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Embargoed Advance Information from Science
The Weekly Journal of the American Association for the Advancement of Science
http://www.aaas.org/
問合せ先:Natasha Pinol
______________________202-326-7088
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Science 2007 年 7 月 13 日号ハイライト
記憶を「抑圧」するメカニズムが明らかに
激減してもすぐに復活する雄のチョウ
汚染物質は食物連鎖の上位になるほど毒性が高い
火山深部から湧き出る泡
Science は米国科学振興協会(AAAS)発行の国際的ジャーナル(週刊)です。以下に記載す
る、次号掲載予定論文に関する報道は解禁日時まで禁止します。
論文を引用される際には出典が Science および AAAS であることを明記してください。
Memory Suppression Mechanism Found(記憶を「抑圧」するメカニズムが明らかに):神
経科学者らによってヒト脳内の能動的記憶抑圧メカニズム(active memory suppression
mechanism)が発見され、二段階に分かれた抑圧プロセスが明らかになった。過去 1 世紀に
わたって、心理学者は記憶の抑圧というものが本当に存在するのかどうか議論してきた。
Brendan E. Depue らは機能的 MRI(fMRI)を用いて、記憶処理を促す脳領域の活性を検討し
た。被験者に、記憶を積極的に思い出すようにするか、積極的に抑制するように指示したと
ころ、被験者が記憶を抑制できることがわかった。記憶をつかさどる領域の前頭前皮質の機
能的 MRI 画像を評価すると、まず、前頭前皮質の一部によって、記憶表象うちの感覚情報
に寄与する領域が抑制され、次いで前頭前皮質の別の部位によって、記憶と情動的要素の関
連を支える領域や記憶処理を促す領域が抑制されることがわかった。本研究は、特に外傷後
ストレス患者や強迫神経症患者などの情動記憶や思考のコントロール欠如に関連する記憶や
思考を制御する脳メカニズムの理解を深めるものである。
論文番号 9:"Prefrontal Regions Orchestrate Suppression of Emotional Memories via a Two-Phase
Process," by B.E. Depue, T. Curran and M.T. Banich at University of Colorado, Boulder in Boulder,
CO; M.T. Banich at University of Denver Health Sciences in Denver, CO.
Male Butterflies Bounce Back(激減しても直ぐに復活する雄のチョウ):サモア諸島の 2 つ
の島で、雄だけを選択的に殺す作用を持つ細菌により激減したと思われる雄チョウの数が、
わずか 10 世代以内に復活していることが報告された。この発見から、細菌に反撃しチョウ
の間に驚くべき速さで広まっている「抑制」遺伝子に対する正の淘汰が明らかになった。ボ
ルバキア(Wolbachia )という細菌はチョウの一種リュウキュウムラサキ(Hypolimnas
bolina)の雌の細胞に感染し、母系遺伝性である。この細菌は雄の胚発生を抑制し、増殖を
妨げる。興味深いことに、インド洋・西太平洋地域にある別の島々に生息するリュウキュウ
ムラサキのボルバキア感染の程度は多様である。Sylvain Charlat らはサモア諸島のサバイイ
島およびウポル島に生息するチョウの性比を調査し、雄の数が極端に少なかった 2001 年の
データと比較した。5 年後、雄は雌とほぼ同数であるか、同数に近づきつつあった。このよ
うな変化が起こったのは宿主の抑制遺伝子が広がったためであると考えられ、この遺伝子の
選択はある種の特徴の進化を促進する重要な要因となっている可能性を示唆している。
論文番号 8:"Extraordinary Flux in Sex Ratio," by S. Charlat, E.A. Hornett and G.D.D. Hurst at
University College London in London, UK; S. Charlat and N. Davies at Gump South Pacific Research
Station, University of California Berkeley in Moorea, French Polynesia; J.H. Fullard at University of
Toronto at Mississauga in Mississauga, ON, Canada; G.K. Roderick at University of California,
Berkeley in Berkeley, CA; N. Wedell at University of Exter in Penryn, UK.
Pollutants Grow in Toxicity Up the Food Chain(汚染物質は食物連鎖の上位になるほど毒性
が高い):健康上のリスクが疑われる化学物質の評価は現在、生物の体内に蓄積されると危
険である場合は、暴露を基準に評価されている。しかし、健康への影響がいまだ知られてい
ない重要クラスの有機化合物の暴露程度は、かなり過小評価されており、それは使用段階に
あるものの 1/3 にあたると報告された。規制当局は現在、水中食物連鎖もしくは食物網にお
いて脂肪溶解度および撥水性が 6 桁の基準値に及ぶ場合、その化学物質は有害であるとして
いる。この化学物質には PCB や DDT が含まれる。Barry C. Kelly らは、政府が定める 6 桁の
基準値をはるかに下回る化学物質の多くが 、水中食物連鎖ではさほど高い生物濃縮レベル
を示していないが、陸生あるいは水生のほ乳類、およびヒトの食物網では、生物濃縮という
プロセスのために毒性が高くなっていることを明らかにした。このように毒性レベルが高い
のは、空気呼吸する動物では呼吸消失が遅いことに関係していると考えられる。著者らはま
た、生態系およびヒトの健康を害する恐れのある問題を防止するために、脂肪溶解性および
撥水性が低い化学物質の規制評価の実施を求めている。
論文番号 14:"Food Web-Specific Biomagnification of Persistent Organic Pollutants," by B.C. Kelly,
J.D. Blair, A.E. Morin and F.A.P.C. Gobas at Simon Fraser University in Burnaby, BC, Canada; M.G.
Ikonomou at Institute of Ocean Sciences in Sidney, BC, Canada; A.E. Morin at Health Canada in
Ottawa, ON, Canada.
Deep Volcanic “Fizz”( 火山深部から湧き出る泡):ストロンボリ火山などが危険である所
以の爆発性のガスは、これまで考えられていたような地表付近からではなく、火山深部から
発生していることが報告された。今回の発見によって直ちに噴火予測力が改善されるわけで
はないが、特定の火山が激しく噴火し危険である理由の解明に役立つであろう。ちょうどソ
ーダ水の瓶を開栓したときに泡が表面に沸きあがってくるように、巨大なガスの泡が周囲の
マグマより速く上昇するため、明らかな予兆もなく強力な爆発が起こると考えられる。これ
は地表付近の地震活動とも関連しており、ガスの泡は比較的浅いところで形成されると考え
ていた。このガスがどこで発生するのかを調べるため、Mike Burton らは静穏期および活動
期の両期間に、火山から排出されるガス組成の変化を測定した。安全な距離から赤外線ビー
ムを照射する遠隔計測技術を用いて、空気中の化学物質を検出した。これにより、このガス
は深部で発生しており、泡はおそらく頂上火口の地下約 3 キロのところで形成されているこ
とが示唆された。
論文番号 13:"Magmatic Gas Composition Reveals the Source Depth of Slug-Driven Strombolian
Explosive Activity," by M. Burton, P. Allard, F. Muré and A. La Spina at Istituto Nazionale di
Geofisica a Vulcanologia in Catania, Italy; P. Allard at CNRS-CEA in Gif-sur-Yvette, France; A. La
Spina at Palermo University in Palermo, Italy.
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