御浜町廃棄物減量化行動計画

御浜町廃棄物減量化行動計画
御
浜
町
1.はじめに
二酸化炭素(CO2)削減による地球温暖化の抑制や不法投棄等による環境汚染の防止な
ど、環境保全の重要性が叫ばれる中、大量生産・大量消費・大量廃棄といった従来からの
社会経済の仕組みや生活様式を根本から見直し、循環を基調とするごみゼロ社会を形成し
ていくことが求められている。
御浜町におけるごみ処理については、南牟婁清掃施設組合において、RDF(ごみ固形
燃料)化して三重ごみ固形燃料発電所で発電用燃料に使用する燃料ごみ、最終処分場で埋
立処分される埋立ごみ、また大型で通常収集ができない粗大ごみとして取り扱っている。
また、資源については、紙類・衣類資源、金属資源、ビン類等資源として収集し、町リ
サイクルセンターで仕分けし、中間処理業者を経てリサイクル処理業者に引き渡している。
三重県内の廃棄物処理を取り巻く現状のなかで、平成14年12月に稼働した三重ごみ
固形燃料発電所も平成32年度末を以て運転を停止することが決まっており、町としても、
平成33年度以降のごみ処理体制の構築が急務となっている。平成25年度以降ごみ処理
の在り方について広域での検討が始まっているが、ごみ減量化を進めることは、将来にわ
たる町の財政的負担を軽減するためにも不可欠なものとなっている。
ごみ減量化にかかる取り組みは、ごみ処理によって生じる環境負荷の低減を図ることに
より持続可能な地球環境づくりを進めるもので、たいへん意義深いものである。御浜町と
しても、より良い地球環境を後世に引き継いでいけるよう人類が未来に向けて果たすべき
役割の一翼を担うため、住民(家庭、地域、学校、職場)、事業者、行政が力を合わせて
取り組むべき課題として位置づけ、このことに積極的に取り組むものである。
(1)位置づけ
この行動計画は、環境基本法、循環型社会形成推進基本法及び廃棄物の処理及び清掃
に関する法律等の法令のもと、平成23年に策定された第5次御浜町総合計画に定めた
目的を達成するため、具体的な取り組みについて定めるものである。
(2)計画期間
平成27年度~平成29年度
2.基本的な考え方
~3Rの推進~
ごみを減らすためには、住民(家庭、地域、学校、職場)、事業者、行政がそれぞれの
役割を担うとともに、
・発生抑制(R e d u c e:リデュース)
・再 利 用(R e u s e:リ ユ ー ス)
・資 源 化(Recycle:リサイクル)
の3Rを推進することが大切である。
また、取り組みは、この順番に優先的に実施されることで効果を上げるものである。
[1]
(1)発生抑制(Reduce:リデュース)
そもそもごみが発生しないようにすること。使い捨て製品の使用を控えることなど。
*ごみになるものを買わない・もらわない
*長く使える製品を買う
(2)再利用(Reuse:リユース)
一度使用したものをそのまま、または形を変えて再利用すること。不用品の交換など。
*リターナブル容器(ビール瓶のように販売店で回収し、専門業者で洗って再利用で
きる容器)のものを買う
*リサイクルショップを利用する
(3)資源化(Recycle:リサイクル)
製品化されたものを新しい製品の原料として使うこと。
*資源として分別する
*リサイクルされた製品を買う
3.現状と課題
(1)現状
①ごみ(燃料ごみ、埋立ごみ、粗大ごみ)
燃料ごみは、生ごみ、資源にならない紙くず、ひも・ビニールホース等、くつ・かば
ん、軟質プラスチック、資源にならない衣類・布類、紙おむつ、ふとん類があり、毎週
3回収集され、紀南清掃センターでRDFに生成されている。
埋立ごみは、硬いプラスチック、ロープ・綱、金属キャップ、アルミホイル、保冷剤、
ローソク、木炭などは金物の日に、またコップ、皿・茶碗、植木鉢、ガラス、蛍光灯、
電球、乾燥剤、除湿剤、磁石、粘土、貝がらはビンの日に収集し、片川最終処分場で埋
め立て処分されている。
粗大ごみは、45㍑の透明・半透明袋に収まらないごみで、毎月1~2回尾呂志川沿
岸の粗大ごみ中間集積場に持ち込まれ、金属資源と埋立ごみに仕分けを行い、金属資源
は、引受業者に引き渡され、また埋立ごみは、片川最終処分場で埋立て処分されている。
平成19年度からごみ減量化に努めた結果、大幅にごみ処理量が減少した時期もあっ
たが、平成21年度以降全体として横ばい傾向にあり、燃料ごみは2,000㌧程度、
埋立ごみは120㌧程度、粗大ごみは40㌧程度となっている。
(ごみ処理実績)
単位:㌧
年
度
19 年度
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
ごみ処理量
2,409
2,235
2,236
2,150
2,199
2,180
2,111
燃料ごみ
2,216
2,072
2,051
1,984
2,032
2,022
1,952
埋立ごみ
131
109
127
127
129
119
116
粗大ごみ
62
54
58
39
38
39
43
△157
△174
1
△86
49
△19
△69
比較増減(前年)
*平成 18 年度ごみ処理量:2,566 ㌧
[2]
②資源(紙類衣類資源、金属資源、ビン類等資源)
紙類衣類資源は、新聞紙、チラシ、ダンボール等(ダンボール、ティッシュの箱、菓
子の箱、ラップ等の箱)、牛乳パック等、雑誌・その他の紙(雑誌、本、紙袋、包装紙、
コピー用紙)、衣類等(衣類、カーテン・シーツ・毛布)があり、毎月1回収集し、引
受業者に引き渡している。
金属資源は、アルミ缶、スチール缶、鉄類、アルミ製品、銅線等銅類、ステンレス類、
スプレー缶・カセットボンベがあり、毎月 1 回収集し、引受業者に引き渡している。
ビン類等資源は、生きビン、ワンウエイビン、ペットボトル、トレーがあり、毎月 1
回収集し、引受業者に引き渡している。
資源収集量は、年々減少傾向にあり、民間事業者が収集を行っている紙類衣類資源と
金属資源の減少幅が大きくなっている。また、ごみステーションからの持ち去りの事案
も目撃されている。
(資源収集実績)
単位:㌧
年
度
19 年度
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
資源収集量
697
668
634
650
611
602
579
紙類衣類資源
483
459
429
443
430
411
393
金属資源
85
86
89
79
69
68
78
ビン類等資源
129
123
116
128
112
123
108
-
△29
△34
16
△39
△9
△23
比較増減
ごみ処理と資源収集を合わせた 1 日 1 人当たりごみ・資源排出量(平成23年度)は、
848㌘と三重県下でも多い市町となっており、最も少ない市町の514㌘を大幅に上
回っている。
(2)今後の見込み
①将来予測
ごみ・資源の排出量の実績をもとに将来予測を行うと次のようになる。
(ごみ・資源実績)
単位:㌧、人、㌘
年
度
22 年度
23 年度
24 年度
25 年度
2,800
2,810
2,782
2,690
ごみ処理量
2,150
2,199
2,180
2,111
資源収集量
650
611
602
579
9,240
9,078
8,964
8,881
830
848
850
830
ごみ・資源排出量
推計人口
1 日 1 人当排出量
(ごみ・資源推計)
年
度
単位:㌧、人、㌘
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
32 年度
2,716
2,673
2,630
2,588
2,546
2,507
2,469
ごみ処理量
2,160
2,139
2,117
2,096
2,074
2,054
2,054
資源収集量
556
534
513
492
472
453
435
8,792
8,704
8,617
8,531
8,446
8,362
8,278
846
841
836
831
826
821
817
ごみ・資源排出量
推計人口
1 日 1 人当排出量
26 年度
[3]
②課題
RDF処理にかかる費用は年々処理単価が増加するしくみとなっており、直接三重県
企業庁に支払うものではないが、RDF処理経費の増加につながることからごみ減量化
は急務である。
三重県ごみ固形燃料発電所(三重県企業庁)の運営が平成32年度末で終了すること
から、33年度以降のごみ処理の在り方について広域での検討が始まっている。今後、
処理方法についての議論が進む中、ごみ減量化を進めることは、町の財政的負担を軽減
するために不可欠である。
(RDF処理経費の見込み)
単位:円、㌧、千円
年
度
26 年度
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
32 年度
1㌧当処理単価
7,372
8,244
8,889
13,133
13,133
13,133
13,133
ごみ処理量
2,160
2,139
2,117
2,096
2,074
2,054
2,034
燃料ごみ処理量
2,000
1,980
1,960
1,941
1,921
1,902
1,883
RDF委託量
1,000
990
980
971
961
951
942
RDF処理経費
7,372
8,162
8,711
12,752
12,621
12,489
12,371
*1㌧当処理単価は、平成 25 年「RDF処理委託料の改定」より(税抜)
(3)減量目標
今後、ごみ減量を目指すための具体的な施策を緊急かつ計画的に実践することで、ご
み排出量の減量を図る必要がある。
平成21年度以降の燃料ごみ排出量の平均が2,008.2㌧であることから、現在
の燃料ごみ量を2,000㌧とし、平成29年度の燃料ごみ排出量を1,400㌧(△
30㌫)に減量することを目指すものとする。
また、本行動計画が終了する平成30年度以降も継続的な取り組みを行い、平成32
年度の 1 日 1 人当たりごみ・資源排出量を500㌘に減量することを目指すものとする。
(4)推進体制
住
民
行
動
オール御浜でごみ減らし隊
政
行
策
協
政
働
事
[4]
業
者
4.今後の対策
【ごみ収集・処理体制の充実に関すること】
(1)ごみ収集・処理体制の在り方
①収集日程の見直し
(現
状)
ごみ・資源については、次のとおり収集及び持込みを行っている。
・毎週3回(月・水・金)収集:燃料ごみ
・毎月 1 回(火)収集:埋立ごみ、金属資源、ビン類等資源
・毎月 1 回(木)収集:紙類衣類資源
・毎月 1 回~2回持込み:粗大ごみ
これまで資源持込み(第3・第4日曜日、第1~第4火曜日)による資源化を推進す
ることで燃料ごみの減少に努めてきたが、
・紙類衣類資源の増加と資源収集業者との競合
・年末年始など住民のごみ・資源の排出要望と収集日程のミスマッチ
などが課題となっている。
(取り組み)
燃料ごみとして排出されているものの中からさらに資源を取り出してもらえるよう
次のとおり収集日程の見直しを行う。
・燃料ごみの収集回数を毎週3回から2回に変更
・軟質系プラスチックの資源収集の実施(後述)
・草木類の減量のための収集の実施(後述)
・紙類衣類資源を毎月1回から2回に変更(後述)
・毎週資源持込み(日曜日)を実施
②資源プラスチックの収集について
(現
状)
現在収集している燃料ごみには年間280㌧の軟質系プラスチック(レジ袋、ポリ袋、
プラスチック容器、ラップ、チューブ類等)が含まれていると考えられる。
(取り組み)
軟質系プラスチックを燃料ごみとは別の日に資源プラスチックとして収集し、ボイラ
ー燃料等に加工する引受業者に引き渡す。また、ボイラー燃料等に利用する民間企業に
直接引き渡すことも検討する。
③草木類の収集について
(現
状)
草木類については、庭の枝(直径3㌢以内、長さ50㌢以内)や草等にかぎってよく
乾燥させてから出すこととなっており、燃料ごみとして年間200㌧を収集している。
しかし、乾燥が十分でないものや土がついたものが排出されることも多く、課題となっ
ている。
[5]
(取り組み)
庭の枝(直径3㌢以内、長さ50㌢以内)や草等の草木類を燃料ごみとは別の日に収
集し、次の処理を行う。
・乾燥させて減量した後、RDF化
・家庭菜園等の有機資材として利用する住民に無償提供
・堆肥化等の実証試験の実施
町が行う草木類の収集は、自家処理できない住民のためのものであり、その趣旨を適
切に住民に伝えるとともに、できるだけ自宅で処理できるよう処理方法等の情報提供を
行う。
④紙類資源の収集について
(現
状)
紙類資源については、毎月1回収集し、分別して年間350~400㌧を引受業者に
引き渡しているが、住民からは、
・各家庭の紙類が増加傾向であり、毎月 1 回の収集では保管できない
・高齢化等で重くて量も多い紙類はごみステーションに運べない
・雨の日に紙類は出しづらいし、出してはいけないと思ってしまう
との意見が寄せられており、紙類資源業者や新聞販売者の個別回収サービス利用の是
非について明確な態度を示してほしいとの要望もある。
また、菓子の箱やチラシ等が燃料ごみに混入していたり、年末年始や年度末等には雑
誌、書籍、ダンボール等が燃料ごみとして大量に排出される場合もあり、課題となって
いる。
(取り組み)
行政活動は、適正な民間の経済活動を妨げるものではなく、適正な紙類資源業者や新
聞販売者の個別回収サービスと連携し、住民サービス向上に努めるべきである。また、
ごみ減量化を促進するとともに地域住民の自主活動を支援する姿勢も求められており、
ふれあい収集サービスや再生資源集団回収助成金(後述)の導入を検討する。
・紙類資源の収集回数を月2回実施
・住民生活サイクルを想定した収集機会の増加
・新聞販売者の引取及び適切な資源収集業者の活用の推進
[6]
(2)リサイクルセンターの活用
①リサイクルセンターの機能について
(現
状)
リサイクルセンターでは、紙類衣類資源、金属資源、ビン類等資源の収集(資源持込
みの受け入れをふくむ)、仕分けと一時保管を行っている。
(取り組み)
資源類の増加に伴い、施設が手狭になったことから平成26年9月に志原地内の倉庫
を買収し、平成27年度から新たなリサイクルセンターとして活用する。新リサイクル
センターは、次の機能を担うものとする。
・資源を分別する機能:資源の分別・一時保管等
・資源を収集する機能:資源持込みの受け取り等
・環境教育を推進する機能:リサイクル等学習会の開催等
・不用品を再利用する機能:リサイクル家具等の展示・譲渡等
・その他ごみ減量化に資する機能:その他
また、住民に開かれた施設として活用するため、新リサイクルセンターの愛称募集を
行う。
(3)高齢化等への対応
①ごみ出し支援策の構築
(現
状)
高齢化、各家族化が急速に進行する中で、ごみ出しが困難な高齢者等も増加している。
一人暮らし等の要介護高齢者等においては、日常生活において、介護支援だけでなく、
買物、外出、ごみ出し等についても支援が必要となっている。
現在は、近親者やボランティア、また介護サービス等により日常生活を維持している
住民も将来にわたって支援がえられるという確証はない。
(取り組み)
ごみが家の中に溜まると、衛生面や安全面でも問題が発生することから、福祉部局と
連携し、ごみ出し支援システムを構築する。
・ごみ出し困難家庭を対象としたふれあい収集サービス等の検討
②新たな高齢化地域の課題
(現
状)
高齢化が急速に進行する中で、新たな課題として次のようなものがある。
・紙おむつの利用者が増加しつつあり、処理経費を増加させるおそれがある
・高齢者の死亡に伴い大量にごみが排出される場合がある
(取り組み)
高齢化する地域の課題は、有効な解決策が見いだせていないものも多い。紙おむつの
処理については、製造メーカーや販売者等との連携が必要であったり、高齢者の死亡に
ついては、老前整理の推進等新たな視点で継続的に取り組みを検討する。
[7]
【3R運動の推進とごみの減量化に関すること】
(1)環境教育(家庭、地域、学校、職場)の推進
①環境教育について
(現
状)
ごみ減量化やリサイクルを推進するため、次のとおり環境教育を推進している。
・広報みはま、町ホームページを活用した啓発活動の実施
・ごみ減量化研修会の開催
・各種イベントに参加してのごみ減量化啓発活動
(取り組み)
これまでの取り組みに加えて、住民や事業者と連携し、次の取り組みを推進する。
・小学生等への出前授業や団体等への出前講座の充実
・優れた取り組みを行う団体を「みえ環境大賞」等へ推薦
・環境イベントの実施とフリーマーケット等住民による環境イベントの支援
(2)生ごみ減量化の推進
①生ごみの減量について
(現
状)
生ごみについては、燃料ごみとして年間470㌧を収集している。これまで、
・家庭用生ごみ処理容器等設置補助金等を活用した自家処理の推進
・出前講座や広報誌等を通じた水切りの推進
・研修会や視察等生ごみ処理に取り組むグループの活動支援
等を通じて減量に努めているが、水分が大量に含まれたものや腐敗したものが排出さ
れることも多く、課題となっている。
(取り組み)
これまでの取り組みに加えて、次の取り組みを推進する。
・水切りダイエットを活用した水切りの啓発
(3)リサイクルの推進
①衣類資源の収集について
(現
状)
衣類資源については、大きな汚れがなく洗濯済みのものを透明袋にいれて出すことに
なっており、紙類とともに毎月1回収集し、年間35㌧を引受業者に引き渡している。
しかし、衣類のまま利用されることを敬遠する傾向もあり、意識的に燃料ごみに入れる
傾向もあり、収集段階で収集日間違いや混入として取り扱うこともあり、課題となって
いる。
(取り組み)
衣類資源の収集を推進するため、次の取り組みを行う。
・衣類資源の資源化方法の説明と排出の促進
・三重県共同募金会による羽毛布団・ダウンジャケット回収の広報等支援
[8]
②金属資源について
(現
状)
金属資源については、毎月1回収集し、分別して年間70~90㌧を引受業者に引き
渡しているが、次のような課題がある。
・アルミ缶、スチール缶等の分別や洗浄が適切に行われていないものがある
・スプレー缶やカセットボンベにガスが残っていたり、穴があいていないものがある
・個別訪問により金属資源を回収する事業者もありトラブルが懸念されている
・ごみステーションから金属資源を持ち去る事案も発生している
また、地域の金属資源を生徒が回収し、収益金をクラブ活動費に充てたり、福祉団体
等に寄附する中学校や高等学校もあり、学校教育現場における資源収集の取り組みも行
われている。
(取り組み)
金属資源の収集を推進するため、次の取り組みを行う。
・金属資源の適切な排出を推進する広報活動の充実
・地域の資源回収を推進する再生資源集団回収助成金の創設(再掲)
・小型家電リサイクル法に伴う家電製品の回収実施
③ビン類等資源について
(現
状)
ビン類等資源については、毎月1回収集し、分別して年間100~130㌧を引受業
者に引き渡しているが、次のような課題がある。
・ビン類の分別や洗浄が適切に行われていないものがある
・ビン類やペットボトルのフタ取りが行われていないものがある
(取り組み)
ビン類等資源の収集を推進するため、次の取り組みを行う。
・ビン類等資源の適切な排出を推進する広報活動の充実
・地域の資源回収を推進する再生資源集団回収助成金の創設(再掲)
(4)その他減量化施策の推進
①不法投棄等への対応
(現
状)
ごみ処理に関連して次のような課題がある。
・山間部等の道路沿線及び山林等でのごみの不法投棄
・幹線道路等沿線での町外からのごみの持込み
県や警察と連携してごみ処理に関連した違反行為に対処するとともに、被害者に対す
るアドバイスや再発防止策の実施を行っている。
(取り組み)
不法投棄等ごみ処理に関連した課題解決に向けて県や警察等と連携して対応する。
・美化意識の啓もう
・環境パトロールの積極的推進
[9]
②その他減量化への対応
(現
状)
地域に活力を与える住民主体のイベントやまちをきれいにする環境美化活動は、行政
として積極的に支援すべきものであり、主催者と連携し分別によるごみ減量化に努めて
いる。
(取り組み)
その他減量化へ対応するため、次の取り組みを行う。
・主催者との事前相談によるイベントごみの発生抑制
・環境美化活動を通じたごみ減量化への啓もう促進
【その他ごみ減量化の方策に関すること】
①家庭ごみの有料化
ごみの有料化は、環境やごみに対する住民意識の向上、買い物袋の使用や過剰包装の
拒否などによるごみの発生抑制、費用負担を軽減させるための資源化の促進、ごみ処理
費用負担の公平化などの効果が期待され、全国的には60㌫以上の自治体で導入されて
いる。
しかしながら、少子高齢化や過疎化の進行が激しい中、新たな住民負担につながる有
料化には抵抗感も強いと思われ、近隣市町の動向を踏まえた中で、住民とともに検討委
員会を設け、慎重に導入の是非を議論する必要がある。
また、有料化の対象範囲、導入方法、負担のしくみなどとともに、相乗効果を上げる
ための施策や不法投棄など懸念される課題への対応など総合的な減量化施策の推進が
必要となる。
[10]