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Excel 講座(基礎編)
目次
1・基本機能
(a) オートフィル機能
(b) 数式について・四則演算
2・集計の方法
(a)SUM 関数
(b)AVERAGE 関数
(c)割り算の活用
3.作ったデータの”魅せ方”
(a)指定の値以上を色づけする
1・基本機能
(a) オートフィル機能について
もっともよく使う「オートフィル機能」について説明します。
◎“バナナ”と書いてあるセル(箱のこと)をクリックしたら、セルの
右下をクリックすると、カーソルが”+“になります、そのまま右
方向へドラッグするとバナがコピーされていきます。
◎数字の場合、1 から連続して 2.3.4….と連続させることができ
ます、方法は先ほどと同じく右下でドラッグし、コピーし、そのあ
と、
というマークが出ますので、そこをクリック、「連続デー
タ」を選択します。
◎曜日や月日なども、連続データで作成可能ですので、いろい
ろ試してみてください。
(b) 計算について
次に、計算を行っていきます。
◎Excel は本来「表計算ソフト」ですので、計算をすることに機能
の重点がおかれています。しかしまったく難しくありません、計
算方法はセル(箱のこと)内に「=」を打ち込み、あとは式を書く
だけです。
◎まずはやってみましょう、P7 セル(P 列の7行目、ということで
す)をダブルクリックして、いつも文字を打つ時と同じ状態にし
ます。そこではじめに「=」を入力しますそのあと、2+8と半角
で入力します。そして Enter。これでセル内の数字が計算結果
の10とでていると思います。
◎ポイントは初めに=を打つことです、算数では「2+8=」ですが
Excel では「=2+8」となります。
(c) 式をセル番号で入力する
すこし難しくなります、Excel の特徴として、式でセルの番号を
使用できるところにあります。
◎まずは先ほどと同じく P7 セルを選択し「=」を打ちます、そし
たらそのまま「L7」のセルを選択してみてください
◎はい、式が「=L7」となりましたね、さらにそこに+を入力し、今
度は「M7」を押してみましょう。式が「=L7+M7」となったと思い
ます。するとどうでしょう!L7 と M7 の合計が出ましたよね。
◎そしてこれがおもしろいところです。以降は L7 の数字が変わ
るたびに、自動で再計算してくれます。
◎また、応用で式を「=L7」とだけ入力すれば、そのセルは常
に L7 と同じ数字が表示されます。便利ですね。
(d) 四則演算について
どんなデータも基本は四則(+-×÷)で処理ができます。
◎引き算は足し算のときと同じく、「=10-3」で可能です
◎ただし、掛け算、割り算には注意が必要です。×は Excel では
「*」で表示します。これは昔のパソコンからのなごりだそうで
す。つまり10×10は「=10*10」と入力してください。
◎割り算は÷の代わりに「/」を使います。分数でイメージすれば
覚えやすいですね、100÷5は「=100/5」と入力してください。
◎そしてこれもおなじように、セル番号での計算が可能です。
◎これで超基礎編は終了です、お疲れ様でした。
2・集計の方法
(a)SUM 関数
それでは続きになります、まずは便利な「関数」についてです。
◎皆様が左の集計したデータの「合計」を手動で出してほしい、と
頼まれました、どうしますか?電卓ですべての数字を入力する
か も し れ ま せ ん 。 Excel で も そ れ と 同 じ よ う に
「=54+68+56+58・・・」と入力しても答えは出ますが、大変で
すよね。そこで「関数」を使います。
◎関数とはいわば「便利な魔法」と思ってください。さっそく使って
みましょう。まずは「SUM 関数」という魔法からです。“SUM”とは
日本語で合計、のことを指します、いわば SUM 関数は「合計
魔法」といえます。
◎それでは使い方です。初めは答えを出したい C17 セルに前回
と同じ「=」をセルに入力します、そして続いて「SUM」と半角英
語で入力しましょう。
◎これで魔法の準備は整いました、あとは左のように「()」を入力
してください、これはいわば「魔法の範囲」を決めるものです。
◎「=sum()」と入力できたら、()の間をクリックし、そのまま c4 か
ら c16 までをドラッグして枠を作ってください。
◎「=sum(c4:c16)」となりましたか?あとは Enter キーを押せばあ
ら不思議、全部の合計「703」がでてきましたね。
◎これが「SUM 関数」です。復習すると
「=SUM(範囲)」
でその範囲の合計値を求められます。
(b)数式もコピーできる
◎先ほど基礎編でやったオートフィル機能(コピー機能)は
数式もコピーすることができます。
◎「c17」のセルの右下を引っ張って横に伸ばしてみましょう。す
べて、自動で計算してくれますね。というのも Excel は「となりに移
動したから、計算する場所もさっきの隣を計算したほうがいいよ
ね」ってわかっているのです。か、かしこい・・・
◎あとは、裏ワザとして「オート SUM」というのがあります。これは
実務において SUM 関数はよく使うからショートカットできるボタンが
あるんです。
◎一度、いま入力したc17セルを delete キーで消します。そした
らc17セルを選択したまま、ホームタブの右端のほうの「Σオート
SUM」というボタンをおしてください。
◎どうでしょうか?勝手にここらへんまでかなーと判断して、全部
やってくれます。超便利ですね。もし勝手に選択された、「SUM
魔法」の範囲が気に入らなければ、そのまま違う場所をドラッグ
すれば変更できます。
(c)Average 関数
次は Average 関数です。これは「平均」の魔法になります。SUM
関数と並び、多くの場面で使います。ですが、使い方はさっき
の SUM 関数とまったく同じです
◎ それ では ま ず、「 i4」 の セル をク リッ ク して くだ さ い。 そ して
「=average」と入力します、ここまできたら大丈夫ですね。次に
「()」をつかって範囲を決めます。()の間にカーソルを置いた
ら、c4 から h4 までドラッグします。
◎はい、これで c4 から h4 の平均がでました。そのまま右下をド
ラッグして、数式をコピーしてみましょう。
※この Average 関数についても、よくつかうのでショートカットでき
るようになっています。先ほどのオート SUM のボタン横、▼をおし
たら「平均」を選択、簡単ですね
(d)割り算はよく使う
最後に割り算についてです、単純ですが、割り算はよく使えます。
たとえば「スタジオの集客率」「退会者前年度比率」などです、今
回は「スタッフ一人あたりの指導人数」を例に作ります。
◎まずは練習シートの右側の表をみてください。
◎次に「o(オー)4」のセルをクリックしてください。そして割り算の
復習です÷ではなく「/」を使うんでしたね。「=」と入力したら続い
て「m4/n4」と入力しましょう。
◎これで「10:00の利用者数」÷「そのときのスタッフの人数」か
ら、「スタッフ一人あたりの指導人数」でました。あとは下に向かっ
てズラーっとコピーしましょう。
◎はい、できました。しかし小数点が長いものがあるので、見やす
くしましょう。「o4」から「o16」をドラッグして選択したら、「右クリッ
ク」→「セルの書式設定」です。
◎そのあとは「表示形式」タブ→「数値」をクリック、あとは右の小
数点の桁数を「1」にします。
◎あとは OK ボタンで完了です。
これで集計の方法は終わりです。お疲れ様でした。
3・作ったデータの“魅せ方”
いままでのことを使えば、データとしての集計は問題なく可能で
す。ただし、それをどのように“魅せる“のかにポイントを置きます。
◎簡単にできて、一気に変わるものを選びましたので、気軽に見
てください。
◎まずは、「色つけ」です。この数字以上の場合赤で強調した
い!というシチュエーションでやっていきます。
◎まずは、色を付ける可能性のある範囲を選択します。そした
ら、「ホーム」タブの右上、「条件付き書式」をクリック
◎そしたら、ズラっと出た中で一番上の「セルの強調表示ルー
ル」→「指定の値より大きい」を選びます。
◎設定画面になるのであとは、指定したい数字を入力します、こ
こでは「60」にしてみましょう。そして「OK」ボタンを押して完成で
す、60人を越している時間帯がすぐにわかりますね。
◎もとに戻したいときは、先ほどの「条件付き書式」→「ルールの
クリア」でできます。
◎あとは先ほどの設定画面では、数字ではなくセル番号に変え
てみて、「A1セルに入力されている数字より多い場合赤にする」
なんてこともできますし、赤じゃなくて黄色などにも、書式をかえ
れば変えることもできます。
それでは基礎編はこれで終了です。お疲れ様でした。「<動画>Excel 講座」ではこのマニュアルとま
ったく同じ動作を行っていますので、わからなくなったらそちらを参考にしてください。
また、最後に、これは Excel2013 での作業例です。Excel2010 など以前のバージョンでは基本的には
同じですが、デザインなどが多少違いますのでご了承ください。