ホップ数とRTTに基づく P2Pダウンロード時間の短縮 ダウ 時間 短縮 早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科 後藤滋樹研究室 1G06R175-1 藤岡 友也 2011/2/3 1 研究の背景 • P2Pトラフィックの増加 増加 – インターネット・トラフィックの8割 インタ ネッ ラ ィック 割 • 実際にはP2P網と物理網(インターネット網)と のトポロジ の不整合による圧迫 のトポロジーの不整合による圧迫 • TCPパラメータを用いたピア間で自律分散的 に物理網状態を予測 – 各自ピアが測定できスケーラビリティも維持 各自ピアが測定できスケ ラビリティも維持 2011/2/3 2 研究の目的 • TCPパラメ TCPパラメータを計測して最適なピアからファ タを計測して最適なピアからファ イルをダウンロード – ダウンロード時間の短縮 ダウンロ ド時間の短縮 2011/2/3 3 提案手法(1) • ルータホップ数とRTTの組み合わせについて タ プ数 組 合わ ルータホップ数とRTTが最小の場合にはその ノードを選択 – ともに最小のものが見つからない場合 ① ルータホップ優先方式 ② RTT優先方式 2011/2/3 4 提案手法(2) • ルータホップ数優先方式 タ プ数優先方式 1. ダウンロード候補のピアとのRTTを測定 ダウン 候補 ア を測定 2. RTTが平均以下のピアを選択 3 選択されたピアの中からル 3. 選択されたピアの中からルータホップ数が最小 タホップ数が最小 のものからダウンロード 2011/2/3 5 2011/2/3 6 2011/2/3 7 提案手法(3) • RTT優先方式 優先方式 1. ダウンロード候補のピアとのルータホップ数を ダウン ド候補のピアとのル タホップ数を 測定 2 ル 2. ルータホップ数が平均以下のピアを選択 タホップ数が平均以下のピアを選択 3. 選択されたピアの中からRTTが最小のものから ダウンロ ド ダウンロード 2011/2/3 8 2011/2/3 9 2011/2/3 10 評価実験(1) • シミュレーションで評価 評価 – シミュレータはNS‐2を使用 シ タは を使用 2011/2/3 11 シミュレーションのシナリオ トポロジーを作成 バックボーン・トラフィックを流す リク リクエスタAを発生させる タ を発 さ る あらかじめダウンロード先候補を5個選択しそれ らをB1~B5とする を す 5. B1~B5についてTCPパラメータを測定 6 得られたデ 6. 得られたデータをもとにダウンロード先を決定 タをもとにダウンロ ド先を決定 7. ダウンロード時間を測定 1. 2. 3. 4. 2011/2/3 12 シミュレーション条件 • ルータノード数は100個 ル タノ ド数は100個 • ルータ間リンク帯域は50Mbps • ダウンロードファイルは1.65MB 2011/2/3 13 トポロジーの作成 • NS‐2に付属のGT‐ITMで作成 作成 2011/2/3 14 バックボーン・トラフィック • • • • 平均バースト長0.5秒 均バ 秒 平均アイドル長0 5秒 平均アイドル長0.5秒 パケットサイズ1KB 生成レート208.4Kbps 2011/2/3 15 計測するTCPパラメータについて • ルータホップ数 ル タホ プ数 – あらかじめわかっているものとして制御に用いる • RTT – 計測期間15秒、1秒間隔で1パケット転送してRTT を測定 – 4回の移動平均を制御に用いる – 計測時間はダウンロード時間から除外 • 無制御 – 常にB1からダウンロード 2011/2/3 16 実験結果(1) • 実験結果は以下の表のようになった 実験結 表 う な た – ルータホップ数優先方式に比べてRTT優先方式 ル タホッ 数優先方式 比 優先方式 のほうが効果が高い 表1 各方式におけるダウンロ 各方式におけるダウンロード時間の結果 ド時間の結果 制御方式 ダウンロード時間 割合 無制御方式 8.41秒 秒 100% RTT優先方式 2.61秒 31% ルータホップ数優先方式 3.83秒 46% 2011/2/3 17 2011/2/3 18 考察(1) • ルータホップ数の計測 タ プ数 計 – ルータホップ数の少ない経路を選択することで ル タホップ数の少ない経路を選択することで ネットワーク上の距離が短い経路からダウンロー ド ¾ネットワークの状態が直接的には求めることができな いためボトルネックリンクを選択してしまう可能性あり 2011/2/3 19 考察(2) • RTTの計測 計 – RTT が小さい経路であればボトルネックリンクで 小さ 経路 あればボ ルネックリンク ある可能性は低く抑えられる ¾ボトルネックリンクの回避 – RTT の小さい経路は物理的な距離も短い RTT の小さい経路は物理的な距離も短い ¾物理的距離の短い経路を選ぶことができる 2011/2/3 20 考察(3) • 以上の理由により 由 – RTTを優先してピアを選択するRTT優先方式のほ うがル タホップ数を優先するル タホップ数優 うがルータホップ数を優先するルータホップ数優 先方式よりもダウンロード時間が短くなる 2011/2/3 21 まとめ • ルータホップ数とRTT を複合的に用いて制御 タ プ数 を複合的 制御 する することで、無制御にダウンロードする場合よ 、無制御 ダウン する場合よ りもダウンロード時間が短くすることができる • RTT優先方式は特に効果が高い 2011/2/3 22 今後の課題 • 実際のネットワークにおいて検証・評価 実際 ネ お 検証 評価 • ほかのTCP パラメ ほかのTCP パラメータを用いた検証 タを用いた検証 • RTT の計測に工夫 • ネットワークにかかる負荷や特定のリンクに かかる負荷などの検証 2011/2/3 23
© Copyright 2024 Paperzz