講義レジュメ お金 にきちんとした孫 子 を育 てるために ~小遣いの上手な与え方・お金のしつけ~ 盛岡市消費生活センター 平成 18 年 10 月 5 日作成 1 世相にみる「お金」に対する意識 ①多重債務相談の現状 ・年間 1000 件程度の相談がコンスタントに寄せられる。 ・自己破産申し立て者は,この5年間で2倍(盛岡地域) ・性別,年代関わらず相談が多い。センターの相談の第1位 ②金融・消費情勢 ・借金がしやすい社会-借金の誘惑 ・貸金の高金利維持政策 ・消費意欲をあおる宣伝広告が氾濫している 2 世相の背景にあるもの~子どもたちとのかかわり~ ●《自分たちが子どものときと比べてどんな違いがあるかあげてみよう》 ●《今の子どもをみて気がつくことをあげてみよう》 3 事例にみる子どもたちの現状 ・二人の子どもに共通する環境とは!? 4 子どもたちを取り巻く現状 ①8 つの財布を与えている大人 ②エンジェル化を支える大人 ★子どもを不幸にする一番確かな方法はなにか。それは,いつでもどこでも欲しい ものを手に入れられるようにしてやることだ。 フランスの思想家「ジャン・ジャック・ルソー」の教育書「エミール」より 5 健全な金銭感覚の育成~まだ間に合う!さぁ,これからはじめよう!~ ①めざすこと ・ものやお金を大切にすることを通じて,お金や労働の価値を知り,感謝と自立の 心を育てることによって,人間形成の土台作りをめざす。自立自走できる大人に。 ・ものが豊かな時代,借金がしやすい時代を生き抜く力を養う。 ②効果 ・「心の豊かさ」をはぐくむことができる。学校や家庭では「もったいない」という言葉 1 がよく聞かれるようになった。人に対する思いやりや感謝の心が芽生えてきた。とい うような好ましい変化を増幅する。 *「お金の話はタブー」という伝統を考える。 6 上手な小遣いの与え方 ① 定期的に渡す ② 小遣いでまかなう範囲を決める ③ 小遣いは追加しないのが大原則 ●プラスアルファー =貯金する癖をつける= ●抜け穴に注意! ・夫婦で共通認識がないと,抜け穴になる ・祖父母,親戚にも注意 7 まずは大人の意識改革 ① 「学ぶ」は「まねぶ」 ② 子どもを王様にしない! ③ 親はコーチに徹する ④ しつけには膨大なエネルギーがいる 8 お金教育で人を作る ① 自立自走能力のある子に-日本の将来を任せられる子どもにしよう ② 子どもの頃のトラブルは絶好の人生勉強になる-子供のときにどんどん失敗さ せましょう ③ 長続きするお金のしつけのために-子供-子どもの心を大切に。技術と価値観 のバランスよく 子どもは,まだまだ伸びます。 今からでも間に合いますよ。 この学びはきっと「価値ある回り道」になるはずです。 ■参考資料 ・「わが子が成功するお金教育」 榊原節子 講談社アルファー新書 781 円税別 ・「校長室の窓から」 野口晃男 盛岡市教育相談員 2
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