森田健康法

森 田 健 康 法
【森田療法】
【理論】
あるがままでなすべきをなす
第1期 絶対臥褥(ガジョク)期
外界から遮断された室内で、談話、喫煙、
読書、テレビなど気をまぎらすようなことは
一切禁止され、洗面、食事、トイレ以外は
じっと寝ていなければならない。初めは心身
の疲労回復となるが、やがて症状や症状に
伴う煩悩に直面して悩み抜く。これが過ぎる
と退屈を感じ活動欲が出てくる。
第2期 軽作業期
活動欲が出てきたところで起床が許可され
るが、気分にまかせて動き回ることはせず
庭のゴミ拾いなど軽い作業だけが許される。
この時期から天気の良い日は部屋にこもら
ず終日戸外で過ごさせる。日記指導開始。
第3期 重作業期
大工仕事、庭の手入れ、炊事など終日つぎ
つぎに仕事に手を出していく。やがて多忙を
感じるようになり、何事もやればできるという
よろこびと自信を体得する。
第4期 実際生活期
第3期は興味にひかれて働き持久力が養わ
れるが、第4期は実際の生活の必要に適応
して働くのが主眼で外出・読書も許される。
【死に際して】
1.意識なく心停止時の蘇生医療しないこと
2.延命治療(酸素、栄養剤等も)しないこと
3.死に際しモルヒネ等で痛みをとること
4.葬儀は質素に身内の祈りのみで行うこと
5.福祉団体等に何がしかの寄付をすること
6.その他のことはなるようになして下さい
7.おかげさまでいい人生でした
8.「あるがまま」の人生を楽しんで下さい
・ 不安や恐怖その他の神経的症状は
そのままに
なすべきをなす
・ 苦悩不安を素直に認め、それに抵抗したり否定
したり、ごまかしたり、回避したりせずそのまま
受け入れる
・ 人間が本来持っている生への欲望にのって建
設的に行動する(向上発展の欲望にもあるが
まま)
・ ビクビク・ハラハラしながら(恐怖心をなくしてか
らという誤った努力はしない)
・ 本来の発展的行為である飛び込むという欲望
により飛び込む(恐怖突入)→結果として自信
・ 健康人なら誰にでもある心理的生理的現象で
あり本来治すべきものでなく、又治し得るもので
ない。自然現象故に意のままに決してならず、
あるがままよりほかなし(不安は自然現象)
・ 症状は言わない、聞かない、あるがまま
・ 素直にドキドキしながら用心し対策を練ってそろ
そろ進む。これが自然にかなった態度。頭上に
岩があれば岩の排除という不可能な誤った努力
をせず岩にそって斜めに伸びる(環境に従い環
境に負けず)
・ 感情や気分や意識(注意)の重点は自分の行動
に伴って速やかに変化
・ プラスの行動で「感情や気分はそのまま」の態
度が自然に生まれ、プラスの循環が安定する
《感情・気分の法則》
1 自然発動のまま放任すれば山型の曲線を昇降
しつつついに消失する
2 その衝動を満足すれば急に静まり消失する
3 同一の感覚に慣れるに従ってにぶくなり不感となる
4 刺激が継続して起きるときに注意を集中すればま
すます強くなる
5 新しい経験により体得しその反復により養成される
6 性格は意のままに変えることはできないもの
《行動の法則》
1 不安は安心(行動)のための用心、交通信号なり
2 プラスの行動にはプラスの感情が伴い、その反復
によりプラスの感情態度が養われる
3 行動には”はずみ”と”波”がある
4 なすべきをなせ。気をまぎらわす行動の誤り
5 日常茶飯事は四方八方に注意をゆきわたらせる
6 しかしプラスの行動が性格を自然に変化させる
あるがままの世界観
〈事実唯真の立場〉人が観念と実体の相違を知らず思想により事実を変化させようとするため思想の
矛盾が起こる。
〈実践の立場〉「あるがまま」は「あるがまま」の実践によってしか体得できず、理解は一片の抽象的
知識にとどまる。
〈運 動 感〉感情や気分は常に変化流転してやまない。心身の相関の中でめぐり動いている自然
現象。(万物流転)
〈陰 陽 感〉宇宙の根源は運動であり、対立である。
【臥褥(ガジョク)・トレーニング】
・ 「うつ」など神経症状が強い人に
・ 基本的に森田療法の絶対臥褥期と同じ。30分とか
1時間とか時間を区切って行う。(ただただ横になる)
・ 心身の疲労回復となり、妄想が出てもとらわれない
強さが身に付く。神経が休まり症状改善効果。
・ 平時でも寝る前30分、安らぎや安眠が得られる。
【ガアミ・トレーニング】
・ 臥褥期や 妄想百出 あるがまま
逃れられぬと 観念すべし
・ あるがまま (恐怖)突入しても あるがまま
他力(たりき)選べば みほとけぞ来たる
・ みほとけと あるがまま行く 極楽路
慈光を浴びて 皆、愛の中
・ 手足が重たい→手足が暖かい
→丹田が暖かい→丹田呼吸が楽だ
→ひたいが涼しい
・ 他力(たりき)選べば みほとけぞ来たる
・ なむあみだぶつ...(又は1~10)
【交流、運動、社会等】
・ 「ありがとう」
・ 「聞く」&「ほめる」&「プチ成功体験させる」
・ 「臥褥、ガアミ・トレーニング」+禅、体操でリフレッシュ
・ 勉強(頭)と体を動かす作業とのバランスが大切
例:掃除、改善作業、農林作業、ボランティア等
・ エコ・循環型社会、共存社会、全員参加社会
・ 企業農園で失業者等を雇用
【健康(食)】
・ 丹田呼吸と20回咀嚼
・ さ か な す き ね
魚 海 納 酢 茸 ネ よくかむ&腹八分
類 藻 豆 物 類 ギ
・ 玉葱食べて血液サラサラ
【脳訓練&ボケ防止】
・ 音読、単純計算、俳句、会話、筋トレ、爪もみ
f-aki