地 球 環 境 の 一 体 性 地 球 温 暖 化 と 気 候 変 動 キ リ ス ト 者 の 課 題 ロ − マ 在 住 諸 修 道 会 「 正 義 と 平 和 、 エ コ ロ ジ − 」 委 員 会 有 志 に よ る 対 策 グ ル − プ 作 成 文 書 イ タ リ ア 、 ロ − マ 2 0 0 2 年 3 月 コメントや質 問 のある方 、より詳 しい情 報 が欲 しい方 は次 のアドレスへご連 絡 ください (日 本 語 では奥 付 参 照 ) [email protected] http://www.ofm-jpic.org/globalwarming/ 目 次 地 球 環 境 の 一 体 性 、地 球 温 暖 化 と 気 候 変 動 、キ リス ト者 の 課 題 ̶気 候 変 動 が 生 命 に 及 ぼ す 影 響 − 序 論 3 [1]地 球 温 暖 化 と 気 候 変 動 と は 何 か 3 [2]地 球 温 暖 化 の 原 因 は 何 か 4 [3]地 球 温 暖 化 に よ る 影 響 5 内 省 の た め の 質 問 6 [4]私 た ち の 信 仰 の 伝 統 は 生 態 環 境 に つ い て 何 と 言 っ て い る か 6 [5]な ぜ キ リス ト者 が こ の 問 題 に 関 わ る べ き な の か 6 7 内 省 の た め の 質 問 [6]キ リス ト者 の 環 境 倫 理 に 向 け て 7 [7]私 た ち は 今 何 が 出 来 る か 8 [8]個 人 的 に ま た 共 同 体 で 、私 た ち は 4つ の "R "を 実 行 す る 事 が 出 来 る 9 11 【内 省 と 祈 りの た め に 】 ・祈 りへ の 招 き ・行 動 へ の 招 き ・終 わ りの 祈 り 12 【よ り深 い 理 解 を 得 る た め の 情 報 】 ・ホ ー ム ペ ー ジ や そ の 他 の 情 報 源 12 ・英 語 以 外 の 情 報 源 13 ・聖 書 13 ・生 態 環 境 に 関 す る 教 会 文 書 14 ・生 態 と 環 境 に 関 す る 行 事 の 日 14 【訳 注 】 14 - 3 - 地 球 環 境 の一 体 性 、地 球 温 暖 化 と気 候 変 動 、キリスト者 の課 題 −気 候 変 動 が 生 命 に 及 ぼ す 影 響 − 序論 こ の 小 冊 子 が 目 的 と す る こ と は 気 候 変 動 と 地 球 温 暖 化 の 問 題 に 関 す る 明 晰 な 情 報 を提供し、地域社会や地方、または全国レベルの温暖化対策として何ができるかを述 べることである。私たちの願いはこの小冊子が、この複雑な問題を理解し、地球を救 う 行 動 の 必 要 性 に 気 づ く た め に 役 立 つ 事 で あ る 。 こ れ は 勉 強 会 や 共 同 体 で 、 ま た 生 涯 養 成 の た め に 用 い る た め に 聖 書 学 的 お よ び 神 学 的 資 料 を 含 め た も の で あ る 。 こ の 小 冊 子 は 気 候 変 動 や 地 球 温 暖 化 に 対 す る 全 体 的 な 解 答 を 与 え る も の で は な い。しかし、どこで情報を手に入れられるかという事だけでも、ときとして解決に向 け た 道 の り の ワ ン ・ ス テ ッ プ に な る も の で あ る 。 こ の 小 冊 子 は 、 次 の 質 問 に 答 え る 事 を 目 指 し て い る : 地 球 温 暖 化 と 気 候 変 動 と は 何 か ? 地 球 温 暖 化 の 原 因 は 何 か : ・ 社 会 正 義 と の 関 連 は 何 か ? ・ そ の 関 連 は 地 球 温 暖 化 対 策 の た め に 何 を 意 味 す る の か ? 私 た ち の 信 仰 の 伝 統 は 生 態 環 境 に つ い て 何 と 言 っ て い る か ? な ぜ キ リ ス ト 者 が こ の 問 題 に 関 わ る べ き な の か ? 私 た ち は 今 何 が 出 来 る か ? [1] 地 球 温 暖 化 と気 候 変 動 とは何 か 大 気 の 化 学 組 成 は 、温 室 効 果 ガ ス − 主 と し て 炭 酸 ガ ス 、メ タ ン 、窒 素 酸 化 物 − の 蓄 積 に よ っ て 変 化 し つ つ あ る 。こ れ ら の ガ ス が 熱 を 捕 ら え る 性 質 を 持 つ 事 は 疑 い な い 。 太 陽 か ら の エ ネ ル ギ − は 地 球 の 天 気 や 気 候 の 原 動 力 で あ り 、 地 球 の 表 面 を 暖 め る ; 他 方 、地 球 は そ の エ ネ ル ギ − を 宇 宙 空 間 に 放 射 す る 。大 気 中 の 温 室 効 果 ガ ス( 水 蒸 気 、 炭酸ガス、その他のガス)は地球から出て行こうとするエネルギ− の一部を捕らえ、 ちょうど温室のガラス板のように熱を蓄積する。もしこの自然の「温室効果」がなか ったら、地球の温度は今よりずっと低くなり、今知られているような生命は存在でき なかったであろう。しかし、現実にはこの温室効果ガスのお陰で、地球の平均気温は 心 地 よ い 温 度 、 摂 氏 1 5 度 ( 華 氏 6 0 度 ) に な っ て い る 。 し か し な が ら 、 も し 大 気 中 の 温 室 効 果 ガ ス の 濃 度 が 増 加 す る と い ろ い ろ な 問 題 が 生 ずるであろう。産業革命以来、大気中の炭酸ガス濃度は約30%増加、またメタンの 濃度は2倍以上、窒素酸化物の濃度は約15%増加した。これらのガスの増加は、地 球大気が熱を閉じ込める能力を高めた。なぜ温室効果ガスの濃度が増加しているのだ ろ う か ? 一 般 的 に 科 学 者 た ち は 、 化 石 燃 料 ( 石 油 ・ 石 炭 ・ 天 然 ガ ス な ど ) の 燃 焼 や その他の人類の活動が、炭酸ガスや他の温室効果ガスの増加の主要原因であると信じ て い る 。 ・ 気 候 変 動 は 2 1 世 紀 の 世 界 が 直 面 す る 最 も 深 刻 な 問 題 の 一 つ で あ る 。 ・ こ の 5 0 年 の 間 に 観 測 さ れ た 温 暖 化 の 原 因 の 大 部 分 が 人 類 の 活 動 に 起 因 す る と い う 事 を 、 最 近 の 研 究 は 新 た に よ り 強 力 な 証 拠 を も っ て 裏 付 け て い る 。 ・ 予 測 さ れ る 未 来 の 地 球 温 暖 化 は 以 前 に 考 え ら れ て い た よ り も 大 き い 。 気 候 変 動 に 関 す る 大 部 分 の 研 究 は 、 私 た ち が 避 け ら れ な い 地 球 温 度 の 上 昇 に 直 面 し ている事、そして気候変動は既に始まっている、という点で一致している。1997 年12月と最近では2000年12月に、気候変動に関する政府間パネル ( Intergovernmental Panel on Climate Change, IPCC) は 、 2 0 0 0 人 以 上 の 国 際 的 科 学 者を集めて報告会を開き、現在の実態に関する知識をわれわれに与えてくれた。 ・ 地 震 、 洪 水 、 ハ リ ケ − ン 、 サ イ ク ロ ン 、 そ し て 干 魃 の よ う な 自 然 災 害 は 、 深 刻 さを増して、より頻繁に起こるだろう。大きな天候災害は1960年以来4倍 に増加している。 ・ 地 球 の 温 度 は 、 次 世 紀 の 終 わ り ま で に 平 均 し て 摂 氏 5 度 ( 華 氏 1 0 度 ) ぐ ら い も 上 昇 す る 可 能 性 が あ る 。 し か も こ の 増 加 は あ る 地 域 で は も っ と 大 き い か も 知 れ な い 。 北 極 の 万 年 氷 は 既 に 薄 く な っ て い る 。 ・ 森 林 伐 採 は 、 木 か ら 炭 素 の 放 出 を 伴 い 、 同 時 に 炭 素 の 吸 収 能 力 を 消 去 し て し ま う の で あ る が 、 人 類 に 起 因 す る 炭 素 ( 炭 酸 ガ ス ) 放 出 の 2 0 % に も の ぼ り 、 こ れ が 気 候 変 動 に 拍 車 を か け て い る 。 ・ 第 二 次 世 界 大 戦 以 来 、 世 界 の 自 動 車 の 数 は 4 千 万 台 か ら 6 億 8 千 万 台 に 増 加 し た 。 自 動 車 は 人 類 に よ っ て 大 気 中 に 放 出 さ れ る 炭 酸 ガ ス の 総 量 を 増 加 さ せ て い る 。 ・ 過 去 5 0 年 の 間 に 、 私 た ち は 世 界 の 再 生 不 可 能 な エ ネ ル ギ − 源 の 少 な く と も 半 分 を 消 費 し 、 世 界 の 森 林 の 5 0 % 以 上 を 破 壊 し た 。 [2] 地 球 温 暖 化 の原 因 は何 か 地 球 温 暖 化 は 、 温 室 効 果 ガ ス と 呼 ば れ る あ る 種 の ガ ス 、 特 に 炭 酸 ガ ス と フ ロ ン ガ ス ( chlorofluorocarbons)の 大 気 中 の 濃 度 が 、人 類 の 生 活 や 生 産 活 動 で 増 加 す る こ と に よ り引き起こされる。主な温室効果ガスは炭酸ガスであり、これは大部分石炭、石油、 ガスを使用した場合の副産物として、また森林破壊や森林火災などでも、発生する。 窒素酸化物は自動車や工場から排出され、メタンは工業と農業の生産活動を通じて排 出される。フロンガスは、温室効果ガスとして地球温暖化に大きく影響していると同 時に、オゾン層を大きく破壊しているが、今はモントリオ− ル議定書のもとで段階的 に除去されつつある。炭酸ガス、フロンガス、メタン、窒素酸化物は大気中に蓄積さ れつつ、太陽からの熱を余分に捕獲する汚染ガスである。海洋や植物群は大量の炭酸 ガスを吸収するが、今やそれらの吸収源としての能力をはるかに上回る炭酸ガスの排 出が行われている。この事は大気中に残る温室効果ガスの累積量は年々増加し、地球 温 暖 化 が 加 速 し て い る 事 を 意 味 す る 。 - 5 - 過 去 1 0 0 年 の 間 に 世 界 の エ ネ ル ギ − 消 費 量 は 目 覚 ま し く 増 大 し た 。 そ の エ ネ ル ギ − の少なくとも70%は先進国で消費されている。そしてそのエネルギ− の78%は 化石燃料によるものである。この事は、或る地域が貧困のままに放置され、他の地域 は巨大な利益を得るという不均衡を作り出す。ところが、持続可能なエネルギ− (太 陽 熱 、 風 力 、 バ イ オ マ ス *1、 水 力 、 特 に 小 規 模 及 び 超 小 規 模 水 力 ) は 、 化 石 燃 料 の 使 用 を 減 少 さ せ る の に 大 き な 役 割 を 果 た す 事 が 出 来 る の に 、そ れ に 対 す る 財 源 の 水 準 は 、 先進国に於いても発展途上国に於いても、化石燃料(石油、石炭、天然ガス、など) や 原 子 力 に 割 り 当 て ら れ る 補 助 金 や 投 資 に 比 較 し て 、 極 端 に 少 な い 。 森 林 伐 採 は 樹 木 に よ る 炭 素 の 吸 収 を 減 少 さ せ る う え 、 炭 素 放 出 量 増 加 の 原 因 の 2 0%を占め、局所的な気候と、雨量を含む水の循環を変化させ、このようにして土壌 の 肥 沃 度 に 影 響 を 与 え る 。 大 き な 損 害 を も た ら す 気 候 変 動 を 避 け る た め に は 、 可 能 な 限 り 早 急 に 大 気 中 の 現 在 の温室効果ガスのレベルを安定させる行動が必要であり、IPCC(気候変動に関す る政府間パネル)の報告によれば、このためには温室効果ガスの放出を少なくとも現 在の50%以下に押さえなければならない。もし何もなされないならば、私たちは次 に 示 す よ う な 破 壊 的 な 影 響 を 覚 悟 し な け れ ば な ら な い だ ろ う 。 [3] 地 球 温 暖 化 による影 響 * 海 の 水 位 が 上 が る と 人 々 は 破 壊 的 な 影 響 を 受 け る だ ろ う 。 特 に 被 害 を 受 け や す いのは、標高の低い島国に住む人々、多くの国々に於ける人口密度の高い海岸地 域や、川の三角州に住む人々、荒廃をもたらす干魃や洪水に襲われる国に住む貧 しい人々である。ある予測によると、2020年迄に世界人口の4分の3を占め る人々が、干魃や洪水の危険にさらされると言われている。貧しくされた国々は 気候変動による被害を不平等な形で受けるだろう。その理由の一つはそれらの国 の地理的条 件によるものであり、もう一つの理由は、貧しくされた人々に は 災 害 の 衝 撃 を 和 ら げ て 変 動 に 適 応 で き る だ け の 経 済 力 が な い か ら で あ る 。 * 地 球 上 の 人 類 や 他 の 生 物 種 は す で に 気 候 変 動 の 影 響 を 受 け て い る 。 科 学 的 考 察 は、そのような災害の範囲と厳しさの増加を指摘している。例えば、暑さによる ストレス、昆虫を媒介とした熱帯性の病気の流行範囲が両半球に拡大しているこ と 、 お よ び 食 糧 生 産 の 不 安 定 性 の 増 加 な ど が そ れ で あ る 。 * も し 温 室 効 果 ガ ス の 放 出 を 大 幅 に 引 き 下 げ る 行 動 を 起 こ さ な か っ た ら 、 地 球 温 暖化の影響に対する年間の費用が、今から50年の間に、3千億ドルにまで上昇 するだろう。もし政治的指導者や政策立案者が今直ちに行動を起こさなかったら、 世界経済は大きな打撃を被るだろう。この10年間に自然災害のために世界が被 っ た 損 害 は 実 に 6 千 8 0 億 ド ル に も 達 し て い る ! * 国 連 環 境 プ ロ グ ラ ム ( U N E P ) の 代 表 は 、 2 0 0 1 年 に マ ラ ケ シ ェ ( モ ロ ッ コ )で 行 わ れ た 第 7 回 気 候 変 動 に 関 す る 国 連 枠 組 み 会 議( C O P − 7 )に お い て 、 小麦、米、トウモロコシのような世界の主要食糧穀物のうち、ある物の収穫量は 次の100年の間に、地球温暖化のせいで30%程減少するだろうと言っている。 彼等の心配していることは、絶望的になった農業従事者がより涼しい高地に移動 することを余儀なくされ、それは傷つきやすい森林への圧力を大きくし、同時に 野生生物や水源の量と質を脅すようになるという事である。これらの新しい調査 結果は、発展途上国における多数の農村の人々がすでに激しい飢えと栄養失調に 直 面 し て い る 事 を 示 す 。 世 界 の環 境 難 民 は既 に2千 5百 万 人 である。 内 省 のための質 問 : ・ あなたにとって、この中 に何 か新 しいものがありますか? ・ 上 に述 べた事 実 は、あなたにどのような影 響 を与 えますか? 地 球 の現 在 の危 険 な状 態 は、消 費 過 多 によるものである。 そして地 球 の3分 の2の地 域 に住 む80%の貧 しい人 たちには、それについて 責 任 がな い。 しかし、世 界 の資 源 の86%を消 費 している最 も富 んだ20%の人 たちには、 責 任 があ る。 [4] 私 たちの信 仰 の伝 統 は生 態 環 境 について何 と言 っているか 説 得 力 が あ り 、 実 り を も た ら す 神 学 は 、 宇 宙 の 果 て し な い 、 そ し て 複 雑 な 来 し 方 に 関 し て 、 科 学 的 知 識 に 基 礎 を 置 い た も の で あ る 事 が 必 要 で あ る 。 聖 ボ ナ ヴ ェ ン ト ゥ ラ は 、 聖 フ ラ ン シ ス コ の 経 験 に 従 い 、 創 造 の 秘 跡 神 学 を 、 す な わ ち 被 造 世 界 に は キ リ ス ト の 足 跡 ( Vestigium Christi) が あ る と い う 神 学 を 作 り 出 し た 。 この世界は聖なる方が現存するところである。すべての被造物は、創造主がいたる所 に 足 跡 を 残 し て い る 印 で あ り 啓 示 で あ る 。神 が 創 造 さ れ た も の を 故 意 に 破 壊 す る 事 は 、 すべての創造の場におられるキリストの面影を傷つける事である。キリストは人々の 権利が否定され搾取された時に苦しまれるだけではなく、川や森が涜された時にも苦 しまれるのである。創造が聖なるものとして認識され、私たちが神の存在に気づき神 の方へ導かれる時、私たちお互い同士の関係もまた、支配と力の関係から敬意と尊敬 の 関 係 に 変 わ る よ う に 促 し 求 め ら れ る 。 [5] なぜキリスト者 が環 境 問 題 に関 わるべきなのか 地 球 は 苦 痛 を 吸 収 す る た め の 巨 大 な 許 容 量 を 持 っ て い る 。 し か し 人 類 が こ の 許 容 量 を越えて地球に負担をかけるならば、人類の存続自体が危うくなる。私たちは今、何 か を な す べ き 時 に 来 て い る 。 ロ − マ 教 皇 の 画 期 的 な 公 文 書 に 、専 ら 環 境 と 開 発 の 問 題 を 取 り 上 げ た 、「 創 造 主 で あ る 神 と 共 に 生 き る 平 和 、創 造 さ れ た す べ て の も の と 共 に 生 き る 平 和 」( 1 9 9 0 年 1 月 1日)と題されたものがある。その中で「自然と被造物に対する義務は、私たちの信 仰 の 本 質 的 な 部 分 で あ る 事 を 認 識 す る 」 (No.15)キ リ ス ト 者 を 求 め て い る 。 - 7 - 世 界 の 所 有 者 で あ る 神 は 、 私 た ち に 人 間 関 係 内 の 社 会 正 義 だ け で な く 、 人 間 と 他 の 被造物、そして地球そのものとの関わりを意味する生態環境の正義を考えるように求 めている。被造物とは、今や相互に結び合わされ、また三位一体の神に結びつけられ た存在者の共同体であると理解されている。生態環境の一体性を守ることは、すべて の宗教の本質的な部分であり、宗教間の対話や協調、そして相互理解を促進できる重 要 な 課 題 で も あ る 。 気 候 変 動 に 関 わ る 教 会 や 諸 修 道 会 の い ろ い ろ な グ ル − プ は 、 す で に こ の 問 題 に 取 り 組んでいる。広く行われているエキュメニカルな雰囲気の中で、私たちは、この問題 に 取 り 組 ん で い る 他 の キ リ ス ト 者 や 非 キ リ ス ト 者 と も 交 流 範 囲 を 広 げ る べ き で あ る 。 次に掲げてあるのは、今日求められている事である。 * 私 た ち は 、「 時 の し る し 」 を 読 む 事 が 出 来 る 者 で あ る 。 * 私 た ち は 、 識 別 に 必 要 な 神 の 摂 理 を 知 っ て い る 。 * 私 た ち に は 、 情 報 資 源 と 確 立 さ れ た ネ ッ ト ワ ー ク 、 そ し て 、 地 球 温 暖 化 の メ ッ セ ー ジ と 警 告 を 伝 え る 方 法 が あ る 。 * 私 た ち は 、 自 分 た ち の 霊 性 と カ リ ス マ を 通 し て 和 解 と 調 和 の 回 復 に 献 身 し て い る 。 * 私 た ち は 、 預 言 的 役 割 を 選 び 取 る よ う に 招 か れ て い る 。 * 私 た ち は 、 共 通 善 の 倫 理 、 そ し て 介 護 を 必 要 と し て い る 苦 し む 人 々 と 連 帯 す る 倫 理 を 持 つ 者 で あ る 。 キ リ ス ト 者 と し て の 私 た ち の し な け れ ば な ら な い 事 は 、 す べ て の 物 の 中 に 神 の 美 と 現存を観る事である。そのような観想は私たちをメタノイア(回心)に導く。そして この回心こそ、私たちのすべてにとって、私たちの地球、私たちの家庭、神の創造物 が 、新 千 年 期 の は じ め に 直 面 し て い る 危 機 に 対 し て 取 り 組 み を 始 め る 良 い 機 会 と な る 。 私 た ち が ど の よ う に 取 り 組 む か と い う 事 は 、 私 た ち が ど こ に 住 ん で い る か と い う 事 に関係している。消費主義とか物質的価値観で特徴づけられる社会や国に住む者が、 被造物との調和の中に生きる生き方は、人間としての尊厳を持って生きるために必要 な 基 本 的 で 本 質 的 な も の に も 事 欠 く 社 会 や 国 に 住 む 者 の 生 き 方 と は 当 然 異 な る 。 内 省 のための質 問 ・ なぜキリスト者 は、環 境 問 題 に関 わるべきなのでしょうか? ・ キリスト者 が、なぜ関 わるかという理 由 は他 にもありますか? ・ 環 境 問 題 に関 して、自 分 の信 仰 共 同 体 で、どのような態 度 に出 会 いましたか? [6] キリスト者 の環 境 倫 理 に向 けて 連 帯 す る 重 要 な 要 素 に は 次 の よ う な も の が あ る 。 ・ 被 造 物 の 尊 さ に つ い て 認 識 す る 。 ・ 自 然 環 境 を 共 通 善 の 一 つ と し て 認 識 す る 。 ・ 共 通 善 の た め に 制 度 と し て の 組 織 の 必 要 性 を 認 識 す る 。 ・ 環 境 と 開 発 と の 関 連 性 に つ い て 認 識 す る 。 適 切 な 環 境 倫 理 は 、 経 済 的 発 展 の 戦 略 と 生 態 系 バ ラ ン ス の 戦 略 を 統 合 す る 。 すべて倫 理 にとって基 本 的 な事 は、他 者 を認 める事 と、認 めた他 者 に対 する私 の責 任 を 認 識 する事 である。 他 の 存 在 を 独 立 し た 価 値 あ る も の と 認 め る 事 に よ り 、 私 は 他 の 存 在 に 対 し て 尊 敬 を 表すように自分自身の行動を修正しなければならない。人間以外の他の被造物を単に 道具としての価値しか持たない存在と考える事は、大規模な環境悪化をもたらしただ け で あ る 。 聖 書 、 聖 フ ラ ン シ ス コ 、 ビ ン ゲ ン の 聖 ヒ ル デ ガ ル ト *2、 そ し て 他 の 神 秘 主 義者の見方は、被造物が独立した倫理的次元を持ち、神の愛によって存在へと導かれ た も の で あ る 、 と い う 事 を 示 唆 し て い る 。 私 たちは、地 域 や国 家 の境 界 を越 える国 際 的 な共 通 善 の存 在 を自 覚 している。 海 洋 、 森 、 大 気 、 動 物 、 魚 、 そ し て 植 物 な ど の 種 を 満 足 の い く 状 態 に 保 つ 事 は 、 今 やまさしく国家や政府の管理を越えた課題になっている。環境問題は、共通善をグロ − バルな用語で再定義する事を私たちに求めている。もし私たちが資源を再生出来る より速く消費したり、再生不可能な資源を未来の世代が必要とする事を考えずに使い 果たしたりするなら、それは結局、後の世代の資産を強奪する事に他ならない。レオ ナルド・ボフは人類を地球の良心として論じている。このような思考は我々が全ての 被造物の相互関連性を再評価する場合の手助けとして非常に有用である。人間は宇宙 に対する神のすべての計画の中で独特の地位と役割を持っているが、一人の人間は自 分の周りの環境との健全な関係無しに存在する事は出来ない。人間が生き残るために は 、 人 間 以 外 の 被 造 物 を 必 要 と す る が 、 そ れ ら の 被 造 物 は 人 間 を 必 要 と は し な い 。 今 日 地 球 環 境 を 守 る 事 が 出 来 る よ う な 社 会 構 造 を 発 展 さ せ る 事 が 必 要 で あ る 。 こ れ は国連のような国際機関や、京都議定書のような国際的同意を発展させ支持する事を 意 味 し て い る 。 環 境 維 持 は、一 国 家 ができる能 力 を超 えている。 [7] 私 たちは 今 何 が出 来 るか 真 の環 境 保 全 は、全 ての人 のために協 調 し合 う努 力 によってのみ達 成 されるだろう。 「 環 境 の 危 機 」 は 本 質 的 に 価 値 観 の 危 機 で あ る 。 私 た ち は 世 界 を 今 ま で と 違 っ た 眼 で見るように態度を変えなければならない。私たちに出来る日常の生活様式の変革に - 9 - 加 え て 、国 レ ベ ル 、国 際 レ ベ ル で の 政 策 の 変 更 を 働 き か け る 事 は 重 要 で あ る 。こ れ は 、 気候変動や環境問題への理解を深めるために環境的回心への呼びかけ(教皇ヨハネ・ パウロ㈼世、2001年1月17日、参照)を含んでいる。地球を脅かす状況に対し てだけでなく、宇宙の存在それ自体を形作る神秘に対して人々を目覚めさせるような 教 育 が 必 要 で あ る 。 そ こ で 、 キ リ ス ト 者 に は 何 が 出 来 る か 。 こ こ に 幾 つ か の ア イ デ ィ ア が あ る 。 * キ リ ス ト 者 は 資 源 を 節 約 す る 方 法 の 手 本 と な る 事 が 出 来 る 。 た と え ば 修 道 会 や 家庭で共同生活をしている場合は、節約とリサイクルをする機会がある。 * 私 た ち の 中 の あ る 者 は 、 状 況 の 複 雑 さ に つ い て も っ と 深 い 知 識 を 持 ち 、 す で に 生 活 様 式 の 変 革 を 行 い 、 変 革 に 対 す る 政 治 行 動 に 関 わ っ て い る で あ ろ う 。 * 他 の 人 々 に 対 し て は 、 こ の 小 冊 子 に 含 ま れ る 情 報 が 状 況 の 緊 急 性 を 理 解 す る 出 発 点 と な る 。 * キ リ ス ト 者 は し ば し ば 地 域 の 環 境 N G O ( 非 政 府 組 織 ) と 接 触 を 持 ち 、 そ の プ ロジェクトやキャンペ− ンの幾つかに参加する事も可能である。自国の地球気候 行動ネットワ− クNGOのホームページを気候変動に焦点を合わせてじっくり検 討 す る こ と 。 * 環 境 問 題 の 専 門 家 を 招 い て 共 同 体 で 講 演 会 を 開 く こ と 。 * 土 地 の な い 人 、 移 住 者 、 難 民 、 先 住 民 と 一 緒 に 働 く 。 そ し て 、 土 地 、 水 、 森 を 保 護 す る た め の 彼 等 の 活 動 を 支 援 す る こ と 。 * これ以 外 にも何 かありますか? 歴 史 上 初 めて、温 室 効 果 ガスを減 らすための環 境 保 護 協 定 (京 都 議 定 書 )が合 法 的 に 結 ばれた事 を知 っていましたか。 しかし、この議 定 書 が効 力 を持 つためには55の国 により批 准 される事 が必 要 で(現 在 ま でに46の国 が批 准 )、また世 界 の温 室 効 果 ガスの55%を放 出 をしている国 々による批 准 が含 まれる事 が必 要 です。この事 は、大 部 分 の主 要 工 業 国 が批 准 しなければならない事 を意 味 しますが、そのほとんどが未 だ批 准 していません。 [8] 個 人 的 にまた共 同 体 で、私 たちは4つの R を実 行 する事 が出 来 る Recycle(再 資 源 化 ) /reuse(再 利 用 、すてない) ・ 消 費 習 慣 を 見 直 し 、過 剰 包 装 で な い 商 品 を 買 っ た り 用 い た り す る こ と 。良 い「 環 境保護主義」の銘柄の食器洗い、洗濯用せっけん、掃除用品を探すこと。 ・ リ サ イ ク ル で き る と 思 わ れ る 物 は す べ て リ サ イ ク ル す る こ と : プ ラ ス チ ッ ク 、 新鮮な果物や野菜を剥いた皮、紙類やダンボ− ル、ガラス類や缶詰のカン類な ど。 ・ 堆 肥 作 り に 着 手 す る こ と 。 そ れ に 少 量 の ミ ミ ズ や 落 ち 葉 、 小 枝 や 他 の 園 芸 廃 棄 物 な ど を 加 え れ ば 、 土 壌 に 非 常 に 有 益 な 天 然 の 肥 料 が 出 来 る 。 ・ テ レ ビ や パ ソ コ ン な ど の 中 古 部 品 や 機 械 を 責 任 も っ て リ サ イ ク ル し た り 、 処 分 し た り す る よ う に 生 産 者 に 呼 び か け る こ と 。 ・ 他 にも何 かありますか? Reduce(減 らす、使 わない) ・ 水 の 使 用 を 減 ら す こ と 。 ・ 自 動 車 へ の 依 存 度 を 減 ら す こ と 。 ・ リ サ イ ク ル 出 来 な い 物 を 燃 や す の を 減 ら す こ と 。 ・ ス プ レ − 缶 を 使 う の を や め 、 エ ネ ル ギ − 効 率 の よ い 器 具 を 用 い る 事 に よ り 、 フ ロ ン ガ ス や 代 替 フ ロ ン ガ ス の 放 出 を 減 ら す こ と 。 ・ 小 型 の 蛍 光 灯 を 使 う こ と に よ り 電 気 の 使 用 を 減 ら す こ と 。 待 機 電 力 を 減 ら す こ と 。 コ ン セ ン ト を 抜 く こ と 。 ・ 他 にも何 かありますか? 家 族 は一 緒 に祈 り、食 事 をすること。 Remind(思 い起 こさせる) ・ 地 方 自 治 体 に 、 リ サ イ ク ル や ゴ ミ の 減 量 に 関 す る 責 任 、 最 新 の 情 報 に 合 わ せ て リサイクルやゴミ処理に関する法律を更新する責任について思い起こさせよう。 ・ 地 域 の 業 者 に 製 品 の 包 装 を 単 純 に す る 事 を は っ き り と 思 い 起 こ さ せ よ う 。 ・ 地 域 の 公 共 事 業 機 関 に 電 気 を 節 約 す る 事 、 効 率 的 な 電 気 シ ス テ ム を 用 い る こ と を 思 い 起 こ さ せ よ う 。 ・ 国 の 政 府 に 、 環 境 の た め の 議 定 書 と 宣 言 に 関 す る 責 任 を 思 い 起 こ さ せ よ う 。 ・ あ な た が 日 々 接 す る す べ て の 人 に 、 地 球 へ の 負 担 を 軽 く す る よ う に 生 活 す る こ と、そして「減らす− 再循環する− 再使用する− 思い起こさせる」を消費生活 の 指 導 原 理 と す る 事 を 思 い 起 こ さ せ よ う 。 ・ 個 人 的 決 心 や 約 束 、 誓 約 や 誓 願 を 思 い 起 こ さ せ る こ と 。 Refuse( やめる、持 たない) ・ で き る だ け モ ノ を 買 わ な い 。 ゴ ミ の 出 る 買 い 物 を し な い 。 ・ 他 にも何 かありますか? 地 球 憲 章 の促 進 に積 極 的 に関 わり合 いなさい。 http://www.earthcharter.org/ ( いろいろな言 語 で見 る事 が可 能 ) あなたの国 の環 境 庁 やそこに関 係 する政 治 家 と接 触 しなさい。彼 等 が京 都 議 定 書 の 協 定 を実 行 に移 すために何 をしているか尋 ねなさい。 もしあなたが京 都 議 定 書 から離 脱 したアメリカに住 むなら、大 統 領 に手 紙 を書 き、協 定 に参 加 するよう考 え直 す事 を求 めなさい。 あなたの地 域 にある国 連 のコ−ディネ−タ−( 通 常 はあなたの国 の 国 連 開 発 プログラム・オフィスに置 かれている)と接 触 し、自 分 の 国 において気 候 変 動 に関 し、国 連 組 織 によるどのようなプロジェクトが実 行 されているか を調 べなさい。 ど の 国 が 議 定 書 を 批 准 し て い る か 、或 い は 批 准 し て い な い か 、と い う リ ス ト は 次 の ホ ー ム ペ ー ジ に あ る 。 - 11 - http://www.unfccc.int/ 【内 省 と祈 りのために】 あなたがこの小 冊 子 を読 み終 わった後 で、内 省 をしたり共 同 で祈 りを捧 げたりするために、共 同 体 で、あるいは友 人 と共 に集 まりを持 つ事 を提 案 する。 祈りのために、ちょっとした場所を作り、水の入った器、ろうそく、少量の土などを 用 意 す る と よ い 。 *祈 りへの招 き 環 境 に 配 慮 す る と い う こ と は 、究 極 的 に は 全 て の 被 造 物 を 尊 敬 す る よ う に 招 か れ る 事 で あ り 、ま た 人 類 の 活 動 が 地 球 に 影 響 を 与 え る と し て も 、生 き る た め に 土 地 や 空 気や水に依存しているすべての生き物の間のダイナミックな調和を破壊しないよ う に す る 事 で あ る 。環 境 問 題 は 社 会・経 済・政 治 的 思 考 の 中 心 問 題 に な っ て き た が 、 そ れ は ま さ し く 環 境 の 悪 化 の た め で あ る 。そ の 悪 化 は 特 に 社 会 の 貧 し い 人 々 を し ば し ば 襲 う 厳 し い 災 害 と し て 現 れ る の で あ る 。気 候 変 動 の 危 険 性 や 自 然 災 害 の 増 加 は 、 近 代 社 会 の 現 在 の 進 路 に 疑 い を 挟 む も の で あ る 。増 大 し 続 け る 貧 富 の 格 差 に は 、何 び と も 無 関 心 で あ る こ と は 出 来 な い し 、地 球 の 資 源 の 使 い す ぎ や 、加 速 す る 種 の 絶 滅 に つ い て の 無 関 心 も 許 さ れ な い 。(Cardinal Francois Xavier Nguyen Van Thuan, 正 義 と 平 和 に 対 す る 司 教 協 議 会 プ レ ス ) 詩 編 1 4 8 ( 1 節 − 1 0 節 ) で 共 に 祈 る 次の問について内省するために暫くの間沈黙 ̶この小 冊 子 を読 み通 して、最 も強 く感 じたことは何 ですか? ̶自 分 自 身 の中 にどのような姿 勢 を見 出 しましたか? ̶自 分 が 住 んでいる地 域 で、何 か 地 球 温 暖 化 の 兆 候 の ようなもの に気 づいた事 が あります か? ̶自 分 の教 会 や修 道 会 の公 文 書 (教 皇 文 書 、司 教 教 書 、修 道 会 文 書 、信 者 総 会 文 書 、な ど)は、何 らかの仕 方 で被 造 物 への尊 敬 に言 及 していますか? ̶自 分 の国 の司 教 協 議 会 は地 球 温 暖 化 に関 して何 か声 明 を出 していますか? ̶各 小 教 区 には何 が求 められていますか? *行 動 への招 き 地 球 温 暖 化 に 関 し て あ な た の 責 任 を 果 た す 為 に 、あ な た は 具 体 的 に ど の よ う な 行 動 を と る つもりですか? *終 わりの祈 り 神 よ 、 す べ て の つ く ら れ た も の に よ っ て 、 わ た し は あ な た を 賛 美 し ま す 。 わ た し た ち の 兄 弟 、 太 陽 に よ っ て あ な た を 賛 美 し ま す 。 太 陽 は 、 光 を も っ て わ た し た ち を 照 ら し 、 - 13 - そ の 輝 き は あ な た の す が た を あ ら わ し ま す 。 わ た し た ち の 姉 妹 、 月 と 星 に よ っ て あ な た を 賛 美 し ま す 。 月 と 星 は 天 に あ っ て 、 あ な た の 輝 き と 気 高 さ を う け て い ま す 。 わ た し た ち の 兄 弟 、 風 に よ っ て あ な た を 賛 美 し ま す 。 風 は 、 い の ち あ る も の を さ さ え ま す 。 わ た し た ち の 姉 妹 、 水 に よ っ て あ な た を 賛 美 し ま す 。 水 は わ た し た ち を 清 め 、 力 づ け ま す 。 わ た し た ち の 兄 弟 、 火 に よ っ て あ な た を 賛 美 し ま す 。 火 は 夜 を 照 ら し 、 わ た し た ち を あ た た め 、 喜 ば せ ま す 。 わ た し た ち の 姉 妹 、 土 に よ っ て あ な た を 賛 美 し ま す 。 土 は 草 や 木 、 美 し い 花 や 、 果 物 を 育 て 、 私 た ち を 養 い ま す 。 神 よ 、 す べ て の つ く ら れ た も の に よ っ て 、 わ た し は あ な た に 感 謝 し ま す 。 被 造 物 の 賛 歌 ( ア ッ シ ジ の 聖 フ ラ ン シ ス コ ) を 簡 略 化 し た も の 。 【より深 い理 解 を得 るための情 報 】 *ホームページやその他 の情 報 源 (多 くは多 言 語 ) 1 . Greenpeace( グ リ − ン ・ ピ − ス ) : http://www.greenpeace.org/ 2 . Climate Voice( 気 候 に 関 す る 声 ) : 3 . Earth Charter( 地 球 憲 章 ) : http://www.earthcharter.org/ 4 . Friends of the Earth( 地 球 の 友 ) : 5 . Planet Ark( 惑 星 の 箱 船 ) : http://www.climatevoice.org/ http://www.foei.org/ http://www.planetark.org/index.cfm 6 . International Institute for Sustainable Development( 持 続 可 能 な 発 展 に 対 す る 国 際 協 会 ) http://www.iisd.ca/ 7 . Union of Concerned Scientist( 関 連 科 学 者 連 合 ) : http://www.ucsusa.org/ warming/ 8 . UN Framework Convention on Climate Change( 気 候 変 動 に 関 す る 国 連 枠 組 み 会 議 ) http://www.unfccc.int/ 9 . World Wildlife Fund(simple explanation on climate change in four languages) ( 世 界 野 生 生 物 基 金 、 4 ヶ 国 語 で 気 候 変 動 に 関 す る 簡 単 な 説 明 ) http://www.panda.org/resources/publications/climate/crisis/crisis.htm 10. UN Environment Program( 国 連 環 境 プ ロ グ ラ ム ) : http://www.unep.org/ 11. UN Development Program( 国 連 開 発 プ ロ グ ラ ム ) : http://www.undp.org/ 12. Food and Agriculture Organization( 食 糧 と 農 業 機 構 ) : http://www.fao.org/ 13. Alliance for Religions and Conservation( 宗 教 と 自 然 保 護 の 関 連 性 ): http://www.religionandconservation.org/ 14.Climate Action Network( 気 候 行 動 ネ ッ ト ワ − ク ): http://www.climatenetwork.org 15. World Council of Churches Climate Change Programme( 世 界 教 会 協 議 会 気 候 変 動 プ ロ グ ラ ム ) Dr. David G. Hallman, WCC Climate Change Programme Coodinator, c/o The United Church of Canada, 3250 Bloor Street West, Toront, ON, Canada M8X2Y4 Tel: +1-416-231-5931 Fax: +1-416-231-3103 E-mail: [email protected] *英 語 以 外 の情 報 源 ドイツ語 : http://www.hamburger-bildungsserver.de/welcome.phtml?unten=/klima/infothek.htm http://www.klimaschutz.de/kbklima/ http://www.klimabuendnis.at/daskb/index.html http://www.treibhauseffekt.com/ フランス語 : http://www.agora21.org/mies/chan-climl.html http://fr.fc.yahoo.com/r/rechauffement.html スペイン語 : http://www.pangea.org/personasenaccion/ http://www.ine.gob.mx/ http://www.lareserva.com/ *聖 書 創 世 記 1:1-2; 3; 9:9-11 出 エ ジ プ ト 記 3:7-10; 15:22-27; 23:10-12 レ ビ 記 25:1-24 知 恵 の 書 11:24-26 イ ザ ヤ 書 11:1-9; 40:12-31 ダ ニ エ ル 書 3:57ff 詩 編 8; 19; 24; 104:16-23; 136; 148:1-4&7-10 箴 言 8:22-31 マ ル コ に よ る 福 音 書 5:35-41 マルコによる福音書 12:29-31 マ タ イ に よ る 福 音 書 5:1-14 マタイによる福音書 12:22-34 マタイによる福音書 6:26-30 ル カ に よ る 福 音 書 16:19-31 ヨ ハ ネ に よ る 福 音 書 9; 12:23-26 ロ − マ の 信 徒 へ の 手 紙 8:18-25 コ ロ サ イ の 信 徒 へ の 手 紙 1:15-20 ヨ ハ ネ の 黙 示 録 21:1-5; ロ− マの信徒への手紙 6:16-21 8:22-24 コ リ ン ト の 信 徒 へ の 手 紙 1 3:9 *生 態 環 境 に関 する教 会 文 書 ( 自 分 の 国 の 司 教 教 会 会 議 文 書 や 教 区 の 文 書 を 探 し て く だ さ い ) ・ World Peace Day Message of John Paul ㈼ (1 January 1990): Peace with God the - 15 - Creator, Peace with all Creation.( 1990 年 1 月 1 日 、世 界 平 和 の 日 の ヨ ハ ネ ・ パ ウ ロ㈼世のメッセ− ジ。創造主である神との和解、全ての被造物との和解) ・ Catechism of the Catholic Church( カ ト リ ッ ク 教 会 の カ テ キ ズ ム ): 299-301; 307; 339-341; 344; 2415-2418 ・ Encyclical Letter Populorum Progressio( 諸 民 族 の 進 歩 推 進 に つ い て ) 23, 24 ・ Encyclical Letter, Fides et Radio( 信 仰 と 理 性 ) , 104 ・ Encyclical Centesimus annus( 新 し い 課 題 教 会 と 社 会 の 100 年 を 振 り 返 っ て ) , 37-38 ・ Encyclical Laborem exercens( 働 く こ と に つ い て ) , 4 ・ Encyclical Mater et Magistra( キ リ ス ト 教 の 教 え に 照 ら し て み た 社 会 問 題 の 最 近 の 発 展 に つ い て ) , No 196, 199 ・ Apostolic Letter Octogesima adveniens(「 レ − ル ム ・ ノ ヴ ァ − ル ム 」 公 布 80 周 年 を迎えて), 21 ・ Encyclical Redemptor hominis( 人 間 の あ が な い 主 ) , ・ Encyclical Sollicitudo rei socialis( 真 の 開 発 と は ) , 8, 15 26, 29, 34 *生 態 と環 境 に関 する行 事 の日 3月 22日 水 の国 際 記 念 日 4月 22日 地 球 の日 (ア−ス・デ−) 5月 22日 生 物 の多 様 性 に対 する国 際 記 念 日 6月 5日 世 界 環 境 の日 6月 17日 砂 漠 化 に反 対 する国 際 記 念 日 9月 16日 オゾン層 保 護 の記 念 日 【訳 注 】 * 1 バ イ オ マ ス : 間 伐 材 や 木 ク ズ か ら 燃 料 と な る ア ル コ ー ル を 抽 出 し た り 、 家 畜 の フンなどから発生するメタンガスを利用したりする技術。 * 2 ビ ン ゲ ン の 聖 ヒ ル デ ガ ル ド : 1 2 世 紀 ド イ ツ の 女 性 神 秘 家 、 「 ビ ン ゲ ン の 聖 ヒ ル デ ガ ル ド : 中 世 の 女 性 神 秘 家 の 生 涯 と 思 想 」 教 文 館 2002 年 、 ¥2000 こ の 小 冊 子 は 、 ロ − マ か ら 送 ら れ て き た 英 文 の 文 書 を 、 フ ラ ン シ ス カ ン ズ ・イ ン タ − ナ シ ョ ナル日 本 の数 名 の有 志 が相 談 しながら、専 門 家 の意 見 も参 考 にして翻 訳 したものです。 もとの文 書 は修 道 者 を対 象 にしたものですが、この内 容 は全 てのキリスト者 に通 用 する もの だと考 え、その 趣 旨 に従 って訳 しました。もしあなたが この 小 冊 子 の 内 容 に関 し、アイ ディア、提 案 、批 判 などを持 たれたら、下 記 の所 に連 絡 をとって下 さい。 2002年 10月 4日 聖 フランシスコの祭 日 フランシスコ会 日 本 管 区 正 義 と平 和 エコロジー委 員 会 (JPIC) 〒106-0032 東 京 都 港 区 六 本 木 4−2−39 聖 ヨゼフ修 道 院 電 話 03-3403-8088 FAX 03-3401-3215 [email protected] http://www.ofm-j.or.jp/
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