Bulletin 189 2005 年 6 月号 平成 3 年 4 月16日第三種郵便物許可 平成17 年 6 月15日発行(隔月15日発行) 第 19 巻 第 2 号 通巻 189 号 目次 外に目を向けて メールマガジン購読の登録を 21 北川原温建築都市研究所 北川原温 バンクーバーのオールドタウンで見かけた思いもよらぬこと 夏目設計事務所 夏目勝也 2 4 景観法を契機とした景観運動の現状 最近の十条 東京大学大学院工学系研究科 中島直人氏 6 株式会社アルメック第二計画部長 ■尾利文氏 8 「モダニズム建築 持続可能への道」 夏目設計事務所 何に活かしていけるか 久米設計 夏目勝也 10 野中茂 11 土木における「デザイン」のニーズ 関東学院大学工学部社会環境システム学科 上総の国の建築を訪ねて 観光企画設計社 鈴木伸治氏12 高平茂 14 石川正三 15 建築家の日常的業務から建築相談活動への課題 石川建築設計事務所 JIA神奈川建築WEEK2005 JIA神奈川建築WEEK2005 実行委員会 16 石動建築設計事務所 近藤勇二 17 日東紡建材事業部門市場開発部 轡田治彦 20 震災復興応援イベント 2004C/D合同国内建物視察会 第6回役員会議事録概要/会員集会報告 21 イベントセミナー情報 22 広報から/こんな本を読みました 23 編集後記 23 Bulletin に広告を 掲載しませんか 社団法人 日本建築家協会 The Japan Institute of Architects 関東・甲信越支部 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-3-18 JIA館 Tel: 03-3408-8291 Fax: 03-3408-8294 18 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 建 築 家 の 仕 事 外に目を向けて 欧州の大学・コンペ・「道」の研究 北川原 温 先 頃大学交流の関係の視察も兼ねて欧州の大学を巡って きた。大学は実にマネジメントの仕事が多い。特に国 作スタジオは繊維工場をリニューアルしたもので、トップ 立大は独法化がらみで仕事が倍増している。合理的な大学 この大学がある首都ファドーツは人口 5000 人の小さな街 機構が確立すればそうした仕事は半減するだろう。私がい ながら現代美術館もあって文化の香りが高い。 ライトの光が爽やかだ。窓からの眺めは美しいアルプス。 る大学の教員の多くはもともとマネジメントが苦手である。 システマティックではないから能率もわるいしロスも多い。 ④リヒテンシュタイン大学の学生たちのスタジ オ。安価な素材をたくみに使っている。 照明器具などのおさまりも美しい その上キャンパスの環境や空間も創造力を喚起するには程 遠い。そんな雰囲気の中で人を感動させる芸術が生まれる のだろうか。気鋭の芸術家の卵を育てられるのだろうか。 3 つ目に訪れたのはパリのエコール・デ・ボザ−ルの中 今回欧州のいくつかの大学を見て、つくづくと自分のいる にあるパリ・ヴァル・ド・セーヌ建築校(EAPVS)。建築専 大学を振り返ってつい溜息が出てしまった。 攻の学生だけで 1500 人もいる。学長はフレンチマフィア 最初に訪れたのはチューリヒの ETH(スイス連邦工科大) の風貌だが、私の拙い講演を机の上に座って最後まで聞い で、教育環境、研究環境の水準の高さや潤沢な研究費に舌 ていた。そして、学生たちの矢つぎ早の質問に答える私と を巻いた。学内を隈なく案内してくれた 4 5 歳の M a r c 学生とのやりとりにも熱心に耳を傾けていた。講演のあと Angelil 教授はチューリヒ国際空港ターミナルなどを設計 絵画専攻の女子学生が自分のポートフォリオを見て欲しい した建築家だが、彼の研究室にはドクターの研究をしなが とファイルを拡げた。ポン・ヌフからセーヌ川に逆さ吊り ら教育と研究に従事しているリサーチアシスタントが 15 にされた美しい裸婦の写真だった。油画の学生がパフォー 人いる。その給料も含めてではあるが、研究室に大学から マンス?東京芸大にも似たような学生がいる。学生たちの 与えられる年間予算が 120 万ユーロだと聞いてびっくり。 活動は非常に活発だ。手を動かしながら考えるという様子 ノーベル賞級の学者をたくさんかかえている ETH だが、 が芸大と似ている。しかし、19 世紀の古典的な建築群の 建築学部は頭がヘルメティックなのでは?と思ったら、か せいか、どことなく深いパンセ (pensée )の影を感じる。も なりプログレッシブなデザインをする学生たちもいる。絵 っともこの大学の学生たちにとってのメリットはパリとい 心も達者でプレゼンテーションも美しい。聞けばグラフィ う建築の宝庫の中で生活をしているということだろう。そ ックやアートの教授もそろえているとのこと。ETH のバ して電車に飛び乗れば手軽に欧州のあちこちへ見学に行く ーゼル分校ではヘルツォークも教えている。 ことが出来る。 ①ETH(スイス連邦工科大学)の学生で賑わうカフェ。 新校舎が次々と増築されている。 キャンパスのマスタープランや校舎の設計は学内の教授が中 心となって進められている。 ②ETHの学生たちのスタジオには巨大な模型を制作し展示する ためのスペースがある。 ③ETHの学生の作品。プレゼンテーションも上手 次にリヒテンシュタイン大学へ行った。話では聞いてい ⑤パリのエコール・デ・ボザール(フランス国立高等美術学校)の中に あるEAPVS(パリ・ヴァル・ド・セーヌ建築校)のレクチャーホール。 EAPVSは現在ボザールの外に大きな新校舎を建設中 ⑥パリ・マラケ建築校の学生たちの作品 ETH、リヒテンシュタイン大、EAPVS、そして最後に 訪れたロッテルダムのベルラーへ・インスティチュートに も日本人学生がいて意欲的に制作に取り組んでいた。これ からもっと日本の学生が外へ出て行き、海外から日本に来 たがなかなかいい雰囲気のカレッジだ。何と言っても建築 る学生もさらにふえるだろう。日本はまだまだ閉鎖的だ。 学科とビジネススクールが連携しているところが賢い。建 そうした交流の中から新しいタイプの建築家が現れるに違 築家にビジネスのセンスを教えているのだ。広々とした制 いないと強い期待感を持つことが出来た。 2 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 さて、私の仕事についての話としては、ここ数年の間に ど考えれば考えるほどスタディそのものも楽しかった。つ 落選して悔しい思いをしたコンペ案についてお話したい。 まりロケーションのポテンシャルが圧倒的に高い。環境の まず、福岡アイランドシティ。伊東豊雄氏が当選した。 形質や歴史的背景、眺めなど、海外のコンペではそうした 落選した私の案は建築はすべて丘の下に埋められて、全体 ファクターが魅力的なことが多い。提出してしばらくして の計画は地形のデザインによって決められている。ただ、 から審査が延期されるという通知があった。結果は地元の そこにユビキタスの話を持ち込んで情報化した公園などと 建築家の案が選出されたとのこと。 謳ったところが怪しいイメージになってしまったのかもし れないと反省。 大学の研究室での活動も少し紹介したい。学生たちとい もうひとつ落選したナム・ジュン・パイク・ミュージア くつか面白い研究を行っているが、そのひとつに文科省の ム。谷あいの敷地の中央は手をつけずに周縁に不定形の空 科研の助成金で続けている「道」の研究がある。そもそも 間をコンティニュアスに配列した。周縁は森の陰になって 「道」とは何なのか?という素朴な問から始まり、どんど いる。その陰の中に空間を生み出していこうと考えた。面 ん話が広がって数学や情報や哲学など多岐にわたる領域に 白い案になったと思ったのだが審査委員の目には留まらな 足をつっこんでいる。もっとも「道」は様々な領域を横断 かったらしい。 したりつないだりしてゆくものだから、研究のプロセスも それより少し前に指名コンペで落選したのが島根県古代 文化センター。敷地に立つと頭上に次々と雲が現れ流れて 道に似てきて当然だろう。この夏には海外数か所に学生た ちが出掛けてゆきフィールドリサーチをする。 ゆく。文字どおり古事記の八雲立つ出雲八重垣…。所員と 東大にもどった稲山正弘氏とも岐阜県森林文化アカデミ あれこれ議論してスケッチや模型をつくっているうちに丘 ー以来いくつか実現してきた「めり込み作用」を活用した の上にさらに丘のような構造物を載せその上に長い直方体 構造の建築の研究を続けている。本郷(東大)と上野(芸 を2つ平行に置く構想にまとまっていった。プレゼンテー 大)は根津の谷を挟んで徒歩 15 分と意外に近いので共同 ションには相当力を入れたのだが宮本忠長氏が当選した。 研究もしやすい。先頃発表された愛知県の海上の森望楼で それからコペンハーゲンの王立劇場。運河に敷地を新た は構造の一部にガラスを用いているがさらに発展させたプ に造成して建てる計画で環境条件は大変楽しい。運河に入 ロジェクトを北欧やオランダで実現する計画を検討してい ってくる船からの見え方、対岸やブリッジからの見え方な るところだ。 〈北川原温建築都市研究所〉 ⑩コペンハーゲ ン王立劇場の コンペ応募案。 ⑧ナム・ジュン・パイク・ミュージアムのコンペ応募案。 ⑦福岡 アイランドシティの コンペ応募案。 ⑨島根県古代文化センターのコンペ応募案。 ⑪「道」の研究(東京芸術大学北川原研究室) 3 建 築 家 の 仕 事 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 海 外 リ ポ ー ト バンクーバーのオールドタウン で見かけた思いもよらぬこと 夏目 勝也 カ ナダのバンクーバーを始めて訪れました。旅行の主 目的は、高齢者の住まう環境を調べることでしたの 露出しています。柱のサイズは目測 50 × 50cm 強、そ で、旅程はほとんどそのことに集中しました。たまたま れに近いサイズの梁が、巨大な鋳鉄製のジョイント金物 一日だけ少しの時間が取れて、夕方から息抜きに、バン で接合されています。柱は各階ごとに管柱になっていて、 クーバーのダウンタウンへ行きました。ところが、その 基本的には柱・梁の構成はピン接合と思われます。 散策で思いもかけないものを観てしまったのです。 それも、柱も梁も無垢の巨大な木材が使われていて、 それらの木材の肌が極めて美しいのも驚きでした。日 ダウンタウンの歴史的街区と木造建築 本の木造建築は経年変化とともに、木材の表面は暗褐色 ダウンタウンに「GAS TOWN」という、バンクーバ になって、いかにも年代を感じさせるものです。その概 ー市の発祥の地ともいわれている、オールドタウンがあ 念を以ってカナダの木材を見ると、まったく異なった材 ります。 1 9 7 1 年、ブリティッシ 質を思わせます。黄色味がかかって、表面が極めて滑ら ュ・コロンビア州は歴史的保存地 かな肌合いです。春材部分は痩せて、浮づくり状になっ 区に指定。百数十年前にできた建 て木目がはっきりしています。木質は炭化状態になり、 物の幾つかが中心になって、街区 ヤニが一面に浮き出してコーティング状となり、メノウ が形づくられています。多くが歴 を思わせる木肌です。 木の国の木の事情 史的建造物としてバンクーバー市 が指定と顕彰をし、プレートを設 ヘリテージの 顕彰プレート バンクーバーを訪れた人々の話は、ときおり聞きます。 置しています。バンクーバー市に限らず、近隣の都市に 同様のプレートの目に付くことが多く、建築に対する歴 史認識をあらたに思うものでした。 そこをぶらぶら歩きしながら、数階建ての建物の中を 覗いて驚きました。外壁は石材を積み重ねたもの、煉瓦 造と思えるもの、またはタイル張りのものなど、ごく普 通に RC あるいは鉄骨造と思い込んでいたのが、しかし その構造体が木造ではありませんか。 柱と梁の接合部 4 改装されたマンションの入り口 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 海 外 リ ポ ー ト カナダ最西端の大都市であり、日本から比較的訪問しや にわかっていると言わんばかりです。 すく、後背地の雄大な自然公園とスキーやゴルフ、観光 木造建築の安全性 に多くの人々が訪れます。木材のこと、都市のシステム 耐火性能や防災、防火の具体的なことは、今回の草稿 のことなどの視察旅行が多いとも聞きます。ちなみにバ までに十分調べることができていません。現地で想定さ ンクーバーは、国際的にアクセシビリティがもっともす れたことは、・木材は集成材が使われ、耐火的には燃え ぐれた都市、といわれています。しかし、どなたからも しろ設計または耐火被覆と思われる。・表面は化粧材で 木造建築の話を聞く機会がありませんでした。 覆われているため構造材は見えない。・床はデッキプレ もともとカナダは林産国ですから、木材輸出について ートとコンクリートで、音と耐火を考慮。・スプリンク 積極的な広報がされています。しかし、カナダでは住宅 ラーが設けられていること、屋内消火栓などを含めて防 はもとより、一般の中高層建築でも木造で造られること 火上の配慮は高い。 がもっとも多いと、今回訪問して初めて知りました。あ まりに情報不足だったことは否めません。 地震はカナダ全域で地域ごとの係数があり、危険度の 高低が州ごとに定められている模様です。バンクーバー バンクーバーに長年滞在し、現地で活動している日本 は比較的危険度が高い地域らしいのですが、新築の RC 人の建築家に、話を聞くことが出来ました。RC 造に比 造はフラットスラブ状の建築が多く、床にテンションを べて木造は、構造コストがはるかに安価であり供給もし かけている構造システムのようです。しかし耐震の考え やすい。経済の原則として、不必要な投資を避けること は良くわかりません。 は合理的です。大規模の建築でも、市街地のオフィスビ 保存事例 ルや高層マンションなどを除けば、基本的には木造でつ 街中で、もう一つの面白いことにめぐり合いました。 くられるということです。事実今回の調査で、高齢者の 映画の書割のように外壁が街角にあるのです。そこにあ 有料老人ホームを数ヶ所訪ねましたが、それぞれ った木造建築が、近年、火災で焼失したものだそうです。 10,000m2 以上ある 3 ∼ 4 階建てが、木造で出来ていま ところが残った外壁は石造で、それを再生して、内部を した。 R C で新築しようという工事現場でした。「記憶保存」 また木造に対する信頼度も高いと聞きます。建築の寿 や「かさぶた保存」の典型的な事例です。 命を観察した場合、RC 造の脆弱なことは、目を覆いた くなるものがあります。今日、近代建築の再生や持続可 能を図ろうとすれば、最初の問題に突き当たるのはコン クリートです。私たちが建築を学んだころには、誰も教 えてくれませんでした。カナダではそれらのことは、当 映画の書割ではない保存事例 内部の建替えの模様 そこには使えるものを壊さないで、再利用しようとい う合理的な考えが、もしかしたら保存を言う前にあるの では、とも受け取れます。つまり、保存というモチベー ションを、改めて意識の中におかずとも、世相や文化の 仕組みの中に予め組み込まれていて、壊すことへの抑制 があると思われました。土地に人々がかかわった歴史を 大事に守ろうとする認識に、基づいているのでしょう。 保存すること、使い続けることへの社会的観念の相違を、 8階建ての木造ビル これも木造建築 もう少し調べてみたいと思います。 〈夏目設計事務所〉 5 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 都 市 デ ザ イ ン 景観法を契機とした景観運動の現状 中島 直人 氏 景 観法の制定と景観運動の勃興 景観法制定前後から、かつてない事態が進行してい 県犬山市、滋賀県近江八幡市、大分県別府市、山口県萩 る。都市計画や建築、土木、造園、あるいは観光、地方 行うことが可能となる景観行政団体に、景観法施行から 自治などの各界の学協会誌を中心に、美しい景観づくり 日がたたないうちに認定された。 市などが、景観法の主軸である景観計画の策定や運用を に関する記事が頻出しているのだ。毎月のように何処か また、こうした行政の動きと平行して、民間の運動も の雑誌で景観関連の特集が組まれている (表1)。これら 盛り上がりを見せている。日本建築家協会は、昨年の 5 の特集号では、景観法の概要説明に加えて、制定の背景 月に建設コンサルタント協会と連名で、協働宣言「美し となった先進自治体の景観条例を主軸とした取り組みが い国づくりをみんなの力で」を出したが、12 月に建築 丁寧に報告されており、一つ二つに手を伸ばし(意外と 家協会会長も主唱者の一人となり、土木、造園、都市計 手に入りにくいものが多いが)通読すれば、我国の景観 画などの専門家たちが「美しい景観を創る会」(会長:伊 施策の現状は、ほぼ理解できるだろう。 藤滋早稲田大学特任教授)を設立した。本年の 勿論、景観が言論の世界で一人歩きしているわけでは ない。 2 0 0 4 年 1 2 月に施行となった景観法を実際に活 用すると意思表明した自治体も続々と登場してきている。 1 月には、やは り関連の専門家を中心に「美(うま)し国づくり協会」 (会長:進士五十八東京農業大学学長)が設立された。 景観法の制定を契機とした、ここ 1 年ほどの間のこう 栃木県日光市、神奈川県真鶴町、小田原市、大磯町、平 した全国規模での景観への関心の急速な高まりは、景観 塚市、千葉県市川市、岐阜県各務原市、多治見市、愛知 運動とも呼ぶべき大きな潮流となっている。 表1 主な学協会誌・一般誌での景観関連の特集号(2004年1月∼2005年3月) 1 月 「『美の基本法』とまちづくり」(季刊まちづくり、1 号、学芸出版社) 「『美しい農村』をとり戻す」(農業と経済、70 巻 1 号、 昭和堂) 「市民が創る景観」(都市+デザイン、20 号、都市づくりパブリックデザインセンター) 「土木と風景」(土木施工、45 巻 1 号、山海堂) 2 月 「交通施設と都市景観」(IATSS review、28 巻 4 号、国際交通安全学会) 3 月 「景観を守るのは誰だ?国立マンション問題から考考える(建築ジャーナル、1062 号、企業組合建築ジャーナル) 5 月 「美しい国づくりと観光」(測量、54 巻 5 号、日本測量協会) 「良好な景観形成を目指して」(月刊観光、451 号、日本観光協会) 6 月 「美しいまちづくり」(区画整理、47 巻 6 号、日本土地区画整理協会) 「景観緑三法案」の改正概要と今後の動向」(建設マネジメント技術、313 号、経済調査会) 「景観まちづくりへのアプローチ」(ガバナンス、38 号、ぎょうせい) 7 月 「景観形成を問う」(観光文化、28 巻 4 号、日本交通公社) 「景観緑三法」(新都市、58 巻 7 号、都市計画協会) 8 月 「景観保全と良好な景観づくり」(環境技術、33 巻 8 号、環境技術学会) 「景観は都市の財産」(市政、53 巻 8 号、全国市長会) 9 月 「都市アメニティと不動産開発」(日本不動産学会誌、18 巻 2 号、日本不動産学会) 「美しく魅力あるまちを目指して 景観緑三法」(国土交通、45 号、国土交通省) 10 月 「公園緑地の展望-景観緑三法」(公園緑地、65 巻 4 号、公園緑地協会) 「景観法に期待する」(都市+デザイン、22 号、都市づくりパブリックデザインセンター) 「街路のアメニティ」(国づくりと研修、106 号、全国建設研修センター) 「景観」(道路と自然、32 巻 1 号、道路緑化保全協会) 「景観」(PLANNERS 、44 号、日本都市計画家協会) 「まちづくりにおける景観アプローチ」(RP レビュ−、15 号、日本政策投資銀行) 11 月 「地域における景観づくり」(NETT、47 号、北海道東北地域経済総合研究所) 「景観法が目指すもの」(建設オピニオン、11 巻 11 号、建設公論社) 「美しい国土づくりとランドスケープ」(ランドスケープ研究、68 巻 2 号、日本造園学会) 12 月 「道路と景観」(道路行政セミナー、15 巻 9 号、道路広報センター) 「景観法によって何ができるか」(緑の読本、71 号、環境コミュニケーションズ) 「景観行政の新展開」(月刊自治フォーラム、543 号、第一法規) 2005 年 1 月 「景観まちづくりの展望」(建築雑誌、120 集 1527 号、日本建築学会) 「美しいまちづくりの時代へ 景観形成に活かされる GIS」(GIS NEXT、10 号、クリエイトクルーズ) 2 月 「展望 景観法−可能性と課題」(都市計画、234 号、日本都市計画学会) 「景観法と土木の仕事」(土木学会、90 巻 2 号、土木学会) 3 月 「日本は本当に美しいか」(建築士、54 巻 3 号、日本建築士連合会) 2004 年 6 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 景観法の要諦 都 市 デ ザ イ ン 職能の可能性が浮かび上がってくるだろう。 しかし、こうした景観運動も、「国が制定した景観法 はわれわれに何を要求しているのか」といった、やや受 景観法の限界と景観運動のこれから 動的な関心に支えられている段階だ。また、運動を積極 一方で、景観法には深刻な懸念もある。現行の都市計 的に推進しているのは、従来「美しさ」への関心をほと 画体系の下では、景観法では視覚的な美、それも建物の んど表に出してこなかった、しかし故に自省の念にから ファサードの形態意匠といった表層を操作するのが精一 れている随分年長の方たちで、若い世代からの声は実は 杯だということである。例えば、現在、各地で起きてい あまり聞こえてこない。そして「景観ブーム」と言って るマンション建設に伴う景観紛争の真因には到達できな しまうとアイロニカルだが、全体的に地に足をつかせな い。紛争の多くは、具体的都市像を抽象的なボリューム い拙速な転向の感も残る。「美しさ」の追求を無前提的 で代替してしまった容積制度やその指定数値の過大性、 に肯定した明るい賛意が、頁を埋めている。 大規模・一体的開発に有利に働く諸制度、自治体が力を 国の法律:景観法を契機に生み出されたこうした状況 に対し、民の立場での仕事が圧倒的に多い建築界からは、 発揮しえない都市計画の決定プロセスなど、都市計画制 度の根幹に起因しているからだ。 批判的眼差しも注がれるようになってきている。昨年度 この点については、『季刊まちづくり』6 号に掲載さ 末の『新建築』12 月号に掲載された五十嵐太郎氏の論 れた福川裕一氏の論文「美しい景観を実現する条件─景 文「景観を笑う」が代表的だ。仮タイトルが「国家が美 観と景観法を考える」が的確な批判を加えている。景観 を語るとき」であったこの論文で、著者は「国に強制さ 法が、都市計画、特に土地利用計画の課題を、表層的な れるような美」「全体主義的な管理」という構図を景観 「景観ブーム」で覆い隠し、都市計画の抜本的な改善の 法に感知し、それへの違和感、ないしは危惧を表明した。 都市の統治原理に関わる懸念である。 先に挙げた諸雑誌をしっかり読めば理解される話だが、 障害となってしまうことを危惧している。 例えば東京都市部では、容積率の問題は、都市を経済 活性化の器とのみみなす規制緩和の狭見が未だ根強く、 確かに公共事業における美の重視という観点から、国が 結果として良好な景観を生み出すことになる適正な値へ その公共事業において美を語ることはあるが、都市景観 の低減は難儀である。景観づくりに誠実な建築家も、ク の大部分をなす広汎な市街地を対象とする景観法自体で、 ライアントの、ないしは都市計画からの高容積の要求を 国が地域の景観について何かを強制、管理、規制するこ 前にして、なすすべがない。しかし、本来、美しい景観 とはない。むしろ景観法は地方分権下で「自治体が美を を求めた心は、都市に卓越する経済原理に対して、人間 語る」、ないしは提案制度等を通して「市民が美を語る」 の生活空間という観点から本質的な牽制を加え、都市の 仕組みを用意した法律だ。従って、上述の懸念は、実際 魅力を回復させていくという点にあった。景観運動は表 は景観法そのものには当てはまらない。 層の美醜に、また景観法の活用のみに終始せず、当初の 60 年代以降の各都市独自の条例による景観まちづく りの実践は、我国の都市計画の際立った特徴であった国 家的観点からの公共性に、自治体ないしは市民社会の公 共性を並立させた点に意義があった。景観法はこのモメ 心に忠実に、その後に挑むべき頂き=都市計画システム を見失ってはいけない。 ここでも「景観ブーム」に浮かれず、景観運動を着実 に前進させることが求められている。 ントを抑止しない。後押しする。ならば、むしろ問われ るのは国家や個人ではなく、自治体や市民社会の、市民 的、自治的公共性のありようである。 公共性の議論に深入りする紙幅はない。ただ景観法は 以上、景観法を契機とした景観運動を俯瞰した。ご関 心のある建築家の方には、本稿中の特集号や記事を手に とって頂きたい。そして、状況を冷静に把握した上で、 国家と個人の二項対立的な構図ではなく、自治体や市民 人間の生活空間についての専門家として、都市計画をも 社会を中心に据えた構図で議論されるべきだ。また、そ 改革するような景観運動に参画して頂きたい。 うした議論からは、個を基盤として新たな公共の風景の 〈東京大学大学院工学系研究科・助手〉 育成に力を注ぐタウン・アーキテクトとしての建築家の 7 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 ま ち づ く り 最近の十条 まちづくりの仕掛人去る 十條あすみの会 副会長 高尾 利文 氏 変 わらない十条、しかし弱り始めた十条 2 0 世紀後半の我が国は、爆発的な都市化の時代で が生じてきている。半端でない少子化がそれである。年 あった。期を一にしてモータリゼーションも進み、さま と格段に低い。これに高齢化も相俟ってコミュニティの ざまな都市問題や交通問題が発生した。 脆弱化が浮き出始めた。 では十条はどうであったろう。 少人口の割合は約 8 %で、全国平均の約 14 %に比べる 「まつりの神輿があがらない」「町会の高齢化がすさま その前に十条を広域から紹介する。東京は北区にあっ じい」「P T A 会長のなり手がいない」「小中学校の統廃 て、全国的にも有数の密集市街地であるが、それ故庶民 合がいよいよ始まる」などなど、十条は確実に弱り始め 的な親しみと活気に溢れた佇まいがある。公共交通が極 ている。 めて至便である。西方に埼京線十条駅を、東方に京浜東 十条まちづくりの仕掛け人 北線東十条駅を擁し、東京駅や新宿駅、大宮駅まで概ね 1 9 9 5 年 7 月に(財)北区まちづくり公社が設立され、 10 分から 20 分で到達できる。物価が激安である。いま 十条駅西口すぐに設置された。 だ空き店舗をみないアーケード式の十条銀座商店街を代 極めて開放的であり応対がすこぶる良かった。土曜や 表として、アメーバー状にのびるいくつかの商店街を囲 日曜(時々)もやっていて、いわゆるまちづくりサロン むように密集住宅地が広がる。日常は歩いて暮らせる街 の場となっていた。 であり、贅沢を望むならば、ウィークリー単位では自転 この公社はこれから話題とする十条まちづくりの仕掛 車圏にある赤羽、マンスリー単位では鉄道5分圏にある け人となるのだが、過去形で述べざるを得ないのはわけ 池袋に行けばいい。 がある。この 3 月に引っ越してしまったからだ。現在、 本題にもどる。十条の骨格を形成する道路は環七通り (環状7号線) 、バス通り(補助 85 号線)、旧岩槻街道(補助 83 号 十条は影のまちづくり支援者を失い、途方にくれている のだ。 3.6 km さて、まちづくり公社のことである。以下現在形で述 面積約 60ha に、およそ 13,000 人が住んでいる。人口 べる。この公社はまちづくり人材の育成がうまい。おだ 密度は 2 0 0 人/ h a をやや越える程度で珍しくもないが、 て上げその気にさせる。また、スタンスが明快である。 住んでいる人のほとんどが木造1∼ 2 階であることや生 やる気のある人や熱意ある企画には支援をする。底上げ 活道路のほとんどが 1 ∼3mの幅員であることから、独 ではない。さらに目的とするところは、マスタープラン 特の路地裏文化を醸し出している。 ではなく実践であり身近な事業である。だから、やって 線) であるが、この3本の道路に囲まれた周囲 ゆえに、「街なみが変わらない。時がとまっている感 じがする」などの声がきかれ、戦後、中小工場の撤退や いることが住民にとってわかりやすく、ついその気にな ってしまう。 スーパーの進出、マンションやアパートの出現が一部あ 十條あすみの会や、まちワーク in 十条の発足 ったものの、基本は変わりようがなく、都市インフラの 端的な例をあげる。2002 年 5 月に、まちづくりボラ 整備の点では 1 9 6 0 年代から始まる高度成長時代や、 ンティアの組織化を誘導した。「十條あすみの会」であ 1990 年代初めに起こったバブル時代にも乗り損ねた街 る。会長である沖田光泰氏が動かされ動いてしまった。 といえる。 発足後 1 年間で会員数は 70 名を越えた。 昔も今も都市問題は防災が中心であり、交通問題は駅 まわりに幾分あるものの特筆すべきことではない。 かように変わらない十条ではあるが、人口構成に歪み 8 会の活動実績を組織別に紹介する。防ぎ隊:震災時を 想定した被災者一泊体験、防災センターでの講習。花植 え隊:公園への花植え、歩道ガードレールへのプランタ 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 ー設置。通り隊:道路清掃、放置自転車への警告札取付 ン汁・パン無料配布、起震車体験、子ども体験教室、フ (警官随行)、車いすによる街点検。げんき隊:子供達の リーマーケット、消防署・警察署・ NTT ・商店会など プレーパークへの参加誘導。遊補隊:他の団体との交流 のイベント・模擬店、パン焼き体験、路上ダンス、パネ 会。お知らせ隊:ニュース作成と配布。飲み隊:会員の ル展示、ウォークラリー、など。 バーベキュー大会や旅行の企画運営。 また公社は、「まちワーク in 十条」なる場を設置した。 さらに 2 0 0 4 年 1 1 月の土日に、第 2 回を開催した。 放置自転車クリーンキャンペーン、交通シンポジウム、 まちワーク in 十条とは、「十条駅周辺のまちづくりを、 ゴスペルコーラス、ジャズオーケストラ、花火大会、フ みなさんと一緒に考えていくための話し合いの場で、月 リーマーケット、食い倒れキャラバン、各種のイベン 1 回の開催」と公社は説明する。 ト・模擬店、ゴム動力飛行機コンテスト、和太鼓、チア メンバーには商店主、再開発予定地の地権者、大学の 先生や学生、まちづくり専門家などがいて、ピークで 60 人を越えた。 リーディング、ミオダンス、一人語り琵琶語り、ビン笛 コンサート、伝承遊び、プレーパーク、など。 十條遊縁市はきわめて住民自ら手ずからである。商店 十條遊縁市(ゆうえんち) 街や連合町会、近くの大学、北区などの共催や後援はあ まちワーク i n 十条は、 2 0 0 2 年 1 1 月に発足したが、 るものの資金は殆どない。そのため商店街事業とのタイ メンバーは議論するよりも行動する方が好きとみえ、ま アップやフリーマーケット出店料の見込み投入、案内板 ちワーク主催で一大イベントを行うことになった。 は捨て看板の再利用など、メンバーのあらゆる努力と知 2 0 0 3 年 1 1 月の土日、発足後ジャスト 1 年で「十條 遊縁市」を開催した。放置自転車クリーンキャンペーン や、NPO 日本都市計画家協会主催の路地サミット、ト 恵の傾注により成立している。企画から実施まで実に半 年を費やす。 これからの十条 まちづくり公社が引っ越してしまい、あんこのなくな った十条は元気がなくなり、まちワーク in 十条は自然 消滅寸前である。 ところで十条の都市計画事業には、防災まちづくり、 埼京線の立体化、十条駅西口の再開発、旧岩槻街道 (補 助 8 3 号線) の整備などがあるが、いずれも規模が大きす ぎ長期レンジであり、今のところ一般住民には馴染みが ない。しかし十条の都市計画のありようは行政と地権者 まかせではなく、十条に住み働く人が充分議論し、整備 開発されても旧住民が安心して暮らせ、十条らしいコミ ュニティが存続できるものとすべきである。そのために は、まちワークに替わるものが絶えず存在し続ける必要 がある。十條遊縁市を継続させ、コミュニティの維持ま たは活性化につなげ、十条市民のまちづくり意識を高揚 ならしめる必要がある。 十條あすみの会にまちづくり隊を設置し、区条例に乗 っかるまちづくり協議会となって、まちワーク機能をも たせる話が出ている。ボランティア団体にどこまででき るか体力と所掌範囲の限界の問題はあるが、まちワーク は続けることが重要である。〈株式会社アルメック第二計画部長〉 9 ま ち づ く り 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 ほ ぞ ん も ん だ い 2004年度保存問題千葉大会が行われました 「モダニスム建築 持続可能への道」 保存問題千葉大会 実行委員会 大会コーディネーター 夏目 勝也 2 月 2 6 日 2 7 日の両日、参加者は延べ 1 4 0 名、宿泊 技術的視点から今川憲英氏、保存問題委員会から野中茂 97 名、シンポジウム 129 名、盛況のうちに終えま 氏に登壇願いました。会場は町役場の町会議場です。 した。千葉地域会・実行委員会は各地域から大勢の皆様 にお集まりいただいたことを、心より感謝申し上げます。 パネリストからは豊富な発言がありました。記録を作 成していますので、ここでは省略します。池原先生が当 第 1 日目:県内モダニズム建築のウォッチング 時を振り返られて、「サッシはもっと良いものがあれば 日本大学生産工学部図書館:開放された内部空間を持 それを使いたかった」との発言は「持続可能計画」を進 ち、PC 工法の計画のコンセプトと空間体系とが、手に めてきた実行委員会の、肩の荷を軽くさせるものでした。 取るように理解できました。千葉県立中央図書館:大高 地域発、「モダニズム建築の持続可能へ」の提案 作品の PC 工法の原点を見ることができました。千葉県 大多喜町役場の『持続可能計画』は、実行委員会でか 文化会館:改装が行われコンクリート打ち放しの表情が なりの作業時間を費やして行いました。発表は十分な時 変わり、オーセンティシティを守ることの困難さを痛感 間配分ができずもの足りない状況でしたが、大会後様々 させられました。モダニズムの代表的材料であるコンク な方面に投げかけて意見、批評を求めています。継続し リートの、あまりの脆弱さを私たちは気付くべきでしょ て成果を充実させて行きたいと思っています。 うか。(3件とも大高正人) 木更津農協会館(岡田恭平):平 この計画と前日のウォッチングから気の付いたことは、 面計画がそのまま立体化され、極めて解りやすいコンセ モダニズム建築の持続可能の最重要な課題が、コンクリ プトの建物です。 ートとサッシの再生にあると思われました。何よりも、 1945 年以降のモダニズム建築としては、他に千葉大 学講堂(槇文彦)、佐倉市役所(黒川紀章)、船橋卸売市場(日 人々の視線の被爆を最もたくさん浴びる、外観を左右す る要素でもあるからです。 建設計)、千葉県立美術館 (大高正人) などがあります。見 大多喜町役場も例外ではなく、しかしそれらはともに 学が大高正人作品に集中したのは、二つの図書館の PC 建築の生命を危うくする要因でもあります。コンクリー コンクリートによる構造躯体のプレファブ化が、今大会 トにはクラックや爆裂が見られます。スチールサッシは でモダニズムをテーマにした我々に、問いかけてくるも 錆が固着して動かない部分が多数ヶ所あります。とはい のがあったからです。また保存問題委員会・小西委員長 え、それらが現している建物の姿は、建築のオーセンテ が取り組んでいる、栃木県議会庁舎 (大高正人・ P C 工法) ィシティを考える上で最大限守りたいと思われました。 の取り壊し問題とも関連付けました。 大変苦心しながら作成した「持続可能計画」はそのこと に集約し、概算工事費の検討も加えました。 第 2 日目:シンポジウム シンポジウムは、設計者の視点から池原義郎氏、モダ それら一連の行為は、身近にあるモダニズム建築の持 ニズムの視点から野沢正光氏、モダニズム建築の構造と 続可能のために、地域の建築家が行動できる可能性を私 たちは手探りで行いました。町役場から 感謝をもって受け止められ、今後の展開 としての最大の収穫は、改修や増築など が計画されるとき、千葉地域会に助言ま たは具体的な設計を求められることにな りそうです。 日本大学生産工学部図書館 10 千葉県文化会館 〈夏目設計事務所〉 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 ほ ぞ ん も ん だ い 何に活かしていけるか 保存問題千葉大会に参加して 野中 茂 保 存問題千葉大会の準備について JIA 千葉地域会は、昨年春から保存問題千葉大会の シンポジウムについて パネリストの要請があってから、私はモダニズム建築 準備活動を始め、私も昨年の夏から、保存問題委員会の に関して改めて勉強しました。私が大学に入った当時は 担当として、準備会に参加しました。 ポストモダニズムの時代で、文字通り浅学だった私は、 千葉地域会は、地域にいる建築家一人ひとりの保存に モダニズムは否定されたものとして捉える部分が強くあ 対する地道な活動の総和として提案することが、大会の りました。今回の勉強によって、装飾のようなデザイン 意義のひとつであり、さまざまな視点から批評を頂くと も含め、モダニズム建築の精神性の表現としての「ゆる いう、強い姿勢がありました。私は、それこそが保存活 み」を知りました。 動の原点でもあると思い、ワーキングスタッフが集まっ 私は大多喜町役場の細いスチールサッシが、理屈抜き て一歩ずつ決めていく千葉地域会の姿勢を、報告したい で懐かしく、美しいと思いました。このサッシはいまで と思っていました。 は生産されていないと聞きましたが、サッシのイメージ モダニズムウォッチングについて の継承のためにも、なんとか生産が再開されるよう、 私は総じてウォッチングは楽しかったです。また 27 JIA として、メーカーへの働きかけをしようと問題提起 日朝、池原先生みずからの柔らかいことばによる説明を しました。そうした活動の芽を皆様にも、共有していた 聞きながら、私自身はとても甘い気分での大多喜町役場 だきたく、お願いいたします。 見学となりました。 モダニズム建築の再考は、私のこれからの建築活動に、 持続可能計画について すぐに影響が出ると思います。温故知新と言っては、ベ 計画案は、オーセンティシティを躯体とサッシに求め、 テランの皆様に失礼でしょうか。 最小限の手を加える提案としていました。オーセンティ 何をもって成功なのか シティを考えると、その問いは深く、いろいろ思考(試 参加した方の充実度は、今のところ量る方法がありま 行)し、結局原点に戻った案だと言えます。参加者の中 せん。これからの活動に新たな視野が開けたのか、保存 には、スカルパやポルシェック、最近ではフォスターや の地道な活動に興味を抱けたのかなど、この稿を読まれ ド・ムロンなどのように、新しい要素を加えながら、翻 た参加者の方から批評を頂くことが、大会の成否を問う ってオリジナル建築の良さを提起する案を期待した方も 上で、一番わかりやすい指標になると思います。 いるはずです。 時間をもう少しとって、2案ではなく3案創ることが できていれば、シンポジウム会場から、参加者の活気が はじけたかも知れません。 これらを次の茨城大会で、会場での意見も含めて大会 運営の中に導き入れることに、うまくつなげて行ければ、 今千葉大会はそこできっと成功です。 〈久米設計〉 シンポジウム・パネリスト 11 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 き ょ う い く 土木における「デザイン」のニーズ 土木系学科の計画・設計教育 鈴木 伸治 氏 近 年、土木系の学科の教育においては、景観やデザイ ンをテーマとした計画・設計教育に力を入れる傾向 で、河川の整備、歴史的橋梁の保存と修景計画、地域の にある。土木学会においても、景観デザイン委員会など た、地域住民とワークショップを行い、意見交換を通し が中心となり、その普及に向けての活発な議論が行われ て地域の課題やニーズをくみ取りながら計画を作成する ている。 といった試みも行っている。 景観構造の分析などのテーマで演習を実施してきた。ま また、公共事業などにおいても、デザインに配慮した 昨年度の実施した、河川の整備計画の立案では、茅ヶ 設計例が増えつつあり、景観法の施行などの社会全体の 崎市の千ノ川を題材にして、拡幅が予定されている区間 動きもあり、これからも土木における「デザイン」のニ の景観設計を行うという課題であった。このような演習 ーズは高まっていくと思われる。私自身もこれまでの非 の場合、計画高水位や河道断面などの制約条件が厳しく、 常に画一的な公共事業から、景観に配慮した、質の高い 比較的自由度の高い建築学科の設計演習とは大きく異な デザインを実現するためにも、土木系学科においてデザ る。 イン教育がより活発である必要があると考えている。 また、ゼミでは地域のまちづくりに参加する活動も行 これらの土木系学科の変化は、その社会的要請も当然 っている。一例をあげると、横須賀市浦賀地区では、住 のことであるが、土木系学科自体が変化の必要性に迫ら 友重工浦賀工場が閉鎖され、工場内の煉瓦ドックを活か れていることの影響でもある。少子化の影響により、大 したミュージアムパークの計画が検討されている。これ 学進学希望者数と大学定員数が均衡するという、いわゆ とあわせて、工場内に残る近代化遺産の調査などを行っ る「大学全入時代」の到来をうけて、学生募集に苦労す ている。昨年度および一昨年度は、調査結果を広く知っ る土木系学科では、名称変更やカリキュラム改革といっ てもらうために、地元で開催される咸臨丸祭りにおいて、 た変化が起きており、高校生にアピールするデザイン教 浦賀ワンデイ・ミュージアムと題して、調査結果のパネ 育などのニーズが大学側にもあるという一面も指摘でき ル展示などを行っており、2000 名近くの多くの方に調 るだろう。 査結果を知ってもらうことができた。 本学における計画・設計教育 土木系学科における計画・設計教育の難しさ 私が所属する関東学院大学社会環境システム学科は、 しかしながら、土木系学科の計画・設計教育において 旧名称土木工学科であり、名称変更後も教育のベースは 難しさを感じる点も実際には多々あるというのが正直な 社会基盤に関する工学教育中心の土木系学科である。 これまでも、土木系学科としては珍しい女子クラスの 設置などを行い、他大学と比較すると、計画・設計教育 に熱心な学科であると言える。 女子クラスはその後発展的に解消し、計画・環境クラ スとなっており、このクラスでは従来の土木と比較して、 計画・設計教育に重点をおいたカリキュラム編成となっ ている。 私自身はこの計画・環境クラスの担当教員として、 2000 年から都市計画を中心とした教育にあたっている。 実際のカリキュラムにおいては土木計画学演習という形 12 浦賀ワンデイ・ミュージアム(中央筆者) 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 感想である。 ついては、いくつかの要因が考えられる。まずは建築系 実は私自身は建築系学科の出身であり、土木工学科に の学科と比較して、より広い分野の内容を学習しなけれ 赴任した当初は土木教育と建築教育の違いに少なからず ばならないということが言えるだろう。構造力学はもち 戸惑ったというのが現実である。 ろんのこと、土質工学、交通工学、河川工学、衛生工学 理由としては、やはり建築系の学生と比べて表現力を 養う機会が圧倒的に少ないということである。 など、その範囲は建築系学科と比較して広い。また、近 年は技術者の倫理、安全対策、環境問題などこれまでに 例えば、建築系の学科においては、低学年から設計演 もまして多くの事を学ばなければならない現状にある。 習・スタジオ教育が行われ、トレースにはじまり、住宅 一方では、大学教育における履修単位数は過去と比較 スケールから都市スケールまで、さまざまな課題に学生 して減る傾向にあり、少ない時間数の中でより多くの内 は取り組むことになる。大学によって異なるとは思われ 容を学習しなければならない状況にあると言えるだろう。 るが、かなり多数の教員が設計演習に関わっていると思 また、日本技術者教育認定機構( JABEE : Japan われる。いわば、設計は建築系学科の教育における「共 Accreditation Board for Engineering Education) 通言語」のようになっていると言えるだろう。しかしな が行う日本技術者教育認定制度への対応も学会などの動 がら、土木系の学科においては計画・設計教育の蓄積は きを見る限り、土木系学科の方がより活発である。しか 建築系の学科と比較すると極めて小さく、また、大多数 しながら、このような技術者教育認定制度への対応を考 の教員は自身の学生時代にデザインや計画の立案といっ えた場合には、これまでの教育カリキュラムを大きく変 た学習を経験しておらず、なかなか、設計演習が学科の えて、デザインを中心とする計画・設計教育の比重を高 カリキュラムの共通言語となってはいないというのが現 めることについては有る程度は可能であろうが、限界が 状であろう。 あるだろう。 また、このような傾向は卒業後の進路とも密接に関係 このほかにも、学生のデザインに対する興味について している。建築系学科の卒業生が取得する資格としては も大きな違いがある。建築系の学科では、学生は一度は 一級建築士がその代表的なものであり、試験においても 雑誌や作品集を手に取り、有名建築家の作品に憧れると 設計の能力が問われるわけであるが、土木系学科の卒業 いった経験があるだろう。一方、土木分野の設計のつい 生が取得を目指す資格としては、技術士および技術士補、 ては雑誌などのメディアが限られていることや、デザイ 一級土木施工管理技師など、どちらかと言えば、技術マ ンの匿名性により、いわばスターデザイナーといった存 ター中心の資格であることが多い。また、数多くの学生 在は数少ない。結果として彼らのデザインに対する興味 が受験する公務員試験においても、設計や計画に関する を高める機会が少なく、学生によってはデザインに対し 知識は問われても、その能力そのものを問われる試験と て全く興味がないというケースも非常に多い。 なっていない。 このような、建築系学科と土木系学科の教育の違いに 本学における計画・設計教育の今後 関東学院大学工学部社会環境システム学科は一昨年度 より土木工学科から改称し、これにともなって、全体の カリキュラムも一新された。この新カリキュラムでは全 体をシビルデザイン、環境デザイン、都市デザインの 3 コースに分け、従来の計画・環境クラスは都市デザイン コースにその内容が引き継がれることとなった。実際の 新カリキュラムはこれから始まるわけであるが、今後も 地域に根ざした活動や、計画・設計教育に力を入れて行 きたいと考えている。また、大学院との連携、建築学科 などの他学科との連携によって、学生に新たな刺激を与 えることができればと思っている。 作品例(2年生春学期課題) 〈関東学院大学工学部社会環境システム学科〉 13 き ょ う い く 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 ア ー バ ン ト リ ッ プ 上総(かずさ)の国の建築を訪ねて JIA第47回アーバントリップ見学会 高平 茂 3 月4日、関東地方は雪、生憎の天気の中「第 47 回 さアカデミアホール」(設計:坂倉建築研究所)に向かうこと JIA アーバントリップ」は定員を超える申込があり、 となりました。バスに揺られること1時間、今だ雑草に 参加メンバーは無事集合場所に指定された有楽町を、予 囲まれた未開発の区画地を横目にこの開発の中心地、上 定通り出発することが出来ました。雪の影響が心配され 総アカデミアホールに到着することになりました。 たアクアラインも通過、千葉県側に入り暫くのドライブ 17 ヘクタールに及ぶ敷地は、ホール棟・ホテル棟と の後、最初の訪問地への入口に到着、さらに歩くこと が相対する形で広場を囲むよう配置されている。黄色い 10 分、山林に埋め込まれたような外観が目に入りまし ソリッドの壁は、直線的なデザインによるホテル棟との た。MUSEUM「as it is」(設計:中村好文+レミングハウス)、 調和を目的とした解決方法で、充分にその役割を果たし このアクセスで一日どのくらいの来場者があるものかと、 ているように感じられました。エントランスは池の中心 余計な心配をするところとなりました。都会の建物に目 部に位置し、エントランスホールに導かれる。メインホ が慣れた私達に、あまりに質素な印象を与える外観、建 ールをはじめとする大小の会議施設は、外部開口部を介 物内に一歩足を踏み入れると、現地で採取した土を使っ して配置されているため、広い施設の中で常に自分の位 たという土壁、一見荒々しく映る板張りの床、あらかじ 置を認識できるよう計画されている、また外部空間との めさびを出したスチール製巾木、あるいは展示物である 融合にもなっている。計画コンセプトがそのまま建物形 かのような骨董品の建具、木製の手摺などが繊細に練ら 態となり、昨今の建物では珍しくゆとりを感じさせるも れたディテールをもって調和されております。入口を含 のでありました(ホテル棟の設計は観光企画設計社)。 む外部開口周りでは、さすが吉村事務所の伝統を印象づ 最後の見学地は「三菱ウェルファーマかずさ研究所」 けるきめ細かなディテールを伝えておりました。現場で (設計:清水建設設計本部)、薬の新規開発をする民間企業。 は設計者である中村好文氏とオーナーの坂田和寛氏が説 薬の開発には長い年月を要することになり、研究者が長 明役としてお出でになられ、建物に対するお二人の熱い 期にわたり決まった場所で充実した日々を送れるよう配 思い入れを伺うことが出来ました。設計者とオーナーが 慮された計画であります。狭い研究室に詰めた生活にな これほど信頼しあいながら仕事ができること、建築家と るため、パブリック部分は緑豊な外部空間に開放され、 クライアントの理想的な共同作業によって完成した建物 外の環境を建物内に取り込み、リラックスできるような でありました。この寒い日、頂戴した一杯の熱いコーヒ 配慮が感じられました。建物の性格上、データのバック ーは格別でした。 アップ機能と耐震性能を重視、細部までしっかり造り込 「As it is」見学の後、あわただしく次の見学地「かず み完成度の高い建物という印象を受けました。 〈(株)観光企画設計社〉 Museum 「as it is」 14 かずさ アカデミアホール 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 建築家の日常的業務から 建築相談活動への課題 け ん ち く そ う だ ん 建築相談委員長 石川 正三 現 在の社会体制や居住状況の中で、建築家の役割は多様化 し、すでに今までの建築家の枠組では対応できないとい に育っていることを強調したい。 さて、ここ数年前より建築相談の事業を有料化できないか われる。確かに日常の業務を通してそのことは実感するとこ との意見が出てきてその検討が求められてきた。それは、相 ろであるが、しかしその役割の変化は従来の建築家の職能で 談は建築家の業務の一つなのであるから無料であるのはおか 対応できないのであろうか。そうではなく、逆にその日常的 しい、そして、相談活動に要する事務費を補填する必要があ 業務とされる建築設計・工事監理を十全に果たす中でその能 るからというのが主な理由であった。建築相談委員会では昨 力が育つことになるのではないか。つまり、模索する、表現 年度から持ち越されてきた課題として、本年度 1 月まで検討 する、伝達する、協力する、纏めるという思考の集積と経験 チームを設け、経費徴収に対する相談者の意識および相談窓 の蓄積が建築家の職能の核であるのだから、それがあって始 口を紹介する公的または公共的機関の協力姿勢などのアンケ めて現代の多様な役割にも展開できる能力となると思うので ートによる調査、各地域会相談室の意見集約、JIA 建築相談 ある。従って、街づくり、住まいづくりへの相談や実践は建 の意義とその位置付けの確認、そして経費徴収した場合の収 築家の業務を日常的に行なうことが前提であり、その実務の 入のシミュレーションなどについて時間をかけて検討を重ね 同時的行為なしでは到底考えられないところと言えよう。 た。その細かい説明は省略するが、結論は以下のようにまと ところが、 JIA の建築相談を経験して感ずることは、上述 の建築家としての業務の蓄積は勿論であるが、その上に相談 者に対する建築家の意識変革が求められるようである。それ められ、会長、支部長、専務理事に報告された。 1. 経費の徴収は相談活動の現状からは不適当であるので当 面は行なわない。 は、建築に関する相談に乗ってあげるのではなく、相談させ 2. 近い将来の公益法人の見直しを含めて考えると、建築相 ていただくという姿勢である。この意識なくしては、相談者 談活動は JIA として重要な対社会的活動であるので、事 の抱えた悩みを共有することも、またその不安を理解するこ とも出来ないことに気づくのである。建築相談にきて、なに か公益法人の建築団体がやっているからとの理解だけで、そ 業活動としての継続性を重視する。 3. 公益法人の法的枠組が明確になった時に、JIA 相談活動 のあり方の中で経費徴収問題は再検討する。 の心の中の思いや悩みをさらけ出すことはまず不可能である 以上の確認で建築相談委員会の事業活動としての経費徴収問 ことは容易に想像できるし、また一般市民が建築家の社会的 題は決着がついたわけであるが、改めてこの経費徴収問題を な役割など全く理解していない現実もまた如実に知るのであ 検討する中で、JIA 会員の間にも建築相談に関わっているか るが、建築相談の担当者が全くのボランティアで対応してい いないかでその意識に大きな差のあることを痛感したのであ る姿勢は、小一時間の僅かな間なのに、その内容を共有し課 る。その一つは先述した、建築家の日常業務と相談活動との 題を一緒に考える連帯感が自然に相談者との間で生まれるの 相補的関係への認識の違いであり、次に建築家の役割すら知 であろうか、相談が終わって帰る時の相談者の表情や態度に らない相談者(依頼者)に対する建築家の意識の違いである。 心の障壁がいつしか取り除かれているのを見るのである。こ こうした理解のずれは、特に欠陥建築に対する反応において うした建築相談の実践活動から、それが一見回り道だとして 建築家の当事者意識の希薄さに大きく反映している。 も一般市民に建築家の存在や役割を知ってもらうための重要 欠陥建築に立ち向かわざるを得ない市民の実態を、具体的 なアプローチであると言う固い信念が育ち、それがこの 1 7 に幾度も見聞きしている我々建築家にとって欠陥建築は他人 年間建築相談活動を続けられた原動力であることも改めて感 事ではない。その事態を引き起こした原因の解決に、当事者 ずるのである。ここまで述べた JIA 建築相談の事業活動につ の一人としての自覚を持つ建築家の新たな役割が求められて いての考えをまとめれば、その活動はまず建築家の日常業務 いるのである。 である建築設計・工事監理をと通しての実務の蓄積と経験が 建築相談室では、毎月定期的に相談報告会を開き、相談内 絶対に必要であること、そして現在、社会の一般的理解の中 容の相互検証をしている。会員で希望すれば、守秘義務の下 では、無料相談が会員の自発的、自立的なそして奉仕的な姿 での傍聴は可能であるのでお勧めする。 勢を貫くために必要であって、その上で建築相談活動が健全 〈(株)石川建築設計事務所〉 15 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 地 域 会 だ よ り JIA 神奈川建築 WEEK 2005 JIA神奈川 建築WEEK 2005 実行委員会 JIA神奈川の最大のイベントである 昨 年に続き、今年も 建築 WEEK 2005 を 6 月 13 日∼ 19 日の 1 週間、横 浜の Bank Art Studio NYKで開催します。 天井を見上げればフラットスラブと昔の杉板の打放し型 枠と、横浜のレトロに浸れる空間体験も含めて、展示会 をお楽しみ下さい。 昨年の会場であった馬車道の旧富士銀行の建物から程 近い場所にある歴史的な建造物の倉庫をかりることにな りました。 展示についても、昨年のシンポジウムから生まれたプ ロジェクト「濱の記憶」の展示、今回神奈川の地域会に 入会された新会員 20 人による「模型の力」展。さらに恒 例の県内大学卒業設計コンクール優秀作品展や CPD プロ グラムなどを行います。 会場の鉄扉の外には波止場があり、船溜りの向こうに 赤レンガ倉庫が見える絶好なロケーション。また内部の スタジオ内部 「JIA神奈川建築WEEK 2005」ポスター 16 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 投 稿 震災復興応援イベント 地震復興への支援方法のケーススタディとして 中越地震 担当事務局 近藤 勇二 「福 岡県西方沖地震」の被災者および関係者へお見舞い 申し上げるとともに、早速被災者への対応活動を始 められている方々に敬意を表明いたします。 ・子供向け 1)工作コーナー 2)落書きコーナー ・トン汁、紅茶サービスコーナー 中心としたことは、やはり、被災者のための住宅相談で JIA 本部および支部の HP でも発表して頂いております あり、職能者が行う相談として、単に机上相談で良いの が、「新潟県中越地震」の被災者へ向けての復興支援とし かということ、相談者が的確に被災状態を説明できるか て、4月 10 日にイベントを開催しました。 ということなどを考慮し、現場確認を行うことを基本と 新潟地域会のなかでは、「被災者のために役立つことは しました。これは、旧三島町内の被災が全壊で 4 件、半 何か」と、地震発生以後議論してきました。いろいろな 壊で 20 数件程度であり、そう多くの相談はないであろう 団体が様々な異なった活動を行っていることからも分か との予測もあってのことです。 るように、多くの有り様があると思います。そのなかで、 今回はかなり網羅的な展示も行いましたが、構造補強 職能者として「すまいの復興支援」を「継続的にケア」 などの展示以外に、新潟大学の卒業設計の中で、震災時 することが大切ではないか、と考えてきました。当たり の仮設住宅のあり方をテーマにした学生がおり、それも 前すぎることかもしれませんが、多くの J I A メンバーか 公開できたことは、今回のイベントに深みを与えてくれ らも聞かれた声でもありました。それを具体的にはどの たのではないかと考えております。 ようにして行うのか。どこで開催するのか。地元建築士 新潟大学卒業設計の 仮設住宅提案 からは、シンポジウム開催を要望する声もありました。 地域会で検討の末、今回は、長岡市三島支所 (4 月に三島 町は長岡市に合併) 管内を対象の中心としました。これは、 JIA として行った中越地震関連活動のなかで、罹災証明発 しかし、合併直後や水田仕事・春祭りの準備などの時 行のための第 3 次判定調査を行い、旧三島町から J I A が 期と重なり、賑わうという状態にできなかったことは、 深い信頼を頂いていましたので、それに応えるべく旧三 すこしさびしく、事務局の責任を痛感しております。 島町で行うことは、我々の必然と考えたからです。また、 新潟県中越地震発生以来、「小さな地域会でもできるこ その第 3 次判定を行ったほぼ全住戸のデータベース化お とはやろう」とのことから、手さぐり的に行ってきた地 よび地図化が完成しましたので、それを報告する機会と 震関連活動も、今回のイベント終了で地震発生当初の活 しても良いのではないかと考えました。 動としては一つの区切りといえるのではないかと考えて 最終的に、今回行った内容は以下のようなものです。 います。もちろん復興はこれからですから、要望があり、 タイトル:「建築家による復興応援住宅相談キャラバン」 必要と判断されるなら、次の段階の支援応援はしていか 副題:「楽しんで何か持ち帰ってもらいたい応援キャラバン」 なければならないと考えております。 期間: 4 月 10 日 10 時∼ 16 時(予定は 17 時までであった) 内容:・住宅相談コーナー 4 班…原則…机上相談 + 現地確認 最後に、支部からは松原支部長、高野常務理事、さら に、要請に応えて住宅部会の皆さんからも駆けつけて頂 住宅部会メンバー + 新潟地域会メンバー き、深く感謝申し上げます。また、貴重な作品を提供し ・住宅補強方法のサンプル展示と資料配布 て頂いた新潟大学関係者、三島支所の関係者、地元建築 ・旧三島町の中越地震被害地図展示…第 3 次調査結果 士の方々、資料を展示して頂いた構造補強関係者や新潟 ・震災仮設住宅をテーマにした新潟大学卒業設計 2 作品展 日建工科専門学校の方々の御協力にも深く感謝申し上げ 示 ・建築模型展示…軸組み模型 専門学校建築模型 ます。 〈(有)石動建築設計事務所〉 17 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 Bulletin に広告を掲載しませんか 広報委員会委員長 森岡茂夫 Bulletin 編集長 櫻田修三 支部事務局長 菊地良一 賛助会員の皆様へ 広報委員会では、支部会報誌 Bulletin への 2005 年度広告掲載申込みを募集しております。 Bulletin は、1987 年以来 JIA 関東甲信越支部の支部会報誌として、支部会員建築家、関係官庁、 団体等に直接郵送する方法で 2005 年度は年 6 回、毎号 3,000 部を発行する予定です。 この会報誌の誌面を利用して、貴社の新しい技術情報や製品情報、 独自の技術思想や製品開発に 対する考え方、その他建築家に提供する貴社のサービス内容の紹介などを掲載し、建築家への認知 度を高める場として活用されることをお勧めいたします。 広告掲載料 掲載スペース サイズ 表 2(表紙裏) 1 ページ ¥ 150,000- 1 ページ ¥ 100,000- 半ページ ¥ 60,000- 1/3 ページ ¥ 40,000- 表 4(裏表紙) 1 ページ(カラー) ¥ 200,000- 差込み A4 ¥ 50,000- 表 3(裏表紙の裏面) 料金 2005 年 4 月現在 18 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 Bulletin 広告掲載申込書 支部会報 Bulletin への広告掲載をご希望の方は、下記の申込書にご記入の上、支部事務局内広報 委員会宛てに郵送または FAX にてお申込み下さい。 ・原稿は、完全版下の形でお願いします。 ・掲載申込みの締切りは発行月の前々月末、原稿の締切りは発行月の前月 15 日です。 例: 8 月号(発行日 7 月 15 日)/掲載申込み締切り= 5 月 30 日/原稿締切り= 6 月 15 日 ・誌面の都合により、ご希望月の掲載がずれることがありますので、予めご了承下さい。 希望掲載スペース: 希望サイズ: 希望掲載月: 1ページ 2005 年 4 月号 (記入例) 表4(裏表紙) 貴社名: 御担当者氏名: 御住所: 〒 (御連絡先) TEL : FAX : 通信欄 申込先:社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 広報委員会(担当:菊地良一) 〒 150-0001 東京都渋谷区神宮前 2-3-18 JIA 館4階 TEL: 03-3408-8291 FAX: 03-3408-8294 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 交 流 賛助C・Dグループ 2004 C・D 合同国内建物視察会 轡田 治彦 の企画は C グループ嶋津グループ長、本田代表幹 こ 事、橋本幹事などと共に進めました。1 泊 2 日の日 出来立てのビールを頂き、昼食は工場内のレストランで 程で仙石原や日本平の風景を堪能頂きながら、 C ・ D い見学後の空腹を満たしてくれました。その後、成川美 グループの正会員、賛助会員双方の親睦と更なる交流を 術館や箱根ガラスの森での絵画やガラス工芸の煌びやか 深め、お互いのビジネスライクに良い形で結びつくこと な作品に心を奪われ、皆さんご家族や友人にお土産など を期待して行われたものです。せっかく年度末の、大変 もしっかりと買っておりました。本日の宿泊は東陶機器 ご多忙の中を貴重な時間を作っていただくわけですから、 (株)蔵田部長のご協力により T O T O 研修所にお世話に 有意義で思出に残る視察会にしたいと思い、下記に示す なりました。すばらしい温泉と料理と美酒に堪能するこ ようなスケジュールで設定しました。 とが出来ました。翌日はさわやかな天気となり、皆さん スケジュール 出来たてビールで焼肉という最高のお膳立てが、心地よ 昨夜あれだけ飲んで食べたにもかかわらづ、旺盛な食欲 ・日時: 2005 年 2 月 25 日(金)∼ 2 月 26 日(土) で朝食をすませ、次の目的地である静岡のグランシッ ・交通機関:大型観光貸切バス(ケーピーウイング) プ・舞台芸術公園、さらには久能山ロープウエイを乗り ・参加人数: 20 名 継ぎ東照宮や宝物殿の見学、そして最後に清水港での海 ・行程概要 産物の買い物と盛りだくさんのスケジュールを完璧にこ 東京駅(8:00)→(首都高・小田原厚木道 なすことが出来ました。いよいよ帰京するために東名よ 路)→アサヒビール神奈川工場(見学・試飲・昼食) りバスを乗り入れ 1 時間もすると局地的な大雪に見舞わ →成川美術館(元箱根)→箱根ガラスの森(仙石原) れ、高速は走行不能となり、御殿場で強制的に下車させ → TOTO 東冨士研修所宿泊(御殿場) られ大変な事態となりましたが、皆さんの大人の対応で 第一日目 第二日目 宿泊施設→(東名)→グランシップ・県民国 際プラザ(静岡 )→舞台芸術公園(日本平)→久能山 (昼食・観光等)→清水港(ショッピングプラザ)→ (中央高速)→新宿 あわてることなく無事に東京まで帰ることが出来ました。 いつまでも心に残るすばらしい建物視察会だったと自他 共に認めることの出来る 2 日間でした。 最後に OB 桑野先生、元リリカラ斉藤さんに参加頂き 当初 22 名の参加で進めておりましたが、体調不良等で 有難うございました。また、立石様の奥様よりバスガイ 急遽 2 名の方が不参加になり 2 0 名で決行致しました。 ドさんへの手作りネックレス有難うございました。 初日は多少小雨混じりの天候でしたが、全般的には良好 で、交通渋滞もなく順調に予定通り進むことができまし た。アサヒビール工場は広大な敷地(413,000m 2)に 整然と近代的な工場が自然とうまく共生され、お客様に 対しても見学コースがしっかりと確立され、時間の経つ のも忘れて見とれてしまいました。その後、試飲会では 20 〈日東紡 建材事業部門 市場開発部〉 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 第 6 回役員会議事録 概要 1. 日時:2005年3月28日(月曜日)15:00-19:00 テーマ:会費改定に伴う財政等諸問題について 場所:建築家会館1階ホール 与謝野幹事長、定足数(過半数)の確認、議事進行 日時: 2005年3月22日 (火曜日)14:00-18:00 報告事項 1) 支部関連報告 (1) 保存問題・千葉大会(2月26日・27日) 村山幹事より標記大会に150人の参加、報告 次回は茨城にて開催 (2) 会員集会(3月22日) 2) 本部関連の動き (1) 臨時理事会(3月25日) 場所: 建築家会館1階ホール 平成 17 年 2 月 17 日付で、会員有志から小倉会長と理事 宛に「会費・財政問題に関する情報開示と会員集会開催 のお願い」が提出されました。それを受け、小倉会長か ら全国の支部長と地域会代表宛に「支部会員集会等の開 予算策定ならびに本年度も厳しい決算状況になる。 次年度以降財務担当副会長制度を設けて財務チェッ 催についてお願い」が出され、3 月 2 2 日関東甲信越支 クを図る。 部の会員集会が開かれました。低額入札問題に続き、 懲戒審査委員会答申決議後の対応について 福岡県西方沖地震報告などについて 2004 年度2度目の会員集会です。当日の参加者は 66 名。 2. 承認事項 1) 2004 年度決算見込みおよび 2005 年度暫定予算執行につ いて ・2004年度の決算見込み ・予算額を超えている費目は他の費目から流用、総会ま では暫定予算として執行 2) 住宅再生部会について ・メンテナンス部会の分科会として活動の展開を図って きたが、活動の展開を図る意味で、部会として独自に活 動を図る。 3. 協議事項 1) 2005年度活動計画案および予算案について ・松原支部長より 2005 年度活動計画案・予算案策定の方 針の説明 支出の部では、固定費(人件費および施設費)の削減 ならびに地域会活動費は据え置き、これまでの事業助成 費や学生事業助成費は自助努力を願い補助なし、広報事 業費に関しては 808 万円を発行回数や頁削減により 500 万円に削減するほか ・意見:広報費はかなりの削減があり、予算の再検討を ・意見:「建築セミナー」事業の一般会計繰り入れ、教 育積立金の取崩は半分程度に ・意見:地域会では次年度予算策定にあたり早期方針の 4. 会員集会報告 確定を その他 1) 東京の地域会を考える会報告 ・活性化を図るための基本的な考え方や参加依頼する趣 意書作成 ・4月中にJIA活動経験者から呼び掛けを行う予定 2)イスタンブールUIA大会について ・ U I A 大会 2 0 1 1 東京誘致を視野に、今年7月のイスタ ンブールUIA大会参加要請 3)第17回交流大会・交流セミナーについて ・正会員と賛助会員との交流を目的として開催 ・講師の菊竹清訓氏「建築家とメーカーが担うべき、こ 初めに、星田真人総務委員会委員長から会員集会の趣旨 説明が行われ、斎藤孝彦元支部長が進行役に指名されま した。続いて柳澤璋忠専務理事から 2004 年度一般会計 決算見込(案) と 2005 年度一般会計収支予算(案) が説明 されました。要旨は次の通りです。 1) 2 0 0 4 年度予算は、最低 1 , 0 0 0 名の会員増のうち 500 名を越える会費収入は予備費( 1,300 万円)と して次年度に繰り越す計画であった。 2) しかし入会者は 4 0 0 名、退会者は昨年を上回る 200 名超、会費未納者は 250 名に及び、3,200 万円 の会費収入減となった。 3) 2004年度単年度一般会は1,600万円の赤字となる。 4) 2005 年度は会費改正が実行される年度であり、会 費収入は前年度の 40 %減となり、予算規模に合っ た体制を本部・支部とも確立する重要な年度にな る。 引き続き、高木恒英広報委員会委員が Bulletin2003 年 2 月号の「特集: J I A の周縁」で「J I A は危機的状況」 だとするリポートを掲載したことを紹介し、最後に財政 難を乗り切る為の提案を行いました。その後、小倉善明 会長、松原忠策支部長の財政難への対応策と会員への協 力の呼びかけが表明され、会員の自由討論に入りました。 当日の模様は、総務委員会がビデオに記録し、各地域会 に配布していますので、ご覧下さい。 〈広報委員会森岡茂夫〉 れからの建築界」 ・財政支援を担う賛助会員への交流の場として役員の 方々の積極的な参加の要請 以上 21 役 員 会 議 事 録 概 要 / 会 員 集 会 報 告 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 イ ベ ン ト セ ミ ナ ー 情 報 見学と対談「詩人の夢の継承」――立原道造のヒアシンスハスウス CPD認定プログラム申請中 立原道造が夢み、果たせなかった独居住宅「ヒアシンスハウス」が実現しました。この小さな建物を見学し、「ヒアシンスハウスをつ くる会」の設計チームから太田邦夫氏と津村康範氏を講師に迎え、「詩人の夢の継承」を建築という視点から語ってもらいます。 日時:6月4日(土)ヒアシンスハウス見学13:00-14:00 /対談「詩人の夢の継承」14:30-16:30(別所会館にて) 集合場所:別所会館1階ロビー(埼玉県さいたま市南区別所4-14-10) 講師:太田邦夫氏(東洋大学名誉教授・建築家)/津村泰範氏(文化財保存計画協会・建築家) 参加費: 2000円/学生:1000円 主催:JIA関東甲信越支部事業委員会/共催:JIA関東甲信越支部埼玉地域会 申込み・問合せ: JIA関東甲信越支部(担当:原田)TEL03-3408-8291 FAX03-3408-8294 E-mail: [email protected] 環境建築連続セミナー2005 CPD認定プログラム:各回3単位 2005年度の環境建築セミナーは、環境に関する理論的な研究に加え、実践的な視点と今後研究すべきライフサイクルエネルギーにつ いても考えたいと思っています。環境の時代、建築家がこの状況下で果たす役割は極めて大きく、社会もそのメッセージを期待しつ つ待っていると考えます。7回にわたる連続セミナーを通し、共に考える良い機会にしたいと思います。 第1回2月5日:「自然共生建築の見方・考え方――からだとエクセルギーの視点から」 第2回3月19日:「地熱利用の基礎と地中熱交換器」 第 3 回 6 月 1 8 日 ( 土 ) 13:00-16:00 「窓・透明外皮と省エネルギー」講師:井上 隆氏(東京理科大学理工学部) パネルディスカッション:藤井 進氏+木村 博則氏+環境行動委員会 第 4 回 7 月 3 0 日 ( 土 ) 13:00-18:00 「ゼネコンの環境設計への取り組み」三部(各1.5時間)/1-設計を環境面から評価する基準について/2-環境面の先端技 術研究、プロジェクト/3-建設現場での環境テーマについて 第 5 回 9 月 8 日 ( 木 ) 「環境建築賞を聞く」2005年度環境建築賞受賞記念シポジウム/第 6 回 1 0 月 8 日 ( 土 ) / 第 7 回 1 1 月 1 2 日 ( 土 ) 会場 :JIA館1階小ホール(東京都渋谷区神宮前2-3-18)/第4回は建築会館1階ホール(予定) 参加費:各回3000円(7回連続の方は18,000円) 主催 :(社)日本建築家協会/企画運営:(社)日本建築家協会環境行動委員会/後援:(社)東京建築士会 申込先: JIA事務局(東京都渋谷区神宮前2-3-18 JIA館4階) 建築家フォーラム 第41回 むずかしいテーマをやさしく やさしいことを深く 深いことを面白く テーマ:「地域と協働して人々の交流の駅をつくる」 日時 :5月28日(土)13:30-15:00集合(茅野市民館:JR茅野駅・東口駅前)/見学:15:00-17:00講演会(茅野市民館ホール) 講演者:倉田 直道氏(茅野市行政アドバイザー・プロポーザル審査委員、工学院大学教授) 古谷 誠章氏(NASCA代表、早稲田大学教授):企画 参加費:無料(要予約:締切り5月17日火曜日) 申込・問合せ先:申込みの際は、TEL、FAXまたはE-mailにて、名前、勤務先、連絡先TEL、FAX(FAXで申込みの方)を 「建築家フォーラム/小熊(おぐま)」までお知らせください。 TEL 03-5250-6579 FAX 03-5250-6519 E-mail: [email protected] 佐々木睦朗展:FLUX STRUCTURE+空間術講座19「建築と構造のディスクール」 期間 :6月1日(水)-7月30日(土)/空間術講座(6月8日・22日・7月2日各回18:30∼ 会場:津田ホール/500円) 開館時間:11:00-18:00(金曜日は19:00まで)/休館日:日曜日・月曜日・祝日 会場: ギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F) 主催 :ギャラリー・間/企画:ギャラリー・間 運営委員会 後援 :(社)東京建築士会・(社)東京都建築士事務所協会・( 社)日本建築家協会関東甲信越支部 (社)日本建築学会関東支部/協賛:TOTO 問合せ:ギャラリー・間 TEL 03-3402-1010 URL http://www.toto.co.jp/gallerima 第14回東京都学生卒業設計コンクール2005 公開審査 日時 :6月4日(土) 10:00-16:00/受賞者表彰式パーティー:公開審査終了後(16:30-18:30) 展示会:6月5日(日) 10:00-15:00 会場 :工学院大学新宿キャンパスアトリウム(東京都新宿区西新宿1-24-2) 問合せ先:JIA関東甲信越支部事務局(担当:菊地) TEL 03-3408-8291 FAX 03-3408-8294 お申し込みの際は、FAX 03-3408-8294、E-mail、または郵送でお送り下さい。 ・ヒアシンスハウス見学会 ・環境建築連続セミナー2005 氏名 TEL: 所属先名 FAX: 会員番号 E-mail: 環境建築連続セミナー2005参加回 ・第3回 ・第4回 ・第5回 ・第6回 ・第7回 第三種郵便物認可 Bulletin 2005年6月15日 広報から 編集後記 メールマガジン購読の登録をお願いします ■今月号から、予算減のためページ数が 2 4 ページに、 支部では、2004 年 4 月からメールマガジンを配信する ことになりました。これは、毎月、会員の皆さんに JIA および関東甲信越支部の情報をメールでお知らせするサ ービスです。 そして広告を増やさなければ年6回の発行も危ぶまれる 状態である。ページ数が減っても伝えるべき情報は、今 まで以上に充実させなければならないと思いながら、な かなかいいアイディアが浮かばない。読んでもらえる会 報誌とは?と思いつつ、新緑の木々をみていると、まず 登録は、下記の方法で簡単にできます。 は新陳代謝を繰り返さないといけないのかなと気づくの いつもメールをお使いのコンピュータから、 だが、その先が続かない。ともあれ今年は、地域の活動 [email protected] 宛てに subscribe と本文に書いたメールを送る 件名など記入の必要はありません。これだけで、あなた のアドレスが自動的に登録されます。 ただし、注意点が 3 つあります。 ◎本文には、subscribe とだけ書いて、それ以外は何も を地道に取り上げようと、地域会めぐりをしてみたい。 (S.S) ■編集委員を 4 年間務めまして卒業です。この 4 年間は 支部のホームページもできましたし、B u l l e t i n の紙面 も新しい方向性を見出したように、変革期であったと思 います。歴代の編集委員長、ならびに委員のご苦労を間 近にみて、私が役に立ったかは疑問ですが、有意義な 4 年間でした。これからは、また一読者の立場から新しい 書かないで下さい。 ◎メールソフトには、一般的なプレーンテキスト形式だ 編集委員の皆様を応援していきます。機会がありました けでなく、H T M L 形式でメールを送る機能がありま ら編集委員会は楽しいので、会員の皆さんも参加してみ すが、プレーンテキスト形式でお送り下さい。 ませんか。(F.K.) ◎メールソフトには自動的に署名を記入して送信する機 能がありますが、署名は「なし」にしてお送り下さい。 こんな本を読みました 『日本の家 全4巻』 編集:社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部広報委員会 委員長:森岡茂夫 副委員長:櫻田修三 委 員:大岩義光・倉島和弥・近藤剛啓・鈴木利美 寺本晰子・中村高淑・林秀司・保坂公人・本田宣之 山本信治・山本俊雄 編集長:櫻田修三 編集委員:大岩義光・倉島和弥・鈴木利美・寺本晰子・ 山本信治・山本俊雄・菊地良一 写真:和田久士/監修:藤井恵介 25×27cm/155ページ/4095円 2005年2月25日発行 発行:講談社 「人が暮していない建築は撮らない」 森岡茂夫 かつて全共闘の闘士として名を馳せた、写真家和田久 発行人:菊地良一 発行所:社団法人日本建築家協会関東甲信越支部 〒150-0001東京都渋谷区神宮前2-3-18 JIA館 TEL 03-3408-8291(代) FAX 03-3408-8294 印 刷:サンデー印刷社 士氏の最新写真集である。社会派カメラマンとして活躍 ©社団法人日本建築家協会関東甲信越支部2005 していた氏が『アメリカン・ハウス その風土と伝統』 JIA関東甲信越支部関連サイト一覧 (社)日本建築家協会(JIA) http://www.jia.or.jp/ 建築家online(一般向け) http://www.jia-kanto.org/ JIA関東甲信越支部(会員向け) http://www.jia-kanto.org/members/ (清家清監修、講談社) で第 12 回木村伊兵衛賞を受賞したと き、氏を知る者は皆驚いた。「なぜ建築写真なのか?」 しかしその後も大著『ヨーロピアン・ハウス その風 土と伝統』(木村尚三郎監修、朝日新聞社) を出版、そして今 回の『日本の家』である。一昨年、JIA 住宅部会のセミ ナーで、氏は「私は建築を撮るのではなく、人のいとな みを映したい。人が暮していない建築は撮らない」と言 った。写真集の帯にはこうある「風土・歴史・ひとが築 いた街並みと住まい」。この本は単なる建築ガイドブッ クではない。そこに何を読み解くか、建築家への挑戦状 とも言える、必読の書である。 〈アルフィ建築デザイン〉 交流委員会 保存問題委員会 JIA建築セミナー 住宅部会 情報開発部会 都市デザイン部会 メンテナンス部会 中野地域会 群馬地域会 長野地域会 神奈川地域会 千葉地域会 茨城地域会 http://www.jiakanto-koryu.org/ http://www.archiweb.com/jia-hozon/ http://www.jia.or.jp/kanto/seminar/ http://www.jia-kanto.org/jutaku/ http://www2.bpo.co.jp/jia/ http://www.jia.or.jp/kanto/ud http://www.jia-kanto.org/mente/ http://www.eva.hi-ho.ne.jp/jia-nakano/ http://www6.wind.ne.jp/jiagunma/ http://www4.ocn.ne.jp/~jia-naga/ http://www.jia-kanto.org/kanagawa/ http://www.chiba-kentikuka.jp/ http://www.mfweb.net/jia-ibaraki/ 定価300円(購読料は会費に含まれています) 23 広 報 か ら / 編 集 後 記 ヒガノ
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