三 井 記 念 病 院 の ご 案 内 い の ち 三 井 記 念 病 院 は 患 者 の 生 命 を 大 切 にし 患 者とともに 生きる 医 療 を 行 い より良 い 社 会 の た め に 貢 献しま す 創 設 明治39年、三井家総代三井八郎右衞門氏が慈善診療を目的に私財を投じて財団法人三井慈善病院を 設立。 明治42年3月には千代田区神田和泉町の東京帝国大学第二医院跡に同院開設。 診療は東京帝国大学医科大学の協力のもと、 一般患者の診療を開始したのが当院の始まりです。 昭和45年に現在の三井記念病院に名称が改められましたが、創立以来の理念は変わることなく、医療に 尽力しています。 基 本 方 針 い のち 1. 私達は患者の生命の力が病気からの治癒力であり、患者が医療において主役であることを認識します。 2. 私達は患者の良いガイド役となり、 患者も含めた良好なチーム医療を推進します。 3. 私達は患者のために医学的根拠に基づいた高度で良質な医療を行います。 4. 私達は地域に根ざす医療のために地域との連携を推進します。 5. 私達は安全、 安心で信頼される医療を担う次代の医療人を育成します。 6. 私達は良質で信頼される医療において本邦におけるトップクラスの医療機関を目指します。 01 病 院 概 要 病 床 数 482床(ICU7床・CICU6床・HCU21床) 手術室数 13室(うち外来手術室3室) 延床面積 約38,600㎡ (うち入院棟約28,700㎡、 外来棟約8,300㎡、 その他1,600㎡) 診療科名 (33科) 小児科 眼科 神経内科 外科 耳鼻咽喉科 内分泌内科 乳腺内分泌外科 放射線診断科 糖尿病代謝内科 消化器外科 放射線治療科 血液内科 呼吸器外科 麻酔科 腎臓内科 心臓血管外科 歯科・歯科口腔外科 膠原病リウマチ内科 整形外科 緩和ケア科 消化器内科 脳神経外科 病理診断科 呼吸器内科 皮膚科 臨床検査科 19F 個室病棟 循環器内科 泌尿器科 臨床腫瘍科 18F 精神科 産婦人科 輸血科 10F 高度治療室(HCU) 中央手術部 救急部 血液浄化部 化学療法部 内視鏡部 一般病棟 9F 産婦人科病棟 外来棟 集中治療室(ICU) 冠疾患集中治療室(CICU) 入院棟 〜 その他の 診療部門 内科 8F HCU 7F 会議室 7F 心カテ室 リハビリテーション室 CICU 循環器病棟 6F 乳腺内分泌外科 産婦人科 精神科 歯科・歯科口腔外科 化学療法部 6F 中央材料室 5F 消化器内科 消化器外科・一般外科 呼吸器内科 呼吸器外科 血液内科 泌尿器科 皮膚科 5F 中央手術部 ICU MEサービス部 4F 眼科 整形外科 リハビリテーション室 連絡通路 4F 内視鏡部 血液浄化部 ラジオ波治療室 3F 小児科 検査受付 (採血・採尿、心電図・ 超音波、肺機能・脳波・筋電図 等) 連絡通路 3F 病理診断科 輸血科 薬剤部 臨床検査部 2F 内科 循環器内科 心臓血管外科 脳神経外科 耳鼻咽喉科 緩和ケア科 連絡通路 2F 放射線診断科 1F 総合受付 受診相談 会計 地域医療部 売店 がん情報コーナー 入院コーディネート 栄養相談 連絡通路 1F 救急部 入院受付 レストラン B1F B1F 放射線治療科 栄養部 B2F 機械室 02 原点にあり続けるのは、 患者と医療者が「ともに生きる」 こと。 三井記念病院は、 明治39年(1906) に三井家総代 三井八郎右衞門が、 貧困により医療を受けられなかった人たちのために私財を投じて設立した 三井記念病院 院長 髙本 眞一 財団法人三井慈善病院をルーツとしています。100年を超える歴史を積み 重ねてきた現在も、 創立以来の理念は変わることなく、 三井グループの支援 のもと医療に尽力しております。 さて、 現在の医療を取り巻く環境は日々激変しており、 医療はチーム医療 でないと対応が難しくなってきています。 そして、 そもそも医療にとっての主 役が患者であり、 われわれ医療者は患者の持つ力をアシストする存在に過 ぎないことを考えれば、 チーム医療は医療者側のチームだけでなく、患者も 含めたチームでなければいけないのです。 そしてこのチームは、 ただ単に表 面的なものではなく、お互いに信頼しあい、不足を補い合う心のこもった チームでなければなりません。 また、同じチームにいるからこそ、患者にも相応の責任を持っていただく 必要があり、一方で、治療が成功したときの喜びも皆でともに喜びあえるの ではないかと考えます。 医療が少しずつ進歩を遂げ、 患者の生きる力となり得ていくためには、 こ れまで以上に患者と医療者とが、 人として互いに信頼し合える関係が必要 なのだと思います。 そして、患者と医療者が「ともに生きる」 ことが、原点にあり続けなければな らないと思います。 これからも私たち三井記念病院は、患者の皆さんのために、 そして患者 の皆さんとともに生きる病院であり続けたいと思います。 03 三井記念病院では以下の重点分野を 「診療の3本柱」 として位置付け、 人的・物的な資源投下を積極的に行っていきます。 心血管病の先進治療 心血管疾患を中心に、糖尿病・高血圧・高脂血症の合併症、 Ⅰ 診療の 腎不全、 脳血管障害等の生活習慣病に対する先進的医療を 診療科の垣根を越えて実施 3 本柱 がんの標準治療・低侵襲治療 Ⅱ 肺癌、 乳癌、 消化器、 泌尿器、 婦人科等の領域において先進 的な手術、 低侵襲手術、 化学療法、 放射線治療等、 重点を決 めて実施 Ⅲ 高齢者の生活の質の改善を図る治療 眼科、 整形、 泌尿器、 婦人科、 耳鼻科等の領域において、 高齢 者のQOL(Quality of Life) 改善を図る特色ある医療を実施 04 診 療 科 紹 介 循環器疾患や癌などの病気に対応した高度な診断・治療技術を用いて、 最新の医療を提供するように努めています。 また、 医師の研修、 看護師の育成のために充実したプログラムを実施しています。 診 療 科 神経内科 特 色 ●脳血管障害(脳梗塞、 脳出血) ●パーキンソン病 ●頚椎・腰椎疾患 ●末梢神経障害 ●筋疾患 (多発筋炎、重症筋無力症など) ●高次脳機能障害(認知症、失語症、健忘症など) ●専門スタッフは少数ですが、神経疾患の救急医療に十分対応で きる体制ができています。 ●MRI、SPECT、脳波・筋電図・神経伝導速度、超音波など、神経疾 患の診断機器はすべてそろっています。 ●高次脳機能障害に関しては、認知症、失語症の評価・診断など 他院からの依頼を多く受けています。 ●東京都脳卒中急性期医療機関であり、また東京都神経難病 医療ネットワーク事業の拠点病院です。 内分泌内科 ●バセドウ病 ●甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎、橋本病) ●破壊性甲状腺炎(亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎) ●先端肥大症 ●下垂体機能低下症 ●尿崩症 ●副甲状腺機能亢進症、低下症 ●副腎腫瘍(クッシング症候群など) 膠原病 リウマチ内科 ●関節リウマチ ●全身性エリテマトーデス(SLE) ●全身性強皮症(SSc) ●皮膚筋炎 (DM) ●多発性筋炎(PM) ●混合性結合組織病(MCTD) ●シェーグレン症候群 ●リウマチ性多発筋痛症 ●血清反応陰性骨関節症 ●ベーチェット病 ●成人スティル病 ●抗リン脂質抗体症候群 ●高安動脈炎(大動脈炎症候群) ●側頭動脈炎 ●結節性多発動脈炎 ●顕微鏡的多発血管炎(MPA) ●ウェゲナー肉芽腫症(GPA) ●チャーグ・ストラウス症候群 ●リウマチ、膠原病疾患全般を対象にしております。 ●関節リウマチについては早期診断、早期治療による寛解導入に 努めておりますが、高齢者や経過が長かったり、合併症がある患 者さんに対しても積極的に診療を受け入れております。 ●関節リウマチの治療ではメソトレキサートや生物学的製剤を 駆使、 診断や治療効果の判定には関節エコーを用いております。 ●全身性エリテマトーデスや血管炎症候群、他の膠原病について も他科と積極的に連携をとり、 高レベルの診断、治療を行ってい ます。 ●貧血 ・鉄欠乏性貧血 ・再生不良性貧血 ・ビタミンB12欠乏性 ・溶血性貧血 貧血(悪性貧血) ●腫瘍性疾患 ・急性白血病 ・悪性リンパ腫 ・慢性白血病 ・多発性骨髄腫 ・骨髄異形成症候群 ●出血性疾患 ・血小板減少症 ・凝固異常症 血液疾患全般を対象にしています。貧血や出血傾向に対して、 原因精査と治療を行っています。再生不良性貧血、自己免疫性溶 血性貧血や発作性夜間血色素尿症も多数診療しています。 また白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性疾患に 対して化学療法や新規薬剤による治療を行っています。最近では 骨髄異形成症候群に対する新規薬剤による治療を開始していま す。高齢者や合併症を持つ患者も増えておりますが、可能な限り 積極的に治療をしてまいります。ほかの医療機関を受診されてい る方には、 セカンドオピニオンの提供も行います。 ●(本態性・二次性) 高血圧 ●(慢性・急性) 腎不全、腎炎、 ネフローゼ症候群 ●その他の各種腎疾患、電解質異常 ●末期腎不全・透析療法 (血液透析・腹膜透析) ●透析療法の合併症 (バスキュラーアクセス・ トラブル、心疾患など) ●尿所見異常に対する腎生検を含む適切な診断サービスを提供 します。診断後はクリニックへご紹介します。 ●重症高血圧に対する適切な診断と治療を速やかに行います。 血圧の安定後はクリニックへご紹介をしています。 ●入院が必要な透析症例の受け入れを行っています。透析室の 都合で入院が遅れることはありません。 ●循環器や消化器などの重度合併症を有する方の透析を多く 手がけています。 ●肺がん ●気管支喘息 ●慢性咳嗽 ●呼吸器感染症(市中肺炎・胸膜炎) ●呼吸不全 ●慢性閉塞性肺疾患 (COPD) ●間質性肺炎 ●びまん性肺疾患 ●遺伝性肺疾患 ●稀少呼吸器疾患(嚢胞性線維症・原発性線毛 不動症・遺伝性出血性末梢血管拡張症など) ●全身疾患に伴う呼吸器疾患など ●エビデンスに基づいた治療を実践しています。 ●インフォームドコンセントを重視し、患者さんの病状・ライフス タイルに合わせ治療方針を決定するようにしています。 ●心疾患・糖尿病・腎臓疾患・肝疾患・膠原病などの持病をもった方 に併発した呼吸器疾患は、それぞれの専門科と協力し診療を すすめています。 ●肺がんは放射線治療科・病理診断科・呼吸器外科と連携し、遺伝 子診断も含めた積極的な診断・治療を行っています。 ●気管支鏡検査は呼吸器外科と合同で年間300件を行っています。 血液内科 腎臓内科 呼吸器内科 05 主 な 診 療 領 域 診 療 科 主 な 診 療 領 域 ●糖尿病 (1型、2型、その他の型、 糖尿病合併妊娠) ●内分泌疾患 (主として脳下垂体、 甲状腺、副腎) ●脂質異常症(主として高コレステロール血症、 メタボリックシンドローム) ●1型糖尿病ではインスリン強化療法を原則とします。CSⅡによ る治療にも積極的です。 ●2型糖尿病では生活習慣 (食事・運動)の改善を主とします。 ●厚生労働省主導の糖尿病戦略研究に積極的に参加し、2型糖尿 病の強化治療を実施しています。 ●2型糖尿病に対するインクレチン療法も積極的に実施しています。 ●2型糖尿病の基礎インスリン補充療法(BOT)も実施しています。 ●外来におけるインスリン導入は、草分けとして20年以上の実績 があります。 ●HbA1cの当日速報診療をいち早く実施した病院です。 ●手術後の膵性糖尿病に対するインスリン治療経験も豊富です。 ●原発性アルドステロン症や癌などの副腎腫瘍は乳腺内分泌外 科や泌尿器科と連携しています。 ●週3回糖尿病教室を実施しています。糖尿病療養指導士が計 15名在籍しており、医師、 管理栄養士とともに有資格の薬剤師、 臨床検査技師も教室を担当しています。 ●糖尿病透析予防外来を実施しています。糖尿病専門外来からの 予約にて、腎臓病専門医の診察、管理栄養士による栄養指導、 透析室および内科外来看護師による療養指導を行います。対 象は、腎臓内科へ定期通院する必要は無い程度の糖尿病性腎 症の患者さんです。 ●肝臓がん ●膵臓がん ●肝硬変 ●消化管出血 ●大腸ポリープ ●大腸がん ●胃がん ●胃潰瘍 ●総胆管結石 ●胆管がん その他、消化器レントゲン検査(胃・大腸)、消化 管内視鏡検査も多数行っています。 三井記念病院消化器内科は、消化管、肝臓、胆道・膵臓などの広 い領域で、患者さん・地域のドクターからのニードの多い消化器疾 患の診療を高いレベルで実現することをミッションと考えていま す。特に、ESD年間70例、 ラジオ波治療年間270例など、消化器 腫瘍の新しい低侵襲治療に力を入れています。 ●急性冠症候群(不安定狭心症・心筋梗塞) ●狭心症 ●弁膜症 ●心不全 ●心筋症 ●不整脈 ●感染性心内膜炎 ●経カテーテル大動脈弁置換術 (TAVI) http://www.mitsuihosp.or.jp/tavi/ ●急性心筋梗塞と不安定狭心症に対する迅速な診断と冠動脈 インターベンション ●狭心症に対する320列CTを用いた冠動脈CTでの低侵襲な診断 ●不整脈および心不全に対するデバイス治療 ●下肢の動脈硬化に対するカテーテル治療 ●頚動脈狭窄に対するカテーテル治療 ●腎動脈狭窄に対するカテーテル治療 ●急性心不全に対する集中治療室での迅速な治療 ●慢性心不全に対する薬物ならびにデバイス治療 ●不整脈に対する電気生理検査とカテーテルアブレーション ●東京都CCUネットワークと連携 ●乳腺疾患 乳癌、乳腺症、線維腺腫、乳腺炎、乳腺膿瘍、 男性乳癌、女性化乳房 ●甲状腺疾患 甲状腺癌、甲状腺腺腫、腺腫様甲状腺腫、甲 状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低 下症 (橋本病) 、亜急性甲状腺炎 ●副甲状腺(上皮小体) 疾患 原発性、二次性(腎性)、 副甲状腺機能亢進症 ●副腎疾患 機能性副腎腫瘍(原発性アルドステロン症、 Cushing症候群、褐色細胞腫)、偶発腫瘍、副 腎がん ●膵内分泌腫瘍:インスリノーマ、ガストリノー マなど ●多内分泌腺腫症(MEN I、 II) ●専門的診療を行います 乳がんを中心に内分泌疾患(甲状腺や副甲状腺、副腎など)の 診療を行います。治療を必要とするものか、良性か悪性かを 確定するための検査を行います。悪性と診断された場合や治療 を必要とする場合には、手術や薬物療法を行います。腫瘍内科 の赤塚壮太郎医師が加わり診察をしております。放射線治療が 必要な時は、放射線治療科と密接に連携をとって治療を受けて いただきます。 ●チームでささえます 入院中はパスに従って経過し、 乳がんで手術の場合、 術後数日か ら長くて1週間程度です。治療成績の向上はもとより、整容性や 侵襲の少ない治療に心がけています。 患者さんの「自分らしく」を尊重し、医師だけでなく看護師、薬剤 師、 臨床心理士、 緩和ケアチーム、 がん患者相談室、 医療相談室、 地域医療部など専門の多職種スタッフ、 患者さんサポートグルー プなどがチームとなり良い医療を提供しようと努力しています。 ●地域とともに連携を推進します 手術、放射線、抗がん剤などの初期治療が終了したら、登録医、 かかりつけ医、乳がん専門のクリニックなどと連携し、治療が安 心して継続するようにしていきます。再発や治療が難しい時も、 緩和ケアチームと協力しながら、患者さんのその人らしさ、 QOLを重視し、できるだけ苦痛の少ない集学的治療を行いま す。地域の在宅・訪問医療と顔のみえる連携を行いつつ、安心し て終末期をむかえられるサポートを目指しています。 糖尿病代謝内科 消化器内科 循環器内科 乳腺内分泌外科 特 色 06 診 療 科 特 色 呼吸器外科 ●原発性肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜 中皮腫などの腫瘍性疾患のほか、気管支拡張 症・アスペルギローマ・慢性膿胸等の炎症性疾 患、胸腔鏡を用いた自然気胸の手術・び漫性 肺疾患の肺生検等、胸部病変に広く対応して います。 ●当院オリジナルの胸骨正中経路による両側 縦隔郭清術は、肺癌リンパ節転移進行肺癌で 良好な成績を修めています。肺癌は他の臓器 の癌と比べて症例個々による違いが大きく、 患者さん本人に最も適した手術術式を選択 することが大切であると常に考えてます。 ●原発性肺癌に対する胸骨正中切開下での両側縦隔リンパ節郭清 ●進行肺癌に対する近接臓器切除を含む拡大手術 ●悪性胸膜中皮腫に対して胸膜肺全摘術と化学療法 ●心血管合併症、透析患者等 他科との協力のもとに適した手術 を考えています。 ●呼吸器内科、放射線科ともよく相談の上、集学的治療を目指し ています。 ●専任の呼吸療法士による、術前術後の呼吸指導により安全性を 高め、合併症の予防に努めています。 消化器外科 ●悪性疾患 食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、胆の う癌 、胆 管がん 、膵がん 、消 化 管 間 質 腫 瘍 (GIST)、悪性リンパ腫など、消化器の悪性腫 瘍の診断・治療を主に行っております。 最近では、食道癌や膵癌に対する難易度の 高い手術や、胃癌・大腸癌に対する腹腔鏡手 術が増加してきており、食道癌に関しても適 応を選んで胸腔鏡・腹腔鏡手術を行っていま す。こうした難易度の高い手術に関しても、最 近では術後合併症発生率が低下し、早期退院 が可能になってきています。また2011年4 月より、当院は東京都がん治療認定病院に指 定され、消化器外科はその中心となるべくが んの診断・治療に力を入れております。 ●良性疾患 逆流性食道炎(食道・胃逆流症GERD)、食 道アカラシア、胃・十二指腸潰瘍、胃ポリープ、 胆石症、胆のうポリープ、膵炎、膵嚢胞性疾 患、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎 など)、大腸ポリープ、痔核、痔ろうなど良性消 化器疾患の診療も行っております。また消化 器疾患ではありませんが、鼠径ヘルニアの手 術も一般外科診療として数多く行っており、 2014年度からは適応を選んで、急性虫垂炎 や鼠径ヘルニアの手術にも積極的に腹腔鏡 手術を導入しております。 ●救急疾患 虫垂炎、大腸憩室炎、胆石・胆のう炎・胆管 炎、食道破裂、胃・十二指腸潰瘍穿孔、小腸・大 腸穿孔、腸閉塞(イレウス) をはじめとして、消 化器の救急に消化器内科と連携して対応して おります。 ●循環器内科、心臓血管外科、糖尿病内科、腎臓内科が充実して おりますので、心臓が悪い患者さん、糖尿病を持っている患者 さん、腎機能が悪く透析を行っている患者さん、 ご高齢の患者 さんなど、合併症があり、 リスクのある患者さんの手術を多く 扱っております。このことは、 がんのみを扱う専門病院との大き な相違点であり、安心して治療をお受けになることができます。 ●悪性疾患(がん)に対する手術治療としては、ガイドラインで 推奨される標準治療はもちろんのこと、徹底した拡大手術、縮 小した手術や機能を温存する手術、患者さんの負担が少ない腹 腔鏡・胸腔鏡を用いた手術まで、あらゆる手術に対応いたしま す。患者さんの病状、全身状態によって、 またご希望によって、患 者さんに最良の治療を提供できますように努力しております。 ●昨年より腫瘍内科が新設され、消化器内科、外科、腫瘍内科で 相談しながら、がんに対しては、手術のみならず抗がん剤治療 や放射線治療、免疫治療を組み合わせて、 より効果的な治療を 提供いたします。とくに食道癌、胃癌、大腸癌では、手術の前に 抗がん剤を用いることで、 より効果的な治療を行えることがあ りますし、術後に予防的に抗がん剤治療も行っております。 ●手術後にがんが再発した場合や切除できなかった場合は、必要 に応じて緩和ケアなどの治療も行っており、在宅医療機関との 連携も行っております。このように、いわゆる“がん難民”を作ら ないように取り組んでおります。 ●胃や大腸のポリープや早期癌の治療では、消化器内科と連携し て、粘膜切除術EMR・粘膜下層切開剥離術ESDなどの内視鏡 治療を選択することが可能です。他にも、あらゆる消化器疾患 の診断・治療において、消化器内科と密接に連携を行っておりま す。 ●冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞) ●大動脈瘤 (胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、急性大動脈 解離) ●心臓弁膜症 (大動脈弁狭窄症、大動脈弁逆流症、僧房弁 狭窄症、 僧房弁逆流症) ●末梢血管 (閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤等に対する 手術、透析用内シャント作成) ●オフポンプ冠動脈バイパス術 ●胸部大動脈手術 ●胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療 ●低心機能に対する外科的治療 ●経カテーテル大動脈弁置換術 ●植込型補助人工心臓 心臓血管外科 07 主 な 診 療 領 域 診 療 科 紹 介 診 療 科 脳神経外科 整形外科 主 な 診 療 領 域 ●顔面痙攣・三叉神経痛・舌咽神経痛(いわゆる 神経血管圧迫疾患群) ●脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)に対 する手術全般(脳動脈瘤クリッピング術、バイ パス術、内頚動脈内膜剥離術など) 未破裂脳動脈瘤(クリッピング術) ●モヤモヤ病(直接的•間接的血行再建術) ●良性脳腫瘍(髄膜種、聴神経鞘腫など) ●悪性脳腫瘍(転移性脳腫瘍、悪性神経膠腫な どに対する集学的治療) ●手術で治せる認知症(正常圧水頭症、慢性硬 膜下血腫) ●四肢と脊椎の外傷 骨折、 脱臼、 靱帯損傷、 腱損傷、 神経損傷など、 できるだけ即日に対応いたします。 ●脊椎疾患 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎すべり 症、頚髄症、胸髄症、脊柱靭帯骨化症、脊髄腫 瘍、脊髄損傷、 リウマチ性頚椎病変、脊椎圧迫 骨折、脊椎腫瘍など、疼痛や麻痺のために早 急な対応が必要な場合には、 すみやかに入院 対応をいたします。 ●四肢の末梢神経障害 手根管症候群、肘部管症候群など。電気生理 学的検査も行えます。 ●四肢の関節の障害 膝のスポーツ障害、変形性関節症、関節リウ マチ、痛風、 など ●代謝性骨疾患 骨粗鬆症患者に対し、高精度の骨密度測定、 骨代謝マーカーチェックのうえ、ビスフォス フォネート製剤やテリパラチド導入を行いま す。維持量が決まれば、紹介元の施設での投 与に切り替えることができます。骨粗鬆性圧 迫骨折により入院加療が必要な場合にも、で きるだけ対応いたします。 ●手の外科 手指の骨折・脱臼、 腱損傷、神経損傷、 など ●足の外科 外反母趾、強剛母趾、 など 特 色 ●中口は、 クリッピング術、頭蓋外頭蓋内バイパス術、内頸動脈内 膜剥離術等の手術の執刀・指導を行い、必要に応じて、 バイパス 術と動脈瘤クリッピング術を同時に行う等の手術テクニックを 有しております。 ●三井記念病院脳神経外科は2013年4月1日付けで東京大学 脳神経外科研修病院に認定され、常勤4名体制になりました。 火・木曜日が予定手術日ですが、随時緊急手術に対応します。手 術中各種モニタリング (経頭蓋MEP、SPE、脳表MEP、VEP、 顔面神経刺激、ABR等) を駆使し安全に配慮した手術を行って います。2015年8月から手術顕微鏡2台となり、並列手術が可 能となりました。 ●片側顔面痙攣、三叉神経痛、舌咽神経痛などのいわゆる神経血 管圧迫疾患群は、尼崎賢一科長が前部長に引き続き頭蓋内微 小血管減圧術を行っております。顔がピクピクする、顔が痛い、 喉が痛いなどの症状でお困りの方はぜひご相談下さい。 ●脳腫瘍は渡部彩子医長が中心となり、開頭腫瘍摘出術から術後 後療法(放射線療法・化学療法) まで一貫した治療を行っていま す。多発性転移性脳腫瘍は一般的に生命予後不良ですが我々 はあきらめない治療を標榜し、2.5cmを超えるものは極力手 術で摘出、小型の腫瘍は定位放射線治療(サイバーナイフ)を 行い、長期の生命予後を目指します。 ●コンピュータ支援手術、顕微鏡視下手術などハイテクを完備し ております。手術をする場合は、最小侵襲手術に近づけるように 努力しております。 ●先行鎮痛の考えをとりいれ、術後の痛みをできるだけ減らすよ うにしております。 ●輸血が必要な手術は、自己血輸血(自分の血液をあらかじめ貯 めておき、手術時の輸血として使用する) を原則としています。 貧血を伴うことの多い関節リウマチ患者でも、できる限り自己 血輸血を実施しており、20年間の実績がございます。 ①脊椎疾患に対しては、MRIやCT、脊髄造影などの各種検査の ほか、神経内科との連携体制で病変部位の正確な診断を行っ ております。脊髄症(箸が使いにくいなど細かい作業ができな くなったり、足元が不安定で階段歩行が困難になったり、など の症状がみられる)では、重症化してしまうと手術後の機能回 復が不良なため、早期手術を勧めておりますが、一方、神経根 症(頸椎症性神経根症、坐骨神経痛、など四肢に電気が走るよ うな痛みがある)の場合は、複数回の神経ブロックや適切な薬 物治療により、手術を回避できそうな症例には保存療法を十 分に行っております。 ②脊椎・四肢末梢神経の手術では1985年以来、顕微鏡下手術を とり入れ、腰椎椎間板ヘルニアでは3次元的内視鏡手術を導入 しています。 ③脊椎手術の最近の傾向として、脊椎用内固定金属を使用するこ とが増えており、すべり症などの脊椎不安定性疾患、および、悪 性腫瘍の脊椎転移、外傷、などの症例では必須の手技で、安定 した成績を残しております。さらにコンピュータ支援手術のパイ オニアである部長 星地医師が得意とするコンピュータナビ ゲーション手術の実施体制を敷いております。 ④スポーツなどによる膝障害に対し、内視鏡視下手術を積極的に 行っております。 ⑤人工股関節・膝関節手術は、当科では1970年より開始し、国内 で最も早くに始めた病院の一つです。臨床成績を吟味した上で 厳選した機種を使用してきたため、臨床成績は安定しておりま す。術後20年以上経過した患者も多く、再置換を要する患者は 少なく、 また、人工関節の術後感染によって人工関節を抜去し た症例はここ20年以上ありません。最近、成績が安定したこと もあり、当科でも変形性膝関節症に対する単顆型人工関節置 換術の症例が増えております。 ⑥骨折の手術治療では、金属プレートやスクリューによる内固定 のほか、創外固定も使用し、侵襲を減らして機能障害を最小に するように心がけております。また、 「新鮮骨折に対する超音波 骨折治療法」の先進医療適用病院の指定を受けております。 ⑦内科、麻酔科の強力なバックアップ体制があることが総合病院 としての強みであり、透析患者、心臓病患者、糖尿病患者等、内 科的合併症をお持ちの方も安心して手術を受けることができ ます。 08 診 療 科 主 な 診 療 領 域 ●加齢性白内障 ●アトピー性白内障 ●当科は白内障の手術治療に特化した診療を行っています。 ●年間11,169件(2014年度)の日本一の白内障手術実績。 ●乱視矯正用トーリック眼内レンズは年間3,762件と日本一。 多焦点眼内レンズも422件の実績を誇る。 ●レーシック等の屈折矯正手術後の特殊白内障症例にも対応。 ●点眼麻酔、角膜切開による無出血・無縫合・無眼帯の日帰り および入院手術。 ●出血のない角膜切開のため、抗凝固剤服用中、透析中の方でも 治療を中断せずに手術が可能。 ●2mm以下の極小角膜切開、 フェイコ・プレチョップ法による最新 超音波術式を採用。 ●非球面眼内レンズの他、遠近両用多焦点眼内レンズ・乱視矯正 用単焦点及び多焦点眼内レンズを使用。乱視矯正用トーリック レンズは適応のある場合全例に使用します。 ●全身管理がしっかりと行える総合病院の眼科であるため、眼科 単科の病院と異なり、全身疾患をお持ちの方でも安心して手術 が受けられます。 ●感染症合併妊娠(トキソプラズマ、 風疹など) ●子宮筋腫・卵巣腫瘍・子宮内膜症(特に子宮・ 卵巣温存手術、腹腔鏡下手術) ●性感染症(STD) (ヘルペス、尖圭コンジローマ、 クラミジア、 梅毒など) ●婦人科悪性腫瘍 (子宮頸癌、 子宮体癌、卵巣癌など) ●性器脱・尿失禁 ●妊娠・分娩 ●子宮頸癌ワクチン接種 ●トキソプラズマ感染症合併妊娠を日本で最も多く取り扱って おります。妊婦のトキソプラズマ感染時期の診断ができる日本 唯一の施設です。 ●厚労省科学研究により風疹罹患妊婦の二次施設(全国で15施 設) として活動しています。 ●子宮筋腫の患者さんに対し、医学的適応がありご本人の希望が あれば年齢に関わらず子宮温存手術を行っております。小島は これまで35年間子宮温存を希望された方の子宮を摘出したこ とはありません。これまで子宮筋腫核出術を受けた患者さんの 平均年齢は37歳で、 範囲は26歳~52歳でした。2012年、 45 歳と43歳の患者さんが、自然妊娠されました。45歳の方は残 念ながら流産されましたが、 43歳の方は無事出産されました。 ●開腹・腹腔鏡手術共に、美容外科的縫合(皮下真皮縫合)を積極 的に行っております。ケロイドがご心配な方は小島までご相談く ださい。 ●腹腔鏡手術では、認定医が毎週手術に入っています。 ●婦人科悪性腫瘍については、婦人科腫瘍専門医及び部長が対 応し、広汎性子宮全摘術+骨盤及び傍大動脈リンパ節郭清術な ども、 自己血貯血を術前に行って輸血を極力回避しています。 ●1998年に本邦初のTVT手術を手がけ、2002年よりメッシュ グラフトを併用する各種の骨盤臓器脱手術と尿失禁手術を行っ ております。 ●子宮筋腫核出術、子宮温存手術、感染症合併妊娠、 性器脱、悪性 腫瘍、妊娠分娩による骨盤低障害などでお困りの方は、お気軽 に「セカンドオピニオン外来」にご連絡ください。 ●急性感染症をはじめとする一般小児診療 ●アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮 膚炎、食物アレルギー、花粉症等) ●神経疾患 ●先天性心疾患、不整脈、川崎病、その他の循 環器疾患 ●肝・消化器疾患 ●当院では常勤医師1名と非常勤医師6名で診療に当たっていま す。一般外来の他、 アレルギー、神経、心臓、肝・消化器の各専門 外来を設けています。 ●一般外来では受診患者の半数を占める感染症の適確な診断・ 治療に努めています。 ●アレルギー外来では気管支喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレ ルギー等の診療を行っています。日本アレルギー学会認定施設 であり、症例ごとに必要な検査や治療計画を立てて総合的な診 療を行ないます。 ● 心臓外来では先天性心疾患、不整脈、 川崎病、その他の循環器 疾患の診断、 治療、 フォローアップを含めて対応しています。 ●乳幼児健診は当院出生児以外にも対応し、東京都の公費負担 制度を適用しています。 ●予防接種は、四種混合・二種混合、BCG、MR(麻疹・風疹混合)、 日本脳炎、 ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、水痘、おたふくか ぜ、 インフルエンザ、B型肝炎、 ロタウイルスワクチン、子宮頸が んワクチンなどを接種しています。一般小児の他、アレルギー 疾患のある児の予防接種にも対応しています。受診前に電話予 約が必要です。 ●当科は外来診療のみで、入院診療は行っていません。入院が必 要な児、 より専門的な診療が必要な児については大学病院や他 の総合病院など適切な施設へ紹介し最善の医療を提供するよ うに努めています。 眼 科 産婦人科 小児科 09 特 色 診 療 科 紹 介 診 療 科 耳鼻咽喉科 主 な 診 療 領 域 ●難聴 ●めまい ●顔面神経麻痺 ●慢性中耳炎 ●慢性副鼻腔炎 ●音声障害 ●頭頸部腫瘍 ●アレルギー性鼻炎 ●耳鼻咽喉科一般 ●耳の手術経験は3,000例をこえます (奥野) 。 ●低侵襲手術で、耳硬化症の手術、鼓膜形成術は耳の孔の中だけ で手術を行っております。 ●鼓室形成術においても、剃毛は行わず翌日より入浴・洗髪して 快適に過ごしていただいています。 ●中耳炎のみでなく、各種難聴、めまい、顔面神経麻痺に対する 手術を行っております。 ●各種の精密な聴力検査、めまい・平衡機能検査・顔面神経機能 検査、 また高機能の画像検査を行い、多方面から疾患の評価を 行っています。 ●頭頚部の手術にナビゲーションシステムを導入しています。 ●副腎腫瘍、腎細胞癌、 腎盂尿管癌、 膀胱癌、 前立腺癌、前立腺肥大症、精巣癌、 陰茎癌 などの尿路性器の良性腫瘍・悪性腫瘍 ●尿路結石症、尿路感染症、排尿機能障害(女 性骨盤底疾患を含む)、性機能障害、男性不妊 症、 腎不全など ●尿路結石に対しては、早期からESWL(体外衝撃波結石破砕 術) を導入し、 積極的に治療に取り組んでいます。 最近はホルミウムレーザーによる内視鏡治療(TUL)にも力を入 れおり、 腎結石に対しても積極的に施行しています。 ● 早 期 前 立 腺 癌に対しては 、前 立 腺 全 摘 除 術 、放 射 線 療 法 (IMRT)を主にお勧めしていますが、適切な状況であれば監視 療法(active surveillance)も選択可能です。 何らかの理由でこれらの治療が選択できない場合や、進行した 癌では内分泌治療を行っています。 ●膀胱癌に対しては、積極的に内視鏡治療を行っています。再発 予防目的の即時抗癌剤膀胱内注入療法を原則全例に行ってお り、必要な症例ではBCG膀胱内注入療法を追加しています。 膀胱全摘除が必要とされる浸潤性膀胱癌では、可能な限り尿禁 制回腸利用代用膀胱による尿路変向を選択するようにしていま す。膀胱温存を希望する患者さんには、動注療法や放射線療法 による膀胱温存を行っています。 ●輸血が必要になるような手術の場合には、術前に自分の血液を 保存しておいて手術で出血をした場合にこの血液を使用して います(自己血輸血)。 ●前立腺肥大症に対してまずは、薬物療法を行っていますが、 症状が改善しない症例には、内視鏡による前立腺切除術を行っ ています。2007年からは、 より安全に行える生理食塩水を用 いた内視鏡手術の装置を導入し、2011年からは、 ホルミウム レーザーを用いた前立腺核出術も行うようになりました。 ●メンタルクリニック (午前) ・うつ病、 うつ状態 ・適応障害(職場のストレスによる精神・ 身体不調、身体疾患治療に伴う精神不調) ・身体疾患による精神障害 ●メモリークリニック (ものわすれ外来) (午後) ・認知症、軽度認知障害 (もの忘れの悩み) ●コンサルテーションリエゾン ・入院患者さんに対するメンタルケア ●メンタルクリニックにて、精神医学的・心身医学的な精査診断、 治療助言を行います。特に産業分野に強く、数多くの企業さま からの依頼を受け解決策を提案しています。 ●メモリークリニックにて、認知機能検査・画像検査・その他の精密 検査による極早期からの精査診断を行うだけでなく、治療助言 を行ない定期的にご相談に応じます。特に三井陽光苑で高齢者 への心理・環境ケアに取り組んでいます。 すべての皮膚疾患を対象としますが、主なもの は以下のようなものです。 ●湿疹・かぶれ ●じんましん ●膠原病 ●やけど ●薬疹 ●天疱瘡 ●乾癬 ●尋常性白斑 ●ホクロ・アザ ●皮膚腫瘍 ●脱毛症 ●爪の異常 ●おでき ●イボ・ヘルペス ●水虫・たむし ●性病 必要に応じ、入院治療を行います(約1~4週 間)。また、 アザ・皮膚腫瘍などは、外来または入 院して手術を行っています。 皮膚科領域の病気には非常に多くのものがありますが、 すべての 皮膚病について診療・相談に応じています。他科との連携を密にし、 必要に応じ協力して治療に当たります。 ●近年増加している、 アトピー性皮膚炎・じんましんなどのアレル ギー疾患には、症状に応じたきめ細かい治療を心がけています。 ●皮膚病は自分でみえるため、悩みが大きいと思いますが、心理 的側面も重視しています。 ●大学病院との連絡を密にし、最新の医療を行うよう努めていま す。 ●男性型脱毛症は自費による内服薬治療を行っています。 ●2010年10月からは乾癬に対し、311nm(ナノメーター)の中 波長紫外線(UVB) を照射する光線療法を中心に行っています。 泌尿器科 精神科 皮 膚 科 特 色 10 診 療 科 放射線診断科 放射線治療科 緩和ケア科 歯科・ 歯科口腔外科 病理診断科 11 主 な 診 療 領 域 特 色 ●画像診断 ・肝細胞癌・肺癌など悪性腫瘍の診断をはじめ とするオールラウンドな画像診断 ・大動脈解離・肺塞栓・冠動脈疾患など心血管 病変 ・虚血性脳疾患・認知症など神経病変 ・各種画像はホームページの放射線診断科の 静止画・動画をどうぞご覧になってください。 ●IVR(インターベンショナルラジオロジー) ・肝動脈塞栓術(肝細胞癌) ・透析シャントに対 する血管拡張術・喀血や下血に対する血管塞 栓術など ・CTガイド下生検(肺腫瘍) ・ ドレナージなど ・各種手技の実際はホームページの放射線診 断科の動画をどうぞご覧になってください。 ●常勤放射線科専門医がCT・MRI・アイソトープ検査読影をおこ なっています。 ●CT・MRI・アイソトープ検査はモニターで診断され、画像診断 レポートとともに即日配信しています。 ●女性技師のみによる乳腺X線撮影と女性医師による生検(マン モトーム)を行っています。日本乳がん検診精度管理中央機構 認定診療放射線技師が検査を行っています。 ●放射線科専属の看護師スタッフがおり、患者さんが安心して検 査を受けられるようにサポートします。日本IVR学会認定看護 師、 院内静脈留置針認定看護師が検査を担当いたします。 ●撮影された画像はすべてPACS(画像サーバー) に保存されて います。過去画像との対比を迅速に行う体制が整っています。 フィルムレスによって診断効率をあげています。 ●画像ワークステーションによる3次元画像処理を行っています。 (例:冠動脈CT、肝動脈門脈Fusion画像)320列CTをはじめと する最新医療機器で撮影された画像をワークステーションに 転送し3D画像を作成しています。侵襲的な診断目的の血管造 影はほとんど行っておりません。 ●乳がん ●前立腺がん ●肺がん ●転移性骨腫瘍 ●転移性脳腫瘍 ●悪性リンパ腫 ●頭頸部腫瘍 ●婦人科腫瘍 ●悪性腫瘍一般 ●マルチリーフコリメータ付き画像誘導放射線治療装置付きリニ アック治療装置 (4,6,10MV-X線):1台 ●放射線治療専用CT(16列) :1台 ●不均質補正が可能な3次元放射線治療計画装置:2台 ●呼吸同期システム:1台 上記を保有しています。新規患者さんは年間300名程度で、 延べ 350名程度の患者さんに対して放射線治療を実施しています。 常勤医および非常勤医は全員日本医学放射線学会・日本放射 線腫瘍学会の放射線治療専門医です。また、専門性の高い知識 と技術を持つ放射線治療専門技師、放射線治療品質管理士お よび常勤の看護師が中心となって、アットホームな雰囲気で 日々の患者さんの治療にあたっています。非常勤医学物理士の サポートのもと、技師のスキルアップや精度の高い治療の提供 も心がけています。2014年7月に常勤医が着任し、院内の各 科との連携も図りながら患者さんの状況に適した治療の提供 を目指しています。 3次元原体照射や呼吸同期照射も行っています。 小線源治療は実施しておりませんが、必要な方につきましては 近隣の施設へのご紹介などの対応をいたします。 ●当院の外来に通院されていて、疼痛緩和など の診療を希望する場合(主治医とご相談くだ さい)。 ●退院後の継続治療が必要な場合。 ●他院で治療中の方の場合、疼痛緩和などに関 する相談や診療に 応じています。治療を受け ている医療機関から当院の地域連携 室に連 絡の上、予約をお取りください。この場合、外 来診療の みで、入院診療は行っていません。 ●緩和ケア科独自の新患受付は行わず、各診療 科からの紹介のみ になります。 ●入院中の様々な問題や生活上の気がかりを、患者さんの意思を 尊重しながら解決していくお手伝いをしています。 ●お体の苦痛を和らげる治療をします。 ●気持のつらさを和らげる治療をします。 ●ホスピス、緩和ケア病棟をご希望される方への情報提供をし ます。 ●在宅療養を希望される方へ、 在宅サービスの調整をします。 ●ご家族のサポートをします。 ●顎変形症 ●歯周炎 ●顎腫瘍 ●舌腫瘍 ●口腔癌は当院、耳鼻咽頭科と共に治療を行います。 ●デンタルインプラントは約20年の実績をもとに治療を行って います。 ●顎変形症手術の入院期間は約1週間です。 診断を確定するために採取された体の組織や、 ●Patient-Oriented Pathology 手術で切除された臓器すべてが病理診断の対象 ●精度の高い病理診断を、迅速に報告しています。 となります。 ●研修医の病理学教育を行っています。 ●病理診断のセカンドオピニオン外来を行っています。 診 療 科 紹 介 診 療 科 救急部 主 な 診 療 領 域 特 色 ●断らない救急医療 「患者とともに生きる」を理念に、救急患者の受け入れを推進 しています。日中の救急車受け入れは、現在そのほとんどを救 急センターで受け入れています。また徒歩来院患者のうち重症 度の高い患者さんも救急センターで対応しています。地域医療 に貢献するため、今後も入院加療の必要な患者の受け入れを 推進していき、夜間休日の環境も改善していく方針です。 ●東京都CCUネットワークと急性大動脈スーパーネットワーク 当院は2次救急医療機関ですが、東京都の特殊救急事業で あるCCUネットワークの構成メンバーとして、急性心筋梗塞を 中心とする急性心血管疾患に対しては3次救急機能も担ってお り、循環器の急性期治療を必要とする患者さんの受け入れを随 時行っています。また「急性大動脈スーパーネットワーク支援病 院」 として、優先的に急性大動脈疾患患者の入院・手術を受け入 れています。 ●東京都脳卒中急性期医療機関 2012年より神経内科・脳神経外科の協力のもと、t-PA治療 も可能な東京都脳卒中急性期医療機関として急性期の患者受 け入れとその治療を担っています。 ●「顔が見える」関係へ!連携先や地域の方々とのコミュニケー ション 連携の先生方はもちろん、地域の消防署との連携も強化し、 「顔が見える」関係を深めています。日中の救急車受け入れ台 数は年々増加の一途をたどり、昨年度も過去最高となりました。 日本感染症学会指導医による、初期診療の段階からの専門的 アドバイスが可能になりました。 ●危機管理 災害拠点病院として、行政とともに災害医療、救急医療など の医療連携体制構築に取り組んでいます。その連携の範囲は 千代田区のみならず、区中央部二次保健医療圏や、東日本大震 災の折に結成された「城東地区震災対策ネットワーク」の連携 病院とも協力し、地域としての危機対応にのぞみます。 12 看 護 部 看護部ビジョン 1. 患者さんが回復のためここに来たいと思う病院になる 私たちは、 「人は自らの力を十分発揮して生きていくこころと力を持っている」 と信じ、 その人の中に変化 を創り出す 〈創造的な看護〉 を実践します。 「看護師として患者さんを見つめる時、 まず患者さんの体と心、 社会関係の事実を時の流れと重ねな がらよく観察し、 全体像を描いて対象特性を把握します。 その中で発達段階、 健康障害の種類、 健康の 段階、生活過程の特徴を示すキーワードを繋げてみると、 どのような看護が必要なのかが見えてきます。 そして、 生命力を消耗させる条件や誘因を探り、 本人が意欲的に回復や再発予防に繋げる生活習慣を 創り出すよう関わっていく。 」 これこそが私たちのめざす 〈創造的な看護〉 です。 看護部長 井上 由美子 また2009年1月より、 看護計画を 「全体像モデル」や「立体像モデル」に落とし込んだオリジナルの電子 カルテシステムを導入し、 この看護をより高いレベルで実践すべく日々努力を続けています。 2. 看護師がここに来て働きたいと思う職場になる 私たちは、 「へこたれない看護師」 「働くことを楽しむ」看護師を目指します。 医療が高度化・専門化する中で、看護師に求められる役割はさらに高くなってきています。三井記念 病院では認定看護師をはじめ、 呼吸療法士や糖尿病療養指導士の資格をもった看護師が多数活躍し ています。 「成長」 とは知識を得ることではなく、 「学べる自分になること」です。 日々学びを重ねていける職場であ りたいと願っています。 ☆2007年からは新人教育のための年間プログラムを作成。 また、 専門のリエゾン看護師を配置して、 精神面においても継続的なフォローを行っています。 13 三井記念病院看護部オリジナル電子カルテシステム 当院では患者さんのアナムネーゼ (問診) を「全体像モデル」でとっています。 これは看護の対象者を全人的に見つめるためのもので、その方の『からだ』 と 『こころ』 と 『社会関係』 に関する事実を『時の流れ』 に沿って 情報がとれるようになっています。 「全体像モデル」を用い、その方の目線で行動の意味を追体験することにより、その人らしさを大切にした看護を展開できるようになります。 一方、その方の健康状態が好転するための条件を考えるモデルが「立体像モデル」です。 『発達段階』 『 健康障害の種類』 『 健康の段階』 『 生活過程の特徴』 に関する事実からその方の特徴を大づかみに把握し、看護の原則を導き 出し、その方の健康状態をトータルコーディネートしていきます。 当院の電子カルテ導入にあたっては、その方の事実関係を入力することで看護の原則が瞬時に出てくるシステムを開発しており、看護の 方向性を看護師全員がすぐに共有できるようになっています。 全体像モデル ( ) 立体像モデル ( ) 専門看護師・認定看護師 当院では現在、がん看護専門看護師、がん性疼痛認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、感染管理認定看護師、 透析看護認定看護師、集中ケア認定看護師、皮膚・排泄ケア看護認定看護師、摂食・嚥下障害看護認定看護師といった看護師が活躍しています。 14 病 院 施 設 の 特 徴 高度急性期医療の推進 ●低層階(1~4階) を連絡通路で結んだ入院棟(入院機能と中央診療機能を集約) と外来 棟 (外来機能を集約) の2棟の建物で構成 ③ ② ④ ●手術センターに専用の外来手術室 (3室) を設置 ①手術室 ●ICU (7床) 、 CICU (6床) に加えてHCU(21床) を設置 ③血管造影装置付手術室 ●循環器系機能を1フロアーに集約(心臓カテーテル室、循環器病棟、 リハビリテーション室、 CICU) ●血管造影装置付手術室や320列CT等の先進的設備を導入 快適な療養環境の整備 ●個室数143室 (個室率約30%) ●4床室中心の病室構成 (71室) ●多床室においても1床あたりの病室面積を8㎡以上確保 ●ウッドデッキのある個室病棟北側の病室 ●家族控室としても使用可能なデイルーム (電話コーナー、 インターネットコーナー) を設置 ●間接照明を配した広い病棟廊下 15 ① ②ICU ④320列CT ⑤デイルーム ⑤ 患者にやさしいデザイン・設備の導入 ●わかりやすさに配慮した外来各フロアの色分け (1階紺、 2階グレー、 3階黄、 4階水色、 5階 ① ② ③ ④ 緑、 6階ピンク) ⑤ ●バリアフリーに対応したエレベーターや屋内階段、 多目的トイレを設置 ①ナースサーバー ②特別室 (19階) ●休憩コーナーや授乳室の設置 ④⑤色分けされた各フロア ●環境に配慮した屋上緑化の整備 ●ストレッチャーも使える浴槽可変型浴室を設置 ●洗面、 手洗い、 洗髪のできるオリジナルカウンターを設置 ③病棟廊下(19階) ⑥授乳室 ⑦中庭 ⑥ ⑦ ●尿量測定機能付トイレを病棟各所に設置 ●患者の憩いの場として敷地中央に中庭を整備 16 院内感染対策の強化 ●ICU、 CICU、 HCUの感染症ベッド9床、 一般病棟には感染症個室を計20床設置 ① ③ ●病室階における空調機内部には光触媒を施し、 循環空気への空調機による殺菌を実施 ●感染対策や衛生管理に特に注意が必要なICU、CICU、HCU、厨房に自動手指洗浄器を 設置 セキュリティの向上 ●個室病棟ではエレベーターホールおよび階段付室にICチップによるセキュリティドアを設置 ●新生児室や各階の階段、 エレベーターホール等には監視カメラを設置 プライバシーへの配慮 ●スタッフ用のICチップによってでしか患者名が表示されないナースコール廊下表示灯を設置 ●外来では各診察室前にプライバシーに配慮した患者呼出し案内表示システムを採用 災害対策の強化 ●耐震性能強化のため建物構造は制震構造を採用し、 制震ダンパーを設置 ●災害時医療活動実施用に1階レストランに医療ガスアウトレットを設置 ●異なる2つの変電所から電気供給を受けた信頼度の高い建物電源 ●全ての分電盤には、 落雷による影響を防ぐため、 避雷器(アレスター) を設置 17 ② ①病棟フロアのセキュリティドア ②ナースコール廊下表示灯 ③患者呼出し案内表示システム 病 院 施 設 の 特 徴 効率化・省力化の推進 ●電子カルテシステムや画像システム、各種部門システム等の導入により院内の全面的な IT化を推進 ●高層病院であることからエレベーターなどによる縦動線の機能に余裕を持たせるとともに、 物品供給(薬剤、診療材料、検体等) に対する動線強化のために、搬送設備システムを 導入 ④ ① ② ③ ⑤ ①電子カルテシステム ②③搬送設備システム ④コージェネレーションシステム ⑤グリッドシステム天井 ●緊急度の観点から救急、手術室、ICU、心臓カテーテル室等を、 また物流の観点から栄 養部・薬剤部・中央材料室等をサービスエレベーター周りに配置 ●スタッフステーションのサテライトとして、電子カルテの入力作業や使用頻度の高い物品 等の保管が可能なナースサーバーを各フロア2ヶ所設置 ●外来の一部は曜日や時間帯によって様々な診療科が使用する共用診察室とし、 あわせ て各診療科が共用で使用する共用処置室を設置 ●外来棟の採血室と入院棟の検体検査室を結ぶ気送管設備を導入 ●天井板がすべて点検口となり、 また照明器具やカーテンレール、 パーティションの設置等 のレイアウト変更が容易なグリッドシステム天井を採用 ●都市ガスを燃料に発電し、 同時にガスタービン等からの排熱回収(蒸気、温水) によって、 冷暖房熱源、 供給熱源、 蒸気熱源の供給を行うガスコージェネレーションシステムを採用 18 主 な 医 療 機 器 放 射 線 機 器 マルチスライスCT撮影装置(320列) バイプレーン心血管撮影治療装置 1回の撮影で1つの臓器(16cmの範囲)の撮影を可能とする320列 面検出器を搭載したことで、従来の64列マルチスライスCTに比べ、 検査時間が飛躍的に速く、 しかも身体の内部をより細かく検査できま す。これにより、今まで血管造影装置(アンギオ)で行われていた検査 がこの最新鋭のCTで簡単に行えるようになりました。 循環器領域の血管内治療(PCI) を行うための、最新の血管撮影装置 を2式(2部屋)装備しています。これらの装置は、新しいX線検出器で ある「フラットパネルディテクタ」と最新の画像処理技術により、従来 よりも高精細な画像をより低被曝で得ることができます。 INFX-8000V/JB (東芝製) One Aquilion 320 (東芝製) 磁気共鳴断層撮影装置(MRI・1.5テスラ) 放射線治療システム (リニアック) Signa HDX 1.5T(GE製) エレクタシナジープラットフォーム (エレクタ製) 頭・頸部や脊椎など撮影部位ごとに最適化された高性能コイル、部位 別のVolumeアプリケーション、大量の撮影データの超高速画像再構 築(リコンストラクション) という全身領域のVolume撮像に必要な3 要素を高い次元で融合し、全身領域において高画質な画像を提供可 能なシステムです。 コンパクトなガントリーヘッドと広いクリアランスで患者さんに対する 圧迫感を低減し、不安感を和らげています。アイソセンターの高さも 床面から124 cmと低く、 セッティング操作が容易になり、安全性も高 まります。さらに内装式のオートウェッジシステムを搭載。0度から60 度までの任意の角度を利用できるため、様々な症例に対し最適な線 量分布を利用することができます。 検 査 機 器 そ の 他 機 器 循環器専用超音波診断装置 Artida(東芝製) 心臓の拍動する様子をリアルタイムに観察すること により、心臓の形や動きを三次元で表すことが可能 となっています。三次元で表示された心臓を様々な 方向から観察し解析することによって、詳細な検査 結果を得ることができます。また、心筋の動きを正 確に追跡できる新しい機能により、虚血性心疾患や 非同期収縮などの状態をより詳細に評価し、薬の治 療効果を検討することが可能となりました。 ※詳しくは、当院のwebサイトをご覧ください。 19 超音波診断装置 iE 33 Line 3D(フィリップス製) この装置には、世界初、 かつ唯一の機能 である、経食道リアルタイム3D機能が 搭載されています。胃カメラのように、 超音波プローブを口から挿入して心臓 の検査を行う経食道エコー検査におい て、 2次元の画像ではなく、 3次元の立 体的な心臓の超音波像を一瞬にして得 られる検査です。 人工透析装置システム (東レ・メディカル製) 透析合併症の一つの原因となりうる水 中の異物を徹底的に取り除き、常に清浄 な透析液で透析治療を行うためのシス テムです。当院では、透析用水の汚染防 止を目的としてシステムの上流に位置 するRO装置において、消毒方法に従来 の薬液消毒に加えて熱水消毒システム を併用しています。 医 療 連 携 顔の見える丁寧な連携を “大都市東京”さまざまな医療資源に恵まれ、それぞれの医療機関が理念と使命をもち、よりよい医療を提供しようと日夜頑 張っています。近年いろんな分野でチーム医療の重要性が指摘され、院内でも多職種による連携、チーム医療が行われるよ うになりました。 今、チーム医療の範囲を地域に広げ地域で支えること、患者さんや家族が安心して医療を受けられるようにサポートするこ とが必要とされることではないでしょうか。院外からの患者さんの検査依頼、診療依頼に病院がタイムリーに応えられる滑ら かな流れを、治療が一段落した患者さんが、在宅や施設で治療を継続できる快適な流れを作っていきます。 地域連携室では、地域の先生方からの検査依頼や診療依頼がスムースに行えるように努めております。また退院後も、患 者さんやそのご家族が安心して在宅や施設での治療が継続できるよう、退院調整看護師によるご相談・ご支援を行っており ます。 地域連携室の主な業務 〈連携業務〉 ●医療機関からの診察・検査の予約受付 〈退院支援業務〉 ●退院支援業務 (在宅・外来相談 他) ●返信管理 (来院・入院/検査の結果報告) ●退院前カンファレンスの開催 ●院内連携の推進・支援 ●在宅看護論実習 ●セカンドオピニオン外来の予約受付 地域医療部 部長 福 内 敦 〈企画業務〉 ●講演会・症例検討会等の医学集会や地域連携懇親会の企画・開催 ●連携関連情報の分析・管理 ●広報 (ホームページ・院内グループウェア・地域連携ニュース・パンフレット作成・雑誌投稿 等) ●院外連携業務 (医療機関・福祉施設・医師会・在宅支援センター 等) お問い合わせ先 受付時間 月曜日~土曜日 8時30分~17時(土曜日12時30分) TEL 03- 3864-7900(直通) FAX 03- 3864-7901 セカンドオピニオン外来について 今や、セカンドオピニオンは医療の透明性・公平性の観点から、無くてはならない医療機能の ひとつです。事実、セカンドオピニオンを希望される患者さんが増えています。三井記念病院以 外の医療機関に通院中または入院中の患者さんを対象に、診療内容や治療方法に関して当院 の専門医が意見や判断を提供いたします。 セカンドオピニオンにかかる費用は保険適用ではありません。 30分20,000円(税別) 30分超60分まで30,000円(税別) (最長60分です) お問い合わせ先(地域連携室) 受付時間 月曜日~土曜日 8時30分~17時(土曜日12時30分) TEL 03- 3864-7900(直通) FAX 03- 3864-7901 20 関 連 施 設 人間ドック 総合健診センター 所在地/東京都千代田区神田和泉町1 神田和泉町ビル2階 総合健診センターでは、 40年に及ぶ人間ドックの経験とともに、 最新の医療技術、 設備ならびにスタッフにより精密に健康診断を行います。 そし て、 病気、 ことにがんの早期発見と治療である二次予防とともに、 生活習慣病の予防 (一次予防) をめざします。 健診内容 ●日本人間ドック学会で定める優良施設基準検査項目に加え、生活習慣病の診断に必要な検査項目として、尿中微量アルブミン、高感度 CRP、 直接法によるLDLコレステロールを測定しています。 ●がん関連検査 前立腺がん : 前立腺特異抗原(PSA) を男性受診者全員に測定しています。 卵 巣 が ん : 卵巣がんの代表的マーカーであるCA125を女性受診者全員に測定しています。 ●肝炎関連検査 B型肝炎ウィルス抗原を全員に測定しています。 C型肝炎ウィルスについては、C型肝炎ウィルスコア蛋白を測定していますので、一般的なC型肝炎ウィルス抗体検査と異なり、再検査が不 要となります。 ●X線検査 胸部、 乳房、 上部消化管、 CT検査はデジタル化されており、 より精度 の高い診断が可能です。骨塩定量検査(骨密度) は、国際標準測 定法のDEXA法で行っています。 ●オプション検査 一般検査に加えてより詳しく調べたい方のために、各種オプションを 用意しています。 健診実施日 月曜日~土曜日 (土曜日の一日ドックは、第1・3・5の土曜日) 申し込み方法 完全予約制 TEL 03-5687-6331 (月~金/8時30分~16時30分、土/8時30分~12時) FAX 03-5687-6332 介護施設 特別養護老人ホーム 三井陽光苑 所在地/東京都江東区新砂3丁目3-37 三井陽光苑は、 東京都の「高齢者福祉・医療の複合施設」構想の一環として設立され、 先駆的モデル施設としての役割が期待されています。 また、 東京都の認知症高齢者に 対する基本理念の実現をめざし、1.高齢者 (とくに認知症高齢者のケア)2.複合施設 としての一体性の確保 3.地域連携の実施などを念頭に運営しています。 ●特別養護老人ホーム150床 (全個室) うち 認知症高齢者50床、 一般高齢者100床 ●ショートステイ30床 (個室×18、 2人室×2、 4人室×2) ●高齢者在宅サービスセンター (デイサービス)定員20人 ●認知症高齢者デイホーム 定員12人 ※在宅介護支援センター/居宅介護支援事業所 お問い合せ・ご見学、 ご希望の方は、下記へご連絡ください。 TEL 03-5632-3211 (受付時間9時~18時) FAX 03-5632-3212 21 主な沿革 明治39年 10月 明治41年 12月 財団法人三井慈善病院の設立認可 神田区和泉町の東京帝国大学医科大学第二医院跡地に竣工 (着工明治40年9月ー内科、 外科病床120床) 明治42年 3月 開院式(初代院長東京帝国大学医科大学教授 田代義徳) 大正 8年 4月 財団法人泉橋慈善病院と改称 皇后陛下の本院行啓(4月7日) 大正10年 産婆看護婦養成所の設置 大正12年 9月 関東大震災では外来患者約2400名、 入院患者約350名の受け入れ 昭和18年 7月 財団法人三井厚生病院と改称 昭和20年 3月 戦災のため病院建物・諸施設全焼 戦災後一時日本橋室町に仮診療所を設く 昭和22年 8月 和泉町本院敷地内焼け跡の建物改修(病床20床) 昭和26年 3月 病棟新築(病床50床) 昭和27年 5月 社会福祉法人三井厚生病院と組織変更 昭和31年 11月 病棟新築(病床58床) 昭和45年 4月 病院増改築第1期工事完成「B・C棟」 (着工昭和43年12月) 社会福祉法人三井記念病院と改称 昭和46年 4月 「三井記念病院高等看護学院」開校 昭和55年 4月 第2期工事完成「D棟」 (着工昭和53年7月) 昭和58年 4月 第3期工事完成「看護学院棟」 平成 5年 8月 管理棟完成 平成 6年 8月 「総合健診センター」オープン 平成14年 5月 特別養護老人ホーム 「三井陽光苑」オープン (江東区) 平成16年 3月 「三井記念病院高等看護学院」閉校 平成20年 12月 「入院棟」オープン 平成22年 9月 「外来棟」オープン 平成23年 9月 100周年記念事業 全体竣工 病院ロゴマークについて ロゴマークは、 元気に育つ2つの若葉で「最新の医療・最良の医療」 という理念 を示し、 濃淡の2色の青で、 医療機関としての「信頼性」 と 「親しみやすさ」 を表 現しています。 また、病院名の頭文字である 「M」 を描き、外側から内側へ伸びるラインは、地 域に根ざした基幹病院でありたいとの願いもこめています。 多くの候補デザインの中から、全職員の投票で最も多くの支持を得たものです。 22 周辺地図・駐車場のご案内 ●三共スポーツ 凸版印刷本社ビル ● ●サンクス 中 庭 日本通運 サイドプラザ ちよだパーク 東京↓ 神田川 外来棟 入院棟 秋葉原駅 A4出口 機械式 立 体 駐車 場 千葉→ 第①駐輪場 駐車場 ●地下鉄日比谷線1番出口 ←新宿 第②駐輪場 第③駐輪場 バイク置場 和泉公園 住友商事神田和泉町ビル 日本通運 住友商事神田和泉町ビル 1F〜3F 総合健診センター 首都高速1号上野線 ↑上野 昭和通り口● 昭和通り ちよだパーク サイドビル ● 三井記念 病院 和泉公園 都営地下鉄岩本町駅 J R 線 ご利用の場合 秋葉原駅下車、昭和通り口より徒歩7分 東京メトロ日比谷線 ご利用の場合 秋葉原駅下車、1番出口より徒歩6分 都営地下鉄新宿線 ご利用の場合 岩本町駅下車、A4出口より徒歩10分 つくばエクスプレス ご利用の場合 秋葉原駅下車、A2・A3(昭和通り方面)出口より徒歩7分 めぐりんバス ご利用の場合 「南めぐりん」バス (上野駅~台東区役所)三井記念病院前下車、徒歩1分 お車の場合 病院内の駐車場をご利用ください。 収容台数 102台 (うち平面式14台) 営業時間 平日・土曜 7:00~20:30 日曜・祝日 9:00~20:30 ※平面式駐車場は終日ご利用いただけます。 駐車料金 初期無料時間 以降3時間以内 3時間超~6時間以内 最大料金 車両制限 全幅:2,050mm以下 全長:5,300mm以下 全高:1,550mm以下 重量:2.3t以下 最低地上高:110mm以上 ※車両制限を超える車については機械式立体駐車場はご利用できません。 平面式駐車場をご利用ください。 20分 200円/20分 100円/20分 2,500円 (入庫6時間以降) ※駐輪場 計75台、 バイク置場 計21台は24時間・365日無料でご利用いただけます。 〒101-8643 東京都千代田区神田和泉町1番地 TEL:03-3862-9111(大代表) FAX:03-3862-9140 【地 域 連 携 室】TEL:03-3864-7900 FAX:03-3864-7901 【総合健診センター】TEL:03-5687-6331 FAX:03-5687-6332 ウェブサイト:http://www.mitsuihosp.or.jp/ 201511
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