「太陽の熱でお湯をわかそう」 (PDFファイル:527KB)

太陽の熱でお湯をつくる太陽熱利用機器。太陽エネルギー利用で
は、太陽光発電システムに大きな関心が寄せられていますが、ソー
ラーシステム(太陽熱利用機器)も、デザイン性やエネルギー効
率が高いなどの魅力がたくさんあります。家庭でできる温暖化対
策の選択肢として、ソーラーシステムに目を向けてみませんか?
太陽熱利用機器とは?
太陽熱利用機器は、集熱パネルとお湯を貯める部分が分離している 「ソー
ラーシステム」と、これらが一体となっている 「太陽熱温水器」に大きく
分けられます。
ソーラーシステムの設置には 4 ∼ 6 ㎡の面積が必要になります。また、
ソーラーシステムは太陽エネルギーの 40 ∼ 60 %を熱に変換することが
でき、少ない面積で大きな力を発揮します(太陽光発電の変換効率は 10
∼ 15%程度)。
ソーラーシステム振興協会提供
ソーラーシステム(強制循環型)
ソーラーシステム
イメージ図
家庭のエネルギー消費の3割が給湯に使われています
意外に大きい給湯用途のエネルギー
お風呂やシャワー、キッチンで使うお湯を沸かすためのエネルギーは、家
庭のエネルギー消費の 3 割を占めています。給湯用途のエネルギーは、意
外にも大きいのです。太陽熱利用機器はこの給湯部分の二酸化炭素(CO2)
削減に 役立てることができます。
給湯のエコも考えよう!
暖房
24%
動力照明
エネルギー効率や CO2 の削減効果
が高い給湯器を選ぶことはエコなく
らしを楽しむ上で大切な視点です。
36%
家庭部門の
エネルギー消費量
2058PJ
厨房
8%
出典:温室効果ガスインベントリオフィス
冷房 2%
(2008年度、電力は
二次エネ換算)
給湯
30%
太陽の熱で
│
お湯をわかそう
太陽熱という選択肢
ソーラーシステムが
必要とされる理由とは…?
待ったなしの地球環境問題
気候変動はますます深刻に
二酸化炭素(CO2)による地球温暖化は、異常気象や食糧不足などの形で、
私たちのくらしや経済に影響を及ぼし始めています。
地球の気温がこのまま上がれば、被害や影響はもっと大きくなってしまいます。
地球環境を守るために、わたしたち一人ひとりができる対策に取り組み、地球温暖化を防止することが重要です。
知っていますか? 私たちの出すCO2
各家庭からは、電気やガス、灯油、ガソリンなどの使用を通じて、CO2 が排出されます。標準世帯(4 人)の CO2 排出量は
年間約 5 トンにも上り、最近では家電製品の保有台数の増加などにより、家庭部門における CO2 排出量は増えています。
ソーラーシステムは、CO2 排出量を約半分に削減
CO2削減性能
最近は電気やガスを使った高効率給湯器が普及し始めています。高効率給湯器は、従来
の給湯器と比べてより CO2 を削減しますが、ソーラーシステムはさらに多くの CO2 を
削減します。CO2 排出量は、従来の給湯器の半分近くにまで抑えられます※。
kg-CO2/ 年
1000
既築住宅 (4 人世帯 ) の場合の
給湯器別 CO2 排出量
800
CO2 排出量を
約半分に削減!
600
コスト
設置費は、潜熱を回収するタイプの給湯器(エコジョーズ等)が安価ですが、ソーラー
システムは太陽の熱を利用し、ガスなどのエネルギー使用量を少なくでき、年間のエネ
ルギーコストが小さくなるため 10 年間のコストで見ると各給湯器の差は小さくなりま
す。
400
200
0
従来型
給湯器
ソーラー
システム
太陽熱と太陽光のハイブリッド
ソーラーシステムと太陽光発電の高いデザイン性は、街並みに調和した景観を創り
出すことができます。
この二つを合わせて設置する、「ハイブリッドタイプ」にすることで、更に多くの
CO2 を削減することができます。
CO2 削減効果が高い給湯器
給湯器には、次のような種類があります。
機器種別
太陽熱
給湯方式
ソーラーシステム(強制循環型) 集熱器内の不凍液を加熱し、蓄熱槽で熱交換する
CO2 削減性能 設置費
燃料費
価格変動回避性※
◎
△
○
◎
電気
自然冷媒ヒートポンプ給湯器
(エコキュート等)
大気熱を利用するヒートポンプユニットでお湯を沸
かす
○
△
○
△
ガス
潜熱回収型給湯器
(エコジョーズ等)
高温の排気を利用して予備加熱・再加熱してお湯を
沸かす
○
○
△
△
※太陽熱利用機器は、補助熱源(ガスや電気など)が必要となります。
ソーラーシステムや高効率給湯器は、それぞれを単体で使うよりも、一体型の製品を使う方が CO2 削減効果が高くなります。
※原油価格等の変動によるエネルギー価格への影響の度合いあらわします。回避性が高いほど、エネルギー価格は安定します。
発行:九都県市首脳会議環境問題対策委員会
発行年月:2010 年 11 月