ビオワインは本来のワイン? おいしいワインってなんでしょう?

ビオワインは本来のワイン?
おいしいワインってなんでしょう?
では、ビオワインだったらどんなワインもおいしいのでしょうか?
答えははっきり「No」です。
本当の意味をご存知でしょうか?
普段食べる野菜や果物を思い起こしてください。有機と表示がありながら
も普通のものよりもダメなことが多くあります。これは、認定はとっている
フランスワインの醸造資格を持つ方から詳しい話を直接聞いて来ました。
けれども、仕事をしていないことによります。ぎりぎり受験して受かって、
でも実力が全く伴っていない学生にも似ています。このぎりぎりの倒れかけ
のひ弱な学生は、ドーピング(農薬やSO2)を欲しがっているのにビオワイン
という認定をとりたいためにドーピングされることなく自然酵母のみで進学
大きく2つにわかれ、畑の運営は3つに分かれます。
(醸造)させると、バクテリアが発生しワインが濁ったり、途中でアルコール
1、ワインの造り方がビオ
発酵が止まり、結果としてワインのはずがワインかジュースかわからないよう
2、畑の運営がビオ(色々な認定方法、団体が存在)
なものとなり、SO2を制限するために、炭酸ガスを酸化防止剤の代わりにする
のどちらでも畑がビオに認定されていれば、ビオを表記することが出来ます。 ので、異様に炭酸ガスの残った代物になってしまったりするんです。それでも
ビオの認定さえあれば特に日本が前払いで5割から10割増しの価格で買う
ために勘違いした生産者が後を絶たないで現れています。彼らは、ビオワイン
※畑の運営方法の違いが3種類あります。
の名の下に失敗したワインを『日本人はこんな味があうきなんだろ?』と平然
と売っています。それでもビオが流行って10年、醸造の真実が分かるのが
1、レゾネ方式 (LUTTE RAISONNE)
10年と言われ、そのリミットにきてますので多くの方がエセビオに気づく
基本的に有機栽培ですが、病気の多い年には軽い農薬を使うという農法。
はずです。蔵では決して古いワインは出さないそうですから。
ここ数年オーガニックブームとも相まって、 ブームになったビオワイン。 しかし、 その定義や
ビオワインの定義
2、ビオロジック(BIOLOGIQUE)
認定の一つ 農薬・除草剤は一切使わず、自然産物のみで畑を守る。
殆どの仕事は手作業で行う。
3、ビオ・ディナミ ビオロジック+活性化した肥料やビオ・ディナミの仲間内で使われる
特殊自然物質を畑に蒔いたり、月の満ち欠けと地球引力などのパワー
を利用して畑を運用する農法。
以上、3種類ありますが、基本は殆ど変わりません。概ね3年間無農薬・有機栽培
をすれば認定そのものは取得できます。しかし、ほんとうに良い畑は3年では仕上がり
ません。何十年もかかるものです。壊すのは早いけれど造るのは大変なんです。
そもそも、ビオは農夫を農薬から守るために普及した側面があります。また、ビオワイン
という区分けがなかった頃から無農薬・有機栽培を当たり前(当然、畑仕事は十二分にし
ている)造り手でも申請しなければ対外的にはビオワインの認定とはなりませんが、そん
なものは当たり前で、必然的にビオ以上の作業を本来の仕事と思っているまじめな生産者
たちはあえて新しく申請を出したり、それをこれみよがしにかざしたりはしないし、商業
目的でムリなビオをつくる生産者と同一視されたくないという気持ちもあり認定をあえて
名乗らないこともあります。
良いワインは無農薬とか酸化防止剤のSO2の話よりも、もっと以前に健康な
ブドウが絶対条件です。健康なブドウは単位あたりに収穫できるブドウの量
を減らすことで、風通しを良くし、凝縮度を上げます。そして普段の農作業
で畑をいかに健康な状態に保つかに留意し仕事をします。そうして出来た
ブドウは天然酵母のみで醸造を始め、その畑のテロワールを伴う愛おしい
ワインに仕上がります。こうした健康なブドウを用いた醸造はそのブドウが
もとから持つSO2で殆ど外からの添加を必要としませんが、日本に運ぶ長い
道中を考え若干添加したりもします。しかし、それはスーパーのお惣菜より
もうんと低いオーダーで何の問題もありません。多くの不自然な味わいは、
多量の農薬や色だしや補酸などの、農作業をさぼったために人工的にいじら
なくてはいけないときに使用された薬品類が原因と思われます。
昨今のフランスワインはワイン酵母の研究が進みテロワールを追求しなく
とも人工酵母を使用することでアペラシオンのキャラクターが出るので、
いい加減な畑仕事でもその味わいが出るようになってしまっています。
心ある生産者たちはとても残念がっているが、手抜きして儲かるので
そういう人が増えているんだそうです。でも一部の生産者は自分こそが
真実と、わざわざ収入が減ることに直結する低収穫量、徹底的な畑仕事を
天職と行っています。まさしくワインバカ。こんな人のワインが一番
ウマいとおもいませんか。