2014年3⽉3⽇ ⽇本株ファンドマネージャーの視点 「ネットの魔⼒」 ※このレポートでは、⽇本株ファンドマネージャーが注⽬しているトピックや銘柄などを毎週お届けします。 先⽇、個別銘柄の第3四半期の決算を電⾞の中でチェックしていました。そこで、株探(Kabuta n)という⾮常に便利なサイトを発⾒しました。このサイトは、決算発表とほぼ同時に、四半期決算が アップデートされる機能があり、過去の四半期毎の業績推移や売上⾼営業利益率まで⾃動的に計算して くれるサイトです。つまり、会社計画が保守的かどうかを分析しやすくなっています。通常、アナリス トやファンドマネージャーが最初に⾏う作業を⾃動的に⾏ってくれます。これがフリーのサイトなので ⽇本もずいぶんと便利になりました。 つい最近まで、⽇本では株価でさえリアルタイム配信されていませんでした(2012年8⽉からヤフー ファイナンスが株価のリアルタイム配信を開始)。相変わらず、⾦融の世界でも⼤幅に世界から取り残 された感がありましたが、このサイトを発⾒して、⽇本も⾒捨てたものではないと感じました。このサ イトを作った⼈はそうとうな『株⼼』のある⼈だなと感銘を受けて、ふと⽬を上げると、ビックリしま した。電⾞の中のほとんどの⼈が下を向いてスマートフォンを操作(おそらくではあるがゲームやライ ン)していました。⽇本独特の異様な光景を⾒てしまった感がありました。 仮想通貨のビットコインが、世界で⼤きく話題になっている最中、先週、ある⽇本株ファンドマネー ジャーの1⼈が、『ネットでこんな信じられないキャンペーンをやっているんですが、これやってみて ください』と話をもってきました。 飲⾷店情報検索サイト“ぐるなび”の期間限定ではありますが、45%のポイントを還元するプログラム です。クレジットカードのチャージで、“ぐるなび”のデジタルマネーを購⼊し、飲⾷店で利⽤すると、 45%のポイントが付くというものです。クレジットカードのポイントまで計算すると50%近い還元に なります。このデジタルマネーとポイントは“ぐるなび”と契約している飲⾷店で利⽤できることになっ ています。あまりにもオイシイ話なのでファンドマネージャー魂に⽕がつき、ある程度のリスクは覚悟 の上で2万円をクレジットカードからチャージし、近くの飲⾷店に4⼈のファンドマネージャーで、直 ぐに実地調査することにしました。全員で約2万円でしたが、間違いなく45%以上のポイントが付与 されました。1⼈当たり5,000円の⽀払いが約半分の2,500円で済んだことになります。 また、その店ではQRコードをスマートフォンで読み取り、決済する仕組みになっていました。この⽅ 式だと店舗側は新たな決済専⽤端末が不⽤であり、システム導⼊も進みやすいと感じました。 ファンドマネージャーは、この様に⾊々な物にアンテナを張り巡らせないといけない職業です。そして、 とにかく実地調査が基本だと思います。実地調査により、新しい発⾒も⽣まれます。⼤きな市場になり そうなスマートフォンやハイブリット⾞をいち早く所有する事は当然だと思います。ゲームに全く興味 が無くても、流⾏りのパズドラ系のゲームぐらいは課⾦ユーザーとして、プレイしてみるぐらいの覚悟 が必要だと私は思います。このゲームはなんといってもビジュアルでスピード感のある攻撃が最⼤の魅 ⼒です。それにはタッチパネルが必須デバイスであることが実際にプレイするとよく理解できると思い ます。 株式運⽤部 ⼩出 修 ■当資料は情報提供を⽬的として⼤和住銀投信投資顧問が作成したものであ り、特定の投資信託・⽣命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するもの ではありません。■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成 しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当 資料に記載されている今後の⾒通し・コメントは、作成⽇現在のものであり、 事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運⽤実績等 に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運⽤成果等を約束する ものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動 等を保証するものではありません。 大和住銀投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第353号 加入協会 一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
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