宮崎大学 ビームダウン式太陽集光装置 Beam-Down Solar Concentrator 宮崎大学は新潟大学との間で共同研究契約を結び、宮崎県 の支援により、三鷹光器株式会社が開発したビームダウン式 太陽集光装置を木花キャンパスに設置しました。敷地の広さは 東西60m、南北60m、中央タワーの高さは16mで、88基の へリオスタットが太陽を追尾し、1基あたり10枚の凹面反射鏡を 動かし、880枚の凹面反射鏡からの太陽光を1つのスポットに 集めます。 ビームダウン式は、へリオスタットにより反射された太陽光を 中央タワー上部の楕円鏡で再び反射し、下に向かって太陽光を 集める方式です。宮崎大学に設置された装置は、ビームダウン式 としては国内最大級で、世界最高レベルの集光度を誇ります。 この装置で高密度に集光された太陽光を熱に転換することで 高温が得られることから、太陽炉で太陽電池の原料となる 金属シリコンを製造する研究や、太陽熱による水素製造に 関する新潟大学との共同研究などが計画されています。 楕円鏡 へリオスタットで反射 した太陽光を下に 向かって反射します (ビームダウン)。 ヘリオスタット 太陽を追尾し太陽光 を楕円鏡に向かって 反射します。取り付け ら れ た 凹 面 鏡 は 非常に高い精度で製 作されています。 実験装置設置 ステージ 70kWth※ の熱を得る ことができ、太陽炉や 水素製造装置などの 実験装置を設置する 場所です。 ※kWth:kilowatt thermal の略で熱出力の単位です。 中央タワー(高さ16m) 凹面鏡(10枚) 楕円鏡 (2次ミラー) 第1焦点 第2焦点 光濃縮装置 ヘリオスタット (1基の鏡面積:2m2) レシーバ ヘリオスタット (1次ミラー) へリオスタットの凹面鏡で太陽光を楕円鏡の第1焦点に集めます。第1焦 点を通った光は楕円鏡で反射した後、第2焦点に集まります。第2焦点に 集まった高密度の太陽光を熱に転換し、太陽炉や水素製造に利用します。 ①土地造成 2012.01.10 ②タワー建設 2012.02.07 ③管理棟建設 2012.02.24 ④舗装・フェンス完成 2012.03.14 ⑤楕円鏡設置 2012.06.15 ⑥ヘリオスタット設置 2012.06.18 Copyright © University of Miyazaki. All Rights Reserved.
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