プレゼンテーション資料(PDF:975KB) - Mitsubishi Corporation

(証券コード 8058)
三菱商事株式会社
個人投資家セミナー
2010年8月
代表取締役
副社長執行役員 CFO
上田 良一
(注)本資料にて開示されているデータや将来予測は、本資料の発表日現在の判断や入手可能な情報に基くもので、種々の要因により変化することがあり、これらの目標や予想の達成、及び将来の業績を保証す
るものではありません。また、これらの情報が、今後予告なしに変更されることがあります。従いまして、本情報および資料の利用は、他の方法により入手された情報とも照合確認し、利用者の判断によって行って
下さいますようお願い致します。本資料利用の結果生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負うものではないことをご認識いただくようお願い申し上げます。
本日のトピックス
1.三菱商事とはどのような会社か?
2.三菱商事のビジネスモデル
3.「中期経営計画2012」
4.環境・CSRへの取り組み
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2
三菱商事とはどのような会社か?
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3
三菱商事とはどのような会社か?
; 6つの営業グループ(世界中に約1万社の取引先)
; 世界中に200以上の拠点
; 500を超える連結対象会社
; 6万人近くの社員(三菱商事単体 約6,000人)
; 年間約17兆円の売上(2009年度実績)
; 2009年度の連結純利益は2,731億円
(2010年度の連結純利益(見込み)は3,700億円)
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4
三菱商事の組織体制
取締役会
社長
社長室会
【コーポレートスタッフ部門】
広報部/総務部/法務部/コンプライアンス総括部
監査部
人事部/HRDセンター/国際戦略研究所
経営企画部
イノベーションセンター/業務部/主計部
コーポレート部門管理部
リスクマネジメント部/ポートフォリオ・マネジメント委員会事務局
トレジャラーオフィス/IR部
【営業部門】
↓ 食料、繊維、資材など
生活産業グループ
↓ 石化製品など
↓ 自動車、重電機、船舶など
機械グループ
↓原料炭ほか金属資源など
金属グループ
↓ LNG、原油、石油製品など
環境・
水事業本部
新エネルギー・
電力事業本部
ロジスティクス総括部
ⅠTサービス本部
エネルギー事業グループ
← 従来の「全社開発部門」 を改編
↓ 金融、不動産開発、物流など
地球環境
事業開発部門
新産業金融事業グループ
ビジネスサービス
部門
化学品グループ
社長直轄
【2010年4月1日付け組織改編】
※1. 従来の「全社開発部門」を改編し、「地球環境事業開発部門」及び「ビジネス サービス部門」を設置。
※2. 海外電力事業、エネルギーソリューション事業を、それぞれ機械、新産業金融事業グループから、
「地球環境事業開発部門」に移管。
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5
中期経営計画及び業績の推移
MC 2003
中期経営計画2012
INNOVATION 2007~2009
経営システムの変革
(事業の選択と集中)
ビジネスモデルの変革
(バリューチェーンの構築、収益構造の変化)
環境・水事業や
新エネルギー事業の取り組み強化
全社戦略分野・地域
当期純利益
多様性を活かし、束ねる経営
(億円)
6,000
5,000
4,709
5,000
4,155
3,699
3,533
4,000
2,731
3,000
1,839
2,000
1,000
3,700
607
630
金融危機
1,171
0
01
02
4桁収益を達成
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03
04
05
06
07
08
09
厳しい環境下でも、安定的に2,000億円を稼ぐ企業へ
(6年間の平均純利益 3,461億円)
10
(見通し)
~
12
(年度)
(目標)
2012年度の収益目標
5,000億円
6
セグメント別業績(2009年度実績/2010年度通期見通しの達成状況)
当期純利益
(億円)
3,700億円
3,700億円
4,000
85
3,500
新産業金融事業
2,731億円
2,731億円
730
3,000
エネルギー事業
719
2,500
金属
1,404億円
1,404億円
2,000
1,500
1,000
500
1,379
達成率
38%
181
前年同期比+726億円
(107%の増益)
324
0
▲ 247
機械
10
263
化学品
380
821
250
164
77
88
451
1,850
480
▲ 19
生活産業
消去又は全社
▲ 75
▲76
▲ 500
2009年度
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2010年度第1四半期 2010年度通期見通し
7
三菱商事のビジネスモデル
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8
ビジネスモデルの変化
従来の「仲介(貿易)事業者」から
取引先の間に立ち、仲介手数料・金融手数料を得ることが中心。投資によって手数料の拡大を狙う。
「総合事業会社」へ
業界全体を見渡し、取引先、投資先の競争力強化・企業価値向上を支援、サービス対価を得るとともに、
投資先からの配当、連結収益の拡大を狙う。
取 引
資源開発
川 上
(原材料)
生産
金
融
販売
川 下
輸送
(製品)
投 資
原料・素材
メーカー
製品メーカー
販売代理店
小売業
川上から川下(開発・調達・生産・販売・サービス)の各段階で、商品の付加価値を高めながら、最終的に顧客に届けるまで、
顧客のニーズに応じ、必要なところに「資源開発」、「生産」、「輸送・販売」等の機能を提供していきます。
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9
エネルギー事業グループ(LNGビジネス)
LNG(液化天然ガス)分野の事業展開
LNG(液化天然ガス)分野の事業展開
川上(資源)
資源保有国
ブルネイ
マレーシア
川下(市場)
上 流
液化設備
販 売
日本
韓国
中国
探鉱開発
LNG生産
傭 船
事業投資
事業投資
取引
輸入
LNG船保有
取引
オーストラリア
ロシア(サハリン)
物流(LNG船)
取引
資機材調達
事業投資
インドネシア
受入基地
米国
取引
米国(アラスカ)
オマーン ほか
金 融
LNG(液化天然ガス)とは?
LNG(液化天然ガス)とは、天然ガスをマイナス162度に冷却し液化したもの。
液化することで体積が減少し、タンカーなどによる大幅輸送が可能になります。
また、石炭、石油などの化石燃料に比べて燃焼時に地球温暖化の原因となる
二酸化炭素や、酸性雨の原因となる窒素酸化物の排出量が少なく、
「地球にやさしいエネルギー」として、ますます注目が高まっています。
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10
オーストラリアLNGプロジェクトの概要
North West Shelf プロジェクト(西豪州北西大陸棚)プロジェクト
コンデンセート
124千bbl/日
LPG
95万㌧/年
他買主向け
原油
38千bbl/日
LNG 輸送タンカー
本邦向け
FPSO
LNG
1,630万㌧/年
(浮体式海洋石油・ガス
生産貯蔵積出設備)
パイプライン (134 Km)
LNG プラント
プロジェクト概要
プラットフォーム
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歴史:
1985年 三菱商事が事業参画
1989年 生産開始
権益:
シェル、BP、BHPビリトン、シェブロン、
ウッドサイド、MIMI(三菱商事50%、三井
物産50%)が1/6ずつ保有
役割:
三菱商事は上流権益、液化、販売、輸送
の全てに関わっています
国内向けガス
614TJ/日
(LNG換算410万㌧/年)
※数値は2009年度実績生産量
11
エネルギー事業グループの世界展開
LNG(液化天然ガス)はクリーンエネルギーとして期待され、積極的な事業展開を行っていきます。
石油・ガスプロジェクトの展開
その他
60%
MC
日本向け
LNG取扱量
合計6,640万トン
三菱商事
40%
約40%
(FY2009)
その他* : LNG Japan、三井物産、丸紅、伊藤忠、他
LNG持分生産能力
705万トン
534万トン
2008年12月時点
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2009年12月時点
12
金属グループ(鉄鋼ビジネス)
鉄鋼分野における事業展開
鉄鋼分野における事業展開
川上(原材料)
川下(製品)
資 源
製 鉄
1次流通
取引
取引
(メタルワン他)
投
投資
資
電炉メーカー
電炉メーカー
鉄スクラップ
鉄スクラップ
取引
取引
取引
取引
投
投資
資
取引
取引
投
投資
資
2
3
取引
取引
投資
投資
部 材 メー カ ー
鉄鉱石・
その他原料
(BMA*,IOC他)
取引
取引
・ 次
加工・流通
原料炭
高炉メーカー
高炉メーカー
原料サプライヤー
最終需要家
加工・流通販売
ゼネコン
自動車メーカー
機械メーカー
取引
取引
家電メーカー
製缶メーカー
造船メーカー
取引
取引
取引
取引
石油・ガス
金
金融
融
*BMA=三菱商事がMDP(オーストラリアの三菱商事の100%出資子会社)を通じてBHP Billitonと共にそれぞれ50%の権益を保有する
石炭合弁事業
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13
MDP(石炭)事業の概要
・BMAは、当社が100%を保有するオーストラリアの資源関連
子会社Mitsubishi Development Pty Ltd (MDP)とBHP Billiton
の石炭合弁事業体。
・2009年度は約4,700万トンの石炭を生産。
・BMA炭鉱の総面積は、東京23区の約2倍。
・製鉄の際に使われるコークスの原料となる「原料炭」の中でも
特に品位の良い「強粘結炭」の生産がメイン。
・コークスの役割は、高炉内での還元剤、熱や空気を高炉内部で
均等に回す為の空間作り、熱源など。
〈 高炉 〉
〈 世界の粗鋼生産量推移 〉
クレアモント(一般炭)
14
〈 世界の強粘結炭海上貿易量に占める
2009年
約12億トン
12
位置付け(2009年) 〉
ワークワース(一般炭)
BMA
BMA
約3割
約30%
10
ユーラン(一般炭)
8
1970年
約6億トン
全世界
約1.5億トン
6
日本・ 中国以外
その他 約7割
4
中国
2
〈 BMA炭鉱での操業の様子 〉
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0
1970
日本
1980
1990
2000
(出典:World Steel Association)
14
金属資源事業の世界展開
原料炭以外にも、当社は金属資源への積極的な投資を行い、多くの権益を保有しています。
MOZALアルミ製錬所
(モザンビーク)
Escondida銅鉱山(チリ)
日本向け総輸入量及び当社シェア
鉄鉱石
MC 6%
アルミ
銅
MC18%
MC
15%
105
1.4
1.7
百万トン
百万トン
百万トン
その他
94%
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その他
(CY2009)
82%
その他 85%
(CY2009)
(CY2009)
15
機械グループ(自動車ビジネス)
ピックアップトラックとは?
車体後部が荷台になっている「商用車」。
乗用、運搬用など幅広い用途に使用され、
タイの自動車の約6割を占めています。
タイいすゞ事業における展開
部品製造
部品/資材/鉄鋼
サプライヤー
車両・エンジン製造
総販売元
(マーケティング)
車両製造
IMCT社
総販売元
(タイ国内販売)
TIS社
ディーラー
消費者
いすゞディーラー
(全国約100社)
IAS社
タイ国内
DMET社ほか
車体/ドライバー派遣
アフターサービス
PTB社
TISCO社、Autec社ほか
IT
ictus社
ファイナンス・リース
部品サプライヤー
資材・鋼材メーカー
TIL社
エンジン製造
IEMT社
輸出・販売
IOT社
TID社ほか
世界89カ国
=三菱商事/TIS社出資先
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16
自動車関連ビジネスの世界展開(三菱自動車関連)
英国
① 201万台
② MMC 1.6万台(0.8%)
CCC
Distributor
ポルトガル
① 22万台
② MMC 0.4万台(1.8%)
MFTBC 0.1万台(0.5%)
MMP
Distributor
2010年6月末時点
ドイツ
① 381万台
②MMC 3.0万台(0.8%)
MCEB
Distributor・組立
販売金融
SDS
販売金融
スペイン
① 96万台
②MMC 0.7万台(0.6%)
MFTBC 0.03万台(0.03%)
生産
Distributor
ポーランド
① 32万台
② MMC 0.9万台(2.8%)
MCP
中国
① 1,364万台
②MMC 2.9万台(0.2%)※
MFTBC 210台(0.0%)
MMSCN(上海)
Distributor
エンジン 生産
長豊汽車(長沙)
DAE(ハルピン)
日本からの輸出
販売金融
その他
(2009年1-12月)
エンジン 生産
① 市場規模
② 当社取扱いメーカー販売台数
星馬汽車(安徽省)
日本からの輸出
Distributor
輸出・販売
SAME(沈陽)
(自動車総需要に占めるシェア)
MMCE
Distributor
ロシア
① 98万台(外国ブランド車のみ)
②MMC 4.1万台(4.2%)
ROLF IMPORT
日本
① 461万台
MALH
台湾
① 29.4万台
② MMC 4.2万台(14.3%)
MFTBC 0.5万台(1.8%)
CMC
販売金融
Distributor
Distributor・生産
トルコ
① 56万台
②MMC 0.4万台(0.7%)
MFTBC 0.3万台(0.6%)
インドネシア
ウクライナ
① 16万台
②MMC 0.7万台(4.4%)
NIKO
① 48.6万台
②MMC 3.0万台(6.3%)
MFTBC 3.1万台(6.5%)
日本からの輸出
KTB
TEMSA
日本からの輸出
南アフリカ
① 50万台
②MMC 0.5万台(0.9%)
MFTBC 0.1万台(0.2%)
インド
① 181.6万台(乗用車のみ)
② MMC 0.2万台(0.1%)
MBSA
HML
日本からの輸出
Distributor
ベトナム
① 7.7万台
② MMC 0.2万台(3.1%)
MFTBC 0.1万台(1.6%)
VSM
Distributor・組立
日本からの輸出
マレーシア
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Distributor
MCAP
Distributor
KRM
組立
MKM
エンジン・プレス部品生産
TAF
チリ
① 18万台
② MMC 0.5万台(2.8%)
MFTBC 0.05万台(0.3%)
販売金融
DSF
販売金融
① 53.7万台
② MMC 0.7万台(1.3%)
MMM
ペルー
① 7.7万台
② MMC 0.2万台(2.1%)
MFTBC 0.1万台(1.6%)
MMCC
Distributor
ブラジル
① 300.9万台
② MMC 3.7万台(1.2%)
MMCB
日本からの輸出
BAS
中古販売・レンタカー
※ 中国のMMC台数は三菱ブランド車の台数を使用
BSI
ITシステム販売
17
生活産業グループ(食料関連事業)
食料関連の事業展開
調達(集荷・物流)
穀物
砂糖
油脂
畜産
水産
コーヒー豆
ほか
投資
取引
製造
小売
流通販売
総合スーパー
(イオン 他)
子会社
関連会社
戦略パートナー
重要顧客
マーケティング
販売促進
情報システム
ほか
全国卸
食品スーパー
(ライフ 他)
(菱食
明治屋商事
他)
取引
投資
コンビニエンスストア
(ローソン 他)
地方卸
外食産業
投資
(ケンタッキー
フライドチキン他)
取引
投資
加工食品
MFG (三菱商事食品グループ)
金融
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18
食料事業(飼料・畜産)
日本ケンタッキー・フライド・チキンにつながる飼料・畜産事業の展開
■「飼料」「鶏肉」で川上から川下まで、当社グループ企業による事業を展開
■それ以外の商品でも、他本部や他グループ企業との協業を実現している
穀物集荷
販売業
配合飼料
製造販売業
鶏肉生産
処理加工業
畜産物販売業
ジャパンファーム
AGREX
日本農産工業
フードリンク
ときめきファーム
外食事業
日本
ケンタッキー
フライドチキン
他顧客
他顧客
他顧客
他顧客
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小麦粉・乳製品・飲料・包材なども関係会社から供給
19
水事業
日本国内
フィリピン
ジャパンウォーター
三菱商事の水事業
浄水場の維持管理受託を中心に
マニラウォーター
実績を伸ばす
三菱商事の海外水道事業の基礎を
築いたプロジェクト
水供給の実績は2,000万人*
ジャパンウォーター
200万人
マニラウォーター
600万人
United Utilities Australia
300万人
荏原エンジニアリング
900万人
*三菱商事の出資先における給水実績
民の
調達力
(資金・物)
官の
全体運営能力
オーストラリア
United Utilities Australia
官民連携で、日本の強みを世界へ
2025年
100兆円市場
を狙う
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日本から海外へ
荏原エンジニアリングサービス
日本を代表する総合水事業会社を
目指して
20
中期経営計画2012
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21
定量目標及び指標
《基本方針》
„
収益基盤を強固なものとしつつ、効率性、健全性も考慮しながら、利益成長を図っていく。
„
2012年度の当期純利益目標を5,000億円とし、中経期間中のROEは12~15%を見込む。
„
利益目標の達成を目指すに当たり、ネットDER1.0~1.5倍を目処として、健全性を維持する。
金属・エネルギー
中期経営計画2012
ビジネスサービス・地球環境・新産業金融
機械・化学品・生活産業
その他
当期純利益
当期純利益
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
2012年度
4,709億円
3,699億円
2,731億円
3,700億円
5,000億円
3,300
2,524
2,580
2,995
2,098
1,791
394
参
参
考
考
値
値
318
386
935
1,195
▲302
▲75
1,700
ROE
ROE
16.3%
14.1%
10.2%
12~15%
ネットDER
ネットDER
1.2倍
1.5倍
1.0倍
1.0~1.5倍
総資産
総資産
11.8兆円
10.9兆円
10.9兆円
11.4兆円
約13兆円
株主資本
株主資本
2.9兆円
2.4兆円
3.0兆円
3.2兆円
約4兆円
3.4兆円
3.6兆円
3.0兆円
3.3兆円
約4兆円
ネット有利子負債
ネット有利子負債
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Corporation
22
投資計画
《基本方針》
„
中経期間中コンスタントに毎年7,000~8,000億円の投資を行い、3ヵ年合計で2~2.5兆円の投資を実行する。
„
全社戦略地域・分野に向けた投資として4,000~5,000億円、金属・エネルギー資源分野に向けた投資として1~1.2兆円、その他分野に向けた
投資として6,000~8,000億円を計画する。
(単位:億円)
分野・地域
分野・地域
全社戦略地域
事業ポートフォリオの考え方
事業ポートフォリオの考え方
投資金額
投資金額 (3年間合計)
(3年間合計)
中国・インド・ブラジル
新たな成長事業の育成
全社戦略分野
インフラ・地球環境
約3,000
金属資源
収益の柱の更なる強化
10,000~12,000
安定的収益基盤の充実
6,000~8,000
1,000
~2,000
エネルギー資源
産業金融・鉄鋼製品・炭素原料
船舶・自動車・化学品
リテイル・食料 など
全社合計 (グロス)
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20,000~25,000
23
株主還元策
《基本方針》
„
連結配当性向については、事業環境並びに株主の安定配当に対する期待などを総合的に勘案した上で、
従来の基本方針を踏襲し、20~25%の幅の中で株主還元を行なう。
中期経営計画2012
連結配当性向
連結配当性向
1株あたり配当金
1株あたり配当金
(参考値)
(参考値)
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2007年度
2008年度
2009年度
20%
23%
23%
56円
52円
38円
2010年度
2012年度
20~25%
52円*
60円**
* 3,700億円の利益
計画達成を前提に
52円の配当を見込む
** 5,000億円の利益 目
標達成を前提に、
便宜上下限値である
20%で試算
24
本中経が目指すこと
内外環境認識を踏まえ、収益基盤の強化・充実と次なる収益の柱の育成に向けて、
以下を推進する。
(1) 新興国の高い経済成長や、新たな成長市場への対応
→ 「全社戦略分野・地域」 (P.27)
(2) 多様性を活かし個々の事業を強化することで、複数の収益の柱を育成
→ 「多様性を活かす経営」 (P.28)
(3) 多様性を束ねることで、三菱商事グループとしての総合力を創出
→ 「多様性を束ねる経営」 (P.29)
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内外環境の認識
外部環境
■ 新興国の高い経済成長、先進国の地位の相対的低下
■ 価値観の変化・技術革新・新興国の台頭等が生み出す、新たな成長市場の出現
■ ステークホルダーの拡がり
内部環境
■ 収益構造の変化
■ 収益モデルの変化・多様化
■ ビジネス現場や実質的な事業推進母体の事業投資先への移転の進展
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26
全社戦略分野・地域
„ 新興国の高い経済成長や、新たな成長市場へ対応するため、全社で戦略的に取り組む分野と地域を設定し、
投資を促進する。
„ 全社戦略分野と全社戦略地域で、あわせて4,000~5,000億円を目途として投資し、将来の収益基盤の構築を目指
す。
全社戦略分野
全社戦略分野
新たな成長市場への対応
新たな成長市場への対応
日本や世界の課題解決に貢献
日本や世界の課題解決に貢献
地球環境事業
• 水事業
• 交通
• 環境事業
インド
約3,000億円
„ 地球環境事業開発部門の新設
インフラプロジェクト本部の設置(機械グループ)
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投資計画
投資計画
等
„ 優先的な経営資源の配分
成長著しい新興国内需の取込
成長著しい新興国内需の取込
中国
• 電力事業
(新エネ含む)
インフラ
全社戦略地域
全社戦略地域
1,000~
2,000億円
ブラジル
„ 全社主導による新規案件の開拓
„ 優先的な経営資源の配分
„ 現地側取組体制の強化
27
多様性を活かす経営
① 事業の多様化に応じた可視化の仕組み
„ 「収益モデル」×「事業ステージ」によるBU分類(BUマッピング)を導入する。
„ 「収益モデル」毎に、リスクを明確化しケイパビリティの充実を図る。
„ 「事業ステージ」による分類に基づき、引き続き選択と集中に取り組む。
② 事業特性や収益モデルに応じた目標管理
„ 事業特性に応じた投下資本(リスク調整後)に対するリターンの目標設定を行なう。
„ 収益モデルに応じた副次的な指標を導入する。
„ 環境・CSRへの取り組みを評価する貢献度指標を導入する。
【BU可視化のイメージ】
【事業特性に応じた目標設定のイメージ】
収益モデル
高
トレーディング
BU
BU
・・・・
・・・・
非商社事業
BU
BU
BU
BU
BU
グループA
グループB
目標リターン
事業ステージ
BU
・・・・
全社目標
グループC
ミニマムレート
(資本コスト)
BU
BU
BU
事業特性の違い
低
BU
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BU
低
リスク
高
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多様性を束ねる経営
① 営業企画委員会の設置
„ 全社戦略分野/地域など、営業グループ・部門を跨る取組についての方針を討議するために、
社長を委員長とする新たな委員会を設置する。
② 経営基盤の整備
„ 収益モデルの多様化に伴い、事業が抱えるリスクも多様化、複雑化していることや、
わが社の事業拠点が事業投資先に拡張しつつある現実を踏まえ、経営基盤の考え方を
抜本的且つ総合的に見直す。
対象(
例)
拠点マネジメント
事業投資先との関係・役割分担も含めた、拠点の機能見直しとそれに応じた体制整備
人材マネジメント
多様な事業推進・強化に必要な人材の確保・強化。連結人材マネジメントの推進
ITマネジメント
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ITガバナンスの再構築(連結ベースでのシステム開発・利用の全体最適化)
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全てのステークホルダーの要請・期待を踏まえ、
事業活動を通じて日本や世界の課題解決に貢献しながら、
『継続的企業価値』を創出する。
『継続的企業価値』
の創出
継続的経済価値
弛まぬ収益モデルとポートフォリオの変革によ
り、健全な利益成長及び企業価値の増大を目
指す
継続的社会価値
企業市民として、“社会との共生”という観点
から“経済社会の発展”に寄与する
継続的環境価値
地球を最大のステークホルダーと捉え、“地球環境
の保全・改善”に取り組む
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環境・CSRへの取り組み
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環境・CSRへの取り組み ~既存のビジネスにおける取り組み~
三菱商事は、健全なグローバル・エンタプライズとして、「地球環境に配慮しない企業は存続しえない」との認識に立ち、
あらゆる面での企業活動を通じて地球環境の保全と改善に努力し、持続可能な発展を目指す。(環境方針 基本理念)
パルプ事業 【 アルパックフォレストプロダクツ (カナダ) 】
持続可能な森林管理で地域社会と共存
アルミ事業 【 モザール (モザンビーク) 】
「モザール地域発展基金」の設立
教育支援、健康のための環境整備や衛生教育の支援など
石炭資源事業 【 MDP (オーストラリア) 】
緑を大切に育て、生態系の再生に努める
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環境・CSRへの取り組み ~社会貢献活動~
継続的な分野
自ら考え、社員が汗を流し、
● 母と子の自然教室
継続する社会貢献活動
● アジアの子供たちのための絵本製作 ほか
国際的な分野
世界各地域における国際貢献活動
● マレーシアでの熱帯林保全プロジェクト ほか
福祉・教育分野
福祉、教育分野での社会貢献活動
● 海外留学生への奨学金制度 ほか
文化・芸術分野
文化・芸術分野での社会貢献活動
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● アート・ゲート・プログラム ほか
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<企業理念>三綱領について
し ょ き ほ う こ う
所期奉公
・事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、
かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。
し ょ じ こ う め い
処事光明
・公明正大で品格ある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。
りつぎょうぼうえき
立業貿易
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・全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。
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