1年 - 伊丹市立西中学校

第1学年
社会科(地理)学習指導案
伊丹市立西中学校
指導者 中川裕子
1.日時
平成25年11月
2.場所
1年
3.学年・組
第1学年
4.単元名
ブラジルにみる環境問題と対策
3組
6日
水曜日
1校時
教室
3組(男子
18名
女子
20名
計
38名)
5.要旨
(1)教材観
本単元では、「世界の様々な地域」の「世界の諸地域 南アメリカ州」について、自然環境や歴史と
文化、変化する産業などの学習を通して、地域的特色を学ぶことができる。南アメリカ州では、植民
地時代の影響が現在でも色濃く残っており、他民族が共存し多様な文化を受け入れながら独自の文化
を形成してきた。また、多くの国々が近年までモノカルチャー経済から脱却できなかったため、国内
の地域的な経済格差の問題、貧困問題などの問題も残っている。しかし、急速な経済成長を遂げた一
部の国々もあり、そのようすを学ぶことによって現代の南アメリカ州の新たな姿に触れることもでき
る。南アメリカ州は、鉱産資源や農産物に恵まれていることによって経済が大きく成長したが、それ
にともなって、新たな貧困問題や環境問題なども生じている。日本から一番遠い州である南アメリカ
州だが、サッカーのワールドカップやオリンピックの開催を控えたブラジルをはじめ、近年マスコミ
で取り上げられることも増えてきたため、南アメリカ州に対して興味・関心をもつ生徒も増え、学習
に取り組みやすくなっている。成長著しく華やかにみえる南アメリカ州だが、抱える問題は多岐にわ
たっており、本教材は現代の南アメリカ州の実態にせまる重要な内容を含んでいる。
(2)生徒観
生徒の世界の諸地域についての知識、興味・関心の度合いには大きな偏りがある。生徒が知識や興
味を持っている国の多くは欧米諸国であり、南アメリカ州の国々に興味を示す生徒は少ない。事実、
夏休みに「世界の国について調べよう」という課題を出したが、南アメリカ州の国を調べた生徒は少
ない。最近、次回のワールドカップやオリンピックの開催国がブラジルであるという報道をテレビや
新聞、インターネットなどで目にするようになり、ブラジルに注目することも増えてはきているが、
日本とブラジルの移民の歴史、日系ブラジル人の日本での労働問題などを知る生徒は皆無に近い。ま
た、地球規模の環境問題については、小学校の理科や社会科の授業で、少し学習したことはあるよう
だが、環境問題の種類を学んだ程度で、原因や対策についての知識はほとんどないようである。アマ
ゾンの熱帯林の破壊についても同様である。多くの生徒は、意欲的に学習に取り組んでいるが、発表
する生徒に偏りがあり、話し合いをしても積極的に意見を言う生徒が限られている。
(3)方法観
南アメリカ州の現代の課題を理解させるために、ブラジルのアマゾンの環境問題を例にして、興味・
関心を持たせたい。アマゾンの森林の減少の問題は、ブラジル一国の問題ではなく、地球環境問題に他
ならない。しかし、ただ「森林の伐採はよくないから、やめよう」という授業にするのではなく、なぜ
森林の伐採が止まらないのかということについて、森林の伐採の問題が現在のブラジルの発展を支えて
いること、ブラジル国内の地域間格差の問題からも生じていること、稀少な動植物の生態系の変化や先
住民の文化の消失にもつながっていることなど、その原因は多岐にわたり、複雑に絡み合っていること
について気付かせたい。電子黒板を使って資料を提示したり、グループ活動をすることによって、アマ
ゾンの森林の破壊という問題を通して、自ら学ぶ姿勢を育てたい。また、地球環境を保全しつつ、各国
が経済成長を続けていくということの難しさについて考えさせる機会としたい。
6.展開
5節
5時間
南アメリカ州
1.
2.
3.
4.
南アメリカの多様な自然環境(1時間)
南アメリカの歴史と文化(1時間)
ブラジルにみる環境問題と対策(2時間)…本時4/5時間目
変化する農業と鉱工業(1時間)
7.本時の主題
森林破壊と環境保全
8.本時の目標
アマゾンの熱帯林破壊の事例を通して、開発と環境保全の関係について自分の意見を
持つことができる。
9.準備
電子黒板
コンピュータ
ワークシート
10.指導過程
学習内容・活動
生徒の活動
・アマゾンの熱帯林破壊の確認
導
入 ・アマゾンの熱帯林破壊から生じる
5
問題の確認
・既習事項を思い出す。
分
・地球温暖化
・生態系の変化など
留意点
・電子黒板を使用する。
・熱帯林の破壊から生じる問
題点とは何であったのか、
確認する。
前時に学習済み
アマゾンの熱帯林はなぜ減少しているのか
・アマゾンの熱帯林破壊の実態と原
因の確認
アマ ゾンの熱帯林破壊の原
因
・農場や鉱山の開発
・貧困対策
熱帯林の保全の取り組み
・前時の話し合いで出た意見を発 ・前時の話し合いを思い出さ
表する。
せる。(数班に発表させる)
・電子黒板をみて、理解を深める。・電子黒板を使用する。
・ノートにまとめる。
展
・国立公園への指定
・世界遺産への登録
・耕作と植林の同時進行
アマゾンの新たな開発の実態と
問題点
・バイオ燃料の開発
・サトウキビ畑や大豆畑の増加
開
〔課題の提示〕
・アマゾンの開発の利点や
必要性についても考えさ
せる
(ブラジルの発展とブラジル
国内の地域間格差などにも
触れる)
・アマゾンの開発には利点と
問題点の両方があることに
気付かせる。(板書を利用)
アマゾンの開発は必要か
・自分の意見を記入
・ワークシートに記入する。
・グループ活動
・班で自分の意見を発表し、意見 ・一つにまとめる必要はない
交換をする。
ということを押さえる。
40
分 ・発表
・できるだけ自由に考えさせ
るようにする。
・班で出た意見を発表する。
ま ・熱帯林の減少の問題についてのま ・前時と本時をふり返る
と
とめ
め
5 ・次時の予告
分
〔生徒の考えを積極的に発言させるてだて〕
・映像で実態を見せて、興味・関心を持たせる。
・立場の違いによって、さまざまな考え方があることに気付かせる。
・あらかじめ班長を決めておき、スムーズに話し合いが進められるようにする。
・発表の仕方を指示する。
例)「私の班では賛成は(
)人、反対は(
)人でした。賛成の理由として出た意見は
(
)で、反対の理由として出た意見は(
)でした。」