読書の窓 第12号

Readers Make Leaders!
今年『緑蔭』は 50 号記念
平成 25 年度
第 12
卒 業 お め で と う
H 2 6 年 2 月 2 8 日 発
北 海 道 旭 川 西 高 等 学
図 書 局
号
号
行
校
3 年生のみなさん♡
ご卒業おめでとうございます
3 年間お世話になり、本当にありがとうございました。
卒業されても!!西高最高!!を胸に、自分の志した道に向かって進んでください。
また、校歌の一節にもある「緑蔭」
(図書新聞のタイトル)は青葉しげる木陰で心赴くまま
に読書をするという意味です。ぜひ本を片手に心休まるひと時を持ってください。
~第 3 回『緑蔭 Café』~
第3回の緑蔭 Café は、北海道教育大学准教授のミシェル・ラフェイ先生を講師
としてお迎えしました。
まずは、英語のクイズを1題。
A father and his son were driving on the highway. They had a terrible accident. The
father was killed instantly and the son was injured. The son was taken to a hospital
by ambulance. At the hospital a doctor walked into the operating room. The doctor
looked at the boy and said: “Oh no! This boy is my son!” How was this possible?
ミシェル先生がお話しの中で出してくださったものです。皆さんは答えがわかりますか。
答えは、お医者さんが患者のお母さんだったのです。私たちの心の中のどこかで、
『外科医=男性』
という思い込みがあると、このクイズはとても難しいです。ミシェルさん自身も答えがわからず、
答えがわかった時には、自分の思い込みにショックを受けたそうです。
今回は、バレンタインデーということもあり、アメリカのバレンタイン事情に加え、ジェンダー
の話をしていただきました。アメリカや日本では“ピンク=女性”、“水色=男性”というイメージで
すが、インドネシアでは逆である、など興味深いお話しを聞くことができました。
ミシェル先生は、成人してから日本に来て日本語を学んだそうです。
「語学の習得は小さいうち
に」という説もありますが、そんなことは全く関係なく、非常に流暢な日本語でお話しいただきま
した。本人の努力次第で、日本語で本を出版できるほど習得できるのだということを身をもって教
えてくださいました。
図書室にはミシェル先生がサインしてくださった著書もあります。ぜひ1度手にとって見てくだ
さい。
著書:
「なまら内村鑑三なわたし」柏艪舎
インタビュー掲載:
「日本人は何を考えてきたのか 大正編」NHK出版
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一期一会
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2013 年度、先生からご紹介した戴いた本の総集編です。
図書委員の我儘なお願いをお聞きいただいて、本当にありがとうございました。
来年度もよろしくお願いします。
『海賊とよばれた男』百田 尚樹 著 講談社
『晴天の迷いクジラ』窪
美澄 著 新潮社
『面白いほどよくわかる「源氏物語」』大塚ひかり 著
『道は開ける』 カーネギー 著
創元社
『風の旅』
星野 富弘 著 立風書房
『あすなろ物語』
井上
靖 著 新潮社
『塩狩峠』
三浦 綾子 著 新潮社
『異邦人』
カミュ
著 新潮社
『かもめのジョナサン』リチャード・バック 著
『陰陽師』
夢枕
獏 著 文藝春秋文庫
『プレジデント Family』 日経プレジデント
『ノーザンライツ』 星野 道夫 著 新潮文庫
『虐げられし人々』 ドストエフスキー 著
『クリスマス・キャロル』 ディケンズ 著
『ネットのバカ』
中川 淳一郎 著 新潮社
『播磨灘物語』
司馬 遼太郎 著 講談社
掲載順です。
そのほか
~もういちど眺めてみてください。面白そうだ!と思うものにヒットしたらぜひ図書室へ~
・『世界を変えるお金の使い方』山本良一 ・『夜回り先生』水谷 修 ・『おろろん――天売
島の詩』寺沢孝毅 ・『一発逆転!ワタナベ式記憶術』渡辺剛彰 ・『放課後はミステリーととも
に』東川篤哉 ・『五体不満足』乙武洋匡 ・『最弱ナイン』柳川悠二 ・『楽しく覚える日本史
年代事典「ゴロ合わせ」』金児昭 ・『チョコレート工場の秘密』ロアルド・ダール ・『レベル
7』宮部みゆき ・『スヌスムムリクの恋人』野島伸司 ・『海辺のカフカ』村上春樹 ・『13
時間前の未来』リチャード・ドイッチ ・『ドイツⅠ』集英社ギャラリー世界の文学10 ・『封
神演義』許仲琳 渡辺仙州 佐竹美保 ・『新訳 ロミオとジュリエット』シェークスピア ・『中
学んとき』久保寺健彦 ・『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』太田紫織 ・『ダレン・シ
ャン』ダレン・シャン ・『氷菓』米澤穂信 ・『愚者のエンドロール』米澤穂信 ・『体脂肪計
タニタの社員食堂』タニタ ・『日本のおかず』西健一郎 ・『きみの友だち』重松清 ・『国際
問題がわかる 世界地図の読み方』池上彰
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裏面の『◇ 今月の図書委員オススメ本 ◇』もご覧下さい。
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◇ 今月の図書委員オススメ本 ◇
*『僕にできないこと。僕にしかできないこと。
』
春山満 著 幻冬舎 2000 年 8 月発行
この作品は、著者の自伝の本です。著者の春山満さんは進行性筋ジストロフィーという病気にか
かっています。この病気は、手足の末端から筋萎縮が進行していき、最後には心臓や肺などの機能
すら失ってしまい死に至ると言う病です。著者も首から下の四肢が全廃しています。しかし、彼は
介護ビジネスの第一線を走っています。彼がどのようにして成功していったのか。この本には、そ
の全てが詰まっています。ぜひ、読んで見て下さい。(S.M)
図書新聞『緑蔭』は今年度(2013年度)創刊 50 周年
2013 年度出版状況
■ベストセラー10総 合
順位
1
2
書 名
著 者
色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年
医者に殺されない47の心得 医療
と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法
定価(円)
出版社
村 上 春 樹
1,785
文藝春秋
近 藤
1,155
アスコム
誠
3
聞く力 心をひらく35のヒント
阿 川 佐和子
840
文藝春秋
4
海賊とよばれた男 (上・下)
百 田 尚 樹
1,680
講談社
週刊ファミ通編集
1,260
KADOKAWA
1,575
ダイヤモンド社
5
とびだせどうぶつの森
かんぺきガイドブック
6
ロスジェネの逆襲
池井戸
7
できる大人のモノの言い方大全
話題の達人倶楽部
1,050
青春出版社
8
新・人間革命(25)
池 田 大 作
1,300
聖教新聞社
9
人間にとって成熟とは何か
曽 野 綾 子
798
幻冬舎
10
置かれた場所で咲きなさい
渡 辺 和 子
1,000
幻冬舎
芥川賞(2013 年)
受賞者
藤 野 可 織
「爪と目」
小山田 浩 子
「穴」
潤
受賞作
直木賞(2013 年)
受賞者
受賞作
桜 木 紫 乃
「ホテルローヤル」
朝 井 まかて
「恋歌(れんか)」
姫 野 カオルコ 「昭和の犬」
掲載誌
「新潮」
「新潮」
掲載誌
集英社
講談社
幻冬舎
*『震える牛』
相場英雄 著 小学館 2012 年 2 月発行
居酒屋で起きた強盗殺人事件。
操作をしていくうちに、事件にはある加工食品の安全が大きく関連していた。
今の日本にもある食品偽造。フィクションだと思われないミステリー小説です。ぜひ読んでみて
下さい。
(Y.H)
*『心霊探偵八雲』
神永学 著 角川書店(文庫) 2008 年 3 月発行
「片方だけ赤い瞳をもつ大学生 八雲。 彼の赤い瞳は死者を見ることができる。
八雲の同級生 晴香は、誰にもいえない傷を抱えながらも、明るく生きていく少女。
二人が心霊事件に巻き込まれ・・・」というあらすじです。シリーズ累計 380 万
部を売り上げているサスペンス小説で、西高でも人気がある作品
の一つです。とても読み易い文章なので是非読んで見てください。(J.H)
50 年前の出版状況を一部ご紹介します。
1963 年 ベストセラー10 (昭和38年)
順位
書 名
著 者
1
徳川家康(1~19)
山岡 荘八
2
危 な い 会 社
占部 都美
3
性 生 活 の 知 恵
謝
国権
4
時 間 の 習 俗
松本 清張
5
物 の 見 方 考 え 方
松下幸之助
6
永 遠 の エ ル ザ
J.アダムソン
7
図々しい奴(1~3)
柴田 錬三郎
8
流
通
革
命
林
周二
9
交
換
日
記
玉井 美智子
10 太平洋ひとりぼっち
堀江 謙一
出 版 社
講 談 社
光 文 社
池 田 書 店
光 文 社
実業之日本社
文藝春秋新社
光 文 社
中央公論社
秋 元 書 房
文藝春秋新社
芥川賞(1963 年)
受賞者
受賞作
掲載誌
後 藤 紀 一
「少年の橋」
「山形文学」
河 野 多惠子
「蟹」
「文學界」
田 辺 聖 子
「感傷旅行センチメンタル・ジャーニィ」 「 航 路 」
直木賞(1963 年)
受賞者
受賞作
佐 藤 得 二
「女のいくさ」
安 藤 鶴 夫
「巷談本牧亭」
和 田 芳 恵
「塵の中」
掲載誌
二見書房
桃 源 社
光 風 社