13/03 - AKchem.com

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-海外雑誌の主要タイトルとサブタイトル紹介による情報-
*記事の詳しい内容については、各誌をご覧ください。
海外雑誌(ネット情報誌含む)
:
Kunststoffe international
European Plastics News;
Chemical & Engineering News;
IHS Chemical Week;
Plastics Technology;
International Plastics News For Asia;
Plastics News.com/China;
その他
〈3 月度のトピックス〉
今月のトピックスは、GE Plastics 社(米)と、その後同社を買収した SABIC 社(サウジアラ
ビア)が取り組んできた「自動車フェンダーの樹脂化」について取り上げます。
フェンダーはボディパネルの一部で、タイヤを覆う部分を構成します。量産車でオンライン塗
装されたプラスチックのフェンダーが用いられたのは、ゼネラルモーターズ(GM)社(米)の
1987 年 Buick LeSabre T タイプ車が最初といわれ、
材料には GE Plastics 社の、
ポリアミド(PA)
樹脂と変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂のブレンド NorylTM GTX が採用されました。
NorylTM GTX のフェンダーは、その後 1988-1995 年式 Buick Reatta クーペや、同じく GM 社
の 1989-2005 年式 Saturn 車にも採用されました。またルノー社(仏)も 1989 年に Clio 16S 車
に初めて採用した後、Twingo、Kangoo、Scénic、Mégane、Laguna、Espace、Wind、Modus
の各車にも採用しています。SABIC 社の発表(2009 年)によれば、これまでにこのフェンダー
を採用した自動車メーカーは、GM、フォード、フォルクスワーゲン、ルノー、PSA・プジョー
シトロエン、BMW、アウディ、ランドローバー、メルセデス・ベンツ、三菱自動車、日産自動
車の各社で、世界で 2,000 万台以上の自動車に採用されています。その後、中国やインドの自動
車メーカーの採用も報道されており、NorylTM GTX のフェンダーを採用した車は、さらに増えて
います。
SABIC 社は、NorylTM GTX がフェンダーに採用された理由について、耐薬品性や機械的物性
のほかに下記の項目をあげています。
・スチールより軽量で複雑な形状の設計や成形に適する
・耐熱性が優れているので、金属部品と一緒にオンライン塗装が可能
・材料が導電性のため、導電プライマー処理不要でオンライン静電塗装が可能
・金属より衝突時の凹みや耐腐食性に優れる
以下に NorylTM GTX をフェンダーに採用した比較的最近の事例を少し詳しく紹介します。
*ルノー 「Clio Ⅳ」
ルノー社は、EU の ELV 指令(End-of Life Vehicles;使用済み車両からの廃棄物削減など)
への対応の一環として、SABIC 社が新たに開発したリサイクル樹脂を用いた NorylTM GTX の
本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。
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PIR(Post-Industrial Recycled;工場内回収部品由来)グレードを、Clio Ⅳ車(2013 年モデル、
日本名;ルーテシア)のフェンダーに採用しました。このフェンダーの開発にあたって、SABIC
社は成形条件検討、CAE 解析による部材とプロセスの最適化、物性テスト、製造プロセスサポー
トなどのさまざまな技術サービスをルノーに提供しました。ルノーは、同社の電気自動車 Zoe で
も PIR グレードを採用の予定といわれています。
ルノーは廃自動車からの素材リサイク率 95%を目指しています。同社は PIR グレード採用の
成功に続いて、廃自動車の部材を回収して新車の部材として再利用(PCR;Post-Consumer
Recycled)するクローズド系リサイクルシステムの開発を、SABIC 社と共同で進めています。
*三菱自動車 「Outlander Sport」
三菱自動車は、北米製の SUV 車「Outlander Sport」
(日本名;RVR)2013 年モデルのフロン
トフェンダーに、最近開発された NorylTM GTX 989 グレードを採用しました。この材料の採用
で、部品重量は 3kg 減少しました。また左右のフェンダーが 2 キャビティの金型を用いて 1 回の
射出成形で作られるので、成形サイクル時間が減少し、コストも削減されました。さらに同社は
材料の設計自由度の高さを生かして、フェンダーにエネルギー吸収性ブラケットを一体化して成
形しました。これによりスチール製フェンダーに比べて、衝突時の歩行者頭部障害基準値が 25%
向上したといわれています。
NorylTM GTX 989 は従来のグレードより耐熱性が 10℃高く、より高温でのオンライン塗装に
適するといわれています。また次世代の NorylTM GTX 98X シリーズは線膨張係数が前グレード
より 10%低いため、寸法安定性が向上し、隣り合うパネル間の隙間や面高差が減少するので、よ
り高精度で大型ボディパネルの設計が可能になると SABIC 社はいっています。
*Mahindra & Mahindra 「XUV500」
インドの自動車メーカーMahindra & Mahindra 社が、多目的スポーツ車「XUV500」のフェ
ンダーに NorylTM GTX を採用したことを、昨年 SABIC 社が発表しました。部材の採用にあたっ
ては、フランスの自動車部品サプライヤーPlastic Omnium 社の支援を受けました。部材の重量
はスチールに比べて 27%(0.9kg)減少し、軽量で、寸法精度と低速での耐衝撃性に優れた部品
を実現したといわれています。
なお European Plastics News 誌の記事は、
NorylTM GTX を採用した部品をバンパー(bumper)
としていますが、記事の内容からこの部品がフェンダーと思われることや、SABIC 社の発表はフ
ェンダーとなっていることなどから、ここではフェンダーとしました。
(European Plastics News, 2 月号 p.21)
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〈主要海外誌記事のディクショナリー〉
【中国・ASEAN・インド・韓国関係】
中国当局は、Invista 社が上海で計画しているヘキサメチレンジアミンプラント建設を承認
Invista 社(米)が上海で計画しているヘキサメチレンジアミン製造設備の建設が、中国当局
によって承認されました。設備の生産能力は年間約 21 万 5,000 トンで、工事は今年中に始まり、
稼働は 2015 年の予定です。同社はさらに PA66 樹脂 10~15 万トン、アジポニトリル 30 万トン
の製造設備も計画しています。同社は 2012 年にアジアで 1 億ドル以上の投資を行っています。
(Plastics News.com/China, 2 月 5 日)
(International Plastic News for Asia, 2 月号 p.8)
帝人は SK Chemicals 社と合弁でポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂事業に参入
帝人(株)は、韓国の SK Chemicals 社とポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂製造の合
弁事業(出資比率 SK66%)を行うと発表しました。PPS 樹脂の製造は SK 社が独自に開発した
といわれる塩素化合物などを使用しない「グリーン」プロセスで生産される予定です。計画によ
れば、工場の生産能力は年間 1 万 2,000 トン、建設場所は韓国の蔚山、生産開始は 2015 年です。
PPS 樹脂は電気自動車やハイブリッド車の電装部品に用いられる見込みです。
(Plastics News.com/China, 2 月 5 日)
中国のフィルム装置メーカーは、機能性フィルム設備の製造工場建設を計画
プラスチックフィルム装置メーカーの Guangdong Jinming Machinery 社(中)は、2 億 5,000
万元を投資して、機能性フィルム設備の製造工場などの建設を進めています。今年中には操業開
始の予定です。同社は建設資金調達のため、2011 年末に深セン証券取引所に上場しました。
(Plastics News.com/China, 2 月 5 日)
中国の製造業全体では景気拡大の傾向、しかしプラスチック加工業界は低収益が続く
HSBC 中国銀行によれば、中国製造業全体の 1 月の購買担当者指数(PMI)は 52.3(50 を超
えると景気拡大を表す)で、12 月(51.5)よりさらに高い数値を示しました。しかし中国のプラ
スチック加工業界は収益低下が続いており、Deswell Industries 社(樹脂射出成型など)、Eva
Precision Industrial 社(樹脂や金属の成形加工)
、Fuwei 社(二軸延伸 PET フィルム)の最近
の業績は、いずれも前年同期に比べて大幅に悪化しています。
(Plastics News.com/China, 2 月 12 日)
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中国から輸入されるリサイクル樹脂製品には、重金属などの有害物質がしばしば混入
プラスチックリサイクルの MBA Polymers 社(米)によれば、中国から輸入されるリサイクル
樹脂製品には、鉛、カドミウムなどの有害物質を含み、安全基準を満たさないものがしばしばあ
ります。そのため同社は、強制力のあるリサイクルの国際基準を設定する必要があるといってい
ます。
(Plastics News.com/China, 2 月 19 日)
コンパウンド業者 Ngai Hing Hong 社の昨年下半期業績は増収、中国本土での事業が好調
香港のコンパウンド業者 Ngai Hing Hong 社によれば、同社の 2012 年下半期の売上高は 9 億
2,390 万香港ドル(前年同期比 12%増)でした。増収の要因は中国本土の経済成長で、中国での
売上が 46%を占め、前年同期(39%)より増加しました。事業別売上では着色コンパウンド事業
は前年比 21%増でしたが、エンプラ事業は欧米への輸出低調などで同 13%減でした。
(Plastics News.com/China, 2 月 28 日)
中国の電線メーカーWoer 社が、Belden 社の香港子会社 LKT を買収
電線やケーブルの Woer Heat-Shrinkable Material 社(中国、深セン)は、電線メーカーBelden
社(米)の香港の子会社 LTK International 社を、4,330 万米ドル(2 億 6,970 万中国元)で買
収しました。Woer 社は、架橋 PE ワイヤー、熱収縮チューブ、PTFE チューブ、EPDM エラス
トマーチューブなどを製造しており、今回の買収で電子分野での事業拡大や、架橋材料の開発強
化を進める予定です。LKT はデータ通信や自動車用の樹脂被覆ケーブルを製造しており、中国に
4 つの工場を有し、2,000 人を雇用しています。
(Plastics News.com/China, 2 月 28 日)
中国タクシーのエンジンルーム部品に DuPont のエンプラを採用、部品重量を 30~40%削減
自動車メーカー Chery Automobile 社(中国、奇瑞汽車)のタクシーは、エンジンルームの部
品(エアインテークマニホルド、シリンダヘッドカバー、エアダクトなど)に、DuPont 社(米)
の PA 樹脂 Zytel® やエチレンアクリル樹脂エラストマ Vamac® などの材料を使用しています。
目的は車重の軽量化で、相当する金属部品と比較して 30~40%の重量削減が達成されたといわれ
ています。Chery Automobile と DuPont は提携して部品の開発を進めています。
(Plastics Engineering, 2 月号 p.41)
成形加工機メーカーSacmi 社は、インドに新工場を建設予定
イタリアの成形加工機メーカーSacmi グループは、インドに新しい工場の建設を計画していま
す。インドのプレス機市場は年間約 3,500~4,000 台と推定されています。同社はインド市場で、
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これまでに型締力が 550~1,000 トンの油圧プレス機を約 100 台出荷しており、2013 年の販売
目標を 70 台に定めています。
(Plastics News.com/China, 3 月 1 日)
SABIC 社は今年、サウジアラビア、インド、中国で 4 つの研究センターを開設の予定
SABIC 社は、2013 年に 5 億ドルを投資して、下記の 4 つの研究センターを開設し、合計 650
人を雇用する予定です。
1. 研究・イノベーションセンター(サウジアラビア)
:大学と協業による技術革新
2. プラスチック用途開発センター(サウジアラビア)
:新しい用途と製品の開発
3. 研究センター(インド、Bangalore)
:化学、材料科学、プロセス、分析技術など
4. 研究センター(中国、上海)
:さまざまな領域の研究
(Chemical & Engineering News 2 月 4 日号 p.13)
【欧米・ロシア・中東関係】
眼鏡のヒンジ(蝶番)にネジを使わず、PEEK 樹脂のラダーヒンジを採用
ヒンジ(蝶番)にネジを使わない眼鏡を、
(株)ボストンクラブ(福井県)が上市しました。こ
の眼鏡のヒンジはラダーヒンジと呼ばれ、ヒンジ部分には Victrex 社(独)の PEEK 樹脂が採用
されています。ヒンジの開閉を 2 万回繰り返したのちでも、ヒンジ部分の劣化や摩耗は観察され
ませんでした。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.35)
PA6 樹脂の耐衝撃性改良に、PA6 とポリエーテルのブロックコポリマーを検討
シュトゥットガルト大学高分子技術研究所と複数の企業からなるプロジェクトが、PA6 樹脂の
耐衝撃性改良材の開発を進めています。開発された改良材は、PA6 とポリエーテルのブロックか
らなる部分的に架橋されたコポリマーです。PA6 樹脂の耐衝撃性改良材としては、一般に
EPDM-g-MA(無水酢酸をグラフトしたエチレンプロピレンジエンゴム)がよく用いられますが、
添加量を増やすと耐衝撃性向上と共に、剛性の急激な低下が起こります。新たに開発された前記
改良材をブレンドした樹脂は、EPDM-g-MA を用いた場合に比べて、耐衝撃性の向上が大きくて
剛性の低下が少ないことが確認され、良好な物性バランスを示しました。改良材を 30 重量%ブ
レンドしたものの粘度は、元の PA6 樹脂とほとんど変わりません。この改質材は反応押出で作ら
れます。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.36-38)
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形状記憶機能を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂を BMS 社などが開発
Bayer MaterialScience(BMS)社(独)は、BAM Federal 材料研究試験所(独)と共同で、
形状記憶機能を有する熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)を開発しました。この TPU は、ジフ
ェニルメタンジイソシアナート、ブタンジオール、ポリブチレンアジペートなどを用いて独自の
プロセスで作られます。形状記憶機能は、約 40℃の「スイッチング温度」でおこるソフトセグメ
ントの相転移によるとされています。用途の候補として、製品やブランドを保護するための QR
コード、温度が高いときのみ屋根が立ち上がる温室などが検討されています。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.39-41)
軽量自動車会議 2012 のプラスチック部会での議論
軽量自動車会議 2012(Lightweight Vehicles conference、昨年 10 月、独)のプラスチック部
門では、下記のような議論がありました。
・燃料価格上昇、都市の混雑、所有コスト増大などにより、若い人が自動車を所有しにくくな
っている。
・比較的短い距離を移動するための、小型電気自動車の増加が予想される。
・過去 20 年間、自動車のプラスチック部品は増大したが車重はむしろ増大した。
・これまで自動車メーカーは、新材料の使用による排出ガス削減には関心がなかったが、EU
の排出ガス規制を受けて、新材料への取組みが急速に進んでいる。
・エンプラによる金属の代替や、汎用樹脂によるエンプラ代替の具体的事例を紹介。
(European Plastics News, 2 月号 p.20)
(株)アルバックは SABIC の PC 樹脂などに合わせたプラズマコーティング装置を開発
SABIC 社と(株)アルバックは、自動車用グレージング部品(透明 PC 樹脂によるガラス代替)
の量産用プラズマ成膜装置「ULGLAZE システム」を開発しました。この装置は、SABIC 社の
PC 樹脂 LEXANTM と、耐擦傷性向上のためのプラズマコーティング技術 EXATECTM に合わせて
設計されており、従来の装置に比べてコーティング処理速度は 30 倍以上で、加工時間を大幅に
短縮できるとされています。
(European Plastics News, 2 月号 p.22)
米国プラスチック技術者協会(SPE)、自動車技術革新賞のファイナリスト
2012 年 11 月に行われた米国プラスチック技術者協会(SPE)の自動車技術革新賞選考では、
下記の製品(カッコ内は材料)が最終選考に残りました。
・フォード Lincoln のヘッドランプレンズ(Bayer MaterialScience(BMS)の PC 樹脂)
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・シトロエン DS5 の後部三角窓(SABIC の PC 樹脂)
・GM、Buick Enclave 車の内装照明レンズ(BMS の PC 樹脂)
・フォード Fusion と Mondeo のドアスイッチベゼル(BASF の PA 樹脂)
・フォード Mustang エンジンのカバー(EMS-Grivory の PA ブレンド樹脂)
(European Plastics News, 2 月号 p.22)
自動車用点火コネクタに DSM 社(蘭)の PA46 樹脂を採用
自動車部品の Delphi Automotive Systems 社(米)は、点火コネクタの材料に DSM 社(蘭)
の PA46 樹脂を採用しました。点火コネクタは点火コイルとハンダ付けされます。採用理由は、
高温耐熱性、優れた機械的物性、ハンダ付け対応などとされています。
(European Plastics News, 2 月号 p.23)
Ticona 社は、整形外科用品の展示会に、同社の医療用途向けポリマーシリーズを出展
エンプラの Ticona 社(米)は、昨年米国で開催された整形外科用品の生産技術展示会
(OMTEC 2012)で、医療用途向けの MT ポリマーシリーズを出展しました。MT ポリマー
シリーズには、超高分子量 PE 樹脂 GUR®、PBT 樹脂 Celanex® MT、PPS 樹脂 Fortron® MT、
POM 樹脂 Hostaform® MT、液晶ポリマーVectra® MT があます。このうち超高分子量 PE
樹脂 GUR®は、腰、ひざ、肩などの人工関節に用いられています。
(European Plastics News, 2 月号 p.30)
日産 Altima の複数の冷却液ラインを接続するマニホールドに GF 強化 PPA 樹脂を採用
日産自動車の北米モデル Altima 車のエンジンルームには、10 の接続口を有して複数の冷却液
の送排ラインと接続される、極めて複雑な形状の分岐用部品(マニホールド)があります。この
部品に接続されるのは、トランスミッションクーラー、スロットルクーラー、ヒーターコア(車
室内の空気を暖めるための熱交換器)
、
オイルクーラー、
ラジエータクーラントなどのラインです。
部品の材料には Solvay 社(ベルギー)の GF 強化ポリフタルアミド(PPA)樹脂 Amodel®
AS-1933HS が用いられています。この部品は、昨年 2 種類の業界表彰を受賞しています。
(Plastics Technology, 2 月号 p.6)
フォルクスワーゲンの Golf 7 は、フロントエンドキャリアに GF 強化 PA6 樹脂を採用
フォルクスワーゲン(独)の Golf 7 は、フロントエンドキャリアに BASF 社(独)の 40%GF
強化 PA6 樹脂 Ultramid® B3WG8 を採用しました。前モデルの金属と PP 樹脂の複合材料から
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なる部品に比べて、重量が大幅に削減され、組立時間とコストも削減されたといわれています。
(International Plastics News For Asia 2 月号 p.12)
SABIC 社は見本市で PC、PC/PBT、PP などの抗菌樹脂を出展、抗菌剤は銀系化合物
SABIC 社は、米国で 2 月に開催された医療用品の見本市で抗菌樹脂を出展しました。樹脂の
種類は PC、PC/PBT、PP などで、抗菌剤は銀系化合物です。用途は病院で多くの人が触れる部
分(ドアノブ、照明スイッチなど)
、ポータブル診断装置、ベッドレール、カテーテルなどです。
(Plastics News.com/China, 2 月 12 日)
自動車構造材への CF 強化複合材料の普及には、コスト低下と供給体制の充実が必要
2 月に開催された米国学術研究会議(NRC)の自動車燃費に関する委員会において、業界専門
家は、2020 年までは自動車構造材として炭素繊維(CF)複合材料は多用されないと予想し、そ
の理由として、コストと部材の供給体制を挙げました。
*材料の種類による部品重量とコストへの影響(委員会試算)
・主に CF 複合材料:重量 50%減、コスト 2,700 ドル増
・スチール、アルミニウム、プラスチックの組合せ:重量 24.5%減、コスト 319 ドル増
・主にアルミニウム:重量 35%減、コスト 927 ドル増
*供給体制:ほとんどの自動車部品メーカーが CF 複合部材の製造設備を持っていない
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