夢 の 卵

学研CAIスクール
東所沢教室
夢 の 卵
謹賀新年
本年もどうぞよろしく
お願いいたします
1月号
発行日
2008年 1月
発行者
塾長 柿添 雅昭
この「夢の卵」をもちまし
て、私からの年賀のご挨拶と
させていただきます。
本年も、少しでも皆様の成
績向上のお役に立てるよう力
を尽くす所存です。
・・・・・・・・・・
皆様のご多幸を心より
お祈り申し上げます
平成20年元旦
先月の続きになりますが、個性とは何か
考えてみたいと思います。
タイタニックのジョークというのが
あります。こんな話です。
「個性」を辞書でひくと、
「その人だけ
が持っている特有の性質」と出ています。
普通、「特有の性質」というと、
「優れてい
る部分」と考えますが、それだけではない
でしょう。むしろ、「欠けている部分」が
あるから、人は魅力的に見えるのかもしれ
ません。
タイタニックの悲劇は、救命ボート
の数が足りなかったことでした。およ
そ半分の人しか乗れません。 まず、
女性と子どもからボートに乗せること
になります。大半の男性は、極寒の海
に飛び込まなければなりません。
やはり、当たり前のことかもしれません
が、常識というものにとらわれないことだ
と思います。人と同じであることを求めな
いようにするべきです。人と違う部分、
劣っている部分を「個性」と見ることが
できるといいですね。
日本人は、人と同じであることを求め、
すぐに、人と比較をします。
人と同じであろうと努力をしているように
も見えます。
未成年の飲酒が問題になっ
ているからでしょうが、子ど
ものおつかいも、ダメなんで
しょうね。
ビールを買おうとレジに並
んだところ「お酒を買うお客
様には身分証明書の提示をお
願いしています。」と言われ
ました。
個性とは
では、個性を育むにはどうしたらよいで
しょうか。
先日、某○○円ショップに
買い物に行ったのですが、最
近は、成人かどうかを確認で
きなければ、お酒を売らない
ようにしているんですね。
あまりにも当然のように言
われたので、私も「あ、そう
ですか」と言って、免許証を
見せました。
それにしても、こんな中年
オヤジが、ビールを買うのに
年齢を確認されるのって、
一体どうよ?
問題はここからです。男性たちも、
死にたくはありません。それをどう
やって説得したのでしょうか。
イギリス人には「あなたは紳士です
よね」と言いました。レディファース
トの国イギリスの紳士は、黙って海に
飛び込みました。
アメリカ人には「あなたはヒーロー
になれます」と言いました。アメリカ
人は「そうだ、私がヒーローだ」と
言って、海に飛び込みました。
ドイツ人には「これは国の決めた
ルールです」と言いました。
目次
個性とは
〃
1
2
家への帰り道、少女は少し不安になります。
お母さんは喜んでくれるだろうか。カーネーションじゃ
なくてガッカリするのではないだろうか。みんなカー
ネーションを買っているのに、私だけかすみ草なのは、
おかしいだろうか。今からお店に戻って、取り替えても
らおうか。
不安で、胸がドキドキします。
ドキドキ、 ドキドキ
ドキドキ、 ドキドキ
考えながら歩いているうちに、家に着きます。
ドイツ人はルールに従って海に飛び込みました。
ドアを開けるとき、さらにドキドキが強くなります。
さて、日本人にはなんと言って説得したのでしょう。
ドキドキ、 ドキドキ
ドキドキ、 ドキドキ
日本人にはこう言いました。
「みなさん、そうしていらっしゃいます」
あたっていると思いませんか。元は英語のジョークだ
そうです。日本人は主体性のない国民だと思われている
のでしょうね。
せめて、子どもたちには、人と違っても良いと教えて
あげるべきだと思います。
お子さんが、小学校低学年くらいだと想像してみてく
ださい。母の日に、はじめてくれた花が、かすみ草だけ
の花束だったとします。お母さんは何と言いますか?
話の流れからして、ここは、「母の日にはカーネー
ションが常識なのよ」とは言わないでしょう。
一気にドアを開けて、お母さんのところまでかけて
いって、花束を差し出します。
「おかあさん、いつもありがとう」
お母さんのびっくりした顔を見て、少女のドキドキは
最高潮に達します。
ドキドキ、 ドキドキ
ドキドキ、 ドキドキ
大好きなお母さんは、何て言ってくれるんだろう。
ドキドキ、 ドキドキ
ドキドキ、 ドキドキ
ここからは、私の創作です。
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その日、少女は初めて一人で買い物に行きます。
母の日のプレゼントにカーネーションを買うためです。
使わないでとっておいた、おこづかいの100円玉 3枚
を握りしめてお花屋さんに向かいます。
お花屋さんの中には、たくさんのカーネーションがあ
ります。ところが少女は、その隣にある かすみ草に目
を奪われてしまいます。
とてもきれいで、ふんわりしていて、やわらかく包み
こんでくれそうな気がします。やさしい時のお母さんに
そっくりだと思います。
少女は、そのかすみ草から目をはなす事ができませ
ん。店員さんが、花言葉を教えてくれました。
少女は、母の日のプレゼントに、その花を買うことに
します。店員さんが少女の考えに賛成してくれたからで
す。300円分のかすみ草を、とてもていねいに包んで
くれました。
1月号
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人と違うことをするには勇気がいります。失敗を恐れ
ないという勇気です。
少女にとって、これは賭けなのです。お母さんが喜ん
でくれるかどうか、自分の気持ちをわかってくれるかど
うか、賭けているのです。
この「失敗できる勇気」
「賭けることのできる勇気」
こそが個性なのだと思います。
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