事 業 報 告 書 - 公益財団法人 佐賀県地域産業支援センター

平成24年度
事 業 報 告 書
自
平成24年4月
1日
至
平成25年3月31日
公益財団法人佐賀県地域産業支援センター
公益財団法人佐賀県地域産業支援センター
目
第1
第2
第3
次
平成24年度事業体系 ............................................................................. 1
平成24年度事業報告 ............................................................................. 2
1 新しい産業の創出・新分野進出支援等による経営革新・経営改善に
関する支援(公1) ............................................................................. 2
2
設備投資支援、取引先拡大支援・人材育成支援及び情報提供による
経営基盤の強化に関する支援(公2) .............................................. 15
3
県内中小企業の福利厚生の充実を促進し、人材確保や定着化を図る
ことによる企業活力の維持・向上に関する支援(公3) .................. 20
4
県内中小企業の事業主及び当該企業に勤務する従業員の在職中の生
活を安定させるための支援(他1) .................................................. 20
5
地域産業の高度化・新産業の創出、科学技術の振興を図るために企
業や大学等が行うシンクロトロン光(放射光)を利用した研究に関す
る支援(公4) .................................................................................. 21
庶務事項 ................................................................................................ 23
第1
平成24年度事業体系
【公益目的事業1】
公益財団法人佐賀県
地域産業支援センター
公1
新しい産業の創出・新
分野進出支援等による
経営革新・経営改善に
関する支援
所在地:佐賀県佐賀市
鍋島町大字八戸溝114
番地
1 創業等支援拠点活動促進事業
2 中小企業ICT活用支援事業
3 さが農商工連携応援基金事業
4 さが中小企業応援基金事業
5 SAGA 組込みソフト研究会支援事業
6 産学官研究コーディネート事業
7 産学官連携技術革新支援事業
8 戦略的基盤技術高度化支援事業
9 さが機能性・健康食品開発拠点事業
10 中小企業海外展開支援事業
【公益目的事業2】
公2
設備投資支援、取引先
拡大支援・人材育成支
援及び情報提供による
経営基盤の強化に関す
る支援
1 取引拡大事業
2 中小企業緊急商談会開催事業
3 ものづくり産業基盤づくり事業
4 設備貸与事業
5 特許等取得活用支援事業
6 知的財産普及・活用支援事業
7 地域中小企業外国出願支援事業
8 佐賀県地域産業支援センター施設貸与
事業
【公益目的事業3】
公3
県内中小企業の福利厚
生の充実を促進し、人
材確保や定着化を図る
ことによる企業活力の維
持・向上に関する支援
【その他事業1】
県内中小企業の事業主
及び当該企業に勤務す
他1 る従業員の在職中の生
活を安定させるための
支援
公益財団法人佐賀県
地域産業支援センター
九州シンクロトロン
光研究センター
所在地:佐賀県鳥栖市
弥生が丘八丁目7番地
【公益目的事業4】
地域産業の高度化・新
産業の創出、科学技術
の振興を図るために企
公4 業や大学等が行うシンク
ロトロン光(放射光)を利
用した研究に関する支
援
- 1 -
1 中小企業勤労者福祉サービスセンター事
業
1 共済給付事業
1 佐賀県立九州シンクロトロン光研究センタ
ー運営事業
第2
1
平成24年度事業報告
新しい産業の創出・新分野進出支援等による経営革新・経営改
善に関する支援(公1)
【事業の趣旨】
県内中小企業の振興を図るため、本事業は、佐賀県内の経済及び雇用を実
質的に支えている中小企業に対し、新しい産業の創出や新分野進出に対する
支援、また、経営革新や経営改善に関する支援を行うことを目的としている。
【事業の構成】
本事業は、次の事業から構成される。
1 創業等支援拠点活動促進事業
2 中小企業 ICT 活用支援事業
3 さが農商工連携応援基金事業
4 さが中小企業応援基金事業
5 SAGA組込みソフト研究会支援事業
6 産学官研究コーディネート事業
7 産学官連携技術革新支援事業
8 戦略的基盤技術高度化支援事業
9 さが機能性・健康食品開発拠点事業
10 中小企業海外展開支援事業
【公1個別事業の内容】
(1)創業等支援拠点活動促進事業[1
(1)創業等支援拠点活動促進事業[14,664,
664,874 円:佐賀県補助事業]
《担当部署:経営革新支援課》
県内における創業・ベンチャー・経営革新を促進するため、中小企業者
の経営資源の充実・強化並びに新事業創出を促進する体制を整備した。
① 支援体制整備事業
経営指導の経験を持つマネージャーを2名配置し、創業者、ベンチ
ャー企業、経営革新を目指す企業から様々な経営課題の相談を受け、
課題解決に向けたビジネスプランブラッシュアップ、コーディネート
推進等の支援を行った。
②専門家派遣事業
意欲的な中小企業者の情報化対応、経営革新等の事業計画に応じて、
民間の専門家を派遣し、診断・助言を行った。
・派遣件数 11件
経営改善
マーケティング
労務
技術
その他
4件
2件
3件
1件
1件
- 2 -
③ベンチャー交流ネットワーク事業
起業家・創業希望者相互の情報交換、産学官の各種専門家や近県ベ
ンチャー企業との交流等を通して事業提携、事業協力の機会等を提供
した。
【回数】
例会開催4回
【開催内容】
○経営革新セミナー
『創造・信頼 企業理念を全員で共有し総合力で成長する』
(第1回)
『中小企業の経営革新 販路開拓、市場開拓の成功確率を高めるポ
イント』(第2回)
『ビジネスと地方行政に活かすICTの潮流』(第3回)
『中小企業の経営革新 新規事業成功の秘訣』(第4回)
○交流会
平成24年5月(第1回)例会にて長崎県五島市の事業及び観光に
ついて紹介し交流を図った。
○展示会支援
⇒アジアビックマーケット(平成 25 年 2 月:6社参加)
(2)中小企業ICT活用支援事業 [5,221
[5,221,442
221,442 円:佐賀県補助事業]
円:佐賀県補助事業]
《担当部署:経営革新支援課》
高度な専門的人材が不足する県内中小企業者について、ICT導入に積
極的な意識が高い企業を中心に、ICTを経営に取り入れ、業務の効率化
を進め、更には、ICT技術の活用により得られる情報等を共有し経営判
断の材料として活用することで、経営力向上、経営革新、新技術・新分野
への展開を推進した。
①ITコーディネーターの活用
中小企業の生産管理の向上、経営革新の推進、新事業展開等につい
て、ICTを高度することで対応できるよう、外部専門家であるIT
コーディネータ(1 名)による巡回・窓口対応による相談等を実施した。
また、中小企業ICT活用支援事業における支援メニュー(各種研
修会や専門家派遣)及び国、県、関係団体等が実施する同様の効果が
見込まれる各種支援策をコーディネートすることで、より効果的なI
CT導入等の指導・助言を行った。
②ICTコンサルティング能力向上研究会の開催
県内ITベンダーに対し研修会を実施し、企業に対し経営コンサル
ティング的要素を含んだICT高度利活用法の提案力向上を図った。
③ICTリーダー育成研修会の開催
ICT高度利活用による経営力向上、経営革新、新技術・新分野へ
展開を考える中小企業について、経営と現場から社内をリードできる
人材を育成する目的で研修会を開催した。
- 3 -
④専門家派遣
ITコーディネータによる相談、助言や企業訪問及び中小企業IC
T活用支援事業における事業(セミナー、研修会)を通じ、ICT導
入・ICT高度化利活用への理解を示した企業に対し、ITコーディ
ネータが、当該企業の抱える様々な課題解決に向け、企業の発展段階
に適合した専門家を派遣。専門家による指導・助言と、それら取組の
成果目標を経営革新支援計画に反映するための支援を行った。
(3)さが農商工連携応援基金事業[30,
)さが農商工連携応援基金事業[30,527
円:基金事業]
[30,527,
527,670 円:基金事業]
《担当部署:経営革新支援課》
県内中小企業と農林漁業者が有機的に連携し、農林水産物等の活用等互
いの経営資源を結びつけることで新商品・新技術等の開発を行う取り組み
を支援し、地域経済の活性化を図ることを目的に事業を実施した。
① 助成対象者 中小企業者と農林漁業者との連携体
②
さが農商工連携応援基金造成
基金造成額25.2億円(うち県借入金 20.1 億円、地場金融機
関 5.1 億円)
③
基金果実により以下の事業を助成
・新商品開発等支援事業
新商品の開発、新役務の提供、試作品開発、展示会出展等に要
する経費への助成
・助成限度額
500万円
・助成率
2/3以内
・新規採択件数
7件
事業テーマ
1
県産地ご
まの復活
と県産地
ごまを活
用したご
ま関連商
品の開発
連携体の構成
農林漁業者
役割・経営資源
(特非)さが
環境推進セ
ンター
(佐賀市)
株式会社ま
んてん
中小企業者
(佐賀市)
2
アスパラ
ガスパウ
ダーを使
った新商
品(麺)の
開発と販
路開拓
(役割)県産地ごまの栽培
(経営資源)県産地ごまの栽培
地や作業人員及び販売ルート
(役割)県産地ごまの栽培ノウハ
ウの提供から商品開発、製造及
び販売方法の確立
(経営資源)商品の企画開発、
製造及び販売ルートの活用
JA さが中部
アスパラ部会
(役割)アスパラガスの原料供給
(佐賀市)
(経営資源)高位技術によるアス
パラ栽培の品質確保及び「安
全・安心」な原料供給、先進技
術によるホワイトアスパラ栽培の
生産体制
農林漁業者
交付決定額
- 4 -
4,844 千円
5,000 千円
中小企業者
3
新健康野
菜プチベ
ールを使
用した健
康青汁豆
腐の研究
開発及び
販路開拓
農林漁業者
中小企業者
農林漁業者
4
地域を育
む健康和
菓子の開
発
中小企業者
県産ボイ
農林漁業者
(役割)未利用資源としての佐
有 限 会 社 佐 賀県産アスパラガスを使用した
嘉の絲
パウダー及びそれらを活用した
商品の製造販売
(経営資源)製造技術、開発ノウ
(佐賀市)
ハウ及び販売ルート、人脈ネッ
トワーク
(役割)有機栽培プチベールを安
㈱野の花農
定供給するための、農業技術・
園
農業生産力の供給
(経営資源)有機栽培プチベール
(佐賀市)
を安定供給するための、農業技
術・農業生産力の供給
㈱新大和観 (役割)プチベールの加工・保
光
存及びそれらの生産技術
(経営資源)料理方の研究・開
発、試作加工品のホテル客へ
(佐賀市)
のモニタリング、調理技能及び調
理労働力の提供
富田農園、
田島柑橘
(役割)無花果、柑橘類、アスパ
園、竹葉アス
ラガスの原材料の供給
パラガス生産
組合
(経営資源)高位生産技術によ
(唐津市他) る「安心・安全」な原材料の安定
供給
(役割)佐賀県産農産物を活用
有限会社村
したペーストの開発及び販売方
岡屋
法の確立
(経営資源)菓子類製造開発技
(佐賀市)
術及び販売ルートの活
(役割)ボイセンベリーの栽培及
岡 弘之助、
び、栽培マニュアル化並びに品
三好博明
質管理体制の確立
センベリ
(太良町、吉 (経営資源)農産物栽培技術、
ーを活用
野ヶ里町)
4,999 千円
5,000 千円
栽培地の所有、竹林の所有
した果実
(役割)地元産ボイセンベリーを
酢の機能
活用したお酢の商品開発、マー
5
4,986 千円
性開発及
び商品開
㈱大橋
ケティング調査及び販売方法の
確立、ボイセンベリー酢を利用
中小企業者
発
した酢の開発
(経営資源)大学・研究機関との
(神埼市)
つながり、各専門家とのつながり
- 5 -
木須ファーム (役割)米粉の安定供給
県産米粉
農林漁業者
(経営資源)米粉の生産技術
(伊万里市)
を利用し
た新食感
6
(役割)地元産の有機米粉を活
の蒲鉾、
竹輪、天
㈲池司蒲鉾
用した新食感の蒲鉾、竹輪、天
工場
ぷらの製造方法や販売方法、
5,000 千円
中小企業者
ぷらの開
販売ルートの確立
発
(経営資源)練り製品の生産技
(伊万里市)
術、販売ルートの活用
7
佐賀県産
規格外野
菜を有効
活用した
乾燥野
菜・粉末
野菜の商
品開発
農林漁業者
農事組合法
人そよかぜ
館
(役割)農産物の生産及び乾燥
粉末野菜の販売
(佐賀市)
(経営資源)農産物の生産及び
販路
(株)北島商
店
中小企業者
(佐賀市)
4,533 千円
(役割)規格外野菜及び余剰野
菜の乾燥・粉末化の実施
(経営資源))野菜の乾燥粉末
技術及び設備の提供
(4)さが中小企業応援基金事業 [32,034
[32,034,
34,117 円:基金事業]
円:基金事業]
《担当部署:経営革新支援課》
県内中小企業者を対象に新産業分野(ナノテク、新エネ、ポストゲノム、
コンテンツビジネス、光触媒)、自動車産業分野、県内地域資源(有田焼、
諸富家具などの佐賀県が特定する地域資源)を活用した分野において、新
製品開発や販路開拓の取り組みに対して支援し、地域経済の活性化を図る
ことを目的に事業を実施した。
① 新製品開発助成事業
・新規採択件数
助成分野
自動車産業
コンテンツビジネス
地域資源
3件
1件
1件
1件
② 販路開拓助成事業
・新規採択件数
新産業(新エネルギー)
自動車産業
地域資源
9件
1件
1件
7件
- 6 -
事業名
助成事業者名
分 野
地域資源
事業計画のテーマ
最終交付
決定額
竹林整備で発生する伐採竹を活用す
㈱大橋
2,990 千円
(竹)
新製品
る機械装置の開発
点音源偏芯コーンフルレンジ・スピーカ
ビーウイズ㈱
自動車産業
開発事業
5,000 千円
ーユニットとデジタル一体機の開発
コンテンツビ 地盤改良工事の見える化による施工支
㈱セリタ建設
4,759 千円
ジネス
援システムの開発
「JAPAN シリーズ」
地域資源(有
(H24.8.19~22「ニューヨーク国際ギフト
有田製窯㈱
1,000 千円
田焼)
フェア 2012」)
「エコミーツ」
㈱エヌケーフ 地域資源(大
(H24.9.19~21、「フードシステムソリューショ
ーズ
523 千円
豆)
ン 2012」(東京ビッグサイト))
「S-RC クレーグランド工法」
地域資源(ス
㈱セリタ建設
(H24.10.10~12、「中小企業総合展
995 千円
ギ)
JISMEE2012」(東京ビッグサイト)
「シャインブライト投光機・SBT41K」
熊本電気工
新エネルギ
業㈱
ー
(H24.10.10~12、「中小企業総合展
759 千円
JISMEE2012」(東京ビッグサイト)
「十穀味噌シーズニング『ミソフル』」
地域資源(大
販路
丸秀醤油㈱
(H25.2.13~15、「スーパーマーケットトレー
175 千円
豆)
開拓事業
ドショー」(東京ビッグサイト))
「KUSU HANDOMADE くすのき防
地域資源
臭・抗菌加工タオル」
㈱中村
593 千円
(楠)
(H24.9.5~7、「東京ギフトショー 秋」
(東京ビッグサイト)
「BEWITH Mirror Media MM-1Ⅱ」
ビーウィズ㈱
自動車産業
(H25.2.8~10、「大阪オートメッセ
900 千円
2013」(INTEX OSAKA)
「武雄のおいしい醤油」
角味噌醤油
地域資源(大
㈱
豆)
(H25.2.13~15、「スーパーマーケットトレー
455 千円
ドショー」(東京ビッグサイト))
「清酒、焼酎、リキュール」
(合)光武酒
地域資源(清
造場
酒、焼酎)
(H25.2.13~15、「スーパーマーケットトレー
ドショー」(東京ビッグサイト))
- 7 -
220 千円
(5)SAGA組込みソフト研究会支援事業
)SAGA組込みソフト研究会支援事業 [351
[351,685 円:自主事業]
円:自主事業]
《担当部署:経営革新支援課》
組込みシステムに係るネットワーク形成、人材育成、競争力、技術力の
強化、プロジェクトマネージメント及び共同の販路開拓等を目的に、県内
の企業・技術者が、組込みソフトウェア技術の利活用により高度ICT化を
図ることで、経営革新、新事業展開、新技術・新分野進出を支援した。
①組込みソフト関連セミナー・分科会の開催
情報産業に位置する企業・技術者を中心に、組込みソフト関連セミナ
ー・分科会を開催し、県内に高度ICT利活用の啓発に努め、組込み
ソフト技術を活用した新事業展開の推進、プロジェクトの立上げを支
援した。
②ETロボコンへの参加
若手技術者育成を目的に、技術力向上へのチャレンジとしてメンバ
ーによるETロボコン大会への参加を支援した。若手技術者で開発に
必要な基礎技術からUML手法を使ったモデリング力向上を図った。
(6)産学官研究コーディネート事業[5,552,668
)産学官研究コーディネート事業[5,552,668 円:佐賀県補助事業]
《担当部署:研究開発推進課》
科学技術コーディネーターを中心とした研究コーディネート事業を展開
し、研究資源情報の蓄積、研究者の人的交流ネットワークの構築、地域経
済の特性を活かした研究開発の推進及び支援を行った。
・研究開発プロジェクトの企画支援 11件(うち採用2件)
(7)産学官連携技術革新支援事業[
(7)産学官連携技術革新支援事業[7,789,441
)産学官連携技術革新支援事業[7,789,441 円:佐賀県補助事業]
《担当部署:研究開発推進課》
新製品・新技術を志向する県内中小企業等に対し、販路開拓まで見据え
た支援を行い、県内企業の技術革新創出を支援した。
①基礎研究への支援
基礎研究開発・可能性試験を行うための委託事業
6件
1)【課題名】 「集束波による洗浄技術の開発」(基礎的研究)
【受託者】 株式会社 AQUAPASS
【委託額】 221,708円
【委託期間】平成24年6月27日から平成25年2月28日まで
【試験概要】自社製品である超音波を利用した化学薬品を一切使用しない超
音波洗浄機(AQUAPASS)の課題であった、製品加工時に起こ
る圧延時の油焼けやレンズ表面の研磨粉の洗浄などを改善する
ための、超音波の集束波を利用した新たな洗浄方法の開発。
- 8 -
【成
果】 超音波の集束により目視レベルでの洗浄性の向上を確認できた。
超音波の可視化によりキャビテーションの発生位置を特定でき、洗
浄効果が高い位置での洗浄が可能となった。圧力測定結果から
判断し、超音波の集束により消費電力を40%程度低下させても同
等の洗浄効果が得られると推測されるが、洗浄力を定量的に把握
し圧力と洗浄力の相関性を確認する必要がある。
2)【課題名】 「ジャンボにんにく茎エキスの化粧品用途に向けた開発」(基礎的研究)
【受託者】 株式会社 トレミー
【委託額】 1,496,017円
【委託期間】平成24年7月19日から平成25年2月28日まで
【試験概要】地元JA唐津が研究を進める「ジャンボにんにく」には、生産者より
収穫時に「茎部分」から出る樹液で肌がすべすべになるとの情報
があり、当該「茎の未利用部分」の有効活用を図った「ジャンボに
んにく」を利活用した化粧品を開発するもの。
【成 果】 茎を乾燥して、溶液に浸すことでエキスを抽出した。抽出液につ
いては冷暗所補完が望ましいことが分った。茎エキスの機能性に
ついては、①繊維芽細胞増殖(肌の弾力性向上)、②コラーゲン
生産促進(保湿性向上)、③抗酸化能(シワの抑制・改善)が確認
できた。
3)【課題名】 「佐賀県産「一番摘み海苔」由来タンパク質の機能性と栄養成分
の安定性の評価」(基礎的研究)
【受託者】 井口食品株式会社
【委託額】 1,453,340円
【委託期間】平成24年 8 月 8 日から平成25年2月28日まで
【試験概要】味や色など海苔を評価する上で最も優れた「一番摘み海苔」が、
一番以降に採取された海苔より、タンパク質の含有量が約2倍と多
いことに着目し、「一番摘み海苔」のたんぱく質を酵素処理せずに、
中性脂肪等の対する生理作用などの機能性と栄養成分の安定性
を評価するもの。
【成 果】 微粉末化した「一番摘み海苔(乾燥板海苔状)」12Kgから1,04
0gの「一番摘み海苔」 由来高タンパク質含有抽出物の分離・精
製を実施した。タンパク質を抽出するにあたっての有意な抽出条
件が見出すことができた。また、「一番摘み海苔」由来高タンパク質
含有抽出物を肥満モデルマウスに4週間与えて影響を調べた。そ
の結果、「肝臓肥大の有意な改善」、「脂肪肝の改善傾向」、「高脂
血症の有意な改善作用」が認められた。
- 9 -
4)【課題名】 「有田焼紅茶審査器具の開発」(実用化試験)
【受託者】 株式会社香蘭社
【委託額】 1,000,000円
【委託期間】平成24年9月27日から平成25年2月28日まで
【試験概要】紅茶審査器具としてサイズなどの規格はあるものの、紅茶の色を
見るための茶器自体の色彩や注ぎ口、蓋とカップのバランスなど、
紅茶を評価するにあたり重要な規格の統一が不十分であり、器具
によって抽出される紅茶の風味異なるため、審査についての新基
準を設けるため、適正な評価が実施できる紅茶審査器具の開発を
行うもの。
【成 果】 従来型の紅茶審査器具にはみられない、注口と茶漉しを備え、
給湯時に良好なジャンピングが起こり、茶葉離れが良く、洗浄性も
良好となるよう底部を球体に近づけた形状とした。同時に、規定さ
れている140ccの湯量を使った審査が最適に行えるよう、形状と
サイズバランスに考慮した。世界標準である英国式審査法を満た
しつつ、より使いやすく、白色で堅牢な磁器の特性を活かした高品
質な審査器具が完成した。
また、静岡県島田市の野菜茶業研究所金沢研究拠点において
開催された茶業に関する全国会議にて、既存の審査器具と試作
品を比較していただき、高評価を得られた。
5)【課題名】
「ガラス系ゼオライトによるセシウム・ストロンチウム吸着特性の把
握と応用技術の開発」(基礎的研究)
【受託者】 日本建設技術株式会社
【委託額】 1,500,000円
【委託期間】平成24年10月11日から平成25年2月28日まで
【試験概要】平成23年3月福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性
物質を含む汚染水の処理にゼオライトが使用されたことを受け、自
社開発であるガラス系粉末ゼオライトの用途開発の一環として本
格的な活用をめざすため、今回の可能性試験でガラス系粉末ゼオ
ライトと天然ゼオライトの吸着特性の把握やカラムを用いて最終処
分場浸出水処理施設を想定した吸着試験を行った。
【成 果】 自社開発であるガラス系粉末Zeと天然Ze(2種類)、ガラス系粒
状Zeの飽和吸着量を比較した結果、Cs+、Sr2+の飽和吸着量共に
ガラス系粉末Zeが最も高い結果となった。また、カラム通水実験で
は、ガラス系粉末によってZeがCs+、Sr2+を吸着できることが明らか
になったものの、模擬浸出水に含まれるNa+、K+などの陽イオンに
よって吸収が阻害されることも今回の基礎研究で明らかになった。
- 10 -
6)【課題名】
「マイクロチューブ型SOFC製造におけるアノードの押出成形条
件の最適化とセラミックインジェクションを用いての安定した製造
条件の確立」(基礎的研究)
【受託者】 岩尾磁器工業株式会社
【委託額】 1,471,834円
【委託期間】平成24年11月2日から平成25年2月28日まで
【試験概要】排ガス、排熱エネルギーから発電できる技術として期待される固
体酸化物形燃料電池(SOFC)の課題である作動温度が700~10
00℃と高いため、起動・停止時に劣化が進みやすい点をマイクロ
チューブ型の小型化にし、高い熱衝撃安定性を図る。
【成 果】 選定した乾燥装置(スーパーエアワイパー)を用いて、外経寸法
精度よく引き取る条件について検討し、マイクロチューブ型SOFC
の押出成形条件を最適化する可能性を見出すことができた。今後、
低コスト・高品質への課題に取り組み、乾燥しながら定寸切断を目
指す。
②展示会出展等販路開拓への助成 1件
1) 市場調査採択
【申請者】
株式会社オフィスタカハシ
【委託調査会社】株式会社阿蘇バイオテック
【調査委託費】 493,500円
【委託期間】 平成24年9月25日から平成24年12月31日まで
【調査対象】 ナルトビエイペプチドを添加したお菓子の消費者に対する意識
調査
【調査概要】 メタボ改善等の効果などが明らかになった「ナルトビエイ(トビエイ
科マダラトビエイ属)」を材料とした「ナルトビエイペプチド」を添加し
たお菓子を、九州に住む健康志向の高い40代以上の男女に実際
に食べていただく食品モニター調査を行った。
【結 果】 ㈱阿蘇バイオテックが運営する食品モニターサイト「あそ
moni」の会員27名(男性:13 名、女性 14 名、平均年齢 47.2
歳)を対象に「ナルトビエイペプチド5%配合スナック菓子
(約 25g)」試食していただいた。
原料であるナルトビエイに対する認知度は高くなく、ナル
トビエイペプチドについて「知っている」という回答はみら
れなかった。
また、味については、
「おいしくない、要改善」が過半数を
占める結果となり、形状についても「食べにくい、要改善」
という答えが 1/3 以上存在した。食感についても、口や歯に残
るとの意見が出た。
- 11 -
九州内でナルトビエイペプチド製品を販売するにあたって、
素材の未知性や新規性は高いと思われるため、製品の包装や
宣伝等を工夫し積極的なアピールが必要と思われる。今回、
試食を行ったスナック菓子として販売するには、商品の形状
変更を含めて検討する必要性があると思われる。
(8)戦略的基盤技術高度化支援事業[17,01
)戦略的基盤技術高度化支援事業[17,010
17,010,163 円:国受託事業]
《担当部署:研究開発推進課》
①研究テーマ 「特殊インモールド法による金型内加飾成形技術の開発」
自動車産業では、高級志向と軽量化による樹脂製高品質・高外
観で低価格の内装部品が求められ、コストダウンをするため工程
の短縮による金型内で加飾できる技術開発が求められている。現
在、金型内で加飾される技術にインモールド成形法があるが立体
形状の成形品ではシワや破れが起こる。そこで、インモールド成
形法を高度化し、金型内で加飾や機能を付与でき る高付 加価 値・
低価格・高品質の両面加飾成形技術を確立する研究を進める。
・事業期間
平成22年度~平成24年度
・総事業費
88,727千円(国委託金)
・実施体制
事業管理者 公益財団法人佐賀県地域産業支援センター
研究実施者 株式会社松野金型製作所、株式会社アドユニ
オン研究所、佐賀県工業技術センター
(9)さが機能性・健康食品開発拠点事業[13,
)さが機能性・健康食品開発拠点事業[13,189
13,189,
189,777 円:佐賀県補助事業]
《担当部署:研究開発推進課》
佐賀県内において、付加価値の高い新産業(機能性食品分野)の創出・
集積を図るため、県内中小企業等が産学官の共同研究等により行う新製
品・新技術開発を支援した。
①コーディネート事業
ライフサイエンス分野に幅広い知見を持ち、産学官連携と技術移転の構
築支援の経験がある2名のコーディネーターを配置し、佐賀大学内に設置
する「徐福フロンティアラボ」において、企業ニーズの掘り起し、研究者
シーズとのマッチング、共同研究支援から新商品企画までを行うコーディ
ネート活動事業を展開した。
- 12 -
・研究開発プロジェクトの企画支援9件(うち採用3件)
・事業普及シンポジウムの開催(4ヶ所)
(佐賀市で延べ209名が参加)
②トライアルユース事業
県内中小企業が「徐福フロンティアラボ」における共同研究に取組みや
すくなるよう、機能性・健康食品の共同研究を志向する県内中小企業等に
対して、初期段階の研究に係る経費の一部を助成する事業。
・トライアルユース補助事業への助成 1件
1)【研究テーマ】
「新たに開発した乳酸菌発酵飼料添加物を試作し、添加物
の有無による鶏肉の「うまみ」の分析評価」
【企業名】
株式会社クリエイト
【補助金額】 147,000円
【補助期間】 平成24年9月6日から平成25年2月28日まで
【研究概要】 味認識装置にて煮加工およびスープ加工した乳酸菌発酵
飼料添加物を給餌した鶏(以下、検体1)、乳酸菌発酵飼料
添加物を給餌していない鶏(以下、検体2)を測定し、機
能性の評価した。
【成 果】
むね肉においては旨み及び旨みコク共に検体1が味が強
いという結果が得られ、もも肉についてはスープ加工した
ものの旨みコクが強いという結果が得られた。さらに、官
能評価試験を行った結果、もも肉をスープ加工をした場合
に検体1は検体2より、旨みが強く、総合評価が良いとい
う結果が得られた。また、同様にもも肉を煮加工した場合
に検体1は検体2より、肉の旨みが強いという結果が得ら
れた。
(10)中小企業海外展開支援事業[
10)中小企業海外展開支援事業[12
)中小企業海外展開支援事業[12,
12,473,
473,338 円:佐賀県補助事業]
《担当部署:総務管理課》
中国国内に海外事務所を整備し、佐賀県と連携して県内中小企業の海外展
開等を支援した。
○事務所の設置
・瀋陽事務所(遼寧省瀋陽市)
・香港事務所
○中国国内における情報収集、情報提供
中国国内のタイムリーな情報を収集し、随時関係企業等へ情報を提供
した。
- 13 -
○県内中小企業等に対する相談支援
県内中小企業等からの相談対応について、現地の事情などを踏まえた
助言を行った。
- 14 -
2
設備投資支援、取引先拡大支援・人材育成支援及び情報提供に
よる経営基盤の強化に関する支援(公2)
【事業の趣旨】
県内中小企業の振興を図ため、本事業は、佐賀県内の経済及び雇用を実質
的に支えている中小企業に対し、設備投資支援や取引先拡大支援・人材育成
支援及び情報提供による経営基盤の強化に関する支援を行うことを目的とし
ている。
【事業の構成】
本事業は、次の事業から構成される。
1 取引拡大事業
2 中小企業緊急商談会開催事業
3 ものづくり産業基盤づくり事業
4 設備貸与事業
5 特許等取得活用支援事業
6 知的財産普及・活用支援事業
7 地域中小企業外国出願支援事業
8 佐賀県地域産業支援センター施設貸与事業
【公2個別事業の内容】
(1)取引拡大
(1)取引拡大事業
拡大事業 [2,239,4
239,420
,420 円:佐賀県補助事業]
円:佐賀県補助事業]
《担当部署:ものづくり支援課》
県内機械金属製造業・自動車関連企業及びサービス業を中心とした下
請中小企業に対する受発注取引のあっせんを行った。また、受注機会の
拡大、新規取引先の拡大のため、見本市等への製品・加工技術の展示の
支援や九州地区各支援機関等と共同して商談会を開催し、取引の拡大を
支援した。
(ア)取引あっせん状況
登録企業数
申出件数
発注
受注
発注
受注
262
(イ)a
b
699
181
244
あっせん 取引成立 当初成立金額
件数
件数
(千円)
441
12
平成25 年版登録企業名簿の発行(800部)
平成25 年版受注企業名簿:写真掲載版 (400部)
(ウ)受注余力調査
年4回(四半期毎)
(エ)発注開拓調査
年2回(九州合同)
- 15 -
24,115
(オ)外注状況調査(県内)
1回
(カ)商談会・展示会の開催
a 商談会開催
7回 (受注側県内参加企業 延べ 93 社)
・「住友金属工業㈱小倉製鐵所取引商談会」 (平成24年9月、北九州市)
・「九州自動車部品相互展示商談会」
(平成24年10月、福岡市)
・「九州自動車新技術・新工法展示商談会」 (平成24年11月、福岡市)
・「九州7県合同広域商談会」
(平成24年12月、福岡市)
・「トヨタ九州㈱九州自動車新技術・新工法展示会」(平成24年12月、愛知県)
・「久留米広域商談会」
(平成25年1月、久留米市)
・「佐賀県受発注商談会」
(平成25年2月、佐賀市)
b
展示会出展
3回 (出展企業 11社)
・「中小企業総合展2012inKansai」
(平成24年5月、大阪市)
・「モノづくりフェア2012」
(平成24年10月、福岡市)
・「中小企業テクノフェア in 九州2012 」
(平成24年10月、北九州市)
(キ)下請かけこみ寺事業
下請取引に関する様々な問題を抱える県内中小企業者等の相談に
応じ、アドバイス等の支援を行うとともに、
「下請振興法」、
「下請代
金等遅延防止法」等の周知や、
「下請かけこみ寺事業」のPRを行っ
た。
・相談件数 22件 (延べ31回 うち無料弁護士相談8回)
(2)中小企業緊急商談会開催事業 [30,
30,928 円:地域産業活性化基金事業]
円:地域産業活性化基金事業]
《担当部署:ものづくり支援課》
国内外の大きな経済変動により、大幅な受注減に見舞われている県内
中小企業の受注量の確保のために、機械金属関連企業等 の 業 種 を 対 象
に県内外の大手・中堅企業の発注担当者を招き、緊急の商談会を
開催した。
・開催回数 1回 (2月)
・参加企業 発注企業 27 社、 県内受注企業
38 社
(3)ものづくり産業基盤づくり事業 [21,991,978 円:佐賀県受託事業]
円:佐賀県受託事業]
《担当部署:ものづくり支援課》
ものづくり技術アドバイザー4名を配置して、県内中小企業29社が抱
えている経営・技術等の課題について、現場での指導・助言及びトヨタ生
産方式等による教育・実習を行うことにより、次のような成果に繋がった。
- 16 -
また、新規取引先の確保のためのマッチング支援も行った。
・5S活動(2S1Y:整理・整頓・直置き禁止)により品質や生
産性を向上することができた。
・工場内環境(パレットの改良やラックの改善)により、作業時間
の削減ができた。
・5S活動による在庫削減により、作業スペースの削減やキャッシ
ュフローの改善をすることができた。 など
(4)設備貸与事業[
)設備貸与事業[86,337,555 円:佐賀県貸付金事業、自主事業]
円:佐賀県貸付金事業、自主事業]
《担当部署:ものづくり支援課》
創業及び経営基盤の強化に必要な設備について、当財団が設備を購入し、
県内小規模企業者等に対して、貸与(割賦・リース)を行った。
ア
申請受付
イ
審査委員会
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
ウ
13企業
130,790,000円
130,790,000円
割賦
リース
開
催
日
企業数 金額(千円) 企業数 金額(千円)
平成24年 4月20日
2
23,877
-
-
平成24年 5月21日
-
-
1
16,800
平成24年10月26日
2
3,000
1
1,358
平成24年12月 6日
5
50,202
-
-
平成25年 1月24日
1
28,350
-
-
平成25年 2月25日
1
7,203
-
-
合
計
11
112,632
2
18,158
決定
開
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
設備貸与
130,760,000円
催
日
平成24年 4月20日
平成24年 5月21日
平成24年10月26日
平成24年12月 6日
平成25年 1月24日
平成25年 2月25日
合
計
割賦
リース
企業数 金額(千円) 企業数 金額(千円)
2
23,870
-
-
-
-
1
16,800
2
2,990
1
1,350
5
50,200
-
-
1
28,350
-
-
1
7,200
-
-
11
112,610
2
18,150
- 17 -
エ
業種別貸与(割賦)状況(業種は日本標準産業分類中分類)
割賦
リース
業
種
企業数 金額(千円) 企業数 金額(千円)
総合工事業
1
6,090
-
-
職別工事業(設備工事業を除く)
2
46,930
-
-
食料品製造業
2
10,770
-
-
金属製品製造業
-
-
2
18,150
生産用機械器具製造業
2
27,050
-
-
食料品卸売業
1
5,290
-
-
-
建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
1
13,490
-
機械器具小売業
1
1,310
-
-
自動車整備業
-
1
1,680
-
合
計
11
112,610
2
18,150
(5)特許等取得活用支援事業 [30,649
[30,649,
649,066 円:国受託事業]
円:国受託事業]
《担当部署:知財支援課》
中小企業等の知的財産に関する課題等の相談を受け付ける「知財総合支
援窓口」を設置し、商工団体等との連携のもと、窓口支援担当が知財専門
家(弁理士等)と共同するなどして、特許等の取得や活用に関する支援を
行った。
・窓口支援担当者 3名
・事務担当者
1名
(6)知的財産普及・活用支援
)知的財産普及・活用支援事業
財産普及・活用支援事業 [5,590
[5,590,
590,147 円:佐賀県受託事業]
円:佐賀県受託事業]
《担当部署:知財支援課》
自治体特許流通コーディネーターを配置し、県内中小企業への知的財産
に関する普及啓発を行うとともに、技術移転等の支援により新技術・新商
品開発の推進を図った。
・自治体特許流通コーディネーター 2名
(7)地域中小企業外国出願支援事業 [4,472,799 円:国補助事業]
円:国補助事業]
《担当部署:知財支援課》
外国への事業展開等を計画している県内中小企業者の特許等外国出願に
対して支援を行った。
・支援件数
3件(特許1件、商標2件)
- 18 -
(8)佐賀県地域産業支援センター施設貸与事業[4
(8)佐賀県地域産業支援センター施設貸与事業[4,870,
870,024 円:佐賀県受託事業]
《担当部署:総務管理課》
佐賀県地域産業支援センターの指定管理者として、設置目的である技術の
高度化、経営の効率化等企業の事業活動に対する支援に資するため、経費節
減等に配慮しながら、管理運営を実施した。
ア
イ
ウ
研修室貸出
・第1研修室使用許可件数
・第2研修室使用許可件数
計
132件
18件
150件
研究開発室貸出
・利用承認件数
・入居貸出件数(年度末時点)
ビデオ・図書貸出
・ビデオ貸出
・図書貸出
延べ
延べ
2件
4件
163巻
47冊
- 19 -
3
県内中小企業の福利厚生の充実を促進し、人材確保や定着化を
図ることによる企業活力の維持・向上に関する支援(公3)
【事業の趣旨】
本事業は、中小企業単独では実施が困難な福利厚生事業について、そのス
ケールメリットを生かして、健康増進、自己啓発、余暇活動等総合的な福祉
サービスを提供することにより、県内中小企業の福利厚生の充実を促進し、
人材確保や定着化に資することを目的としており、県内全ての中小企業事業
主及び当該中小企業の従業員を対象としている。
なお、事業の実施に当たっては、効率的な事業運営のために、
「会員」制度
を採用し、一定額の運営負担金と会費の納入をお願いしている。
【公3個別事業の内容】
(1)中小企業勤労者福祉サービスセンター事業[38
(1)中小企業勤労者福祉サービスセンター事業[38,
38,893,
893,278 円:受取会費、
受取会費、
佐賀県・県内市町・事業所負担金]
《担当部署:中小企業勤労者福祉サービスセンター》
①健康増進事業
会員の健康を増進するため、人間ドック・脳ドック・一般健診にかかる
費用等に対して助成を行った。
②自己啓発事業
会員の自己啓発を支援するため、自己啓発にかかる費用に対して助成を
行った。
③余暇活動事業
会員等の余暇活動を支援するため、余暇活動にかかる費用に対して助成
を行った。
4
県内中小企業の事業主及び当該企業に勤務する従業員の在職中
の生活を安定させるための支援(他1)
【他1個別事業の内容】
(1)共済給付事業[6
(1)共済給付事業[6,222,
222,245 円:受取会費]
《担当部署:中小企業勤労者福祉サービスセンター》
会員である県内中小企業の事業主及び当該企業に勤務する従業員の在職中
の生活安定を図るため、(財)全国勤労者福祉・共済振興協会(以下「協会」
という。)の共済制度を活用して、会員への各種慶弔給付を行った。
- 20 -
5
地域産業の高度化・新産業の創出、科学技術の振興を図るため
に企業や大学等が行うシンクロトロン光(放射光)を利用した研
究に関する支援(公4)
《担当部署:九州シンクロトロン光研究センター》
【事業の趣旨】
本事業は、佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(以下「研究セン
ター」という。)の指定管理者として施設を運営し、企業や大学等が行うシン
クロトロン光(放射光)を利用した研究支援を行うことにより、地域産業の
高度化、新産業の創出及び科学技術の振興に寄与することを目的とする。
【公4個別事業の内容】
(1)佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター運営事業[4
[417,
17,181,804
181,804 円/
佐賀県受託事業]
1)施設貸与
当研究センターを通じて「地域産業の高度化、新産業の創出及び科学
技術の振興に寄与する」(設置目的)ため、県有ビームラインや研究室
等の貸与を通じて、企業や大学等が行うシンクロトロン光(放射光)を
利用した研究への支援を行った。
具体的には、測定装置の充実等によって利用環境を拡充するとともに、
企業や試験研究機関向けの利用支援セミナーを開催するなど、研究セン
ターのPRや利用開拓につながる各種施策を展開して利用促進を図っ
た。合わせて、他機関ビームラインについても各種の支援を行い、利用
促進を図った。
このことにより、県有ビームラインの利用実績は、144 件 2,730 時間
となった。
2)シンクロトロン光の研究・普及
当研究センターの設置目的である「地域産業の高度化、新産業の創出
及び科学技術の振興に寄与する」ため、シンクロトロン光(放射光)に
関する研究開発を行い、そこから得られた新たな知見等その成果の普及
を行った。
具体的には、光源加速器やビームラインの装置等の性能向上や測定技
術開発等のための自主研究、産学官の各機関との共同研究、科学研究費
補助金等の競争的外部資金を用いた研究等を進め、その研究成果を、研
究成果報告会、ホームページ、論文及び学会等での発表を通じて積極的
に発信するとともに、研究スタッフの研修や技術交流の面でも、関係施
設との連携を図った。
また、研究センターのスタッフによる研究成果等を知的財産化するた
め、特許登録手続を1件行った。
- 21 -
(2)先端研究施設共用促進事業 [14,940,000 円:文部科学省補助事業]
円:文部科学省補助事業]
本事業は、大学、独立行政法人等の研究機関等が有する先端研究施設の
共用を促進し、イノベーションの創出を目指す文部科学省の事業である。
当研究センターでは、産業界の実用化研究や基盤技術の研究開発に関す
る利用支援を目的として、1日単位の短期利用から最長1年の期間にまた
がる長期利用課題の受け入れとフォローを行い、当研究センターが有する
ビームラインを選択的に用いて、シンクロトロン放射光利用技術の指導、
支援等(22 件 766.5 時間)を行った。
- 22 -
第3
庶務事項
(1)理事会
年月日
H24.6.12
第 1 回理事会
第1号議案
内
容
平成23年度の事業報告、計算書類及び
それらの附属明細書並びに財産目録の
承認の件
第2号議案
定時評議員会招集の件
第3号議案
一時借入金最高限度額の件
報告事項
H24.7.2
第2回理事会
職務執行状況の報告
第1号議案
理事長選任の件
第2号議案
定款第8条第1項に規定する理事会の
定める方法の件
第3号議案
補助金等の変更に伴う収支予算の変更
を理事長に一任する件
H25.2.4
第3回理事会
第1号議案
公益目的事業への新規事業追加の件
第2号議案
公益目的事業の一部を廃止する件
第3号議案
変更認定申請手続き及び申請書類等の
(書面)
補正を理事長に一任する件
H25.3.7
第 4 回理事会
第1号議案
平成24年度事業計画変更の件
第2号議案
平成25年度の事業計画及び予算の件
第3号議案
定時評議員会招集の件
第4号議案
一時借入最高限度額の件
報告事項
職務執行状況の報告
- 23 -
(2)評議員会
年月日
H24.6.27
第1回評議員会
第1号議案
内
容
平成23年度の貸借対照表、正味財産増
減計算書及び財産目録の承認の件
第2号議案
理事1名選任の件
第3号議案
評議員2名選任の件
第4号議案
定款第10条第1項「評議員会が別に定
めるもの」の件
報告事項
H25.2.4
第2回評議員会
(書面)
職務執行状況の報告
第1号議案
公益目的事業への新規事業追加の件
第2号議案
公益目的事業の一部を廃止する件
第3号議案
変更認定申請手続き及び申請書類等の
補正を理事長に一任する件
H25.3.25
第3回評議員会
第1号議案
平成24年度事業計画変更の件
第2号議案
平成25年度の事業計画及び予算の件
報告事項
第4回理事会の決議内容等
- 24 -