第207号 - 聖心女子大学

平成
年度
名︶ですが、
世界から外へ出て行こうと挑戦し続
け る 聖 心 の 学 生 の 姿 を 示 し、 そ の 学
生時代の実例の一つといえるネパール
学生担当副学長
川津
誠
生が通訳するというものでしたが、皆
様、ほんのひと時、学生時代に戻られ
た思いではなかったでしょうか。
全体会議の後は、1年生、各学科専
攻に別れ、ついで学生生活、教務関係、
留学、就職といった分野別の説明ブー
時過ぎに幕を閉じました。
スによる分科会に進み、つつがなく会
は進行、
当日設置いたしました熊本大地震支
,981円のご協力が
援募金箱に15
あり、また学生食堂での難民支援メニ
,400円に及
ューによる募金が18
んだことをご報告申し上げます。あり
がとうございました。
ある方はアンケートに﹁昨年まで参
加しなかったことが悔やまれる﹂と書
いてくださいました。われわれは、皆
様にもっと楽しんでいただける懇談会
を来年度も用意します。ぜひまた来年。
海外留学・語学研修説明会
聖心女子大学懇談会開催報告
組
名、合計382組455名。
年生115組141名、
年生
月 日土曜日、本年度の聖心女子
大学懇談会が開催されました。1年生
名、
の保護者148組167名、
組
組
4 84
10
Meal
協力会総会後は全体会です。岡崎学
長が 人の卒業生を例に、常に自分の
学者も多数ありました。
資料展示﹁聖心女子大学の歴史﹂の見
見学されました。クニハウスでの大学
く⋮というのは大げさですが、大勢が
この昼休み、さながら満員電車のごと
が竣工し、公開されていたのですが、
称しております︶の耐震補強修復工事
る 旧 久 邇 宮 邸 御 常 御 殿︵﹁ パ レ ス ﹂ と
舞、茶道などの課外活動に利用してい
For Refugees参加の難民故郷メニュ
ーなどでの昼食になります。今年は日
その後、昨年同様、学生食堂の
スで今年も懇談会は幕を開けました。
分より、保護者のための就職ガイダン
全体会に先立つ語学研修参加学生の
保護者対象の説明会の後、午前 時
心より感謝申し上げます。
た。ご参加くださった保護者の皆様に
多くの保護者の皆様にお出で頂きまし
昨年度より若干︵
33
年生
2
11
5
19
スタディツアーについて、英文学科の
( 1 )
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
学生の活動紹介
Meal for Refugees(学食)
28
25
48 3
先 生 と 学 生 に よ り、 報 告 が あ
Bushell
りました。先生の英語のスピーチを学
大学資料展示「聖心女子大学の歴史」
・平成28年度懇談会開催報告
・平成28年度協力会総会開催
・財務状況報告
・わたしたちの食
・学食紹介
・震災復興支援チャリティデー
・聖心祭予告
・旧久邇宮邸御常御殿
(パレス)について 等
(創基100周年記念ロゴ)
6
99
35
3
第207号
2016(平成28)年 7 月25日
第207号の主な記事
25
2
3
27
2
1
4
28
1 31
4
平成27年度決算(自平成27年4月1日 至平成28年3月31日)
収 入
項 目
予 算A
決 算B
28
1
90
1
since
1953∼1971∼
年度
1
聖心女子大学協力会
平成
28
University of
the Sacred Heart,
Tokyo
聖心女子大学協力会総会開催報告
て、
物心両面で本学を支援していきたい。
﹂
聖心女子大学協力会は、在学生の保護
との挨拶があった。
者、卒業生及び卒業生の父母が会員とな
り、長年に亘り聖心女子大学の教育環境 引き続き、議案の審議に入り、第 号
議案﹁平成 年度事業報告及び決算につ
を整備するために多大な支援を行ってい
いて﹂では、大学事業への各種補助が合
る。このたび、平成 年度の総会が去る
, 2 0 0 万 円 行 わ れ た こ と、 お よ び
計4
月 日㈯午後1時からマリアンホール
決算については、前年比の新入生数並び
において開催された。
に加入率の減少により、会費納入額が予
総会には濱口会長、木村副会長が列席
算を下回り、収入総計で約285万円の
し、大学側から協力会名誉会長である岡
減収だったとの説明があった。
崎学長、北村評価・大学院担当副学長、
佐々木学務担当副学長、川津学生担当副 第 号議案﹁平成 年度事業計画及び
予算案について﹂は、会費納入額につい
学長、安達図書館長、西村事務局長、年
て、前年度対比の入学者数の増加と、加
真経理部長が出席した。
入率に歯止めを掛けることによって 万
議案の審議に入る前に岡崎学長から
円程度の増収を見込み、大学への補助額
﹁協力会のご父母の皆様には日頃より本
,200万円としたいとの
も前年同額の4
学の教育・研究に多大なご支援をいただ
説明があった後、第 号議案とともに一
き感謝申し上げる。本学の教育理念では、
同に諮られ、承認された。
﹃一人ひとりの人間を、かけがえのない
存在として大切にする生き方をもって、 第 号議案﹁協力会役員・監事選任に
つ い て ﹂ は 、 正 会 員 選 出 候 補 者 名︵新
社会との関わりを深める﹄と謳っており、
任 ︶、 賛 助 会 員 選 出 候 補 者 名︵ 再 任 ︶
ちょうど今週も﹃難民ウィーク﹄として、
及 び 監 事 候 補 者 名︵再任 名、新任
学生団体が難民に関わる問題意識を高め
名︶について、関係する会則と共に説明
るための様々な活動に取り組んだ。大学
としても、先に取得した旧JICAの土
があった後、一同に諮られ、承認された。
地・建物を活用し、社会貢献やグローバ
この後、正会員選出役員 名と新任監事
ル共生のための教育、研究の場とするこ
名の紹介を経て閉会した。
と を 計 画 し て い る。 皆 様 方 に は、
こ う し た 本 学 の 取 り 組 み に 対 し、
これまで以上のご理解とご支援を
お願いしたい。﹂との挨拶があった。
次 に、 濱 口 会 長 か ら﹁ 本 学 は、
キ リ ス ト 教 価 値 観 に 基 づ く 教 育、
歴 史 と 伝 統、 国 際 的 ネ ッ ト ワ ー ク
を も っ た 特 色 あ る 大 学 と し て、 自
立 性、 聡 明 性、 協 調 性 の あ る 女 性
の 育 成 に あ た っ て お り、 社 会 に お
ける役割はますます重要となって
い る。 協 力 会 と し て も、 会 員 で あ
るご父母の皆さまの力をお借りし
6
支 出
差額B−A
項 目
予 算A
大学事業への補助
決 算B
差額B−A
前 期 繰 越 金
正 会 員 会 費
5,692,431
39,700,000
5,542,431
38,540,000
△150,000
△1,160,000
賛 助 会 員 会 費
6,000,000
5,640,000
△360,000
学 生 配 付 品
600,000
597,400
△2,600
預 金 利 息
預 り 金 そ の 他
5,000
0
4,894
1,000
△106
1,000
事
務
費
次 期 繰 越 金
2,400,000
6,397,431
2,087,089
5,043,836
△312,911
△1,353,595
51,397,431
49,728,325
△1,669,106
計
51,397,431
49,728,325
△1,669,106
前
受
金
期 末 預 金 残 高
500,000
6,897,431
3,010,000
8,053,836
2,510,000
1,156,405
総
計
総
42,000,000
42,000,000
0
平成28年度大学事業への補助
予算どおり、前年度と同額の42,000,000円を大学事業への補助としました。
補助の内訳については、次のとおりです。
項 目
図書購入費(近代童話作家資料選集全7巻、工藝(電子版)他)
課外活動費(クラブ活動費等)
金 額(円)
14,000,000
7,500,000
学生食堂経費(食材費、光熱水費等)
7,000,000
奨学金(外国人留学生を含む在学生への給付等)
12,000,000
保健センター・学生相談室経費(健康診断等)
合 計
1,500,000
42,000,000
平成28年度予算案(自平成28年4月1日 至平成29年3月31日)
収 入
項 目
27年度決算A 28年度予算B
支 出
差額B−A
項 目
27年度決算A 28年度予算B
差額B−A
前 期 繰 越 金
正 会 員 会 費
5,542,431
38,540,000
5,043,836
39,480,000
△498,595
940,000 大学事業への補助
42,000,000
42,000,000
0
賛 助 会 員 会 費
5,640,000
5,610,000
△30,000 学 生 配 布 品
597,400
600,000
2,600
息
金
4,894
1,000
5,000
0
2,087,089
5,043,836
2,200,000
5,338,836
112,911
295,000
計
49,728,325
50,138,836
計
49,728,325
50,138,836
410,511
前
受
金
期 末 預 金 残 高
3,010,000
8,053,836
500,000
5,838,836
△2,510,000
△2,215,000
預
寄
金
総
利
付
106 事 務 費 (注)
△1,000 次 期 繰 越 金
410,511 総
(注)「聖心キャンパス」の発送費を含む。
第207号
( 2 )
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
27
28
基博
経理部長
年真
27
27
-20
財 務 状 況 報 告
︿平成 年度決算状況﹀
聖心女子大学の平成 年度決算は、校
地に隣接する旧JICA跡地の不動産を
取得し、その一部を借入金で賄ったこと
もあって、固定資産が大きく増加しまし
た。また、負債及び基本金もそれに伴っ
て増加し、繰越収支差額は 億円に拡大
しています。
収入面では前年増加した新入生の人数
がやや減少したこともあり学納金収入が
かに減少しましたが、寄付金・補助金
収入ともに増加しております。
支出面では引き続き経費の節減に注力
していますが、一方で不動産取得等の影
響もあり、施設関係の支出が大きくなっ
ています。
従来の消費収支計算は当年度より事業
活動収支計算に一新されておりますが、
こちらは不動産取得に伴う基本金組入額
の増加により、当年度収支差額は約 億
円のマイナスとなりました。
一刻も早く支出超過の状態を解消すべ
く、種々の対応を図っていく所存です。
︿平成 年度予算について﹀
平成 年度も、キャンパス整備計画の
実施が本格化していくため資金需要は旺
盛な状況にありますが、引き続き節約を
基本としてスリム化を図り、一刻も早い
収支バランスの適正化を図るべく努力し
てまいります。
なお、決算・予算について詳しくは本
学の公式ホームページに掲載しておりま
すので、本誌では平成 年度決算の概要
を 掲 載 し て い ま す。︵ こ こ に 掲 載 し た 内
容は、本学全体の財務状況を分かり易く
示したものであり、本学を含めた法人全
体の財務の整理の仕方とは若干異なりま
す。︶
28
16
平成27年度貸借対照表
(単位:百万円)
事業活動収支差額の累計
額で支出超過の状態
繰越収支差額
㽎2,021
借入金、新入生学納
金等前受金
建物、備品等の減価
償却や退職金等に
引当てる特定預金額
内部部門勘定
4,310
流動負債
3,844
固定資産
14,254
主なものは退職給与
引当金
土地、建物、備品、
図書、有価証券等
固定負債
1,054
固定資産対象の1号
基本金、建物の改築
に備えた2号基本金、
奨学金原資の3号
基本金、経常経費
支出に備えた4号
基本金の合計
基本金
16,730
流動資産
1,042
現預金等
貸借対照表とは;
期末時点の資産、負債などの総額を対照表示し、静態的な収支状況を表示したもの(資産、負債などの状況)
平成27年度資金収支計算書
平成27年度事業活動収支計算書
科 目
決算額
学生生徒等納付金
2,426
手数料
49
寄付金
98
経常費補助金
202
付随事業収入
181
雑収入等
今年度より施設設備
に係るものは「特別
収入」に計上
(43百万円)
寄付金と同様、施設
設備に係るものは「特
別収入」に計上
(145百万円)
32
教育活動収入計
人件費
3,094
−106
教育活動外収支差額
111
経常収支差額
5
特別収支差額
274
基本金組入前収支差額
279
基本金組入額計
−1,942
当年度収支差額
−1,663
前年度繰越収支差額
−358
翌年度繰越収支差額
−2,021
補助金収入
343
付随事業収入
182
受取利息・配当金
借入金収入
その他の収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
112
3,000
31
3,455
−911
施設設備に係る寄付
金、補助金収入及び
有価証券等運用資産
の売却差額
教育研究経費支出
635
管理経費支出
184
施設関係支出
5,125
設備関係支出
49
大部分が不動産取得
に伴う第 1 号基本金
組入
資産運用支出
1,414
その他の支出
215
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
支出の部 合計
新たに不動産を取得
したことによる借入
金
不動産取得のための
有価証券売却等
772
収入の部 合計
人件費支出
新入生数減により前
年比26百万円減少
774
主に受取利息・配当
金等の運用収入及び
借入金利息
事業活動収支計算書とは;
当該会計年度内の収支の均衡状態を明らかにするもの
(収入と支出のバランス状況)
(単位:百万円/未満は切り捨て)
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
49
141
1,919
217
2,426
寄付金収入
前受金収入
管理経費
決算額
手数料収入
雑収入
958
教育活動収支差額
学生生徒等納付金収入
2,988
教育研究経費
教育活動支出計
科 目
10,374
1,912
主に不動産取得のた
めの費用
有価証券満期償還分
再運用等
−40
880
10,374
資金収支計算書とは:
当該会計年度内の諸活動に関するあらゆる収入、支出の内容を
表したもの(資金の出入り状況)
(単位:百万円/未満は切り捨て)
( 3 )
第207号
「食べること」が支援につながる ∼聖心女子大学で取り組んでいること∼
- TABLE FOR TWO プログラムへの参加 -
聖心女子大学の学生食堂にて、国連により定められた 6 月20日の世界難民
の日にあわせ、 6 月20日、22日、24日、25日の 4 日間にわたり、難民の故郷
の味を学食で伝えるプロジェクト Meal for Refugees(M 4 R) を実施しま
した。 食 を通じて難民への関心を広げ、多くの学生が難民について少し
でも考える機会を持ってもらうきっかけ作りであり、私たちだからこそでき
る取り組みであると考えています。M 4 R では一食あたり20円(土曜のみ
100円)が難民支援のための寄付になりま
す。準備段階では苦労することも多々あ
りましたが、多くの方の参加、また難民
問題に興味を持ったという声も耳にする
ことができ、達成感を感じることができ
ました。最終的には計584食の売り上げで、
26,400円の募金が集まりました。
聖心女子大学では2010年10月より、学生食堂の
栄養食株式会社の協力を得て、特定非営利活動法
人 TABLE FOR TWO International(2007年 設
立)による社会事業に参加しています。これは、
毎週火曜日に学生食堂で提供される、対象となる
生活習慣病防止のためのヘルシー志向のメニュー
を購入すると、 1 食につき20円の寄付金が TFT
事務局を通し、東アフリカ、アジアの小学校に寄
せられ、 1 食の給食となって届くというしくみで
す。みなさまのご協力により、2015年 1 月から12
月までの本学からの寄付は26,728円、1,337食分の
学校給食となりました。
マグダレナ ・ ソフィアセンター
栽培活動から学ぶ食生活
6 月 6 日、学寮にて聖母病院看護部長の山本智美さん、同じく助産婦の榎田
香さん、大谷紗弥子さんによる食育セミナーが行われました。
受講者は留学生を含む学寮生、学寮の食事を担当する業者の方々と保健セン
ター、学寮職員の小規模なセミナーでしたが、身近な食の問題を自由な対話を
通して学ぶことができました。学生達の関心事は、健康で綺麗になるための食
事のコツとして、まず「 3・3 」を実践することでした。「 3・3 」とは「朝・昼・
夜の 3 食」「 3 色食品群(赤黄緑色食品)のそろった食事」のことであり、それ
らをバランス良く、摂取するということです。また、低栄養が低出生体重児に
影響を与えることもある等、自分達の食事や将来について考えることができた
貴重なセミナーとなりました。 学寮部 郷田 みどり
食育セミナー
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
( 4 )
第207号
ぐ、味わう、さわる、といった五感を十分
に使った体験を通じ、学んでもらいたいと
考えています。
豊かな緑に恵まれたキャンパスの
中、私たち学生は日々自然を身近に
感じながら過ごしています。ですが
実のところ、冷房の効いた部屋の窓
から手入れされた植栽を眺めたり、
晴天の日に煌々とした照明下へ潜っ
たりと自然の中で暮らすことと自然
と共に生きることは同じではないよ
うです。快適さの中に危機は埋もれ、
視界に映る緑に芽生えた問題意識は
薄れがちです。
落葉の堆肥は土や葉に住む微生物
がせっせとお腹を満たしその結果生
まれるものです。堆肥作りとは言っ
ても我々にできることは時折落葉の
山に水をかけてかき混ぜ、待つくら
いのことで、自然のサイクルを眺め
ているようなものです。ですがこの
堆肥が学内の植栽に用いられたり商
店街の花屋に譲られ使用されたりす
るとき、ようやく人間も自然のサイ
クルに加わります。土に生まれ土と
生き土に還る、そしてまた新たに土
に生きる。堆肥はそんな摂理の一例
です。堆肥作りを通して我々は無駄
のない自然のサイクルに持続可能な
未来を見て、自然との共生を知りま
す。
落葉の堆肥は美しい花を育てると
同時に、学生たちもをまた育んでい
るのです。
基礎課程一年
森本 千尋
英文学科 3 年 田中 美桜
- Meal for Refugees -
落ち葉の堆肥づくり
西原 直枝 専任講師︵教育学科︶
豆腐づくり調理実習にて(2013年撮影)
担当している科目のうち、﹁生活科概論﹂
の授業を紹介したいと思います。この授業
は、小学校や幼稚園の教職をめざす学生を
対象とした授業で、子どもたちの﹁生活﹂
分野の教科内容について取り扱っていま
す。子どもの身近な生活の場である、家庭、
学校、地域社会を舞台とし、具体的な体験
や活動を通しながら学び、子どもたちが自
立して生活の主役として育つ基礎づくりを
目指す内容となっています。
その中で、私は﹁食﹂に関する内容を意
識的に取り込むようにしています。たとえ
ば、今年度は、稲︵白米︶、枝豆、かぼちゃ、
ミニトマトを、学内の畑やプランターで栽
培しています。土づくりから始まり、日々
の世話や収穫、調理・試食など、学生たち
の活動を取り入れながら授業を行います。
栽培は、自然の不思議さに直接にふれ、楽
しさや喜びの大きい活動ですが、一方で、
きちんとお世話をしないと、水が不十分に
なったり、虫や雑草が作物の成長を妨げた
りということもあります。種や苗から、ど
のように育ち、私たちが普段いただいてい
るようなお米や野菜の姿になるのか、観察
しながら育てます。収穫・調理を行い、皆
で味わうところまでつなげます。
枝豆の栽培活動から発展させて、大豆を
使った調理として、手作り豆腐や、豆腐を
作ったときに残ったおからを使ったおかず
作りにも挑戦しています。大豆が育ってい
る途中の未熟な豆が枝豆であることや、豆
腐がどのようにできているのか、というこ
とをこの授業を通じて、初めて知る学生も
多く見られます。見る、きく、においをか
わたしたちの食
いつも学食をご利用いただきありがとうございます。
学生さんは女子ばかりとはいえやっぱり食べ盛り…ダイエッ
トも気になるけれど、午後の授業のためにしっかり食べたい!
という人も多いのでは。
学食ではボリューム感を考えつつ野菜たっぷりメニューや新
メニューもどんどん取り入れていますので、リクエストや『こ
んなものが食べたい』などありましたら声をかけ
て下さいね。
プレミアムメニュー(普段の学食では食べられ
ないメニューをお安く提供)や水曜日の Sweet s
Day、毎月のイベントメニューなどもやって
いますのでぜひご利用ください。
栄養食(株) 主任栄養士 上原佐和子
学食紹介
学食でお世話になっている、「栄養食(株)」のみなさんにお話を伺いました。
【人気のメニューはなんですか?】
から揚げ、ハンバーグなどが人気ですね。カレーもよく出ます。
から揚げがメニューにあると行列ができて、早く売り切れてしまいます。
それと、豚肉よりも鶏肉がよく出ますね。
【ヘルシー志向なのかな。】
逆に、揚げ物だったり、ボリュームのあるメニューがよく出ます。
ごはんも大盛りの注文が結構ありますよ。
【リクエストがあればメニューに入れて下さいますか?】
アンケートボックスが設置してあるので、そこに希望を書いて
下さると、メニューの参考にさせていただくこともあります。
メニューのコンセプト
【気を付けていること、ありますか?】
伝統的な日本型食生活
できるだけお待たせしたくないので、スムーズに配膳できるよう
心掛けていますし、盛り付けにも気を配っています。
定食スタイル
【メニューの数がふえたらうれしいのですが…】
バランスのとれたおいしい食事
事
毎日のメニュー数を増やすことはなかなかできないのですが、
プレミアムランチや、季節毎のイベント食をとりいれたりと、
通常のメニューとは違ったメニューを入れるようにしています。
ここがポイント
新メニュー
みなさんの要望によって
新しいメニューが登場する
ことも!
【スイーツ単品メニューも増えたらうれしいです。】
4 月の新入生のシーズンや、水曜日は Sweet's Day として
手作りのスイーツを提供していますので、ぜひ召し上がって下さいね。
【聖心の学生に一言いただけますか】
プレミアムランチ
小鉢、デザート付のスペシャル
メニューが不定期で登場!
いつもご利用ありがとうございます。売り切れてしまったり、お待たせ
してしまっても、文句を言われたことがありません。やさしい学生さん
が多い印象があります。
いまの時期、ごはんを食べずに、冷たいものばかり食べたりしていると、
体調を崩してしまいます。食事はちゃんととって下さいね。「食」べるという
漢字は、「人」を「良」くすると書きますから。
基本情報
A ∼ C lunch 410yen
Curry
340yen
Noodle 310yen
※10枚チケットを購入すると11食分
食べられます。
タビ
イン 。
が
し
た
わた しまし
ュー
【購買部】
いつもご利用ありがとうございます。近くにコンビニが増えたり、
自動販売機も出来たので、買いに来てくれる学生さんが昔に比べ
て、減った気がします。でも、学食を通りかかった学生さんが、
「おばちゃーん」と声をかけてくれたりすると、とてもうれしい
です。一度拝見したお顔は覚えていますよ。
ぜひ、みなさん、買いに来てくださいね。
(本学担当16年のベテラン さんより)
http://www.u-sacred-heart.ac.jp
( 5 )
哲学科 2 年
山本 千佳さん
第207号
教養講座
英語英文学科・大学院英語英文学専攻主催
聖心女子大学
国際化推進のための公開講座『テンペスト』公演
第35回 教養講座(国際交流学科企画)
2016年 5 月22日㈰マリアンホールにて、劇団インターナショ
ナル・シアター・カンパニー・ロンドン(ITCL)によるシェ
イクスピア作『テンペスト』の公演が行われました。シェイ
クスピア没後400年という記念すべき今年も、在学生、卒業生
を始めとする400名を超す観客の皆様にシェイクスピア劇をお
楽しみいただくことができました。日本語字幕は例年と同じ
く、本学科の安達まみ教授と大学院生・大学院修了生の共同
制作によるもので、
今回の ITCL 全国公演でも使用されました。
当日グリーンパーラーでは、英語英文学科生・英語英文学
専攻大学院生が作成した、学科のゼ
ミを紹介するポスターや、シェイク
スピア関連作品を展示しました。公
演前に行われた懇親会では、学生達
が劇団の方に演劇を志した理由や台
詞の解釈をうかがうなど、貴重な交
流の機会を得ることができました。
公演の成功にご尽力いただきました
学内各方面に感謝申し上げます。
「いま問われるシリアへの眼差し」
第 1 部 覗いてみよう聖心ゼミナールの風景
第 2 部 講師講演『シリア問題にどう向き合うべきか?』
同時開催 シリア難民支援バザー
講 師
天江 喜七郎氏
(元シリア・アラブ共和国
駐箚特命全権大使)
日 時
2016年7月9日㈯
14:00∼16:00
会 場
聖心女子大学宮代ホール
杉本 淳子 専任講師
(英語英文学科)
科研費とは
全国の大学や研究機関においては、様々な研究活動が行われています。科学研究費助成事業(科研費)はこう
した研究活動に必要な資金を研究者に助成するしくみの 1 つで、人文学、社会科学から自然科学までのすべての
分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる独創的・先駆的な「学術研究」を対象としています。科研費制度で
は、研究者から応募された研究計画について、ピア・レビュー(専門分野の近い複数の研究者による審査)による
厳正な審査を経て採択を決定し、研究費が助成されることになります。
(引用:文部科学省「科研費ハンドブック」
)
以下は、平成28年度の本学専任教員の採択課題(新規+継続)です。
Brenda Bushell
『ネパールにおける持続的発展可能な
環境配慮型ビジネスモデルに関する研
究』基盤研究(B)
小柳 智一
『意味・統語・形態の総合的観点から
行う古代日本語の副助詞の研究』
基盤研究(C)
藤井 彰子
『大学英語教育におけるスピーキング
テストの比較:指導法及び学習者要因
とのモデル構築』
基盤研究(C)
大槻 奈巳
『派遣労働のキャリア形成:専門性・
職域・年齢制限を軸とした社会学的ア
プローチ』
基盤研究(C)
植田 誠治
『食物アレルギー、感染症、自然災害
等の保健・安全問題に対する教員の力
量とその形成』
挑戦的萌芽研究
第207号
桑名 映子
岩上 真珠
『異文化交流と近代外交の変容− 旧外
交から新外交へ−』
基盤研究(B)
畑 浩一郎
冨原 眞弓
『30代−60代のコーホート間比較にみ
る仕事、家族、ジェンダー』
基盤研究(B)
山口 昭彦
『19世紀フランスにおける文学的オリ
エンタリズム』
基盤研究(C)
小城 英子
杉原 真晃
『近世=近代イランにおける「帝国」
統治の変容とクルド系諸侯』
基盤研究(C)
向井 隆代
『不思議現象信奉と心理学教育』
基盤研究(C)
石井 洋子
『19世紀フランス文学におけるイマゴ
ロジー研究』
基盤研究(C)
小川 早百合
『東アフリカの「頭脳流出」をめぐる
人類学的研究:在来ケニア・ギクユ人
に焦点を当てて』
基盤研究(C)
『高齢超記憶力者の記憶能力と記憶方
略に関する実験的検討』
挑戦的萌芽研究
岸本 健
『気候変動と教育に関する学際的研究:
適応と緩和のための ESD 教材開発と
教員研修』
挑戦的萌芽研究
( 6 )
『乳児の動的音楽性の可視化に関する
研究:保育及び子育て現場への適用可
能性の探求』
基盤研究(C)
高橋 雅延
永田 佳之
『グローバル人材のための文学教育の
開発−漢字を「むずかしい」から「楽
しい」へ』
挑戦的萌芽研究
『サービス・ラーニングを通した持続
的な大学教養教育改革と地域発展のモ
デル構築』
基盤研究(C)
今川 恭子
『児童養護施設入所児童の適応を支え
る要因とメカニズム̶青年期までの追
跡調査を通して』
基盤研究(C)
畑 浩一郎
『ブランシュヴィックのスピノザ解釈
がシモーヌ・ヴェイユ思想成型に与え
た影響』
基盤研究(C)
『眼球運動の解析から明らかにする1
歳齢児の指さしと言語発達との関連性』
若手研究(B)
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Campus News
聖心女子大学
震災復興支援
チャリティデー
のご報告
第52回
聖心祭
予告
実行委員会委員長 山田 由紀(英語英文学科)
2016年 6 月18日㈯に、第 5 回目となる、聖心女子大学震災復
興支援チャリティデーが開催されました。多くの皆様にご来場
いただき、心より御礼申し上げます。東日本大震災から 5 年が
経過した今、復興が進むように見える一方で、被災地には新た
な課題も多数生まれています。一人一人の気持ちに寄り添い、
交流を続ける大切さをあらためて感じるとともに、災害が頻発
する状況下で、互いに助け合う心を確認する一日となりました。
バザーでは、東北物産展、個性豊かなショップ、体験コーナー、
カフェなどが並び、展示コーナーには、本学の復興支援活動の
報告をはじめ、姉妹校、大学内の学生団体などからも、「被災地
の今」を知り、交流、支援について考える研究展示が寄せられ
ました。バザーでのお買い物とともに、熱心に研究内容をご覧
になる姿がみられました。
一方ステージでは、本学がこれまで継続しておこなってきた
陸前高田の復興支援、そして新たにはじまった SHOC project の
報告のほか、YEM、能楽研究会の学生による発表もありました。
聖心女子学院の初等科、中高等科の手話歌、聖心女子専門学校
聖歌隊による歌は、希望のメッセージにあふれ、一日のしめく
くりとして、リタジーサークルの学生たちとともに「希望の架
け橋」という祈りを捧げました。実り多い日となりましたこと、
感謝いたします。
バザーの収益は、総額1,175,632円となりました。収益は、東
北地方をはじめとする本学の復興支援活動の一部とし、被災地
に還元させていただきます。また、今年 4 月熊本、大分にて大き
な地震が起こりました。チャリティデーの収益の一部(100,000
円)を、聖心女子大学マグダレナ・ソフィアセンターを通じて、
熊本地震の復興支援のために寄付させていただきます。チャリ
ティデーにご協力をいただきましたすべての方々に心より感謝
申し上げます。
聖心祭は本年で52回目を迎えます。私たち聖心祭実行
委員会は、10月22日㈯、23日㈰に開催される聖心祭に向
けて日々活動をしております。本年度のテーマは『彩(い
ろどり)』といたしました。聖心生一人一人が、聖心祭と
いう大きな場でそれぞれの個性や魅力を発揮することが
できるような聖心祭を目指しています。また、聖心祭が
個々の発表をする場のみならず、互いに繋がり、共感し
寄り添いあえるような場となるよう努めてまいります。
聖心祭実行委員会は、創立者マグダレナ・ソフィア・
バラの精神に基づき、毎年収益金を全額寄付して参りま
した。本年度は、昨年度までと同様に東日本大震災の長
期的支援及び世界の恵まれない環境に暮らす子供たちや
女性の自立支援に充てるとともに、 4 月に発生した熊本
大地震被災地の復興支援にも充てることを検討しており
ます。そして、私たちは本年度もゲストによるトーク
ショーやゼミ発表、模擬店等より多くの方々に楽しんで
いただけるよう、様々な企画の準備を進めております。
聖心祭実行委員会一同、皆さまのお越しを心よりお待
ちしております。
聖心祭実行委員長 池田 美智子
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聖心女子大学同窓会
﹁宮代会﹂だより
私達宮代会は同窓会として卒業生の皆さ
まと母校をつなぐべく活動をしております。
︻宮代会館︼南門を上がった左手にある会
館では福祉活動を始め宮代祭の準備、開催、
会誌﹃宮代﹄の編集、発行などの作業に
回 生 か ら 回 生 ま で の 名の理事と会長、
副会長 名が、携わっております。会館の
各部屋はお稽古、同窓会の集まりなどにお
使い頂いております。また宮代ショップで
は文房具を始め生活に必要な商品を えて
おりますのでご利用下さい。
︻ 留 学 生 昼 食 会 ︼ 月 日 金 曜 日、 大 学 で
学ぶ交換・短期・学部留学生 名とサポー
ト学生 名に宮代会員の手料理で日本の家
庭の味を楽しんで頂きました。昨年に続き
大学グリークラブの皆様も喜んで参加して
くださり素晴らしい歌声で校歌を披露して
くださいました。
︻震災復興支援チャリティデー︼ 月 日、
今年も大学主催のチャリティデーに参加い
たしました。聖心会の一員である宮代会で
は理事会メンバーのみならず有志の方々と
手作りしたキャンディレイやロゴ入りトー
トバックなどを用意いたしました。
︻ 奨 学 金 給 付 ︼ 本 年 度 の﹁ 宮 代 会 大 学 院 奨
学金﹂は社会文化学専攻博士前期課程一年
生一人に、 年 間 給 付 を 理 事 会 の 承 認 を 受
け決定いたしました。こうした宮代会から
の支援が少なからず母校への貢献になり喜
んで頂けているのは大変嬉しい事です。
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「第52回 聖心祭」
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( 7 )
第207号
発行
聖心女子大学 〒
旧久邇宮邸御常御殿
(パレス)
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補修工事完了
お披露目式
2016. 5. 26
東京都渋谷区広尾
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TEL
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2016年 5 月26日㈭、本学キャンパス内にある旧久邇宮邸御常御殿(パレス)の補修
工事が完了し、久邇家当主の久邇邦昭氏をはじめとする多くの関係者をお迎えし、グ
リーンパーラーにおいてお披露目式が執り行われました。学長、来賓の方々のご挨拶
に続いて耐震補強工事の経過が説明され、大正13年(1924年)に建築されたパレスを、
今後とも授業や課外活動の場として、また、将来に残すべき貴重な文化財として大切
にしていくという想いを、関係者一同であらためて共有いたしました。
式に引き続き、パレス南側玄関前にて補修工事完了を祝うテープカットの後、パレ
ス 1 階、2 階の見学が行われ、かつてご自宅としてお住まいだった久邇邦昭氏からは、
貴重な当時の様子をお聞きすることができました。
︵代表︶ 編集 聖心女子大学 企画部 発行 年
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1
回︵ ・ ・ ・ 月︶
4
ごう
別棟「謁見室」。折上げ格天井の大きな格
間に合う天井画が18点はめ込まれており、
豪華絢爛さが際立つ。
ま
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かつて寝室として使用されていた部屋の
天井画をご覧になる久邇家当主邦昭氏
【旧久邇宮邸御常御殿(パレス)について】
くにのみやくによしおう
パレスは、香淳皇后(昭和天皇の皇后)の父君、久邇宮邦彦王の邸宅でした。香淳皇后はこの地で、ご成婚までの 5 年間を
過ごされました。御常御殿 1 階の居室は全て書院造で、床の間や違い棚を備えた部屋が多く、部屋毎に様子が違います。
2 階の書斎には作り付けの洋風書棚があり、御次の間には同様の書棚と、レコード・キャビネットなどがあります。
この度のパレス耐震補強工事では、地盤の不等沈下や一部構造部材の歪みによる建物全体への影響を取り除くため、土台を
はじめとする当該部分の不陸調整や、雨漏りや土台周囲の雨水の撥ねなどによる腐食部分の接ぎ木等を行いました。
また、創建当時の資料や修復過程で判明した照明器具等についても、無理のない範囲で当時のものに近づけています。
ご寄付・ご支援のお願い【聖心女子大学振興基金(USH 基金)
】
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5
御常御殿 2 階「殿下の書斎」。左側の書棚、
正面奥の南側廊下には貴重な台湾材が使
われ、寄木細工の床が目をひく。
聖心女子大学は、社会環境に適応する人材の育成に注力し、教育研究の
充実、学生支援の拡充等に努めております。また、先端的な教育設備の更
新や伝統あるキャンパスの維持にも引き続き努めてまいります。本学が、
いつまでも発展するよう見守って下さる皆さまの思いをぜひお寄せくださ
いますようお願い申し上げます。
第207号
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【お問い合わせ・お申し込み先】
聖心女子大学 経理部 〒150-8938 東京都渋谷区広尾 4 - 3 - 1
TEL 03-3407-5811 / FAX 03-3407-5856
E-mail: [email protected]
http://www.u-sacred-heart.ac.jp