人類生物学シケプリその4(2012.12.06)近藤先生担当回その3

人類生物学シケプリその4(2012.12.06)近藤先生担当回その3
0.はじめに
ようやくホモ・サピエンスまで来ました。時間もないので構成がちょいとわかりにくいです。ごめんなさい。
そういえば、過去問が見当たらないんですけど誰か知ってたら教えて下さい。
1.ホモ・エレクトスの特徴
H. erectus ホモ・エレクトス 180~20 万年前
骨盤が幅広かつ大きな内腔を持つ→比較的大きな脳を持ち、脳の成長も早くヒトに近い
身長や歯の発達はチンパンジー的だが、上肢が比較的短く下肢が長い→完全に地上性生活を送った可能性
初期 H. erectus はアフリカに出現、その後ユーラシア大陸へ拡散(1st out of Africa)←グルジアで発見
後期 H. erectus はアジアに出現、ジャワ原人(160~110/15 万年前)、中国の原人(100~40 万年前)
アジアの H. erectus の特徴:低い頭蓋冠、連続した眼窩上隆起、厚い頭骨←アフリカの H. erectus と違う
→アフリカの H. erectus を H. eregaster とし、アジアの H. erectus と別種と区別する学説もある
2.ホモ・エレクトスの文化
アシューリアン石器文化(Mode2 石器様式 両面加工):前期旧石器、前期石器時代
石核の全周が鋭い縁を持つ石器 握斧(hand ax)など
アジアの H. erectus は Mode1 とされ、アシューリアン石器文化の痕跡が見られない←優れた木材の存在??
火の使用を始める
3.ホモ・ハイデルベンルゲンシス(H. heidelbergensis)の特徴と位置づけ
60~15 万年前の H. erectus から H. sapiens への中間段階としてしばしば用いられる
広義と狭義:アフリカ、ヨーロッパ、アジアの化石標本を同種の地域変異とする or 別種とする
アフリカの H. heidelbergensis→H. sapiens へ
ヨーロッパの H. heidelbergensis→ネアンデルタール人(H. neanderthalensis)
4.ホモ・ネアンデルタレンシスの特徴
H. neanderthalensis ホモ・ネアンデルタレンシス
20~3 万年前
頭骨形態の特殊化、丸く大きい頭蓋、顔面正中部の前方への突出、後頭部の局所的へこみ
頑丈でずんぐりとし、前腕と下腿が相対的に短い←体型の寒冷適応
食性のほとんどが肉食←地上性動物ばかりで食性が貧弱
洞窟や岩陰で暮らし、シェルターを建てなかった
ヨーロッパを中心に生息したが、カスピ海やシベリアでも発見
5.ハイデルベンルゲンシスとネアンデルタレンシスの文化
Mode3 石器様式
(ルバロワ技法) 中期旧石器、中期石器時代
狩猟行動の発達←石器の刺さった動物化石の発見(数百頭の馬の骨)、槍の使用(柄に石器を着ける)
埋葬儀礼が存在した可能性←少なくとも H. neandertalensis は埋葬はしていた
6.ホモ・サピエンスの特徴
H. sapiens
ホモ・サピエンス
20?/16 万年前~
エチオピア Herto(16 万年前)、西アジア(Qafzeh,Skhul) (10~9 万年前)
頭骨が高く、後ろから見て家型に
顔面が縮小、オトガイ(下顎先端の尖ってるところ)の形成、より平坦な顔
連続した眼窩上隆起が消失、正中部と側方部が分離
頑丈な骨格ではなくなり、長い四肢と短い体幹を持つ
雑食性への移行
7.現代人の進化説
多地域進化説:
アフリカ起源説:
中間モデル:現代的特徴は隣接的集団(H. neandertalensis)との接触を経て、アフリカから広まった
Out of Africa:アフリカ(20 万年前)、西アジア(10 万年前)、中近東経由でヨーロッパへ(5 万年前)
H. neandertalensis との交配は化石証拠からは見つからず→考古学的証拠として後期・中期旧石器の混在
アジアへの拡散ルートは??:インドネシア→オーストラリア(4 万年前)への移住・拡散
5 万年ほど前まで H. erectus が存在した
8.ホモ・サピエンスの文化
Mode4 ブレード(石刃)技法+Mode5 細石器、後期旧石器、後期石器時代
骨角器、装飾品、芸術、シンボリックな遺物←3~40km 離れても同一の文化を持つ
(南)アフリカでの「現代人的行動」の進化??
中期石器時代に装飾品や芸術などの「現代的」行動を進化させていた??
9.ホモ・フロレシエンシス
インドネシアのフロレス島で発見、8~1.2 万年前に生息
身長 1m、脳容量 400cc 程度とかなり小さく、島嶼隔離の影響などで H. erectus が矮小化したとされる