社会科学習指導案(地理的分野) 日 時 平成18年 9月28日(木)第5校時 学 級 2年 場 所 2年 指導者 教 諭 1.単元名 まわりの国との協力関係に注目して国を調べよう。 ~地図帳を手がかりにしたドイツの例~ 2.単元について 本単元は、1年次の身近な地域の学習や都道府県調べで得た地域の調査方法と比較しながら、国家規模の 広い地域を調査する際の一般的な方法を身に付けることをねらいとしている。1年次の成果を国家規模まで 広がる視点で調査・考察を行うことになる。とくにドイツの例では、地図を手がかりに隣接する国々とのか かわりや我が国と比較しての生活・文化の特色に着目しなければならない。 本学級の生徒は授業中の挙手や発表、つぶやきがさかんである。しかしながら、社会科の授業や社会的事 象に対する興味や関心は個人差が大きい。また、社会的事象を思慮深くとらえ、自らの力で調査したり課題 を解決するために考察したりする力はまだまだ身に付いていない。ドイツについては中国やアメリカ合衆国 よりも予備知識が乏しい。 この単元では、生徒が興味・関心を持って学習を進められように多様な資料を提供したい。全員が持って いる教科書や資料集以外の資料も提示して、知的好奇心を喚起することに心がけたい。また、日本との比較 をその視点の中に入れることが重要である。そうすることで、 「世界と比べてみた日本」の意欲的な学習に つなげていきたい。また、班活動を取り入れて学び合いの学習習慣も身に付けさせたいと考えている。「世 界の国々を調べよう」の最終単元でもあるので、外国のことをもっと知りたい、調べたいという意欲を持て るような学習にしたいと考えている。 3.本校研究主題との関連 「生き生きと活動する生徒の育成~基礎・基本の定着と表現活動の工夫を通して」~という本校研究テー マに迫るため、この単元の指導目標の中でもとくに技能の力(資料や地図を読む力、まとめる力、発表する 力)を身に付ける場面を多く設定して指導に力を入れたい。 4.単元の指導目標 (1) ドイツの地理的特色とそれをとらえる視点や方法に関心を持たせ、意欲的に追究させる。 (関心・意 欲・態度) (2) ドイツを象徴する地理的事象を多面的・多角的に考察させる。 (思考・判断) (3) 収集した資料から適切な資料を読み取らせ、調査の結果明らかにしたドイツの地理的特色を適切な方 法やメディアを用いて表現させる。 (技能・表現) (4) ドイツの地理的特色を理解させる。 (知識・理解) 5.単元の指導計画(全8時間) (1) (2) (3) (4) (5) (6) ドイツの位置、地形、自然 ・・・1時間 地図に注目して調べるテーマを見つけよう・・・1時間 人やものの動きについて調べよう ・・・1時間 環境問題への取り組みを調べよう ・・・3時間(本時3/3) 文化的な特色を調べよう ・・・1時間 ドイツを調べてわかったことをまとめよう・・・1時間 6.本時の指導(6/8) (1)指導目標 ① 前時の内容(ドイツの環境汚染の実態とその対策)をふまえて、ドイツの環境問題への様々な取り組 みを調べて班ごとに発表させる。 ② 発表の内容から、如何にドイツの取り組みが先進的であるかを知らせるとともに、我が国にも取り入 れるべき取り組みを考察させる。そうすることでさらにドイツに対する興味・関心を高めさせる。 (2)本時の評価規準 ア ドイツの先進的な環境問題への取り組みに関心を持ち、意欲的に追求しようとする。 (関心・意欲・ 態度) イ ドイツの環境問題への取り組みを我が国や自分の身近な生活と比較して、その利点を考察できる。 (思 考・判断) ウ 適切な情報を選択して発表することができる。 (技能・表現) エ ドイツが国、自治体、企業、あるいは個人レベルで取り組んでいる、環境を良くするための具体例を 理解する。 (知識・理解) (3)本時の展開 過 学 習 活 動 程 1.3問テストで前回の授 業を振り返る。 導 2.本時の見通しを持つ。 形 態 個 斉 入 <発表会> 展 開 ま と め 指 導 の 手 だ て ○前時や以前の授業内容で本時と関係のある小テス トをする。 A…ポイントシールを配って評価をする。 ○時間内で円滑に発表が終わるように、発表の順や 方法、進行の役割分担を確認する。また、発表す る態度や聞く態度についても注意を与える。 ドイツに学ぶ! 評価の観点 (方法) ・規準エ (テスト) ・規準ア (観 察) 環境問題への取り組み 3.テーマごとに調べたこ とを発表する。 ・リサイクル ・省エネ ・交通対策 ・環境教育 ・原子力発電をなくす ・代替エネルギー ・国際協力 等 4.各班の発表を参考にし て、日本で生活する私た ちが今からでも取り組め るような内容を考察し、 発表する。 班 ○ワークシートを準備して、それぞれの班の発表内 容や感想を簡単にメモさせる。 C…詳しくメモをとる必要はなく、走り書き程度 でもいいからメモをさせる。 A…質問したい内容があれば質問を促す。 ・規準アウ (観 察) (ワークシ ート) 個 ↓ 斉 ・規準イ (ワークシ ート) 5.前時の内容と本時の内 容を確認してドイツの特 色を知る。次回に小テス トをすることを伝える。 個 ○全ての班の発表が終わった後に、メモを参考にし ながら自分の考えをまとめさせる。発表に際して は理由付けをさせる。 C…とくに身近な生活の場面における日本との違 いについて注目させる。 A…個人レベルにとどまらず、国レベルの政策と しての必要性も考えさせる。 ○知識として身に付けさせたい重要語句を確認す る。 ・ライン川、シュバルツバルト(黒森) 酸性雨、パークアンドライド、LRT レギオカルテ、リサイクル、3R ・規準エ (次時テス ト)
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