■学習指導要領準拠■ [ゆたかな心―新しい道徳―]指導資料 道徳の年間指導計画例 1年 本書の使い方〔先生がたへ〕 1.「主題のねらい」を具体的に示し,わかりやすくしました。 ○従来の一般的な「ねらい」は,抽象的で,「この授業を通してこんな道徳的な力を育てたい」とい うことが,具体的にとらえにくい傾向がありましたので,「ねらい」を次のように改めました。 ○従来の「ねらい」をそのまま示した(◎印)うえで,その「ねらい」を分析して,具体的でわかり やすく示しました(*印)。 ○「……を育てる」などという表現ではなく,「……する」「……わかる」「……気づく」「……できる」 などのように,子どもの立場に立って表現し,子どもの側に立った授業をつくることを強調しました。 ○*印で示した「ねらい」は,授業の成否を評価する観点としても活用できます。 2.「展開の概要」を多様化しました。 ○従来の「展開の概要」は,発問中心に記述するという傾向が強かったように思います。 ○道徳の授業は,発問だけでなく,さまざまな活動によって成り立っていますので,発問中心の記述 をやめ,多様な活動を示しました。 ○“授業は特定の教師と特定の子どもによってつくられる作品である”という立場に立てば,発問も, 子どもの違いによって変わらなければなりません。 ○「展開の概要」をもとにして,子どもに即した発問を工夫していただきたいと思います。 ○研究編の「指導の方法」欄に発問例を示しましたが,これにとらわれることなく,生きた発問を工夫 していただきたいと思います。 3.「関連・連携」を強化しました。 ○道徳教育は,道徳の時間を要として,学校における全教育活動における道徳教育と関連を図るとと もに,家庭や地域社会における道徳教育と連携をとって行うものであるという文部科学省の考えに 基づいて,関連や連携例に力を入れて示しました。 ○これを受けて,授業後の子どもの活動を促す「発展」を指導書(研究編)に提示し,児童書の最後 にその内容を子ども向きの表現で示してあります。 2 月 主 1.いっしょに 4 月 月 月 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 友情・助け合い〉 ◎友達と仲よくし,助け合おうとする。 1 好きな遊びを発表する。 ①道徳の授業……資料『いっしょに あそぼう』の絵話, *友達といっしょに仲よく遊ぶことは,楽しいことに 2 資料『いっしょに あそぼう』を見ながら話し合う。 絵探しの活動を中心に,話し合わせ 気づく。 3 みんなで仲よく遊ぶために大切なこと,気をつけた る。〔本時〕 *友達と仲よく遊ぶことの喜びやよさがわかる。 いことを話し合う。 ②日常生活………新しい生活の緊張感を解きほぐすた *どうしたらもっと仲よく遊ぶことができるかを考 め,グループ遊びや集団遊びを取り入 え,たくさんの友達と楽しく遊ぼうとする。 れ,児童の人間関係を深めさせる。 ③生活科・休み時間……担任の先生やみんなと仲よく遊 び,友達の輪を広げさせる。 みち〔主題名/「ありがとう」って いえますか〕〈2─(4) ◎日ごろからお世話になっている人々がいることを知 り,感謝しようとする。 *自分たちの身のまわりには,日ごろからお世話にな っている人がたくさんいることがわかる。 *自分たちがお世話になっている人々に,感謝の心を もつ。 *自分たちがお世話になっている人々に,進んで「あ りがとう」の気持ちが伝えられるようになる。 3.きちんとね〔主題名/まいにちを 5 展 あそぼう〔主題名/みんなで なかよく〕〈2─(3) 2.がっこうまでの 4 題 の ね ら い きもちよく〕〈1─(1) ◎身のまわりをきちんと整えることが,気持ちよい生活 のために大切であることがわかり,進んで整理・整頓 をしようとする。 *片づけることによって気持ちがよくなることがわ かる。 *「きちんとね」という文章を暗誦し,日常生活に生 かせるようになる。 *いつもきちんと片づけて気持ちよく暮らそうとす る。 感謝〉 1 自分たちがふだんお世話になっている人はどんな人 ①道徳の授業……資料『がっこうまでの みち』を読ん かを考える。 で,話し合わせる。〔本時〕 2 資料『がっこうまでの みち』を読んで,話し合う。 ②学級活動………感謝の気持ちをどのようにして届け 3 自分たちがふだんお世話になっている人たちについ たらよいかを話し合わせる。 て考える。 ③日常生活………お世話になっている人へ「ありがと 4 ふだんお世話になっている人々に感謝の心が伝わっ う」の気持ちを伝えさせる。 ているかを振り返る。 規則正しい生活〉 1 2 3 4 5 いくつかの観点について,自分の今朝の生活のよう すをふり返る。 資料『きちんとね』の絵を見て,思ったことを発表 し合う。 資料にある「きちんとね」の文章を読み,覚えるま で繰り返す。 机やロッカーの中,かさ立て,くつ箱などをきちん と整理して, 「わたしの きもちも, きちんと な るよ」をみんなで味わう。 これから自分で整頓するために,どんな気持ちでい たいかを考える。 3 ①道徳の授業……資料『きちんとね』を読んで,話し合 わせる。〔本時〕 ②日常生活………整理・整頓ができたか,帰りの会で発 表させる。 ③雨降りや体育の授業前などで……かさの始末や体操 服に着替えたあとの衣服の始末など がきちんとできているか,みんなで見 合うなどの活動を行わせる。 ④総合的な学習の時間……学習内容で関連したことが らを取り上げるとともに,学習道具の 整頓のしかたなどを随時話し合わせ る。 月 主 4.およげ 5 月 こいのぼり〔主題名/まちの 月 じまん〕〈4─(5) 展 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 郷土愛〉 ◎地域の行事に親しみをもち,進んで参加していこうと 1 地域の行事に参加した経験や感想を発表し合う。 ①日常生活………地域の行事を話題として取り上げ,考 する。 2 「ほかの地域ではどんな行事が行われているのだろ えさせる。 *地域の行事は楽しいという気持ちをもつ。 うか。」という意識をもちながら,資料『およげ こ ②道徳の授業……資料『およげ こいのぼり』を読んで, *地域の行事には,人々の思いや願いがこめられてい いのぼり』を読み,地域行事にこめられた人々の願 話し合わせる。〔本時〕 ることがわかる。 いについて考える。 ③生活科…………町の行事に関連する場所を見に行く *地域の行事に,自分も参加しようとする。 3 自分たちが住む町には,どんな行事やよいところが 活動をさせる。 あるのかについて話し合う。 4 地域のことに詳しい方から話を聞く。 5.あいさつで 5 題 の ね ら い しあわせに〔主題名/あいさつは こころの リボン〕〈2─(1) ◎気持ちのよいあいさつ,言葉遣い,動作などに心がけ て,明るく接しようとする。 *あいさつを気持ちよくすると,その気持ちは相手に 通じ,お互いに明るく気持ちよくなることがわか る。 *あいさつの言葉遣いは,時・場・相手によって異な り,使い分けが必要なことに気づく。 *いつも気持ちのよいあいさつをしようとする意欲 をもつ。 1 2 3 4 5 重 点 主 題 礼儀〉 みんながしあわせになれるあいさつについて考え ①道徳の授業……資料『あいさつで しあわせに』を読 る。 んで,話し合わせる。〔本時〕 村の動物たちがどんなあいさつをしているか,吹き ②日常生活………ふだんのあいさつを通して,人と人が 出しに入る言葉を考えながら,資料『あいさつで 結びつき,お互いに明るい気持ちを分 しあわせに』を読む。 け合うことができることを実感させ ポンタ君や村のみんなはどんなあいさつをしている る。 か,吹き出しに入る言葉を考える。 ③課外や家庭での活動……あいさつを習慣化させるた あいさつをして,ポンタ君や村のみんなはどんな気 めに,保護者や地域の方々に呼びかけ 持ちになったかを話し合う。 て地域全体で取り組むことができる しあわせになる言葉を集める。 とよい。 6 みんな みんな いきて いる 7 おたんじょうび れっしゃ 重点主題名/いのち きらきら〔生命の尊重〕 【重点主題のねらい】 ◎自分が生きて生長していることの喜びを実感し,かけがえのない生命を大切にしようとする。 *日々の自分の生活の中に,自分の命の輝きがあることに気づく。 *生き生きと元気に生きることが,命を輝かせていることだとわかる。 *自分の命は,友達や多くの人とのかかわりをもっていることを知り,喜びとともに生き生きと生きていこうとする。 4 月 主 6.みんな 5 月 みんな 月 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 いきて いる〔主題名/いのちの かがやき〕 れっしゃ〔主題名/おたんじょうび おめでとう〕 ◆本時のねらい 1 前時の「発展」で増やした自分が小さかったころの ●資料の道徳的・教育的意味 ○人はみんなそれぞれが大切な命をもっていること 「きらきらカード」の内容を紹介し合う。 学級活動などでよく取り上げられる誕生日をお祝 がわかる。 2 資料『おたんじょうび れっしゃ』を読んで,話し いする活動が素材となっている。それぞれの命の始ま ○友達と「ともに助け合って生きる」ことに喜びの気 合う。 りとしてのお誕生日を通して,自分にも友達にも同じ 持ちをもつ。 3 前時の「いのちきらきらカード」と本時のカードを ようにかけがえのない命があることや,自分たちの命 ○多くの人に見守られ「お祝いされている」ことを知 合わせて読み直し,感想を発表する。 は多くの人から見守られ,お祝いされていることを知 り,命を輝かせて生きようとする意欲をもつ。 り,生きる喜びを高める資料である。 8.みんなで 6 展 ◆本時のねらい 1 『手のひらを太陽に』を歌って,歌のイメージを話 ●資料の道徳的・教育的意味 ○人には元気に生きようとする力があり,命のすばら し合う。 「手のひらを太陽に」の歌である。 「ぼくらはみん しさに気づく。 2 歌の中から「いのちの かがやき」を見つける。 ないきている いきているから」というくり返しの言 ○生き生きと元気に生きて,自分の命を輝かせようと 3 ふだんの生活の中から,「いのちの かがやき」を見 葉から,「生きている命」を見つけ,命の輝きを具体 する意欲をもつ。 つける。 的に感じさせたい。そして,うれしかったり悲しかっ 4 うれしかったり悲しかったりした心の動きやこれか たりする心の動いた場面から,生き生きと生きること らしてみたいことの中から「いのちの かがやき」 の大切さと命の輝きのすばらしさを感じ取らせるこ 見つける。 とができる。 5 見つけた「いのちの かがやき」を「いのちきらき らカード」にまとめる。 7.おたんじょうび 6 題 の ね ら い まもろう〔主題名/きまりを まもろう〕 〈4─(1) 規則尊重,公徳心〉 ◎みんなが使う物を大切にし,きまりを守ろうとする。 1 約束やきまりを守っている人を思い出す。 *みんなが使う物には,きまりがあることがわかる。 2 資料『みんなで まもろう』を読んで,話し合う。 *きまりを守るということは,みんなのためでもあ り,自分のためにもなることがわかる。 *みんなが気持ちよく過ごすために,きまりを守って 公共物を使おうとする。 月 5 ①道徳の授業……資料『みんなで まもろう』を読んで, きまりを守ることの大切さについて 考えさせる。 〔本時〕 ②日常生活………朝の会や帰りの会などで,約束やきま りが守れた人を紹介して,みんなで協 力して,よい生活をつくろうとする意 欲を高めさせる。 ③生活科…………学校内や家庭,地域で,どのようなき まりがあるかを調べさせる。 月 主 9.ぼく 6 月 月 月 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 ◎うそをついたり,ごまかしたりすると,心が落ち着か 1 資料『ぼく はずかしいや』に出てくる「こんきち」 ①道徳の授業……資料『ぼく はずかしいや』を読んで, なくなることを知り,素直に伸び伸びと生活しようと と自分を比べて似たところはないかをさがしながら 話し合わせる。〔本時〕 する。 読む。 ②日常生活………日常の生活の中から,児童が正直で素 *うそやごまかしをすると,恥ずかしい気持ちになる 2 「こんきち」が,人のせいにしたときの気持ちの変 直に行動していた具体的なできごと ことに気づく。 化について話し合う。 を教師が取り上げ,話し合わせる。 *うそやごまかしをしないで生活すると,明るい気持 3 「こんきち」に手紙を書く。 ③読書活動など……正直・明朗をテーマにした読み聞か ちになれることがわかる。 せをする。 *うそやごまかしをしないで,正直でありたいという 気持ちをもって生活しようとする。 もたせて〔主題名/ぼくに まかせて〕〈4─(3) 家族愛〉 ◎祖父母への親しみを増して何かをしてあげたいとい 1 祖父母とのふれ合いについて考える。 ①道徳の授業……資料『ぼくに もたせて』を読んで, う思いをもち,進んでお手伝いをする。 2 資料『ぼくに もたせて』を読んで,おじいさんの 話し合わせる。〔本時〕 *祖父母のようすを見て,手助けしたいという気持ち ために行動した主人公「たろう」の気持ちを想像す ②生活科…………お手伝いができたら記録していくカ になった人に感動することができる。 る。 ードを作成し,家庭でのお手伝いに意 *祖父母といっしょに過ごすと,互いを気遣うやさし 3 自分の祖父母のようすを見ていて,どんなときに「ぼ 欲的に取り組めるようにさせる。 さが生まれてくることがわかる。 くに(わたしに)まかせて」と言いたいかを考える。 ③家庭との連携……家でのお手伝いのようすを連絡し *祖父母へのお手伝いをすることで,家族の結びつき てもらい,家族からの声を学級便りで がもっと強くなることがわかり,これからもそうし 紹介する。 ようとする。 11.あおしんごう〔主題名/こころに 7 展 はずかしいや〔主題名/しょうじきに〕〈1─(4) 正直・明朗〉 10.ぼくに 6 題 の ね ら い ブレーキ〕〈1─(1) 規則正しい生活〉 ◎自分の身のまわりには,危険な箇所があることを理解 し,安全を心がけようとする。 *身のまわりには,危険な場所があることがわかり, 危ないなあと思う。 *安全を自分の目で確かめて行動することが大切で あることがわかる。 *自分の身を守るために,いつも安全に気をつけよう とする気持ちをもって生活しようとする。 1 2 3 4 危ない目にあったことはないかを思い出す。 資料『あおしんごう』を読んで,考える。 どんなときに,危ないことがあったかを思い出す。 「ゆりちゃん」に手紙を書く。 6 ①道徳の授業……資料『あおしんごう』を読んで,話し 合わせる。〔本時〕 ②帰りの会………安全に気をつけて生活できたか,報告 会をさせる。 ③生活科など……交通安全教室で,道路の安全な渡り方 などを学習させる。 ④家庭との連携……通学路や近所で危険な箇所はない か,確認するよう学級通信で連絡す る。 月 主 12.ぼくは 7 月 いかない〔主題名/ぼくは 月 よわむしでは 展 ない〕〈1─(3) ◎正しいことを行うことには友達の誘いを断ることも 必要だということがわかり,進んでよいことを行おう とする。 *「よわむし」とは,どうすることに弱いのかがわか る。 *よいことをしようとするとき,迷いを克服しようと する力が出てくることを知る。 *勇気ある行為をしている友達がたくさんいること を知り,自分もそのようにしていこうという意欲を もつ。 13.かぼちゃの 9 題 の ね ら い 月 概 要 関連・連携のための指導計画例 正しい判断・勇気〉 「よわむし」ということについて,自分の考えを発 ①道徳の授業……資料『ぼくは いかない』を読んで, 表する。 話し合わせる。〔本時〕 2 資料『ぼくは いかない』を読んで,「ぼく」の心の ②日常生活………危険な遊びをした児童に対して,本時 中の葛藤を明らかにする。 の内容を振り返らせる。また,勇気あ 3 「ぼく」は「よわむし」かどうかについて話し合う。 る行動をした児童を紹介する場を設 4 どのようなときに勇気が出てくるか,その場面を想 ける。 像する。 規則正しい生活〉 1 「わがまま」について自分の生活を思い出してみる。 ①道徳の授業……資料『かぼちゃの つる』を読んで, 2 資料『かぼちゃの つる』を読み,つるが切られて わがままの問題について考えさせる。 しまった原因について考える。 〔本時〕 3 痛い目にあったあと,「かぼちゃ」はどのような気持 ②日常生活………わがままにふるまうことが多い時や ちになったかを想像して話し合う。 場を発見させ,家庭と連携してそれを 4 自分の生活の中で,わがままをしないように気をつ 抑える必要があることに気づかせる。 けていることを発表する。 ③帰りの会………一日を静かにふり返り,わがままをせ ずに生活できたかを考えさせる。 14.おとしよりと いっしょに〔主題名/あいての きもち〕 〈2─(2) 9 の 1 つる〔主題名/わがままを しないで〕 〈1─(1) ◎わがままをしないで,けじめのある生活をしようとす る。 *わがままなふるまいは,他の人にとって迷惑である ばかりでなく,自分の生活が乱れることに気づく。 *けじめのある生活をすると,自分の生活がもっとよ くなることがわかる。 *生活の中で,わがままな気持ちを抑え,節度をわき まえて行動しようとする。 開 思いやり・親切〉 ◎お年寄りに温かい心で接し,相手の気持ちを考え,自 1 「敬老の日」や,地域のお年寄りとの交流のようす ①道徳の授業……資料『おとしよりと いっしょに』を 分にできることをしようとする。 を思い出す。 読んで,話し合わせる。〔本時〕 *相手の気持ちを思いやることの大切さがわかる。 2 資料『おとしよりと いっしょに』を読んで話し合 ②生活科…………昔遊びなどで,お年寄りと楽しくふれ *相手の気持ちを考え,自分にできることをしようと う。 合うためにはどうしたらよいのかを する意欲をもつ。 3 自分の祖父母やお年寄りとの交流を思い起こし,喜 話し合わせる。ふれ合いの場面では, *自分の身近にいる人に温かい心でかかわろうとす んでもらったことや,これからやってみたいことを 「自分もお年寄りも楽しく遊べるよ る。 出し合う。 うにする」という意識をもって交流さ せる。 7 月 主 15.きいろい 9 月 月 月 ベンチ〔主題名/みんなが つかう もの〕〈4─(1) 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 規則尊重,公徳心〉 みず〔主題名/たすけずには いられない こころ〕〈3─(1) ◎自分の命だけでなく,友達の命も大切にしようとす る。 *人の命を助けるために一生懸命に努力した人の心 や行為に感動することができる。 *人の命を助けようとする人の心のすばらしさがわ かる。 *そのようなすばらしい心は,自分ももっていること を自覚する。 *人の命を大切にしていこうとする。 17.ゆうきの 10 展 ◎みんなが使う物を大切に考え,きまりを守ろうとす 1 「身のまわりにある公共の物」にはどんな物があり, ①道徳の授業……資料『きいろい ベンチ』を読んで, る。 どのように使っているかを発表し合う。 話し合わせる。〔本時〕 *わたしたちのまわりには,みんなが使う物がたくさ 2 みんなで使う物はどのように使ったらよいのかとい ②日常生活………身のまわりにあるみんなで使う物を んあることがわかる。 う意識をもって,資料『きいろい ベンチ』を読む。 取り上げ,それらの使い方について具 *自分勝手な使い方をすると,ほかの人に迷惑がかか 3 身のまわりにあるみんなが使う物について,どんな 体的に示す。この時期の子どもたち ることがわかる。 使い方をすればよいのかを考える。 は,繰り返し,具体的に指導すること *みんなが使う物にはそれぞれの使い方があること が必要である。 がわかり,気持ちよく使おうとする。 ③他教科・行事との関連……生活科の学習や学校行事 (例:遠足)などの共通体験の場と関 連させることで,より具体的な実践を 行うことができる。 16.わきだした 9 題 の ね ら い 1 2 3 4 5 生命尊重〉 資料『わきだした みず』の前半を聞いて,命が危 ①道徳の授業……資料『わきだした みず』を読んで, ない魚たちのことについて話し合う。 話し合わせる。〔本時〕 資料『わきだした みず』を初めから読んで,「かに」 ②日常生活………学級や学校で育てている生きものに の活躍について話し合う。 関心をもち,よりいっそう大切に育て 魚たちは「かに」に,どんなことをいっているかに ていくように指導する。 ついて話し合う。 「かに」のように,「助けずにはいられない心」をも った人はいないかについて話し合う。 教師の説話を聞く。 とびら〔主題名/ゆうきパワー〕〈1─(3) 正しい判断・勇気〉 ◎よいと思ったことは,進んで行おうとする。 1 勇気を出した人のことについて話し合う。 ①道徳の授業……資料『ゆうきの とびら』を読んで, *「よいこと」「わるいこと」の判断ができる。 2 資料『ゆうきの とびら』を読んで,話し合う。 話し合わせる。〔本時〕 *「よいことを進んで行う」ためには,勇気がいるこ 3 勇気のとびらを開けることができる場面を設定して ②帰りの会………帰りの会で,その日,勇気のある行動 とがわかる。 考えを深める。 をしている人を見かけたら発表させ *人に注意する場合,よいことをする大切さが相手に る。 伝わるように心がけて注意する。 8 月 主 重 点 主 題 題 の ね ら い 展 開 18 ちゃんとの たつじん① 19 ちゃんとの たつじん② の 概 要 関連・連携のための指導計画例 重点主題名/まいにちを きもちよく〔基本的生活習慣〕 【重点主題のねらい】 ◎基本的な生活習慣を身につけて,毎日気持ちよい生活ができるようにする。 *日常生活の中で「できる」ことと「ちゃんとできる」ことに違いがあることに気づく。 *基本的な生活習慣が身につくということは,毎日きちんとやることであるとわかる。 *日常のさまざまな場面で,自分からきちんとやることを身につけ,気持ちよく生活をしようとする。 18.ちゃんとの 10 月 月 せいかつ〕 ◆本時のねらい 1 資料『ちゃんとの たつじん①』を読んで,話し合 ●資料の道徳的・教育的意味 ○基本的な生活習慣が身についている人を「ちゃんと う。 朝登校してから給食の時間まで学校生活の主な場 の たつじん」ということがわかり,そういう人は 2 自分の「ちゃんとの たつじん」を見つけて発表す 面について,できていない場面とできている場面が対 すばらしいなあと感動できる。 る。 比されている。左右の絵の違いを話し合いながら,ど ○毎日がんばって続けると,「ちゃんとの たつじ うすることが「たつじん」になるかを考えさせる。さ ん」になれることがわかる。 らに, 「たつじん」になるということは,心も育つこ ○自分も「ちゃんとの たつじん」になりたいと思い, とに気づかせることができる。 毎日続けるようになる。 19.ちゃんとの 10 たつじん①〔主題名/きもちよい がっこうの たつじん②〔主題名/きもちよい いえの せいかつ〕 ◆本時のねらい 1 自分たちが見つけた「ちゃんとの たつじん」を発 ●資料の道徳的・教育的意味 ○家の中のことでも, 「ちゃんとの たつじん」にな 表し合う。 1時間目の学習を受けて,起床から就寝まで主な場 ることは,自分にもできることだということがわか 2 資料『ちゃんとの たつじん②』を読んで,話し合 面で左右の絵の違いを話し合いながら,「ちゃんとの る。 う。 たつじん」は,自分でできることと毎日続けてできる ○自分でちゃんとできることを見つけて,毎日をもっ 3 自分の「ちゃんとの たつじん」を見つけて発表す ことに気づかせる。そして,具体的な場面を通して自 と気持ちよく過ごそうとする意欲をもつ。 る。 分たちの成長に喜びを感じさせながら,さらに「たつ じん」を目指すことで,毎日を気持ちよく過ごしたい という心を高め,基本的な生活習慣を身につけさせて いくことができる。 9 月 主 題 の ね ら い 20.どうぶつにも こころが ある〔主題名/どうぶつに 10 月 月 11 月 ことり〔主題名/ともだちの 概 要 関連・連携のための指導計画例 自然愛,動植物愛護〉 きもち〕〈4─(2) 勤労〉 1 くまのベぃちゃんの絵を見て,べぃちゃんはどうし ①日常生活………学校内での係り活動や家庭内での仕 たかなと問題意識をもって資料を読む。 事に関する体験を豊かに積ませてお 2 資料『わたしに できる こと』を読んで,話し合 く。 う。 ②道徳の授業……資料『わたしに できる こと』を読 3 自分たちの家での仕事について話し合う。 んで,働くよさについて話し合わせ 4 自分にできる仕事をしてみんなを喜ばせたり,自分 る。〔本時〕 もいい気持ちになったりしようと話し合う。 ③日常生活………学校内・家庭内での仕事がしっかりで きるような環境をつくる。 きもちを おもう こころ〕〈2─(3) ◎お互いに友達の気持ちを考えて,助け合って生活しよ うとする。 *友達の気持ちを考えて実行した人の心や行いに感 動することができる。 *自分のことしか考えないで行動する人と友達の気 持ちも考えて行動する人との違いがわかる。 *友達の気持ちを考えて,助け合っていこうとする。 の 1 動物のことで知っていることを紹介し合う。 ①道徳の授業……資料『どうぶつにも こころが あ 2 資料『どうぶつにも こころが ある』を読んで, る』を読んで,話し合わせる。〔本時〕 話し合う。 ②国語の時間……飼っている動物を主人公とした物語 3 実際に動物のようすを観察する。 を創作させたり読んだりさせる。 4 〔かんさつカード〕に書く。 ③生活科…………動物を飼う活動で,動物がどのように 心を動かすかを観察させる。 ④家庭生活………家で飼っている虫や動物の視点を「学 級だより」で紹介する。 できる こと〔主題名/はたらくと みんなが いい ◎働けば,まわりの人が喜んでくれたり,自分もいい気 持ちになることがわかり,自分にできる仕事をしよう とする。 *まわりの人のために働いている人を見て,立派だな あという気持ちをもつことができるようになる。 *人のために働けば,まわりの人が喜んでくれるだけ でなく,自分もうれしくなることがわかる。 *人のためになる仕事を進んでするようになる。 22.二わの 開 やさしく〕〈3─(2) ◎動物にも心があって,顔の表情や体の動作でいろいろ な気持ちを表していることがわかり,動物の気持ちを 理解して仲よくしようとする。 *動物にも心があり,いろいろな気持ちをもっている ことに気づく。 *動物が表情や動作でどのような気持ちを表そうと しているかがわかる。 *身近な動物の気持ちをよく理解して仲よくしよう とする意志をもつ。 21.わたしに 11 展 友情・助け合い〉 1 「友達がいてよかった」と思った経験を発表する。 ①道徳の授業……資料『二わの ことり』を読んで,話 2 資料『二わの ことり』を読んで,話し合う。 し合わせる。 〔本時〕 3 「友達の気持ちを思う心」をもった人は,この話の ②日常生活………「友達の気持ちを思う心」をもった人 ほかにいないかについて話し合う。 はほかにいないか,国語の教科書や今 4 「友達の気持ちを思う心」をもった人をもっとたく までに読んだ本の中からさがさせて, さんさがそうよという課題について話し合う。 発表する場を設定する。また,家庭で も話題にするように依頼する。 10 月 主 23.あきの 11 月 月 月 おくりもの〔主題名/あきの おくりもの〕 〈3─(3) おの〔主題名/しょうじきな 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 敬けん〉 1 「あきの おくりもの」とは,どのようなものかを ①道徳の授業……資料『あきの おくりもの』を読んで, 想像する。 話し合わせる。〔本時〕 2 資料『あきの おくりもの』を読んで,秋はどのよ ②日常生活………「美しいものを見つけたら絵や文に残 うなおくりものをしたかを話し合う。 しておきましょう」と示唆し,ノート 3 美しいものを美しいと感じる心について,教師の話 に記録させる。 を聞く。 4 資料『あきの おくりもの』のほかにも,美しいも のがないかについて話し合う。 ひと〕〈1─(4) 正直・明朗〉 ◎うそをついたりごまかしたりしないで,いつも明るい 1 うそをついてはいけないわけについて話し合う。 ①日常生活………保護者の協力も得て,学校でも家庭で 心で行動しようとする。 2 正直な人とそうでない人にはどのような違いがある も,正直に行動することの大切さを教 *正直に行動した人の行いにふれて,心が動く。 のかを考えながら,資料『きんの おの』を読んで, える。 *うそをついたりごまかしたりすることはよくない 話し合う。 ②道徳の授業……資料『きんの おの』を読んで,話し ことであり,自分の心も相手の心も暗い心になるこ 3 学習したことをもとに,うそや正直をテーマにした 合わせる。〔本時〕 とがわかる。 標語を考え,カードに書いて掲示する。 ③課外……………校長先生のお話を聞く。 *正直で素直に伸び伸びと生活しようとする。 25.だいじな 12 展 ◎自然の美しいおくりものにふれ,すがすがしい心をも つ。 *身近にある自然の美しさにふれて,きれいだと感じ ることができる。 *人は,自然の美しさにふれて,すがすがしい心にな ることがわかる。 *もっと自然の美しさにふれて,すがすがしい心をも ちたいと思うようになる。 24.きんの 11 題 の ね ら い わすれもの〔主題名/きもちの よい あいさつ〕〈2─(1) ◎心のこもったあいさつをして,お互いに気持ちよく生 活しようとする。 *あいさつは,自分の気持ちを伝えるものであること がわかる。 *あいさつをすると,お互いの心が通じ合い,お互い によい気持ちになることがわかる。 *あいさつの大切さがわかり,進んであいさつをしよ うとする。 礼儀〉 1 ふだんの生活の中で,どのようなあいさつをしてい ①道徳の授業……資料『だいじな わすれもの』を読ん るかを出し合う。 で,あいさつがどんな役割を果たして 2 資料『だいじな わすれもの』を読み,お母さんが いるかについて話し合わせる。〔本 「ひろみちゃんて,いい こね」と言ったわけにつ 時〕 いて話し合う。 ②帰りの会………ときどき取り上げ,実践できているか 3 礼儀正しくすることで,どのような気持ちを伝え合 どうかを振り返らせる。 っているのかを話し合う。 ③課外や家庭……家庭と連携し,進んであいさつができ 4 もう一度,自分の生活を見直し,もっと礼儀正しく るようにさせる。 したいところを考える。 11 月 主 26.一にち 12 月 題 の ね ら い 十ぷん〔主題名/がんばって つづける〕〈1─(2) ◎自分がやらなければならない勉強や仕事は,しっかり と行う。 *自分がやらなければならないことをしっかりがん ばっている人を見て,えらいなあと思う。 *いやになったときでも,もっとがんばろうとすれ ば,がんばる力を出すことができることがわかる。 *自分でやろうと決めたことは,工夫して最後までや り遂げようとする。 重 点 主 題 展 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 勤勉・努力〉 1 自分ががんばっていることを出し合う。 ①道徳の授業……資料『一にち 十ぷん』を読んで,話 2 資料『一にち 十ぷん』を読んで,うまくできない し合わせる。 〔本時〕 つらさや,それでもまたがんばろうとする気持ちに ②帰りの会など……自分ががんばっていることや友達 ついて話し合う。 ががんばっていることを話題にし,お 3 「がんばる力」は,どこから出てくるのかを考える。 互いに認め合わせる。 4 学習活動 1 で思い出したことを参考にして,もっと ③家庭生活………目標を立て,それを実現するためにど がんばってみたいことを決める。 のようにすればよいか,計画を立てて 5 カードにがんばることを書いて,教室に掲示する。 実行させる。 ④国語の授業……字をていねいに書いている子をほめ, 毎日継続できるようにさせる。 27 ひつじかいと おおかみ 28 なまはげ 重点主題名/しては いけない こと〔善悪の判断〕 【重点主題のねらい】 ◎してよいことと悪いことの区別をしっかりして,自分をコントロールしようとする。 *してよいことと悪いことがあることがわかる。 *してよいことには快の感情,してはいけないことには不快の感情をもつようになる。 *してはいけないことを自覚し,自分をコントロールする。 27.ひつじかいと おおかみ〔主題名/あかるい きもちに へんしん〕 1 月 ◆本時のねらい 1 羊飼いの仕事について知る。 ●資料の道徳的・教育的意味 ○うそをつくと,たいへんなことになることがわか 2 資料『ひつじかいと おおかみ』を読んで考える。 羊飼いの仕事に飽きた子どもが, 「狼が来た」とう る。 3 自分は絶対にしないと思うことについて考えてくる そをついて村人を何度もだます。ほんとうに狼が来て ○うそだけでなく,「してはいけないこと」はたくさ 計画を立てる。 助けを呼んだとき,またうそに違いないとだれも助け んあることがわかる。 に来なかったというイソップ童話をもとにした話で ○「してはいけないこと」をもっとたくさんさがそう ある。うそを続けると信用してもらえなくなるという とする。 ことに気づかせることができる。 12 月 主 題 の ね ら い 展 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 28.なまはげ〔主題名/こんな こ いないかな〕 1 月 ◆本時のねらい 1 「自分は絶対にしない」と思ったことにはどのよう ●資料の道徳的・教育的意味 ○してはいけないことにはどのようなことがあるか, なことがあるかを発表する。 秋田県の年越しの風習である。神様である「なまは 友達の話を聞いて,自分の考えを広げる。 2 「なまはげ」について理解し,吹き出しに「しては げ」は,怠け者をいさめるために,鬼の形を借りて家々 ○してはいけないことを学級のみんなで共通理解す いけないこと」を記入する。 を回る。恐ろしい形をした「なまはげ」にしかられる る。 3 「してはいけないこと」の一覧表を作り,自分が気 悪いこととはどのようなことかを考えることによっ をつけたいことを3つ選ぶ。 て,善悪の判断を自分ですることができるようになる であろう。 29.はしの 2 月 ◎まわりの人々に思いやりの心をもって接し,親切にし ようとする。 *他者が喜ぶことに喜びを感じて他者を支えている 人の心がわかり,その心や行いに感動することがで きる。 *自分がうれしいと思うことを他者にもしようとす る心が,ほんとうの思いやりであることがわかる。 *そのような心は,自分ももっていることがわかる。 *思いやりの心をもって人に親切にしていこうとい う心をもって,日々生活していく。 30.ぎんの 2 月 うえの おおかみ〔主題名/ひとが よろこぶ ことは しずく〔主題名/かぞく うれしい こと〕 〈2─(2) 思いやり・親切〉 1 「『はしの うえの おおかみ』に,好きな動物が出 ①道徳の授業……資料『はしの うえの おおかみ』を てくるだろうか」という問題意識をもって資料を読 読んで,話し合わせる。〔本時〕 む。 ②日常生活………国語の教科書や今までに読んだ本の 2 好きな動物がいたか,それはどんな動物かについて 中から,「人が喜べば自分もうれしく 話し合う。 なった人」の話をさがして発表させ 3 「人が喜べば自分もうれしい」という心をもった人 る。 の話を思い出して話し合う。 ③学級活動………そのような心は自分ももっているこ 4 「もっとたくさんの人をさがそう」という課題につ とについて,校長先生や保健の先生か いて話し合う。 ら話を聞いて実践し,記録させたり, 発表させたりする。 だいすき〕〈4─(3) 家族愛〉 ◎父母,祖父母を敬愛し,進んで家の手伝いなどをして, 1 家族っていいなと思うのはどんなときかを話し合 ①道徳の授業……資料『ぎんの しずく』を読んで,話 家族の役に立つ喜びを知る。 う。 し合わせる。 〔本時〕 *父母は,仕事をするときも,しかってくれるときも, 2 資料『ぎんの しずく』を読み,星は,どんな気持 ②生活科や性教育で……自分の誕生のころの話を家族 いつも家族のことを思っていることがわかる。 ちで 3 人のお母さんを見ているかを話し合う。 から聞く。家族の一員として,家族の *今の自分があるのは,家族のあたたかな思いや願い 3 お父さんやお母さんに自分がしてあげられる「ぎん 役に立つことを考えさせる。役に立て があったからということがわかる。 のしずく」を考え発表する。 たいい気持ちを「かぞく だいすき」 *家族への親しみを深めて,父母や祖父母に感謝の気 カードに書かせたり,発表させたりし 持ちをもつことで,家族のために何ができるかを考 て認め合わせる。 えて生活しようとする。 ③学級活動………母の日,父の日,敬老の日などに,感 謝の手紙を書かせる。 13 月 主 題 の ね ら い 展 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 31.ハムスターの あかちゃん〔主題名/いのち〕〈3─(1) 生命尊重〉 2 月 ◎動物の赤ちゃんの生きているようすを知ることで生 1 動物や人間の赤ちゃんについて,話し合う。 ①生活科の時間……動物を飼う体験をさせる。 命の大切さに気づき,生命を大切にしようとする。 2 資料『ハムスターの あかちゃん』を読んで,話し ②道徳の授業……資料『ハムスターの あかちゃん』を *動物の赤ちゃんの生きているようすを知って,かわ 合う。 読んで,話し合わせる。〔本時〕 いいなという気持ちをもつ。 3 自分の命がつくりだしてくれている,うれしいこと ③読書活動………命のことを扱った本を,読み聞かせ *赤ちゃんの命はお母さんに守られ,元気に生きてい や幸せなことについて考える。 る。 ることがわかる。 *命は生きるうれしさを与えてくれることがわかり, 生命を大切にしようとする。 32.もうすぐ 2 月 二ねんせい〔主題名/わたしたちの がっきゅう〕〈4─(4) ◎自分の成長には先生の支えがあることを知り,先生を 慕い,学校生活を楽しむようになる。 *1年間で自分も友達も色々なことができるように なったことがわかる。 *自分ができるようになったことの背景には,先生の 支えや励ましがあったことに気づき,先生に尊敬の 念を抱くようになる。 *先生や友達と共に過ごす学校生活のよさを感じ,所 属感をもつとともに,進級に向けての希望をもつこ とができる。 1 学級目標を読み,思い出せることを発表する。 ①日常生活………朝の会や帰りの会で,自分ができるよ 2 資料『もうすぐ 二ねんせい』で,先生や子どもた うになったことを紹介させる。 ちのようすから,よいと思われることを話し合う。 ③生活科の時間…学習活動や行事を振り返り,先生にし 3 自分たちができるようになったことについて,先生 ていただいたことを調べさせる。 にしていただいたことを発表する。 ③道徳の授業……資料『もうすぐ 二ねんせい』を読ん 4 校歌を歌う。 で,自分たちができるようになったこ とをきっかけに,今後の学校生活でが んばりたいことを話し合わせる。〔本 時〕 ④学級活動………できるようになったことを紹介する 場を設け,発表させる。 33.うわばきぶくろ 〔主題名/ものを たいせつに〕〈1─(1) 3 月 愛校心〉 規則正しい生活〉 ◎物を大切に使うことによって,毎日の生活が気持ちよ 1 クラスの中の落とし物は,どのような物がどれくら ①係活動…………落とし物のようすを調べ,みんなに知 く過ごせるようになる。 いあるかを見直す。 らせる。 *物には,それを作った人やくれた人の心と,自分の 2 資料『うわばきぶくろ』を読み,「はるお」の上ばき ②道徳の授業……資料『うわばきぶくろ』を読んで,話 思い出がこもっていることがわかる。 袋に対する思いについて考える。 し合わせる。 〔本時〕 *物を大切にすることは,人の心を大切にすることだ 3 自分が大切に使っている物や,これから大切に使い ②日常生活………大切にしている物を持ち寄り,紹介し といえることがわかる。 たい物を思い出し,そのわけを考える。 合う活動をさせる。 *自分から進んで物を大切にし,気持ちよく生活しよ うとする。 14 月 主 題 の ね ら い 34.ひしゃくぼし〔主題名/うつくしい 3 月 展 開 の 概 要 関連・連携のための指導計画例 こころ〕〈3─(3) 敬けん〉 ◎美しいものに感動し,すがすがしい心をもとうとす 1 暗くした静かな雰囲気の教室の中で,パソコンの天 ①道徳の授業……資料『ひしゃくぼし』を読んで,話し る。 体ソフトや OHP などで,「ひしゃく星(北斗七星)」 合わせる。〔本時〕 *他者を思いやる人の心の美しさに感動することが をながめ,その美しさを感じ取る。 ②生活科など……副読本のさし絵を参考にして, 『ひし できる。 2 資料『ひしゃくぼし』を読んで,話し合う。 ゃくぼし』の話を紙芝居にまとめさせ *自分の心の中にも美しい心にひびき合う心がある 3 目を閉じ,もう一度『ひしゃくぼし』の話を聞く。 る。 ことがわかる。 *美しい心にふれたときのすがすがしさを大切にし ていこうとする。 15
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