか小学校 10 周年のお祝いにふさわしい企画にすること。
・ 小中学生が一緒になって取り組めて,その後のつながりができる活動にすること。
この基本方針を基に様々検討した結果,学区及び学区周辺には洋食器製造で有名なノリタケや産業技術記念
館があるなど「ものづくり」が盛んなことに着目した。そして,郷土学習の一環として「ものづくりイベント」
をほのか小 10 周年のお祝いとして小4~6年生を笈瀬中に招いて行うことにした。
② 実際の準備段階
小学校との詳細な協議の結果,中学生は午前中から準備と試作,午後から小4~6年生を笈瀬中に招いて,
中学生が指導しながらものづくりをするという企画の詳細が決まった。
しかしながら,笈瀬中の美術教員は校長を含めて2人しかおらず,実際の技術指導ができる教員が不足して
いた。そこで,愛知教育大学地域連携センターに依頼し,将来教員を目指しかつ美術を専攻する学生を技術指
導ボランティアとして派遣してもらうことにした。
③ 当日の様子
技術指導ボランティアの学生が到着したところで,笈瀬中校長が企画への協力の御礼をするとともに,未来
の美術教員たちに向かって熱心に講話をした。学生との実務的な事前打合せは事前に行っていたが,この講話
によって,企画に関わる学生と本プロジェクトの価値の共有を図ることができたものと思われる。
当日は,3時限目から中学生が製作を始め,昼食後に小学生を招き,夕方まで一緒に製作を楽しむことがで
きた。
(本助成金の一部から,技術指導ボランティアなどへの謝礼,昼食代,材料費などとして支出させていただい
た。)
2月 体験入学会 -部活動体験など-
① 立案段階の経緯
小規模中学校にとって,部活動への入部希望者の減少は部活動の廃部につながりかねず,学校の活力を減じ
る原因となる。そこで,体験入学会で部活動体験を取り入れた。
② 当日の様子
事前に小学生たちが参加することを前提に,用具等を準備しておき,部活動体験を楽しんでもらった。参加
した小学生の多くは,中学校入学後の部活動入部に積極的になってくれたものと信じている。
(本助成金の一部から,部活動の用具やちらし作成のためのスキャナー購入費などとして支出させていただい
た。)
その他
小中連携に関する研究図書を購入し,来年度以降も小中連携に関する研修を深められるようにした。また,
小中連携に関するパンフレットを作成して保護者や地域の方々に配布し,笈瀬中学校,ほのか小学校への一層
の協力を求めた。
(本助成金の一部から,研究図書購入費,パンフレット印刷費として支出させていただいた。)