質問書 - 四日市市

別記様式第1号(第12条関係)
受付番号
平成24年
第
1
号
受付日
平成24年
1月13日
送付日
平成24年
1月13日
答弁受理日
平成24年
2月
3日
文書質問書
四日市市議会基本条例第16条第1項の規定に基づき、下記のとおり質問いたし
ます。
質問者氏名
小川
所管部局
都市整備部
政人
十四川の河川計画及び調整池の計画と水害訴訟における裁判所の判断についてこ
れまでの議会や文書質問に対する答弁への疑問点について
『【 答 弁 1 】
河川計画では対象降雨を定めて流量を計算し、その流量を流すことが出来る河川
断 面 を 定 め て い ま す 。十 四 川 の 河 川 計 画 で の 10年 確 率 の 降 雨 を 対 象 と し た 計 算 で は 、
ネック点を通過した水は豊栄樋門が開いていれば流下できると考えます。なお、東
海豪雨時については、これをはるかに上回る降雨があったものであり、その検証に
つ い て は 既 に 裁 判 所 で の 判 断 が な さ れ て い る も の と 考 え ま す 。』 に つ い て
【質問】質問方法を変えて再質問致します。
十 四 川 の 河 川 計 画 で の 10年 確 率 の 降 雨 で は ネ ッ ク 点 で 溢 水 す る 計 算 と な り 、 東 海
豪 雨 時 に は ネ ッ ク 点 で 溢 水 し な か っ た の だ か ら 、 十 四 川 の 河 川 計 画 で の 10年 確 率 の
降雨でネック点を通過する水量より同量か、より少量の水が樋門まで流れたのと違
いますか、その水は豊栄樋門が開いていれば流下できる(溢水しない)のではない
ですか、お尋ねいたします。
東海豪雨時にはネック点で溢水しなかったのに、なぜ十四川の流域で河川計画で
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の 10年 確 率 の 降 雨 を は る か に 上 回 る 降 雨 が あ っ た と 考 え る の で す か 、 お 尋 ね い た し
ます。
十 四 川 の ネ ッ ク 点 で 溢 水 し な か っ た の は 、 十 四 川 の 流 域 で は 河 川 計 画 で の 10年 確
率 の 降 雨 よ り も 降 雨 量 が 少 な か っ た と 判 断 い た し ま す が 、ご 所 見 を お 答 え く だ さ い 。
『 ≪ 答 弁 1≫
都市整備部としましては、十四川調整池の計画として流下能力の検証を行なって
おりますが、東海豪雨時にどれだけ流れたかについては確認しておらず、また検証
もしておりませんので比較することはできません。東海豪雨時の想定については裁
判時に提出されたシミュレーションがあり、この検証については、すでに裁判所で
の 判 断 が な さ れ た も の と 考 え ま す 。』 に つ い て
【質問】
東海豪雨時に十四川のどこが溢水し、どこが溢水しなかったのか検証してないの
ですか、お尋ねいたします。河川管理の部門で河川の一部が溢水したにも拘らず、
検証しなかったのですか、それで市民の安全安心を守ることができるのですか、お
尋ねいたします。
【質問】
私 は 、当 時 の 松 本 河 川 課 長 か ら「 十 四 川 が 近 鉄 線 よ り 上 流 の 未 改 修 の と こ ろ (ネ ッ
ク 点 を 含 む )で 溢 水 し て い な い こ と を 何 度 も 堤 防 を 歩 い て 確 認 し た 」と 聞 い て お り ま
す。下田前河川排水課長も「川が溢水すれば痕跡が残ると」教えてくれました。こ
の こ と は 東 海 豪 雨 時 に は 十 四 川 の 河 川 計 画 で の 10年 確 率 の 降 雨 で ネ ッ ク 点 を 通 過 す
る水量より同量か、より少量の水が樋門まで流れたと検証したことになるのと違い
ますか、お尋ねいたします。
なんなら松本元課長に確認してください。
『《 答 弁 2-1》
水理計算上でのネック点の考え方としては、地点が変わらなければ最大流量は変
わらないと考えますが、東海豪雨時については検証しておりませんのでお答えでき
ま せ ん 。』 に つ い て
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【質問】
東 海 豪 雨 時 に 十 四 川 が 近 鉄 線 よ り 上 流 の 未 改 修 の と こ ろ (ネ ッ ク 点 を 含 む )で 溢 水
していないことは検証されているのと違いますか、お尋ねいたします。
塚田元都市整備部長も平成十五年の十二月定例会の私の一般質問に対して、
「四高
(四日市高校)付近で漏れなかった」と答弁している。
受付番号
平 成 23年 第 9号 質 問 書 に 対 す る 答 弁 書 で も 認 め て い る 。
『【 答 弁 2 】
アオイテックの流量調査における不等流計算に基づく河川の流下能力計算では、
ネ ッ ク 点 で の 最 大 流 量 16.143㎥ /秒 に 対 し 、 JRか ら 下 流 側 の 十 四 川 は 25㎥ /秒 の 流 下
能 力 が あ る と さ れ て お り 、 樋 門 が 開 い て い れ ば 流 下 で き る と 考 え ま す が 、 こ れ は 10
年確率の降雨を想定した検討であり、東海豪雨を想定したものではありません。
東海豪雨時については、樋門が同日開扉されていたとしても十四川の溢水を回避
す る こ と は 出 来 な い 、と の 裁 判 所 の 判 断 が な さ れ て い る も の と 考 え て い ま す 。』と 答
えたことについて、
【質問】
「 10年 確 率 の 降 雨 を 想 定 し た ア オ イ テ ッ ク の 流 量 調 査 に お け る 不 等 流 計 算 に 基 づ
く 河 川 の 流 下 能 力 計 算 で は 、ネ ッ ク 点 で の 最 大 流 量 16.143㎥ /秒 に 対 し 、JRか ら 下 流
側 の 十 四 川 は 25㎥ /秒 の 流 下 能 力 が あ る と さ れ て お り 、樋 門 が 開 い て い れ ば 流 下 で き
ると考えます」と答えたが、東海豪雨時はネック点で溢水しなかったことから、当
日 の 十 四 川 流 域 の 降 雨 は 10年 確 率 を 想 定 し た 降 雨 以 下 で あ り 、 当 日 の ネ ッ ク 点 で の
最 大 流 量 16.143㎥ /秒 以 下 で も あ る か ら 、JRか ら 下 流 側 の 十 四 川 は 計 画 高 水 流 量 は 19
㎥ /秒 の 流 下 能 力 が あ る と さ れ て お り 、樋 門 が 開 い て い れ ば 流 下 で き た( 溢 水 し な か
った)のと違いますか、お尋ねいたします。
『《 答 弁 2-2》
東海豪雨時の検証につきましては、裁判所に提出されたシミュレーションをもと
に 、 す で に 裁 判 所 の 判 断 が な さ れ て い る も の と 考 え ま す 。』 に つ い て 、
【質問】
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裁 判 所 に 提 出 さ れ た シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 乙 17号 証 の 縦 断 面 図 は 北 消 防 署 で 記 録 さ れ
た 降 雨( 最 大 時 間 当 た り 120.5mmの 降 雨 記 録 )を 十 四 川 流 域 に 降 ら せ そ の 水 量 を ネ ッ
ク 点 で 溢 水 さ せ ず に 樋 門 ま で 流 し 午 後 5時 ご ろ 溢 水 す る 可 能 性 が あ る と し た で た ら
めなシミュレーションをもとに、裁判所の判断がなされているのではないですか、
お尋ねいたします。
川島係長は日本上下水道設計(株)の職員から「ネック点で水を溢さずに樋門ま
で流している」と聞いたのではないですか、お尋ねいたします。
稲垣河川排水課長は田中上下水道局技術部長が政友クラブの会派説明会で「ネッ
ク点で溢れた水をもう一度、川に戻して樋門まで流している」と話したのを聴いて
いたのではないですか、そのことを私が稲垣河川排水課長に確認したところ認めた
のではないですか、お尋ねいたします。
塚田元都市整備部長も平成十五年の十二月定例会の私の一般質問に対して、
「四高
(四日市高校)付近で漏れなかったのは、多分、私の推測でございますが富田で降
った雨の量と十四川の上流部である大矢知で降った雨の量が違うんじゃないかなと。
大矢知の方では富田(北消防署)ほど雨が降っていなかった」と答弁している。富
田 ( 北 消 防 署 ) で 記 録 さ れ た 降 雨 ( 最 大 時 間 当 た り 120.5mmの 降 雨 記 録 ) を 基 に 大 矢
知でも同じ降雨として作成した十四川の縦断面図は間違いではないですか、お尋ね
いたします。
『《 答 弁 2-3》
平成22年度の十四川河川整備計画検討業務報告書では、余裕高がどのようにな
るかを計算しており、その数値をもとに現実に起こるであろう事象としてご質問を
いただいておりますが、東海豪雨時については検証を行なっておらず、比較してお
答 え は で き ま せ ん 。』 に つ い て
【質問】
こ の 報 告 で は ネ ッ ク 点 で 東 海 豪 雨 時 の 堤 防 の 高 さ の 約 1cm下 を 静 水 が 流 れ 、「 樋 門
で は 当 日 の 最 高 潮 位 ( Y P 2.4m ) で も 溢 れ ず に 流 れ て い く 」 と 報 告 さ れ て い る 。 堤
防 の 1cm下 を 静 水 が 流 れ る と い う 計 算 は 、現 実 な ら 、洪 水 は 波 打 つ か ら 溢 れ る 可 能 性
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があり、それ以下の水しか下流には流れていかなかったことになり、東海豪雨当日
もネック点で溢れなかったので、それ以上の水は下流に流れていかないので、溢れ
ないことになり、偶然にも結果的に東海豪雨当日の数値と同じことになり、ネック
点から下流は東海豪雨時の検証をしたのと同じことになり、裁判所の判断と違い当
日 樋 門 を 開 け て お け ば JR関 西 線 よ り 上 流 で 溢 水 し な か っ た と 結 論 付 け て い る の で は
ないですか、お尋ねします。
平成22年度の十四川河川整備計画検討業務報告書は百万円もかけて作成された
報告書であり、しっかりと検証して、役所に都合が悪くても、市民や議会に説明す
るべきと思いますが、そのつもりはないのですかお尋ねいたします。
確かに東海豪雨について検証していないのですが、結果的にはネック点を通過す
る水量がほぼ同じになり、東海豪雨時の検証をしたのと同じ結果になる。小賢しい
屁理屈をこねずに、技術者として正直に説明するべきと思いますが、いかがお考え
ですかお尋ねいたします。
『《 答 弁 2-4》
時 間 当 た り 120.5mmの 降 雨 は 、 東 海 豪 雨 時 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 な う に あ た り 、
北消防署のデータを仮定として用いたものであり、実際に十四川流域に同じ雨が降
ったかについては定かではありません。十四川調整池及び堤防の嵩上げの必要性に
つ い て は 、河 川 計 画 と し て 時 間 当 た り 72.8mmの 降 雨 を 仮 定 し て 計 算 し た 結 果 と し て 、
流域の上流に調整池を造り、下流への流出量を抑えるとともに、河川の安全度を高
めるために堤防の嵩上げをしたものであり、十四川の能力を補う手法として必要で
あ る と 判 断 し て い ま す 。』 に つ い て
【質問】
十 四 川 調 整 池 の 計 画 は 、 流 域 に 10年 確 立 の 時 間 当 た り 72.8mmの 降 雨 を 仮 定 し て 計
算 し た 結 果 、近 鉄 線 よ り 上 流 の 未 改 修 の と こ ろ (ネ ッ ク 点 を 含 む )へ 21㎥ /秒 の 水 が 流
入してくる。その結果ネック点で溢水することになり、このことからも、東海豪雨
時 は ネ ッ ク 点 で 溢 水 し て い な い こ と か ら 十 四 川 流 域 で は 10年 確 立 の 時 間 当 た り 72.8
mm以 下 の 降 雨 で あ っ た こ と が 実 証 さ れ 、当 然 十 四 川 流 域 に 時 間 当 た り 120.5mmの 北 消
防 署 の 降 雨 デ ー タ も ち い た 乙 17号 証 の 縦 断 面 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン は 誤 り で あ り 、 時 間
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当 た り 120.5mmの 雨 水 が 未 改 修 の と こ ろ (ネ ッ ク 点 を 含 む )で 、漏 れ ず に 改 修 済 の と こ
ろ ま で 流 れ た と す る と 30㎥ /秒 以 上 の 水 が 流 れ た こ と に な り 、当 日 実 際 流 れ た 水 量 の
倍 近 く の 水 が 流 れ た 計 算 に な る 。 そ れ で も 乙 17号 証 の 十 四 川 の 縦 断 面 シ ミ ュ レ ー シ
ョ ン で は 、 午 後 5時 ご ろ J R か ら 国 道 1号 線 の 間 で 溢 れ た 可 能 性 が あ る と 結 論 づ け て
いるのは誤りである。縦断面シミュレーションを信用できるとした裁判所の判断は
誤りである。裁判所の判断を正しいとするなら河川計画に誤りがある事になると思
われますがいかがお考えですかお尋ねいたします。
『《 答 弁 2-5,6,7》
市職員の役割、責務についてご質問いただいておりますが、繰り返しの答弁にな
りますが、説明責任は市職員の責務と考えております。今後も誠実に対応させてい
た だ き た い と 考 え て お り ま す 。』 に つ い て
【質問】
市の職員としての市民に対する責務が何なのか本当に理解しているのか疑問であ
る。宮仕えが大変なのは理解するが、公務員はクビにはならないのだから、保身に
走らずに市民の為に事の善悪はしっかりと述べるべきであると考えますが、いかが
ですか、お尋ねいたします。
平成十五年の十二月定例会での塚田都市整備部長(現上下水道事業管理者)の答
弁は東海豪雨後の下水道部(水道局と合併して上下水道局となる)や井上四日市市
長 の 従 来 の 説 明 と は 、正 反 対 の 答 弁 で あ り 、私 と 市 長 が 訴 訟 を し て い る に も 拘 ら ず 、
市長に不都合な答弁であった。これは都市整備部の篠原次長を始めとする、河川水
理工学に詳しい人たちの正しい説明をしたいと考えた(調整池の事業計画を守るた
めでもあったろうが)正義感溢れる大変勇気ある答弁であった。本来、塚田都市整
備部長(現上下水道事業管理者)は専門的知識のある部下の考えを市長及び市民に
分かりやすく説明して真実を明らかにする義務があった。其のことを怠り、今の地
位 ( 上 下 水 道 事 業 管 理 者 ) と 金 ( 約 1000万 円 の 年 収 4年 間 と 退 職 金 約 五 百 万 円 ) に 目
がくらみ、悪魔に魂を売り渡し、自分たちの事業計画や過去の河川計画及び、市民
の信頼や部下の信頼を裏切ったと考えますが、私の考えは間違いですかお尋ねいた
します。その贖罪や口止めの意味も込めて、技術系の職員を部長にたくさん登用さ
れたのと違うんでしょうか。市民に対しては何もしなくて良いんでしょうか、どう
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思われますか、お尋ねいたします。
後藤前都市整備部長は「当日樋門を開けていれば溢れない」と何度も本会議や予
算特別委員会及び、決算常任委員会で答弁している。一度も樋門を開けていても溢
れたとは言わなかったし、河川計画は正しいと言い続けた河川計画と裁判所の判断
とは両立しないのではないですか、お尋ねいたします。
貴方方は先輩の勇気ある答弁を見習わずに裏切りに加担するのですか、お尋ねい
たします。
とても誠実に答弁しているとは思えません。市の職員としてふさわしくないと思
いますが、いかがですか。自分の知識に誠実に答えることができない職場なら、家
族と相談して退職して自分の知識に誠実になれる職を探したらどうですか、正直な
人間らしい生活を送ることができると思いますが、いかがお考えですか、お尋ねい
たします。
退職しないなら、後輩のためにも組織の在り方を改善して、後輩の人たちが人間
らしい生活が送れる嘘をつかなくても良い職場にするべきだと思いますがいかがお
考えですか、お尋ねいたします。
稲垣河川排水課長は議員に対しても媚びずに、ことの良し悪しをはっきりという
見どころのある人だと評価していた。政友クラブ内でも評判が良いのに、なぜ一般
質問のヒヤリングで認めたことを上司に報告しないのか、お尋ねいたします。
稲垣河川排水課長は「小川議員は裁判所の判断より、河川計画のが正しいと言う
てくれますやないですか」と喜ぶより、裁判所の判断より、市の河川計画が正しい
ことを上司や市民にしっかりと説明することが稲垣さんらしいですよ。間違いを正
さ ず に 、放 置 し て お く 決 断 を し て い る の は 上 下 水 道 事 業 管 理 者 で す か 、二 役 で す か 、
お尋ねいたします。
○塚田上下水道事業管理者
実際は当事樋門が開いてなかったので、樋門が開いていればどうなったかという
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事実関係について分かりません。したがって、裁判の過程の中で樋門が開いていた
場合、どういうような状況になるんだと、そういったシミュレーションをしており
ま す 。 そ れ で 、 そ の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン が 議 員 も よ く 言 わ れ る 乙 16号 、 17号 証 で ご ざ
います。そのシミュレーションの中では樋門が開いていても、午後5時には溢れた
と、そういうシミュレーション結果になっているということでございます。
○小川政人議員
だから、そういうシミュレーションができるということは、シミュレーションが
正しいとすると、樋門はネック点よりも水を流さないということになりますわね。
○塚田上下水道事業管理者
一つ違うのはですね、十四川はご存知のように感潮河川と言います。潮の高さに
よって水の流れが、関係してくると、そういう河川でございます。ですから今の議
員の発言で言いますと、要は潮の水、海の水ですね、海の水の海水の高さ、それは
全然触れられてないわけでございまして、当時海水の高さがどうであったかという
ところも非常に肝要なことでございます。ですから、このシミュレーションはです
ね、その海面高さ、当時の海面高さも入れた条件でのシミュレーション、そして、
やはり溢れるというシミュレーションの結果になっておるわけでございます。
○小川政人議員
当 時 の 海 面 、最 高 潮 位 が 、満 潮 時 が 5 時 40分 に 、Y P で い く と 2.4m で す ね 。も し 、
樋門が流れてきた水をみんな流す能力があれば、海の水、海水と水位は同じになる
わ け で す け れ ど も 、そ れ も あ な た 何 度 か 認 め て ら っ し ゃ る と 思 う ん で す 。す る と 、2.
4m で は 溢 れ ま せ ん ね 。 最 高 2.4m に し か な り ま せ ん か ら 、 潮 位 を 考 え て も 。
○塚田上下水道事業管理者
水ですので、静水面の上ではですね、海面の高さと十四川の水面の高さは同じに
なると思います。これは皆さんもご存知だと思います。ところがですね、十四川の
一番最下流というのはボックス構造になってます。それでそのボックスのところで
樋 門 が 閉 ま る と い う 形 に な っ て ま す ね 。ボ ッ ク ス の す ぐ 外 は 海 で す 。海 の 高 さ で す 。
上流から川の水が押してくると、どうしてもそのボックスにすべて入りきらずに盛
り上がります、水が。十四川のところでは、ボックスの上流側では。ですから海水
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面 が 2.4m で あ っ た と し た っ て 、水 は 次 々 後 ろ か ら 押 し て く る の で 、ボ ッ ク ス の す ぐ
上流ですか、そこは水が盛り上がるという形になります。
○小川政人議員
ということはボックスの断面は、流れてくる水を流すだけの断面がないというこ
とになりますが、よろしい。
○塚田上下水道事業管理者
海水の高さがですね、海の水位がボックスよりも低ければ流れるんですよ。だけ
ど海水の高さが、海の水の抵抗があるので、だから盛り上がるということです。
○小川政人議員
意 味 が よ う 分 か ら ん け ど も 、 断 面 的 に 多 分 21ト ン か 22ト ン 流 す だ け の 断 面 が あ り
ま す か ら 、 当 然 上 流 か ら 流 れ て く る 水 は 越 水 す れ す れ で も 15、 16ト ン く ら い で す か
ら、ぶち当たることはなく流れていきますね、そういう計算を、中部大学でしたっ
け、ネック点すれすれの水を流しても、水害当日の同じ潮位で水は流れていきます
という調査結果ですね。
○伊藤都市整備部長
中部大学工学部のところに昨年度、検証をお願いしましたけれど、あくまでもこ
れ は 河 川 計 画 で ご ざ い ま す の で 、 10年 確 率 と い う 前 提 で 検 証 し て い た だ き ま し た 。
ただネック点を通過する水は、そのまま海まで流れていくというところでございま
す。
以 上 は 平 成 23年 11月 定 例 月 議 会 の 私 の 一 般 質 問 で の 議 論 で す が 、 そ れ に つ い て 質
問致します。
【質問】
十四川の一番最下流というのはボックス構造になっていますが、そのボックスの
開 口 部 の 高 さ は Y P 2.3m に な っ て い ま す 。そ う す る と 、塚 田 上 下 水 道 事 業 管 理 者 の
説 で 行 く と 海 水 の 高 さ が Y P 2.3m 以 上 に な る と 、海 の 水 の 抵 抗 が あ る の で 、ネ ッ ク
点を通過する水量でもボックスのすぐ上流で盛りあがって溢れることになり、潮位
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が Y P 2.3m 以 上 に な る と ボ ッ ク ス が ネ ッ ク 点 と な る こ の 考 え 方 は 正 し い の で す か 、
上流のネック点の断面よりボックスの断面の方が広いのにサイホンの原理が働かな
いのですか、お尋ねいたします。
この考え方が正しいのであればボックスの開口部の高さを川の堤防の高さに合わ
す必要があるのと違いますか、調整池の事業より先にボックスの改修をする必要が
あったのと違いますか、お尋ねいたします。
ま た 、 J R か ら 下 流 の 改 修 済 み の と こ ろ は 朔 望 (平 均 )満 潮 位 Y P 2.3m ( T P 1.1
m )で 計 画 高 水 流 量 19㎥ /秒 で 海 ま で 流 れ る と い う 河 川 計 画 で す が 間 違 い だ っ た の で
すか、お尋ねいたします。
また、アオイテックの流量調査における不等流計算に基づく河川の流下能力計算
で は 、 ネ ッ ク 点 で の 最 大 流 量 16.143㎥ /秒 は 、 朔 望 (平 均 )満 潮 位 Y P 2.3m ( T P 1.1
m ) で も 溢 れ ず に 海 (ボ ッ ク ス の 外 )ま で 流 れ る と い う 計 算 と 違 い ま す か 、 お 尋 ね い
たします。
ま た 、中 部 大 学 工 学 部 の 検 証 で も 東 海 豪 雨 当 日 の 最 高 潮 位 Y P 2.4m で も ネ ッ ク 点
で通過する水は溢れずに流れていくという結論が導かれているのと違いますか、お
尋ねいたします。
塚田上下水道事業管理者は自分たちの作成してきた河川計画が間違えていると言
っているのですが、これこそ裏切りではないですか、いかがお考えですか、お尋ね
いたします。
蛇足ですが、塚田上下水道事業管理者の嘘につきあって海の水の抵抗でネック点
を通過してきた水がボックスにすべて入りきらずに、ボックスのすぐ上流で盛り上
が り 、 当 時 の 海 面 高 さ ( 最 高 Y P 2.4m ) も 入 れ た 条 件 で の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン で は や
は り 午 後 5時 ご ろ 溢 れ る と い う シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 結 果 に な っ た と し て も 、ボ ッ ク ス
に 入 り き ら な か っ た 水 は 、ポ ン プ を 運 転 す れ ば 海 に 流 す こ と が で き る の で 午 後 5時 ご
ろ溢れなくて済むのではないですか、お尋ねいたします。
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○小川政人議員
あ の ね 、 旧 堤 防 よ り 30c m か さ 上 げ と 、 こ れ は 中 部 大 学 の 報 告 書 に も 書 い て あ り
ま す よ ね 。 そ れ で 私 は そ れ を 、 30c m 上 げ た ん だ か ら 、 31c m に な っ て い る と い う
こ と で 、 1c m で す よ ね 。 1 c m 、 2 c m は 波 打 つ の は そ ん な 差 が な い で 。 あ な た が
言 う よ う に ね 。 そ ん な 大 き な 、 こ こ で 問 題 に な る わ け は な い 。 5 c m 、 10c m の 波
打ち方で水は流れていくとすると、そう大した問題、そこで漏れなかった水という
のはですね、東海豪雨当日も四高付近で漏れなかったということを認めているんで
すから、当然同じような水が流れていったということですよね。だから溢れなかっ
たということ。それからあなたは何度も断面の狭いところから断面の広いところで
は、流れていきますよと言っているんですよ。違いますか。
○塚田上下水道事業管理者
同じ雨の量ならですね、そのネック点を通った水はそのまま下流へ流れていくと
い う こ と に な り ま す 。 で す か ら 今 の 議 員 の お 話 は 降 雨 強 度 が 72.8ミ リ の と き の お 話
で ご ざ い ま す 。仮 に 120ミ リ の 雨 が 降 っ た と す れ ば 、ネ ッ ク 点 を 通 過 す る 水 の 量 と い
う の は 、 72.8ミ リ の 雨 と 120.5ミ リ の 雨 と 比 較 す る と 違 い ま す 。 当 然 120ミ リ の 雨 が
降ると、後ろからようけ押してくるわけです。ですから水の流れというのは早くな
ります。押してくるからね。すると同じ断面のところを通過する水の量も変わって
まいります。ですから、常に一定ということはございません。
以 上 も 平 成 23年 11月 定 例 月 議 会 の 私 の 一 般 質 問 で の 議 論 で す が 、 そ れ に つ い て 質
問致します。
【質問】
前述したように東海豪雨時はネック点で溢水していないことから十四川流域では
10年 確 率 の 時 間 当 た り 72.8mm以 下 の 降 雨 で あ っ た こ と が 実 証 さ れ て お り 、 72.8ミ リ
の 雨 と 120.5ミ リ の 雨 と 比 較 す る 必 要 は な い と 思 い ま す が い か が で す か お 尋 ね い た
します。
また、降雨強度が変わり水の流れが変わったとしても川全体の水の流れが比例し
て変わるのであり、断面の狭い所で流れる水量は断面の広い所では流れていくのと
違いますか、お尋ねいたします。
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○塚田上下水道事業管理者
何 に も 私 、120ミ リ に こ だ わ っ て い る わ け じ ゃ あ ご ざ い ま せ ん が 、だ か ら 大 矢 知 の
ところで何ミリの雨が降ったかというのは測定値がないから分からんわけです。そ
れで唯一分かるのは、当時の十四川のネック点では溢れたということ、関係はない
とすればね、すれば、いっぱい流れたという可能性もあるわけですね。こぼれずに
いっぱい流れた。もう一つは、調整池を作るときの河川の計算では、洪水の水位高
というのを、流れる水の水位高というのは、堤防天端いっぱいにとってなくって、
余 裕 高 を と っ て ま す 。 余 裕 高 を と っ て 、 そ の と き に 72.8ミ リ の 雨 が 降 っ た と き に 十
分 流 れ る だ け の 池 を 造 っ た と い う こ と で す ね 。で す か ら そ の と き に 余 裕 高 も 含 め て 、
堤防の天端までいっぱい水が流れたとすれば、そのときにどんだけの水が流れたか
っていうのは、把握は出来てないということです。
以 上 は 平 成 23年 11月 定 例 月 議 会 で の 私 の 一 般 質 問 に 対 す る 塚 田 上 下 水 道 事 業 管 理
者の答弁ですが、それについて質問致します。
【質問】
平 成 23年 11月 25日 付 の 文 書 質 問 答 弁 書 で 都 市 整 備 部 は 次 の よ う に 回 答 さ れ ま し た 。
「アオイテックの流量調査における不等流計算に基づく河川の流下能力計算では、
ネ ッ ク 点 で の 最 大 流 量 16.143㎥ /秒 に 対 し 、 JRか ら 下 流 側 の 十 四 川 は 25㎥ /秒 の 流 下
能 力 が あ る と さ れ て お り 、 樋 門 が 開 い て い れ ば 流 下 で き る と 考 え ま す が 、 こ れ は 10
年 確 率 の 降 雨 を 想 定 し た 検 討 で あ り 、東 海 豪 雨 を 想 定 し た も の で は あ り ま せ ん 。」間
違いありませんね。確認いたします。
「 72.8ミ リ の 雨 が 降 っ た と き に 余 裕 高 も 含 め て 、 堤 防 の 天 端 ま で い っ ぱ い 水 が 流
れたとすれば、そのときにどんだけの水が流れたかっていうのは、把握は出来てな
い と い う こ と で す 。」10年 確 率 の 降 雨 と い う の は 72.8ミ リ の 雨 の こ と で す ね 、塚 田 上
下水道事業管理答弁は嘘ですね、お尋ねいたします。
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