12/07 - AKchem.com

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-海外雑誌の主要タイトルとサブタイトル紹介による情報-
*記事の詳しい内容については、各誌をご覧ください。
〈7 月度のトピックス〉
海外雑誌(ネット情報誌含む):
Kunststoffe international
European Plastics News;
Chemical & Engineering News;
IHS Chemical Week;
Plastic Engineering;
Plastics Technology;
Injection Moulding Asia;
PRA (Plastics & Rubber Asia);
PRA E-News;
Plastics News.com/China;
International Plastics News for Asia;
今月のトピックスは、自動車ヘッドランプ・レンズの開発に関する Bayer MaterialScience
社(独)の取組みを取り上げます。ヘッドランプ・レンズには、主にポリカーボネート(PC)
樹脂が用いられます。レンズは通常肉厚で、複数の機能が統合されているため自由曲面(回転
対称軸を持たない面)を有し、厚さが急に変化する部分もあります。そのため「ひけ」や歪な
どがない良好な光学特性のレンズを得るには高度な成形技術が必要といわれています。
PC 樹脂の特長
光学用途に使用される透明樹脂には、主に PC 樹脂と PMMA 樹脂があります。PC 樹脂は
PMMA 樹脂に比べて、耐熱性や耐衝撃性が優れています。また屈折率が高いため、より薄い
レンズが可能です。光の透過率や、耐候性は、一般に PMMA 樹脂の方が優れています。
開発プロジェクト
開発は、下記の 3 社と 1 研究機関で構成されたプロジェクト「Autolight」において、ドイ
ツ教育研究省の資金援助を受けて進められました。プロジェクトの目的は、自動車ヘッドラン
プ用に自由曲面レンズを開発することです。
・Bayer MaterialScience(BMS)社(Bayer グループのケミカル部門担当)
・Helle 社(独、自動車用照明システムなどのメーカー)
・Innolite 社(独、超精密金型などのメーカー)
・フラウンホーファー・レーザー技術研究所(独)
BMS 社は、注力する事項として下記の 3 項目を挙げています。
・高い光透過性と耐候性を有する PC 樹脂の開発
・レンズを成形する多層射出成形プロセスのシミュレーション
・レンズ量産化のためのプロセスチェーンの開発
多層射出成形
多層射出成形は肉厚部品の成形に用いられる成形法の 1 つです。この方法では、まず最終製
品の 1/2~1/3 の厚さに成形(プレショット成形)し、次に金型を変えて最初の成形品の上に 1
層または 2 層を重ねて成形します。一般に途中で金型を交換するためのシステムが必要です。
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この方法の長所は、重ねて成形することでプレショット成形品表面の欠陥(ひけ、表面剥離等)
を修正できることと、1 回の射出成形で製品を作る場合に比べて、全体の冷却時間を短縮でき
ることといわれています。(Kunststoffe international 2009 年 4 月号 p.15-19)
熱プロセス・シミュレーション技術の開発
光学特性に悪影響を及ぼす成形品の歪み、収縮、残留応力などは、成形中の溶融樹脂の温度
変化に大きく依存します。BMS 社は、成形中に金型内の溶融樹脂の熱プロセスをシミュレー
ションするために、金型キャビティ内の溶融樹脂の温度測定に取り組みました。従来の測定方
法では、金型内に設置したセンサーが溶融樹脂の温度に影響して、不正確な結果をもたらすと
いわれていました。新たに開発した温度検出システムは、再現性が良い確かな結果を得ること
ができると同社はいっています。
シミュレーションの検討は、表面が湾曲した試験片ではなく、
「ヒケ」などを検出しやすい平
らな表面の試験片を用いて、溶融温度や各層の肉厚などを変えて行われました。
溶融樹脂の温度と冷却時間の関係をシミュレーションした「温度-冷却曲線」は、テストの
結果、実態をよく反映することが確認されました。
今後は成形品の品質についてのシミュレーションを検討する予定で、具体的には残留応力、
収縮、「そり」などを決定する要因を、数学的に表示することなどが含まれています。
(Kunststoffe international, 5 月号 p.51-53)
〈主 要海外誌 記事のデ ィクショ ナリー〉
【中国・ASEAN・インド・韓国関係】
中国の今年のプラスチック消費量は前年比 7%増加の予想、しかし供給過剰は継続
ロイター社の調査によれば、中国の今年のプラスチック消費量は、前年比で 7%増加する見
込みです。この成長率は昨年より高い数値ですが、2 桁成長であった 2009~2010 年を下回り
ます。この程度の成長率ではプラスチックの供給過剰を解消できない見込みで、中国の需要に
大きく依存するアジアのプラスチック輸出業者は、生産量削減を余儀なくされると予想されて
います。中国の 2012 年 GDP 成長率は 7.5%と予想され、ここ 8 年で最も低い値です。
(International Plastics News for Asia, 6 月号 p.9)
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INVISTA 社は耐熱性を大幅に改良した PA66 樹脂を発表、中国に製造プラント建設
PA66 樹脂の世界最大のメーカーといわれる INVISTA 社(米)は、見本市 Chinaplas 2012
で耐熱性を大幅に改良した PA66 樹脂 TorzenTM MarathonTM を発表しました。同社によれば、
この樹脂は 210℃で連続使用が可能で、ピーク温度の場合は 240~250℃に耐えます。同社は、
アジア・太平洋地域での事業を強化するため、中国の上海工業団地に PA66 ポリマーなどのプ
ラントを建設しており、2014 年初めに稼働の予定です。
(Injection Moulding Asia, 6-7 月号 p.1)
中国へ進出した欧州企業 557 社のうち 60%は事業継続、22%は他国へ移転を検討
中国駐在の EU 商工会議所が、中国へ進出した欧州企業 557 社から回答を得たアンケート結
果によれば、その 60%が中国は今後も成長する重要な市場と位置付け、新たな投資を計画して
いますが、22%は中国から離れて他の新興市場への移転を考えています。移転の理由は、中国
の第 12 次 5 ケ年計画の中の規制改革が実行されておらず、外国企業を差別する中国の規制が
続くことへの懸念を挙げています。
(PLASTICS NEWS.com/China, 6 月 7 日)
中国の自動車販売台数の伸び率は低下したが、部品サプライヤーは設備増強を継続
昨年の中国の小型自動車販売台数は、前年比 2.5%増(約 1,850 万台)で、12 年ぶりの低い
伸び率でしたが、アナリストや企業経営者は、中国での小型自動車販売台数は 2020 年までに
3,000 万台に達すると予想しています。このような予想を受けて、自動車部品サプライヤーは
昨年の低成長率に影響されることなく拡大投資を続けています。
シャシー、安全システムなどの Continental 社(独)は、現在中国で 16,000 人雇用してい
ますが、今年さらに 5,000 人を雇う予定です。シート、シャシー部品、電子・電気システムな
どの Magna International 社(カナダ)も、2014 年までに中国の製造サイトを今より 8 ケ所
増設して 28 工場にする予定です。またバッテリーの Johnson Controls Power Solutions 社(米)
は、中国で生産能力を上げるために 10 億ドル以上の投資を予定しています。
(PLASTICS NEWS.com/China, 6 月 14 日)
労働集約型事業は中国から移転、高い技術力を必要とする事業は中国で事業を継続
中国へ進出した企業の中で、中国から他の国への移転を検討する企業が増えているといわれ
ています。その背景には、中国で急速に上昇する労働賃金や為替レート(人民元高)などがあ
ります。しかし個別にみると、労働集約型事業は中国からの転出を進めていますが、高い技術
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力を必要とする事業はまだ中国に留まるようです。以前よりコスト高になっても中国にはまだ
製造拠点としての環境が整っており、巨大な国内市場としての魅力もあります。中国からの転
出について、いくつかの企業の考え方を紹介します。
スポーツ用品の Adidas 社(独)は中国での製造比率を急速に減らしています。同社は中国
のほかに、東南アジア、東欧、ブラジルなどへも進出し、特にブラジルで開催される 2014 年
ワールドカップと 2016 年オリンピックでの需要と、ブラジルが中国製品に課す輸入関税など
から、製造拠点としてブラジルに注目しているといわれています。
コンピューターの Dell 社(米)の場合、製品コストに占める労務費の割合は大きくはありま
せん。むしろ中国以外に豊富な労働力、比較的低コストの熟練技術者、サプライチェーン、イ
ンフラなどを用意できる国を短期間で見つけるのは非常に難しいと、同社はいっています。
プラスチック成形機メーカーHaitian 社(中)は、米国向け商品を作る場合でも、メーカー
が移転する先は米国ではなく、コスト・メリットがあるメキシコと予想します。
精密成形金型の(株)長津製作所は、中国にも大きな成形工場を持っており、生産の大部分
が、あまりにもコストが高い日本に戻ることはないと考えています。同社の顧客は、中国市場
へ売るために中国での生産維持を望んでいるといっています。
労務費が増大しているにもかかわらず。多くの企業が中国への投資を継続する理由は、急速
に増大する国内市場にあります。賃金の上昇は購買力の増加につながり、中国市場がさらに巨
大になると期待されています。
(PLASTICS NEWS.com/China, 6 月 21 日)
SABIC 社は、インドに PC 樹脂マルチウォールシートの生産設備を建設
SABIC 社(サウジアラビア)は、インドに PC 樹脂マルチウォールシートの生産設備を建設
しています。完成は 2 年後の予定です。このシートは建造物のグレージング材料や温室などに
使われる見込みで、その性能、外観、設計の自由度などが評価されて、既にスタジアムなどの
大型建造物の外壁材に採用されています。
(PRA(Plastics & Rubber Asia) E-News, 5 月号)
(PLASTICS NEWS.com/China, 6 月 5 日)
インドのプラスチック工業の市場規模は、2015 年に 300 億ドルに達する見込
Catalyst Corporate Finance 社(英)のレポートによれば、インドのプラスチック工業の市
場規模は、現在の 250 億ドルから、2015 年には 300 億ドルに達する見込みです。インドのプ
ラスチック消費量は現在 1,250 万トン/年で、今年末には米国(3,900 万トン/年)と中国(3,750
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万トン/年)に次いで、世界で 3 番目のポリマーの消費国になると予想されます。国民一人あた
りのプラスチック消費量は 5kg で、世界平均(26kg)より大幅に低いことから、市場の成長余
地は大きく、また消費者の購買意欲も高いとされています。
(European Plastics News, 5 月号 p.14)
【欧米関係】
Evonik 社の CDT プラント爆発で PA12 が世界的に不足、各材料メーカーは代替樹脂を推奨
今年 3 月に起こった Evonik 社(独)のシクロドデカトリエン(CDT)設備の爆発事故は、
世界的な PA12 樹脂の不足を引き起こしています。CDT は PA12 樹脂の前駆体で、事故を起こ
したプラントは、世界の生産能力(10 万トン)の 40%を占めていました。このプラントの再
稼働は、早くても今年第 4 四半期と予想されています。PA12 樹脂は自動車の燃料チューブの
材料で、Evonik 社のほかに Arkema 社(仏)、宇部興産(株)
、EMS-Grivory(スイス)社が
生産していますが、いずれも事故前からフル稼働の状態にあり、生産量に余力はありません。
Evonik 社は PA12 代替として、同社の PA6/10、PA6/12、PA10/10、PA10/12 と PA11 などを
挙げていますが、これらの樹脂も設備修繕中は少量しか供給できないとみられています。
一方 Solvay 社(ベルギー)は PA 12 代替として、ポリフタルアミド樹脂 Amodel®とポリア
リルアミド樹脂 Ixef®を、また DSM 社(蘭)も同様に熱可塑性コポリエステル樹脂 Amitel®
とバイオ系 PA 樹脂 EcoPaXXTM の使用を勧めています。
(European Plastics News, 6 月号 p.10)
(Plastics Technology, 6 月号 p.5)
Volkswagen 車のエンジン・サーモスタット・ハウジングに BASF 社の PA66 樹脂を採用
BASF 社(独)の PA66 樹脂 Ultramid® A3WG6 HRX が、Volkswagen 車 TSI 1.4 エンジ
ンのサーモスタット・ハウジングに採用されました。この樹脂は、高温(ピーク温度 130℃)
でも優れた加水分解耐性を有し、高圧に耐えるといわれています。アルミニウムを用いた場合
に比べて、コストと重量を削減できます。
(European Plastics News, 6 月号 p.25)
Audi Q3 車のセンターコンソールに、Styron 社の PC-ABS ブレンド樹脂を採用
Styron 社(独)の PC-ABS ブレンド樹脂 PulseTM GX50 が、Audi Q3 車の内装部品(セン
ターコンソール)に採用されました。同社によれば、この樹脂は通常の PC-ABS 樹脂に比べて、
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PC の割合が少なく、重量は 3%軽く、コストは 7%低いといっています。
(European Plastics News, 6 月号 p.25)
歩道橋や河川橋に使われるコンクリートやスチールの代替に、樹脂コンポジット材料を利用
欧州やロシアで、橋の材料としてコンクリートやスチールの代わりに、リサイクル樹脂のコ
ンポジット材料を用いる検討が行われています。樹脂コンポジットを用いることで、錆びや腐
食を防止するための再塗装が不要になることから、持続可能な構造材料とされています。 しか
も強度や耐久性があり、軽量のため建設の際の輸送や施工が容易になります。既に実用化され
たものとして、下記のものがあります。
・モスクワの横断歩道橋(コンポジット部分の重量 13.7 トン、金属の場合の 1/3)
・スコットランド、Tweed 川の橋(長さ 27.4m)
(European Plastics News, 6 月号 p.26-27)
長繊維 GF 強化樹脂部品の繊維配向や機械的物性を予測するシミュレーション技術の開発
射出成形された長繊維 GF 強化プラスチック部品の、繊維配向や機械的物性を予測するシミ
ュレーション技術の開発を、米国の複数の大学が共同で進めています。長繊維 GF 強化樹脂を
用いることで、部品の弾性率、強度、耐衝撃性などの機械的物性は、短繊維 GF 強化樹脂の場
合に比べてはるかに向上します。しかし目標とする構造を得るためのシミュレーション技術が
まだ十分ではないために、部材の開発に長時間を要しているといわれています。
(European Plastics News, 6 月号 p.31)
自動車用の圧縮天然ガスボンベに GA 強化ポリアミド樹脂を採用
Gastank Sweden 社(スウェーデン)は、自動車用圧縮天然ガス(CNG)ボンベに、DSM
社(蘭)のポリアミド樹脂 Akulon® Fuel Lock と 3B Fiberglass 社(ベルギー)のガラス繊維
HiPer-texTM を組合せた、GF 強化 PA 樹脂を使っています。 このボンベは、圧縮天然ガス自
動車の部品について EU 委員会が定めた基準である ECE R110 認定を受けています。
(European Plastics News, 6 月号 p.32)
DSM 社はエンプラやバイオの R&D 施設に今後 2 年間で 1 億 2,500 万ドルを投資の予定
エンプラなどの DSM 社(蘭)が、オランダで今後 2 年間に、エンプラとバイオに関する下
記の 3 つの R&D 施設などに 1 億 2,500 万ドルの投資を予定しています。
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1. 自動車や電子用途のエンプラを開発する研究所。研究者 420 人、2014 年開設。
2. 食品酵素と抗生物質に関する R&D 施設。研究者 285 人。2014 年開設。
3. Bioprocess Pilot Facility コンソーシアムへの支援。
(Chemical & Engineering News, 5 月 28 日号 p.26)
(IHS Chemical Week, 5 月 28 日/ 6 月 4 日号 p.17)
Lanxess 社は、ベルギーのアントワープに PA 樹脂 9 万トン/年のプラントを建設予定
Lanxess 社(独)は、ベルギーのアントワープに PA 樹脂プラント(生産能力 9 万トン/年)
を建設する予定です。投資額は 7,500 万ユーロで、稼働は 2014 年の予定です。同社はエンプ
ラのグローバル生産ネットワーク形成に 1 億 8,500 万ユーロを投資する予定で、そのうちアン
トワープでは、2011 年にカプロラクタムの生産能力を 22 万トンに増強し、ガラス繊維設備(6
万トン/年)にも投資しており、投資額は合計 1 億 2,500 万ユーロに達しています。
(Chemical & Engineering News, 6 月 4 日号 p.16)
(IHS Chemical Week, 5 月 28 日/ 6 月 4 日号 p.6)
Arabian Petrochemical 社は ABS 樹脂 14 万トン/年のプラント建設に着手
Arabian Petrochemical 社(サウジアラビア、SABIC の関係会社)は、ABS 樹脂製造プラ
ント建設契約を、エンジニアリング会社 Tecnicas Reunidas(スペイン)とかわしました。プ
ラントの生産能力は ABS 樹脂 14 万トン/年、投資額は 5 億 6,100 万ドル、完成は 2014 年第 4
四半期の予定です。
(IHS Chemical Week, 6 月 11 日/ 6 月 18 日号 p.20)
アジポニトリルの革新的生産技術を INVISTA 社が開発、パイロット設備で 2 年以上の実績
PA 樹脂メーカーINVISTA 社(米)は、PA66 の中間原料であるアジポニトリル(ADN)の
革新的な生産技術を開発したと発表しました。 新技術は 4 年の期間と 4,000 万ドル以上の研
究費を投じて開発されました。 この ADN 製造技術は、既存の技術と比較して、製品収率向上、
エネルギー消費量削減、CO2 排出削減などの特長を有します。同社は既に米国でこの技術のパ
イロット装置を 2 年以上運転しており、 量産設備への適用を検討しています。
(International Plastics News for Asia, 6 月号 p.12)
DuPont 社の POM 樹脂を、自動車のステアリング・コラム位置調整部の衝撃吸収材に採用
DuPont 社(米)の POM 樹脂 Delrin® 100PE が、ThyssenKrupp Presta(独)が製造する
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自動車用ステアリング・コラム位置調整部の衝撃吸収材に採用されました。部品のサイズは 14
×9×6 mm で、必要な材料特性は、金属ガイドレールと接触時の摺動性、低排出ガス、高弾性
率などです。また、同社はエチレン・アクリルエラストマーVamac® に、連続使用時の耐熱温
度が 180℃、ピーク温度で 200℃の Ultra® HT を追加上市しました。Ultra® HT は、屈曲疲
労耐性、低温柔軟性、耐酸性などに優れ、用途はターボ・ホースやエア・ダクトなどです。
(Injection Moulding Asia, 6-7 月号 p.2)
電気自動車は走行距離をのばすために、プラスチックによる軽量化がさらに進む見込み
市場調査などの Frost & Sullivan 社(米)は、今後、電気自動車でプラスチックの使用量が
極めて多くなると予想しています。同社によれば、電気自動車は 2017 年まで年平均成長率
(CAGR)80%/年で増える見込みですが、走行距離を延ばすために軽量化が不可欠で、エネル
ギー回収デバイス(ペダルとポンプ)、冷却パイプ、ポンプ、ファンとケーシング材料のような
部品で、プラスチックの使用が増えると予想しています。
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