小学校 体育科 第6学年 単元名「ハードル走」 単元のねらい ハードルを

小学校 体育科
第6学年 単元名「ハードル走」
単元のねらい
○ ハードルをリズミカルに走り越えることができる。
○ ハードル走に進んで取り組み、約束を守って運動をしたり、場や用具の安全に気を配ったりするこ
とができる。
○ 自分の力に合った課題の解決の仕方、競争や記録への挑戦の仕方を工夫することができる。
学習指導要領との対応 体育/C 陸上運動
ICTとコンテンツの活用
【使用機器】
【活用場面】 導入 ・ 展開 ・ まとめ
1 手本となる動画をもとにハードリングのポイントを押さえる。(動画)
コンピュータ、テレビ
2 自分のハードリングの様子を撮影し、課題を見付ける。(デジタルビデ
デジタルビデオカメラ
オカメラ)
【コンテンツ】
3 課題に応じた練習方法を提示する。(動画)
自作動画教材
(手本の動き・失敗例・ 4 学習前・学習後の自分の動きを比較する。(デジタルビデオカメラ)
練習方法)
活用のポイント
1 ハードリングのポイントを説明する
分かりやすく説明する
自作動画教材を使って動きのポイントを児童に説明する。 興味・関心を高める
2 自分の課題を発見させる
自分のハードリングの様子をビデオで撮影し、スロー再生で確認させる。また、教師がビデオをもとに
解説を加えることで、動きのポイントを再確認させたり、自分の課題を見付けさせたりする。
課題をつかませる
練習方法を提示する
課題解決のため、練習方法について自作動画を使って示す。ここでは、インターバルのリズム、上
分かりやすく説明する
体の前傾、踏切と着地位置の3つのポイントに絞って指導する。
4 学習前・学習後の動きを比較する
タイムの短縮だけでなく、上に示した3つの動きのポイントについて、どのように改善されたかを
課題をつかませる
動画を見比べることによって確認させ、達成感をもたせる。
活用の効果
1 動きのポイントを視覚的に理解することができ、よいイメージをとら
えやすい。また、説明の時間を短縮することができた。
2 自分の動きを客観的にとらえることは難しいが、撮影した自分の動き
を、その場で見ることによって、自分の課題をはっきりとらえることが
できる。また、すぐに練習に生かすことができるため、効果的な練習に
つながった。
写真1 ICT機器活用場面
3 練習方法の提示についても、自作動画を活用し、説明の時間を短縮することができる。練習のポイ
ントについても、動画を止めて説明することができ、理解が深まった。
4 評価の際にも、撮影した動画をもとに児童のフォームを確認することができる。児童自身も自分や
友達のフォームの変化を見比べることができた。
課題と授業改善に向けて
○ 撮影した動画をその場で見る際に、児童に待ち時間ができた。準備は大
変になるが、コンピュータとビデオカメラが2セットあるとスムーズにな
ると思われる。
○ 今回の取組は、コンピュータとビデオカメラがあればどの学校でも実践
できるが、児童に機器の操作を習得させることが必要になる。そのための
写真2 待ち時間の場面
時間が必要になる。
(20~30 分程度)
○ 運動場で機器を活用する場合、電源の確保が難しい場合がある。また、ノートパソコンだけでは大
勢の児童に一斉に同じ画面を見せることができない。活用する機器や活用場所を工夫する必要があ
る。
3
指導計画
単元の指導計画(6時間)
1 ミニハードルを使って、3歩のリズムを覚えよう。ハードル走のポイントを考えよう。1時間
2 自分にあったインターバルを見付けよう。
1時間
3 自分の課題を見付け、課題に応じた練習の場を選んで練習しよう。
3時間(本時その2)
4 記録会をしよう。
1時間
本時の目標
○ インターバルを3歩のリズムで走り越したり、ハードル上で上体を前傾させたり、ハードル
の遠くから踏み切ったりすることができる。(技能)
○ 約束を守り友達と助け合って安全に気を付けて運動することができる。
(態度)
○ 自分の課題に気付き、それに合わせた練習の場を選ぶことができる。
(思考・判断)
展
開
時
○指導上の留意点
学習活動
児童の活動
間
◆ICT活用・◎評価(評価方法)
1 準 備 体 操 をす
5 ○ 股関節を中心に準備体操をする。
○ 股関節の運動については、
る。
ハードラーズストレッチを中
心にリズムよく行う。
2 学 習 課 題 を確 10 ○ ハードル走のポイントを確認する。
かめ、課題解決
(3歩のリズム、前傾姿勢、踏切・着地
に向けて練習の
位置)
場や方法を確認
○ 前時の学習をもとに、自分の課題を ◆ ビデオカメラとコンピュー
する。
確認する。
タを使って、自分の課題を発見
ポイント2
させる。
・ ぼくは、前傾姿勢ができるように
なるよ。
・ 私は、遠くから踏み切る練習をす
るよ。
○ 自分の課題に合った練習方法や練習 ○ 班 ご と に 練 習 を 進 め る こ
のポイントを確認する。
と、ペアの人に必ずアドバイ
・ ゴムを使って練習するよ。
スをすることを確認する。
・ 麻袋を使うといいんだね。
・ ミニハードルも使えるよ。
3
そ れ ぞ れ の場
で練習する。
10
○
同じ課題の友達とグループとなり、
それぞれの場で練習する。
・ 安全に気を付けて練習するよ。
・ ペアの友達の動きをよく見て、よ
いところを見付けるぞ。
15
4
5
撮 影 コ ー ナー
で自分の動きを
確かめ、課題を
見付ける。
学 習 の ま とめ
をする。
○
5
課題が改善されてきたグループは、
撮影コーナーで自分の動きを撮影・確
認し、次の練習に生かす。
・ ビデオで見るとまだ上体が起きて
いるから、もう一度練習しよう。
・ リズムはよくなったから、次は踏
切位置を遠くするように練習する
よ。
○ 今日の感想を発表し、次時の活動内
容を確認する。
○
練習の場を広げすぎないよ
うにする。
(4~5か所程度)
◎ 自分の課題に気付き、課題
を意識して練習に取り組んだ
り、自分の課題に合わせて練
習の場を適切に選んだりでき
る。
(ワークシート)
◆ ビデオカメラとコンピュー
タを使って、学習前、学習後
の動きを見比べさせる。
ポイント4
○
教師は、練習場所を巡視
し、指導する。