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NPO法人文化財夢工房設立記念シンポジウム
文化財が育てる夢。
文化財を支える人。
文化財を慈しむ心。
12月2日 日
2007年
有楽町朝日ホール
(東京都千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン11F)
主催●NPO法人文化財夢工房
後援●朝日新聞社
誇るべき日本の伝統がやどる文化財は、全国のいたると
ころで今も生きています。文化財は、ふるさとを大切にす
る人々や子どもたちの夢を育みます。文化財は、先人の知
恵と絆によって現代に受け継がれ、今も人々の手によって
支えられています。文化財を慈しみ、大切にする心は、現
代社会にうるおいとやすらぎを与えてくれます。
NPO法人文化財夢工房は、各々が有する知識、経験、情
報等を持ち寄り、夢と人と心をつないで、みんなで文化財
を守り、伝えることによって、穏やかで温もりのある社会
の構築に貢献したいと考えています。
11:40
12:20
開 場(ロビーでの実演、文化財マップ紹介、応援団募集コーナー)
12:30
開会挨拶
三輪 嘉六
九州国立博物館長
特別講演
12:30
13:10
「文化財と心、人、そして社会」
石澤 良昭
上智大学学長
夢コーナー
13:10
13:40
「世界文化遺産 石見銀山にかける夢」
中村 俊郎 石見銀山資料館理事長、NPO法人文化財夢工房副理事長
13:40
14:10
「世界文化遺産 白川郷の現状と今後」
西山 徳明
九州大学教授
応援団コーナー
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14:10
14:25
貫井囃子
小金井市無形文化財指定目黒流貫井囃子保存会
14:25
14:40
休 憩(ロビーでの実演、文化財マップ紹介、応援団募集コーナー)
心コーナー
14:40
15:30 「対 談」伝統と文化財を慈しむ心
千葉 望 ノンフィクションライター、
三輪 嘉六、中村 俊郎
人コーナー
15:30
16:00
「ジャーナリストから見た文化財とその現場」
毛利 和雄
16:00
16:30
「外国の文化財保護の現状」
後藤
16:30〜17:00
NHK解説委員
治 工学院大学教授、NPO法人文化財夢工房副理事長
「文化を取り巻くボランタリー」
小松 弥生
文化庁長官官房政策課長
開会挨拶
三輪 嘉六
文化財を保存し、継承していくのに大切なのは文化財に対処する人の心です。そのためにどのような努力をすれば
よいのでしょうか。文化財こそが、心の豊かさを育む大切な部分であることを分かってもらえるような活動と努力
を目指します。
みわ
かろく
日本大学史学科卒業。奈良国立文化財研究所研究員、文化庁主任文化財調査官、東京国立文化財研究所修復
技術部長、文化庁美術工芸課長、同庁文化財鑑査官、日本大学教授を経て、1998年より九州国立博物館設立
準備室室長、2005年より現職。
文化審議会文化財分科会専門委員、独立行政法人評価委員会委員(文化分科会)をはじめ、各地で文化財の
保存・活用についての各種委員を務める。99年から文化財保存修復学会会長に就任。
専門は考古学、博物館学、文化財学。
著書に『日本馬具大観Ⅰ〜Ⅳ巻』(編著、吉川弘文館)、「家形はにわ」(『日本の美術』至文堂)、「美術工芸
品をまもる修理と保存科学」(『文化財を探る科学の眼5』国土社)、「Horses in Ancient Times」(『Horses and
Humanity in Japan』The Japan Association for International Horse Racing)、「文化遺産危機管理的基本課題」
(『1999台湾集々大地震−古蹟文物震災修復技術諮詢服務報告書−』台湾国立文化資産保存研究中心)など多
数。
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文化財と心、人、そして社会
石澤 良昭
石造の建物は何のために建てられていたのか?
この建物を見た人たちが、新しく解釈を加え、説明する。そして、
そこに新たな思想を呼び覚まし、
「これは何か」という哲学を生む。それはまるで滅び去った寺院から魂が抜け出し、
まるで別の魂が吹き込まれるようである。これらの石造寺院は、遥かなる時代の人が託した無言の使者となるので
ある。
いしざわ
よしあき
1937年9月19日生、東南アジア史・アンコール遺跡研究を専門とする。
上智大学外国語学部フランス語学科卒。パリ大学高等学術院で東南アジア碑刻学を学ぶ。文学博士。61年か
らカンボジアのアンコール・ワットの調査・研究及び修復事業に従事。80年からアンコール遺跡群の緊急調
査を行う。鹿児島大学教授を経て、82年から上智大学教授。
同大学アジア文化研究所長、外国語学部長を歴任し、02年4月から同大学アジア人材養成研究センター所長。
05年4月より学長。
91年外務大臣表彰受賞、98年カンボジア王国シアヌーク国王陛下よりサハメトリ章親授、03年国際交流基金
賞など受賞。
著書に、『アンコール・ワットへの道』(JTB出版部、2001)、『アンコールからのメッセージ』(山川出版社、
2002)、『アンコール・王たちの物語』
(NHK出版、2005)などがある。
現在、文化庁文化審議会会長、日本私立大学連盟常務理事。
世界文化遺産 石見銀山にかける夢
中村 俊郎
文化財夢工房設立の年に、私の本拠地石見銀山は世界遺産の仲間入りをしました。
とても喜んでいます。いつも夢を抱いて、世界の宝である文化財から学びたいと思います。
なかむら
としろう
中村ブレイス(株)代表取締役(島根県大田市・石見銀山)
(2006年 元気なモノ作り中小企業300社)
1948年島根県生まれ。島根大学客員教授。義肢装具士。
京都と米国カリフォルニア州での医療用義肢装具製作の修行・留学を経て、生まれ故郷の石見銀山の町でた
だ一人で創業。販路を全国内および欧米を中心として10数か国に有している。日本とアフガニスタンとの国
際映画『アイ・ラヴ・ピース』(2003)のモデル・舞台となる。創業地石見銀山は本年7月2日、ユネスコの
世界遺産に登録された。
93年第4回ニュービジネス大賞優秀賞、07年に第2回ものづくり日本大賞特別賞(製品、技術開発部門)を受
賞。95年よりインターボア(Interbor−国際義肢装具連盟
本部ベルギー)日本代表。98年より06年まで8年
間島根県教育委員会委員、01年からは5年間同委員長をつとめる。
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世界文化遺産 白川郷の現状と今後
西山 徳明
高速道路の開通や急速な観光開発の進展により「世界遺産危機遺産リスト入りか?」と、世間を心配させている白
川村ですが、行政や保存財団の力を借りながら、住民と様々な住民団体が一体となって協力し、必死に立て直しを
図っています。夢工房の設立にご参集の皆様にも、ぜひ白川の実情を知って頂き、ご支援をお願いします!
にしやま
のりあき
1961年福岡市生まれ。86年京都大学工学部卒業、88年同大学大学院工学研究科修士課程建築学第二専攻修了、
92年博士後期課程建築学第二専攻単位取得満期退学、95年博士(工学)京都大学。
92年九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科助手、95年助教授を経て、04年より現職。
06年より全国町並み保存連盟・理事。
専門は建築。特に、都市計画。現在はツーリズムと文化遺産マネジメントに興味をもつ。
平成7年度日本都市計画学会論文奨励賞受賞。
著書に、西山徳明編「文化遺産マネジメントとツーリズムの持続可能な関係構築に関する研究」(『国立民族
学博物館研究報告』61号, 2006)、西山徳明編「文化遺産マネジメントとツーリズムの現状と課題」(『国立民
族学博物館研究報告』(SER)51号(全279頁), 2004)、西村幸夫・西山徳明他「町並み保全型まちづくり」
(『日本建築学会編まちづくり教科書』第2巻, pp.36-59, pp.92-99, 106-111, 2004)、西山徳明『萩ものがたり
Vol.4
萩まちじゅう博物館』(有限責任中間法人萩ものがたり(全62頁), 2004)、西山徳明「城下町から都市
遺産へ」(『朝日新聞社 朝日ビジュアルシリーズ
西山徳明他「日本の町並み III
日本遺産
No.14
萩 津和野』pp.8-13, 2003)
、西村幸夫・
中国・四国・沖縄」(『別冊太陽シリーズ』平凡社, pp.136-144, p.168, 2003)、
西山徳明「NPOによる文化遺産のマネジメント〜竹富島における文化遺産と観光の持続可能な関係づくりの
取り組み」(『季刊まちづくり創刊号』
(株)学芸出版社, pp.93-102, 2003)がある。
貫井囃子
小金井市無形文化財指定目黒流貫井囃子保存会
私達の継承しているお囃子の伝統文化を、今日見ていただいている方々に何かひとつでも感じていただき、今後少
しでもこの伝統芸能に興味を持っていただけたら幸いです。
【団体紹介】
貫井囃子は、江戸時代末期(天保年間)に、当時地元で花火職人をしていた鈴木三郎衛門ほか数名の者が、現在の世田谷区千歳船
橋から習い覚え、地元貫井神社の祭礼に奉納したのが始まりとされています。
戦後一時途絶えてしまいましたが、昭和45年に、前会長の故大澤敏夫氏を中心に地元の青年数名が復活をさせ、保存会が結成され
現在にいたっています。
現在、約40名の会員によって週3回の練習を続けているほか、関東を中心に全国各地において保存活動を行っています。また、東
日本および全関東祭ばやしコンクールで優勝し、東京都祭ばやしコンクールでは第1回から連続15回の最優秀賞を受賞しています
(現在、東京都祭ばやしコンクールは行われておりません)
。
その他、CDへの収録や民族音楽の観点から学術研究の対象として注目され海外での出演や、高等学校の音楽の教科書に載るなど、
幅広い分野で活躍しています。
貫井囃子保存会ホームページ
http://www.nukui-hayashi.com/
大澤 国栄
おおさわ
くによし
1973年貫井囃子保存会入会。2003年貫井囃子保存会二代目会長就任。
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「対談」 伝統と文化財を慈しむ心
千葉 望
三輪 嘉六、中村 俊郎
学問と経営の第一線でご活躍されてきたおふたりのお話をできるだけ引き出したいと思います。また、全国で見聞
してきた文化の継承のあり方などについても、私なりの意見を申し上げるつもりです。
ちば
のぞみ
1980年早稲田大学第一文学部日本文学専修卒業。現在佛教大学大学院(通信教育部)仏教文化専攻三回生。
80年日本リクルートセンター(現リクルート)入社。88年に独立、フリーとなって現在にいたる。
日本文化全般に興味をもち、茶道、書道などのほか伝統芸能、古典文学を好む。仕事や趣味で全国を旅し、
寺社めぐりなどを続けてきた。各地に伝わる民俗行事や民俗芸能の保存にも関心をもつ。実家は浄土真宗の
寺院。
著書に『よみがえるおっぱい―義肢装具士・中村俊郎の挑戦』(海拓舎、2000)、『21世紀への手紙
ポスト
カプセル328万通のはるかな旅』(文藝春秋、2002)、『「アイ・ラブ・ピース」への道』(海拓舎、2002)、『実
践する!仏教』(すばる舎、2004)、『美しいものに恋をして。
『陰暦暮らし』
(ランダムハウス講談社、2007)がある。
骨董屋の女主人たち』(里文出版、2006)、
ジャーナリストから見た文化財とその現場
毛利 和雄
「開発から遺跡をいかに守るか」。かつては文化財取材の大きなテーマだった。今では世界遺産、文化的景観など新
たなツールが展開し、遺跡の保存活用、歴史遺産を活かした地域振興も大きな課題となっている。
もうり
かずお
1948年生まれ。71年早稲田大学第一政治経済学部卒業。
同年日本放送協会入局。岡山、奈良、大阪放送局などを経て、97年より現職。歴史、文化などを担当。
著書に『高松塚古墳は守れるか−保存科学の挑戦』、『ジャーナリストが語る考古学』(共著)、『Museum
Management Today』
(共著)、「世界遺産をめざすまちづくり」
(『季刊まちづくり』16号)などがある。
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外国の文化財保護の現状
後藤
治
文化財の保存と活用に、NPOの力は欠くことができないものです。先進諸国の例をみると、むしろ、これからは
NPOがその主役になるべきだと思います。文化財夢工房がその一翼を担えるよう、微力ながら協力できればと考え
ています。
ごとう
おさむ
1984年東京大学工学部建築学科卒業、88年同大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。
同年文化庁文化財保護部建造物課文部技官、95年同文化財調査官、99年工学院大学工学部建築都市デザイン
学科助教授を経て、2005年より現職。
長野県文化財保護審議会会長、埼玉県景観アドバイザー、東京都景観審議会歴史景観部会委員。
専門は日本建築史、歴史的建造物の保存修復。現在は保存修復に関わる制度の研究を主に行う。
07年度日本建築学会技術部門設計競技優秀賞受賞(9名による共同)
。
著書に『建築学の基礎6
日本建築史』(共立出版、2003)、『図説
2007)(北河大次郎と共編著)がある。
日本の近代化遺産』(河出書房新社、
文化を取り巻くボランタリー
小松 弥生
積極的に社会参画する人々が大勢いる社会にするには?
―40代半ばで入った大学院で研究したテーマです。今は、
日本を文化力で元気にするための市民の力について、公私両面で考えています。
こまつ
やよい
1981年京都大学法学部卒業、2005年放送大学大学院文化科学研究科修了。
81年文部省に就職、95年掛川市教育長、98年仙台市教育長、03年文部科学省高等教育局医学教育課長などを
経て、2007年より現職。
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泉
清吉
(いずみ
せいきち)
泉清吉氏は、名匠として知られた父の泉鎭吉(雅号 八世泉清吉、選定保存技術「漆刷毛
製作」保持者、昭和51年認定)に師事して漆刷毛の製作技術を修得し、以来、漆刷毛の製
作に専念して技術の向上に努めてきた。同氏が制作する漆刷毛の種類は多いが、なかでも
使い手ひとり一人の注文に応じて入念に調整した上塗刷毛は良質であり、その技量の高さ
には定評がある。同氏は、現在、全国でも唯一の専業の漆刷毛製作技術者となっている。
(文化庁資料より)
NPO法人文化財夢工房ご入会案内
●入会金・会費
正会員入会金
1,000円/年会費
5,000円
一般会員入会金
1,000円/年会費
3,000円(個人)、10,000円(団体)
賛助会員入会金
1,000円/年会費
1口10,000円(個人)、1口50,000円(団体)
●会員特典
・NPO法人文化財夢工房ホームページにある「文化財マップ」に文化財の写真を投稿して、全国の会員と交流できます。
・メールアドレスの登録がある方には、関係シンポジウムなどの各種案内を非会員よりも1か月早く配信します。
・各地で行われる文化財の啓発活動にボランティアスタッフとして参加いただけます。
・NPO法人として制作したパンフレット類の配布、情報の提供をいたします。
・団体で入会された会員には、ホームページの開設と運営を代行いたします。
・団体で入会された会員には、NPO法人文化財夢工房の事業計画についての発言権があります。
●ご入会手続き
ご入会前に必ず本会の定款(文化財夢工房のホームページ参照)をお読みいただき、内容をご確認ください。
【ホームページから】
①http://www.npo-bunkazai.org/上の入会フォームに必要事項をご記入いただき、送信してください。
②送信内容の確認および会費振込先口座番号をメールにてお知らせいたします。
③メール内容をご確認いただき、指定口座へご入金ください。
④入金確認後、会員証をお送りいたします(この処理をもってご入会となります)
。
【FAXおよび封書など書面から】
①入会申込書(受付にて配布中)に必要事項をご記入後、事務局宛に郵送またはFAXをお送りください。
②下記いずれかの口座へご入金ください。
③入金確認後、会員証をお送りいたします(この処理をもってご入会となります)
。
●会費振込先
郵便振込――口座番号:00180-6-428701
銀行振込――銀行名:三井住友銀行
口座名義:特定非営利活動法人文化財夢工房
支店名:飯田橋支店(支店コード888)口座種類:普通
口座番号:6882648
口座名義:特定非営利活動法人文化財夢工房
トクテイヒエイリカツドウホウジンブンカザイユメコウボウ
NPO法人文化財夢工房役員
問い合わせ先
理事長
副理事長
副理事長
監事
NPO法人 文化財夢工房事務局
三輪 嘉六
中村 俊郎
後藤 治
伊部 和徳
泉 清吉
〒102-0072
千代田区飯田橋3-11-15
TEL:03-3238-1689
UEDAビル6F
FAX:03-3238-1837
E-mail:[email protected]
URL:www.npo-bunkazai.org/