プレインストールモデルWindows XP Embedded ご使用時の注意事項

プレインストールモデル Windows XP Embedded ご使用時の注意事項
プレインストールモデルの Windows XP Embedded( 以下、XPe とします )をお使いいただく際の注意事項に
ついて説明します。
注意
・ 本書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。
1. ご購入後のプロトコルやサービスの追加について
XPe は、組み込み用途の OS であり、標準 Windows XP Professional をカスタマイズし、OS サイズを縮
小しています。
本来は、お客様のシステム構成、必要なサービスやデバイス、各種プロパティなどを確認の上、お客
様のご要望に合うようにカスタマイズを行い、OS を構築します。
しかしながら、プレインストールモデルの XPe では、お客様のシステム構成どおりにカスタマイズを
行うのではなく、あらかじめ決められた構成に基づき、カスタマイズを行い、OS を構築しております。
さらに、ライセンスの関係上、Windows XP Professional インストール CD-ROM は提供しておりません。
上記のことから、プレインストールモデルの XPe をご購入後に、Windows XP Professional インストー
ル CD-ROM が要求されるサービスやプロトコル、その他の機能を追加することはできません。
お客様のアプリケーションや I/F ボードのデバイスドライバの追加など、Windows XP Professional イン
ストール CD を必要としない場合は、追加していただくことが可能です。
Q1 タッチパネルドライバを追加インストールすることは可能ですか?
A1 インストール可能です。
Q2 プリンタドライバを追加インストールすることは可能ですか?
A2 インストール可能です。
ただし、プリンタドライバは含まれておりませんので、プリンタインストールウイザード
で表示されるプリンタ一覧からは、プリンタを選択しないでください。
プリンタメーカのWeb サイトからドライバをダウンロードし、
インストールしてください。
Q3 API 関数ライブラリ( API-SBP(W32) )を追加インストールすることは可能ですか?
A3 インストール可能です。
(Q3、A3.は CPU-SB21・CPU-SB22 シリーズのみ該当します。
)
また、お客様の環境に合うように各種プロパティを変更いただくことも可能です。
Q4 ディスプレイの解像度が [640×480] になっていますが、変更できますか?
A4 変更可能です。ディスプレイのプロパティ設定で変更してください。
「4−2.注意事項について」も参照し
なお、Enhanced Write Filter 機能が有効な場合には、
てください。
2. 提供サービスパックについて
XPe で提供可能な Windows XP のサービスパックは、[SP1] となっております。お客様が最新のサービ
スパックをインストールすることはできません。
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3. 管理ツールの起動方法について
コンピュータの管理やサービスなどの管理ツールは、コントロールパネルから起動することはできま
せん。これらの管理ツールを起動するには、[スタート] → [すべてのプログラム] → [管理ツール]から行
ってください。
4. Enhanced Write Filter 機能について
4−1. Enhanced Write Filter 機能について
本モデルの XPe には、ディスク( ドライブ )への書き込みをフィルタリングし、メモリへ書き込む
ための Enhanced Write Filter 機能( 以下、EWF 機能とします )が組み込まれています。
通常、電源を切断するにはシャットダウン処理が必要ですが、本機能により、シャットダウン処理
せずに電源を切断しましても、チェックディスクやシステムファイルの破壊などは発生せず、次回 OS
起動時には元の状態で起動されます。(注 1)
また、シリコンディスクへの書き込みを行いませんので、寿命を延ばすことが可能です。
(CPU-SB21,CPU-SB22 シリーズの場合は、シリコンディスク(SDD)ではなく CF と読み替えてください。
)
[ 通常のイメージ ]
[ EWF機能のイメージ ]
OS
OS
File I/O
File I/O
メモリ
SDD
SDD
EWF
注 1:シャットダウン処理せずに電源断した場合、
EWF 機能が有効なドライブ以外のドライブで書
き込み中のデータは保証されません。
4−2. 注意事項について
① EWF 機能が有効なドライブへの書き込みはすべてフィルタリングされますので、OS 起動後のアプ
リケーション/デバイスドライバのインストールや変更されたプロパティ設定などは、ディスクへ
は保存されません。また、シャットダウン処理を行いましても、メモリに書き込まれた内容のディ
スクへの書き戻しは行いません。
次回起動時には、追加・変更前の状態で起動されます。
OS 起動後にアプリケーション/デバイスドライバの新規インストールやバージョンアップ、プロ
パティ設定の変更などが必要な場合には、
「4−3.EWF 機能の切り換え方法について」を参照し
てください。
② EWF 機能によるメモリへの書き込み領域は、動的に確保されますので、空き領域があれば、使用
可能です。ただし、継続して使用した場合、空き領域が不足し、遅延書き込みエラーなどが発生す
る可能性がありますので、適宜 OS の再起動を行う必要があります。
なお、再起動が必要となる時期につきましては、お客様のシステムに依存しますので、一概には言
えませんが、タスクマネージャの[パフォーマンス]タブの[メモリ使用量]で、現在のメモリ使用量
を確認することができます。目安として、[コミットチャージ]の合計が制限値を超えるまでは、継
続してお使いいただくことが可能です。
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③ 本モデルのシリコンディスクは 2 パーティションに分割されています。パーティション 1( ドライ
ブ C )は、OS イメージが格納されたブートドライブで、EWF 機能が有効になります。パーティシ
ョン 2( ドライブ D )は、常に EWF 機能は無効となります。
なお、シャットダウン処理せずに電源を切断した場合、EWF 機能が有効なドライブ以外のドライ
ブで書き込み中のデータは保証されません。
4−3. EWF 機能の切り換え方法について
EWF 機能の有効/無効を切り換えるには、EWF マネージャにより行います。コマンドプロンプト
を起動し、以下のように実行します。
・EWF 機能を有効にする場合
C:>EWFMGR□C:□-Enable <□はスペースを表します>
・EWF 機能を無効にする場合
C:>EWFMGR□C:□-Disable <□はスペースを表します>
画面に表示された情報で、[Boot Command]が次回起動時の EWF 機能の状態を表します。
[ENABLE]:EWF 機能を有効にする
[DISABLE]:EWF 機能を無効にする
なお、EWF マネージャによる切り換えは、OS 再起動後に反映されます。
また、EWF マネージャの実行が完了するまで( プロンプトが表示されるまで )は、電源を切断しな
いでください。
弊社出荷時には、EWF 機能無効としていますので、お客様にてアプリケーションのインストール
および各種プロパティの設定を行っていただいた後、上記コマンドにて EWF 機能有効な状態にし、運
用してください。
EWF 機能が有効な状態での運用の際には注意事項がありますので、
「4−2.注意事項について」
もお読みください。
アプリケーションのバージョンアップなどメンテナンスが必要になりましたら、以下の手順で行っ
てください。
・コマンドプロンプトを起動し、EWF マネージャで EWF 機能を無効にします。
・再起動します。
・アプリケーションのバージョンアップなどのメンテナンス作業を実施します。
・EWF マネージャで EWF 機能を有効にします。
・再起動後、運用再開します。
4−4. EWF 機能有効/無効の確認方法について
EWF 機能の有効/無効を確認するには、EWF マネージャにより行います。コマンドプロンプトを
起動し、以下のように実行します。
C:>EWFMGR□C: <□はスペースを表します>
画面に表示された情報で、[State]が現在の EWF 機能の状態を表します。
[ENABLED]:EWF 機能が有効
[DISABLED]:EWF 機能が無効
5. ユーザ名およびパスワードについて
弊社出荷時には自動ログオンとなっておりますが、ユーザ名およびパスワードの入力が必要な場合、
以下のように入力してください。
ユーザ名
Administrator
パスワード Administrator
[050818]
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