( 参考資料 ) 魚食普及を目的とした学校給食への「ししゃも丸干し」の無償提供申し出について 1 申し出の背景及び経緯等について 現在、日本人の「魚離れ」が水産白書等において指摘されており、このままでは魚離れが子 どもの健全な発育に影響を与えることが懸念され、企業、地域及び行政関係者等が一体となっ た食育の取組みが一層求められている。 このような中、佐伯市米水津地域において盛んな干物の水産加工業の中でも、その中心的な 存在である株式会社ヤマジン(代表取締役:山田藤吉氏)から、大分県南部振興局長に対して、 「一層の魚食普及を図るため、県内の小・中学校及び特別支援学校に、給食用の食材として、 ししゃもの丸干しを無償提供したい」という申し出があった。 県南部振興局としては、今回の申し出は佐伯市の基幹産業である水産加工業の先取的な魚食 普及の取り組みであり、食育につながる貴重な社会貢献活動であると受け止め、小・中学校の 給食を所管する市町村教育委員会の理解を得ながら、大分県教育委員会と連携し、申し出の実 施に向けて、現在、準備を進めているところである。 なお、無償提供の時期については、各調理場ごとの献立作成準備等の都合があることから、 24年度の4月中に実施できるよう、現在、市町村教育委員会等を通じて各調理場にお願いし ている。 2 無償提供の内容について (1)無償提供物 株式会社ヤマジンが加工した「ししゃも丸干し:冷凍」(一人分2匹) (2)提 供 先 全市町村立学校給食調理場(共同・単独)、県立特別支援学校給食調理場 (3)提 供 数 各調理場の1日分の食数全てを1回のみ提供(合計約21万匹) (4)実施の流れ 1/27(金) ↓ (大分県学校給食振興大会の受付時「県庁舎正庁ホール」) 2/13(月) ↓ 市町村教育委員会及び県立特別支援学校へ協力依頼 (各調理場への調査:4月の使用日と食数等について) 2/23(木) ↓ ししゃも丸干し「贈呈式」の実施 (株式会社ヤマジンから県教育長へ目録等を贈呈、試食) ~3/14(水) ↓ 4月 ししゃも丸干し「試食会」の実施 各調理場から、直接、県教育庁体育保健課へFAXで回答 (4月の使用日と食数について) 中 株式会社ヤマジンから直接各調理場へししゃも丸干しを配送 (使用日の1週間前から3日前までに、午後配送) - 1 - 3 その他参考事項 (1)無償提供するししゃも丸干しの原材料配合表 原材料名 詳しい材料名 配合率 ししゃも 樺太子持ちししゃも 塩 食塩 原産国 アレルギー物質 遺伝子組み換え 牛由来物質 無 無 無 無 無 無 98% ノルウェー 2% メキシコ (2)無償提供するししゃも丸干しの菌検査結果 試験項目 試験結果 試験評価 一般生菌 4.5×10の3乗 問題無し 大腸菌群 検出せず ・ 陰性 問題無し 腸炎ビブリオ 検出せず ・ 陰性 問題なし 黄色ブドウ球菌 検出せず ・ 陰性 問題なし (3)その他 ① 株式会社ヤマジン ・創立(昭和28年6月) ・資本金(2,100万円) ・従業員数(185名) ・本社工場(〒876-1402 大分県佐伯市米水津大字色利浦字関網1808-7) ・鶴見工場(〒876-1206 大分県佐伯市鶴見大字中越浦スダシ) ・佐伯工場(〒876-0822 大分県佐伯市西浜3-8) ② 問合せ電話番号(0972-22-4266) 米水津水産加工協同組合 加工業者16社([株]ヤマジン、高橋水産[株]、[株]やまろ渡邉他)で構成され、各 社では、新鮮な魚を伝統の加工技術により、アジ開き、イワシ丸干し、チリメン等の加 工品として生産。徹底した産地内競争で原料調達、加工、販売などの技術を各社で磨き 、製品は全国で高く評価されている。 ③ その他 米水津水産加工協同組合長が会長を務める「大分県水産加工業振興協議会」では、毎 年1回、佐伯市内の小・中学校児童生徒及び教職員約6,000人を対象に、ウルメイ ワシ等の水産加工品を学校給食に提供している。 - 2 -
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