マーケティング戦略 0.5MB 1P

マーケティング戦略/保健医療アクセス
グローバル製薬企業としての強みを最大化し、
世界中のさまざまな医療ニーズにお応えしていきます。
米国
14.5%
欧州・カナダ
5.4%
10%
新興国
※1
2014年度
実質的な成長率
販売組織の再編
2015年度の重点戦略
タケダは、先進国における革新的な新薬と、新興国
日本では、酸関連疾患治療剤「タケキャブ」
(ボノプ
におけるバリューブランド(ブランドジェネリック医薬
ラザン)、2 型糖尿病治療剤「ザファテック」
(トレラグ
品とOTC 医薬品)を主な成長ドライバーとして、中期
リプチン)、同治療剤「ネシーナ」
(アログリプチン)、高
的に自律的な成長の実現を目指しています。2014年
血圧症治療剤「アジルバ」
(アジルサルタン)などの製
9 月には日本(医療用医薬品)、米国、欧州・カナダ、新
品価値を最大化させることによって、市場でのリーデ
興国、日本( OTC医薬品)の5つのビジネスユニットに
ィングポジションを堅持します。
販売組織を再編し、目標達成に向けた戦略的ロード
米国では、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エン
マップに基づくマーケティング活動を推進しています。
ティビオ」
( ベドリズマブ)、大うつ病治療剤「ブリンテ
※2
※ 1 流通在庫の削減影響を除く
※ 2 為 替 影 響 および製 品 売 却
影響を控除した実質ベース
リックス」
(ボルチオキセチン)、肥満症治療剤「コント
現地の専門性を活かし
患者さんへの貢献を目指す取り組み
レイブ」
( ナルトレキソンXR /ブプロピオンXR )など
タケダは、マーケティング活動の変革の一環とし
進に向けた積極的な投資を行っていきます。
の新製品を通じて市場シェアを拡大するため、販売促
の成長率
参照
P.78
医療用医薬品売上収益の
地域別内訳
て、各国の販売会社( LOC
※3
)の中から「リードLOC 」
欧州・カナダでは、既存品の売上の維持・拡大とと
を選定し、
グローバルブランド以外の製品を管理する
もに、
「エンティビオ」や悪性リンパ腫治療剤「アドセ
新たなビジネスモデルを立ち上げました。
リードLOC
トリス」
(ブレンツキシマブ ベドチン)などの新製品に
に選ばれた販売会社は、担当する製品についてのブ
注力し、スペシャリティケア(専門医向け)事業のさ
ランド戦略の構築やマーケティング資材の作成を行
らなる強化を図ります。
い、他の販売会社と情報を共有します。これによって
新興国では、ロシア、ブラジル、中国に引き続き注
患者さんの治療ニーズを最もよく理解している現地
力するとともに、既存品である高品質なバリューブラ
の専門性をより広範囲に活かせるとともに、タケダ本
ンドの売上最大化に努め、各市場ニーズの高まりに応
部のリソースをグローバルブランドに集中することが
える革新的な新薬とワクチンの多様な製品を継続的
できるようになります。現在、12 のリードLOCが、21
に上市・浸透させていくことによって、約 10% の売上
製品を担当しています。
成長を実現していきます。
※ 3 Local Operating Companies
参照
P.36 マーケティング
世界の医薬品市場の動向
医薬品市場の将来予測( 2015-25年)
2015-25 年の世界の医薬品市場の年平均成長率は約
(10億ドル)
4.5%と予測され、そのうちの54%は新興国の伸長からもた
4.5%
1,360
1,089
1,684
年平均成長率
( 2015-25年)
新興国 7.4%
日本 0.8%
今後の
市場成長の
54%は
新興国が寄与
欧州・カナダ 2.6%
米国 3.3%
らされます。
短中期的には、
タケダでバリューブランドと呼んでいるブラ
ンドジェネリック医薬品やOTC医薬品が新興国市場の成長を
牽引しますが、中長期的には新薬の売上機会が拡大していく
と考えています。一方、先進国市場は、成長はゆるやかです
が、市場規模は依然として大きく、
タケダは引き続き革新的な
新薬に注力していきます。
2015
出典:
2020
©IMSHealth2015, Long Term Country and Therapy Area Forecastsより算出
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Takeda Annual Report 2015
2025 (年)