新しい耳テッセラの秋・第11回音楽祭

新しい 耳
第
1
テ ッ セ ラ の 秋 ・第11回 音 楽 祭
松尾 俊介 ギター・ソロ
夜
~ エ レジ ー ~
2012.11 / 2 [金] 午後7時開演 (午後6時30分開場)
松尾俊介がギターをかかえ、耳をすます。と、そこには沈黙と孤独が忽然と現れる。そして、
我々に思い出させる。骨に弦を張って楽器をつくった時代から、人間は弦を爪弾いてきことを。
program
松尾 俊介 (ギター)
京都市に生まれる。10代より東京国際ギターコンクール、日本ギターコンクールなど、数々のコ
ンクールに受賞歴を持ち、フランスに渡る。2003年パリ国立高等音楽院ギター科を審査員満場
一致の首席で卒業。2004年には、同音楽院室内楽科を卒業、アントニー国際ギターコンクール (
フランス)にて第3位入賞し、5年間のフランス留学を終えて帰国。2005年、庄内国際ギターフェ
スティバルにて第1位オスカー・ギリア賞を受賞。古楽と現代音楽に焦点を当てたファーストア
ルバム「ヴァリエ1」をリリース、トッパンホールにてデビューリサイタルの後、国内外での多彩
な演奏活動を展開。また、ソリストとして東京交響楽団、京都フィルハーモニーなどと共演。こ
れまでにギターを渡部延男、福田進一、アルベルト・ポンセ、キャレル・アルムス、オリヴィエ・シ
ャッサンの各氏に、古楽をエリック・ベロック氏に、室内楽をラスロ・ハダディ、上田晴子の各氏
に師事。2008年、マヌエル・ポンセ作品集「Varie4/Ponce Guitar Works」をリリース、レコード芸
術誌特選盤に選ばれる。平成24・25年度地域創造公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。
J.S.バッハ : リュートのための組曲
第3番 ト短調 BWV995
池辺晋一郎 : ギターは耐え、
そして希望し続ける
マリウス・コンスタン : スラブ風のエレジー
クロード・ヴィヴィエ : ギターのために ほか
シュテファン・フッソング (Acc) /
由美子 (Pf)
第
~ F. Fragments ~
2012.11 / 3 [土・祝] 午後4時開演 (午後3時30分開場)
2
夜
楽器を超えて、世界観を鋭く表出する2人の演奏家。そして、作曲家・原田敬子は常に、人間が唯一嘘を
つけないもの、
「身体」をすみずみまで覚醒させ、内的衝動からくる演奏行為を引きだす。途方もないエ
ネルギーに満ちた一夜となるだろう。
(アコーディオン)
ドイツのケラーバッハ生まれ 。
1987年ガウデアムス現代音楽国
際コンクールで初のアコーディ
オン奏者として優勝。1999年ド
イツ音楽協会クラシック部門で
最優秀演奏家に選ばれる。ジ
ョン・ケージ作品のCD (DENON)
はベストレコード賞に選ばれる。
第
3
夜
廻 由美子 (ピアノ)
桐朋学園大学音楽学部ピ
アノ科を卒業の後渡米。イ
ンディアナ大学音楽学部
でジョルジュ・シェベックに
学び、最高位を得て卒業。幅広いレパートリーによる10
数枚に及ぶCDをリリース。数多くが「レコード芸術」
特選盤に選ばれる。ソロ、室内楽はもとよりオーケス
トラとの共演や他ジャンルとのセッションなども数多
い。また、執筆、楽譜校訂など多岐にわたり活躍。
program
原田 敬子 :「F.フラグメ ンツ
シュテファン・フッソング
アコーディオンとピアノのための(2012)」
(廻 × フッソング デュオ共同委嘱作品 世界初演)
J.S.バッハ:深き苦しみの淵より われ汝を呼ぶ BWV687<Acc.solo>
グバイドゥーリナ : 深き淵より (1978)<Acc.solo>
ジョージ・クラム : マクロコスモス(1973)より 「死の雨のヴァリエーション」 <Pf solo>
フローベルガー: ブランシュローシュ氏の死に寄せるパリで作られたトンボー <Pf solo>
クルターグ=バッハ:7つのバッハ・コラール <Acc. & Pf>
高橋 悠治の耳 Vol.5 ~ 眠れない夜~
2012.11 / 4 [日] 午後4時開演 (午後3時30分開場)
高橋悠治を聴く、それは音楽に本当に「触れる」ということ。真理に本当に「触れる」とい
うこと。ソロで、また、波多野睦美と共に紡ぎだす音楽に、触れることができる。なぜな
ら、高橋悠治じたいが音楽であり、真理であるから。
高橋 悠治 (ピアノ)
柴田南雄、小倉朗、ヤニス・クセナキ
スに作曲をまなぶ。1976 年から現在
まで画家・富山妙子と映像による物語
を共作。1978-85年水牛楽団を組織
し市民 集 会で 演 奏 。 月刊「 水 牛通
信」発行。1991-2006年は和楽器と声
のための作品多数。著書: 「高橋悠
治/コレクション1970年代」(平凡社)、
「音の静寂 静寂の音」(平凡社)、
「き
っかけの音楽」(みすず書房)他。
© 雨宮 秀也
ゲスト: 波多野 睦美 (メゾ・ソプラノ)
宮崎大学卒業後、英国ロンドン・トリニティ音楽大
学声楽専攻科修了。1990年リュートソングでデビ
ューし、以来ルネサンス、バロックの歌曲、オペ
ラ、オラトリオなど様々なジャンルで活動、国内
外の音楽祭に出演。イギリス、フランスの近代歌
曲や日本人作曲家の演奏にも積極的に取り組んで
いる。CD作品多数。近作に「パーセル歌曲集 : ソリ
チュード」や高橋悠治との共演で「ゆめのよる」が
ある。2011年7月に共演の第2作目「猫の歌」を発表。
program
ドビュッシー : 『ハイドンを讃えて』 (1909) ピアノソロ
『象のトゥーマイ』 (1913) <オーリッジ補筆>
『小さなワルツ』 (1915) <オーリッジ補筆>
『負傷者の衣服のための小品』 (1915)
『エレジー』 (1915)
『燃える石炭に照らされた夕べ』 (1917)
『死の悲劇』のための『子守唄』 (1899)
<無伴奏歌曲、オーリッジ編>
『眠れない夜』 (1899-1902) 歌とピアノ
1. 終わらない夜
2. 彼女が入って来ると サティ : 『冷たい小品』 (1897) ピアノソロ
3つの逃げ出したくなる歌、 3つのゆがんだ踊り
クリストファー・ホッブス (1950-) : 歌曲集『見栄みえ消費者』 (1997) ピアノと歌
(アメリカ西部の生活情報誌サンセットマガジンの記事による)
高橋 悠治: 『レーズンとアーモンド』(2011) ピアノソロ