宮崎大学 14kW集光型太陽光発電システム

宮崎大学
ビームダウン式太陽集光装置
Beam-Down Solar Concentrator
宮崎大学は新潟大学との間で共同研究契約を結び、宮崎県
の支援により、三鷹光器株式会社が開発したビームダウン式
太陽集光装置を木花キャンパスに設置しました。敷地の広さは
東西60m、南北60m、中央タワーの高さは16mで、88基の
へリオスタットが太陽を追尾し、1基あたり10枚の凹面反射鏡を
動かし、880枚の凹面反射鏡からの太陽光を1つのスポットに
集めます。
ビームダウン式は、へリオスタットにより反射された太陽光を
中央タワー上部の楕円鏡で再び反射し、下に向かって太陽光を
集める方式です。宮崎大学に設置された装置は、ビームダウン式
としては国内最大級で、世界最高レベルの集光度を誇ります。
この装置で高密度に集光された太陽光を熱に転換することで
高温が得られることから、太陽炉で太陽電池の原料となる
金属シリコンを製造する研究や、太陽熱による水素製造に
関する新潟大学との共同研究などが計画されています。
楕円鏡
へリオスタットで反射
した太陽光を下に
向かって反射します
(ビームダウン)。
ヘリオスタット
太陽を追尾し太陽光
を楕円鏡に向かって
反射します。取り付け
ら れ た 凹 面 鏡 は
非常に高い精度で製
作されています。
実験装置設置
ステージ
70kWth※ の熱を得る
ことができ、太陽炉や
水素製造装置などの
実験装置を設置する
場所です。
※kWth:kilowatt thermal
の略で熱出力の単位です。
中央タワー(高さ16m)
凹面鏡(10枚)
楕円鏡
(2次ミラー)
第1焦点
第2焦点
光濃縮装置
ヘリオスタット
(1基の鏡面積:2m2)
レシーバ
ヘリオスタット
(1次ミラー)
へリオスタットの凹面鏡で太陽光を楕円鏡の第1焦点に集めます。第1焦
点を通った光は楕円鏡で反射した後、第2焦点に集まります。第2焦点に
集まった高密度の太陽光を熱に転換し、太陽炉や水素製造に利用します。
①土地造成
2012.01.10
②タワー建設
2012.02.07
③管理棟建設
2012.02.24
④舗装・フェンス完成
2012.03.14
⑤楕円鏡設置
2012.06.15
⑥ヘリオスタット設置
2012.06.18
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