パリの地下鉄

France
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●訪問した都市
・ パリ
・ モンサンミッシェル
●主な環境対策、 改善点等
フランスのパリに着いて、 まず最初に RER に乗りました。 その第一印象が 「怖い」 でした。 それは薄暗いということと、 スプレーによる落書
きの多さ、 違反者の多さが要因だったと思われます。 地下鉄は特に危険というガイドブックの意見は正しいと思いました。 地下鉄を出た後、
街中を見ながら歩きましたが想像以上に汚かった!これは想定外の印象です。 そんな第一印象をもとに環境対策について述べます。
●建築について
●期間
まずパリではとにかくゴミが多い。 街中にはちゃんとゴミ箱があるのに何故あそこまでゴミが多いのだろうか。 原因としては、 観光客の多さにも
○個人住宅
3/14 ~ 3/20
あるかもしれないが、 せっかくの綺麗な街並みの景観が損なわれてしまっている。 また、 ゴミ箱は箱というものが無く、 袋だけがむき出しのも
個人住宅という低層住宅はほとんど見受けられなかった。 パリではマンションが普通のようで、 5 ~ 7 階のものが
のばかりだ。 これはいろんな国を見てきたがパリだけだ。 これは本当に景観を台無しにしている。
多かった。 石造建築の物が大半で、 街並みは素晴らしかった。 白~クリーム色の薄い色が多く、 彫刻もまた凝っ
また、 外で足してしまう人が多いため、 地下鉄やあらゆる街中で悪臭がするところが多々ある。 また浮浪者の人たちはお金を払ってまでトイ
た建物が多い。 そこらへんは美的感覚の違いなのだろうか。 屋根は濃いグレーのものが多い。 やはり観光客
レを使おうとは思わないだろう。 何故ヨーロッパでは有料トイレが多いのか。 それはトイレの掃除を専門にしている人がいる為だそうですが、 無
が多いためか、 大半のマンションの一階部分はカフェやショップになっている。
料にするには国が管轄し、 そこから給料を払う仕組みにしなければこの問題は解決されない。 ただ、 日本のホームレスと違うのは、 ブルーシー
○歴史的建造物
トや段ボールなどで寝床を作ったりはしないというところ。 セーヌ川沿いに青テントなど皆無。 その理由は、 警察官の巡回により、 たちまち収
歴史的価値がある建物はとてもたくさん残っている。 それは観光名所になっている所もあれば、 そうでない市民が
暮らすマンションなども含めて、 今でも市民に親しまれている物が多い。 エッフェル塔などはできた当初は景観など
大反対だったのが今では親しまれているのが良い例だ。
また、 歴史的価値のある建物はみなスケールがでかいことがわかる。 パリのものは特にそう感じた。 そしてセーヌ
川沿いに多いことにも気付いた。 そのためセーヌ川沿いを歩くと、 そのほとんどが見ることができる。 それほど大きな
ものが多い。
○現代建築
現代建築は旧市街地とはかなり離れた所にたくさん集まっている。 新凱旋門と呼ばれるグランド ・ アルシュ付近に
高層ビルがずらりと並んでいます。 形も様々で、 とてもユニークなものが多かったです。 広場もあり、 新凱旋門の
階段の下や水場など、 たくさんの人が集まる場所もあり、 日本のオフィスビル街とはまた違った雰囲気でした。 でも
やはり形はおもしろくても、 ガラスばかりでやはり眺めていても無機質で、 単調だなと思ってしまう。 しかし、 旧市街
容されてしまうからである。 収容の法的根拠はわからないが…。 日本人の常識では考えられないことだが、 つい5年前までは、 通称、 「乞
食法」 と言われる浮浪者取締りのための 「浮浪罪」 が存在し、 浮浪者であるだけで警察に拘束されたという。 現在ではこの法律は廃止さ
れているが、 それでも中央集権国家フランスでは警察権力が非常に強く、 本来なら説得して施設に連れて行くべきところなのに、 場合によっ
ては強制的に収容する、 とも言われている。
また、 ヨーロッパに来てから街中を掃除している人を良く見かけるが、 そういった職業があるらしい。 しかし、 そういった人たちを地下鉄内で
は見たことが無い。 地下鉄内は寒さからも逃れることができるため浮浪者にとっては良い環境であるのだが、 そこは全く手をつけていないため、
パリの地下鉄は汚れ、 治安が悪くなってしまうのだろう。 景観を大事にすることは良いことだが、 根本的な問題を解決していないため悪循環
である。
また街路樹は大通りにはたくさんあり、 緑の多い公園や森などが今でも多く存在しているところは素晴らしいと思う。 ただ、 車の量がとても多
いため空気はあまりきれいではなかった。 都会ならではの問題であるが、 きれいな街並みを望むときにもう少し綺麗だったらなおさら美しいだ
ろう。 だが東京の方が空気は汚いとは思うが…。
地と遠くにこういった建築を建てると言うのはとても歴史的建造物を大事にした景観への配慮で感心です。
●感じたこと、 思ったこと
●都市について
・ 街並みはきれいだが、 ゴミ等が多く汚い所がすごく目立つ
①都市計画
・ ゴミ箱は箱が無く袋がそのまま見える状態で景観的に良くない
・オスマンは 1853 年から 1870 年まで 17 年にわたってセーヌ県知事を務め、ナポレオン 3 世の構想に沿って大規模な都市改造を企てた。
・ 浮浪者が多い
改造では非衛生的なパリに光と風を入れることを主目的として幅員の広い大通りが設置されるとともに道路網の整備が行われた。 また街区
・いたるところで用を足す人がいるため、 臭いがきついところがある ( 特
の内側に中庭を設けて緑化を行い開放的で衛生的な街を整備した。 それを実現するためにスクラップアンドビルドという手法が取り入れ、 計
に浮浪者が多い所や地下鉄 )
画地にある建物を強制的に取り壊した。 都市整備により経済を活性化するとともに、 当時、 しばしば騒乱のもととなっていたスラムを排除す
・ RER は特にスプレーの悪戯書きが多い。 基本地下鉄はあまりきれ
るものでもあった。 エトワール凱旋門から放射状に並木が配されたブルヴァールと呼ばれる広い 12 本の大通りを作り、 中世以来
いではない
の複雑な路地を整理した。 オスマンの計画によって破壊されたパリの路地裏面積は実に 7 分の 3 に上ったという。 このようにし
・ ウォールアートが多い
て交通網を整えたことで、 パリ市内の物流機能が大幅に改善された。 スラムを一掃したことは下町の自治共同体を解体するこ
・ 観光客はすごく多い ( 日本人率が一気に高くなった )
とにもなり、 パリ市民は現代東京のように隣の住民の顔も知らないような住民ばかりになり、 多くのコミュニティが破壊された
・ 建物は 5 ~ 7 階が多く、 低層は全くない
・ 物価が高い
・ 都市計画はとてもおもしろい
・ 新市街と旧市街が綺麗に分かれている
・ モンサン周辺はとても田舎で野原が綺麗だった ( 牧場などが多かっ
た)
・ パリでは切符を買わずにゲートを飛び越えたり、 人に頼んで一緒に
入ったりする人が多い ( 車掌は点検しに来るわけでもないし、 他の人
も注意はしない )
②交通
・ 地上は車がたいへん多い。 また地下鉄にはメトロ、 RER の 2 種類があり、 二つ合わせて 19 の路線が存在する。
・ スケーターや自転車など、 自転車専用道路もあるため利用者が多い。
・ 30 分無料のべリブなどがあることから観光客だけに留まらず、 市民も利用している。
③街並み
・ パリ改造計画により市街地がシンメトリーで統一的な都市景観になるよう、 様々な手法が使われている。 例 : (道路幅員に応じて) 街路
に面する建造物の高さを定め、 軒高が連続するようにしたほか、 屋根の形態や外壁の石材についても指定。
④自然環境
・ 大道芸人がとても多く感じられた
・ ヨーロッパの各国の首都の中でもっとも緑が多いパリには、 400 カ所もの公園や庭園があり、 ジョギングやウォーキングなどをし
・ フランス人でも英語を話してくれる人はいる
ている人がたくさんいる。
・ コーヒーがとてもうまい
⑤特徴
・ ベンチはあまり見ない ( あっても普通か汚い )
凱旋門から見える 12 本の放射状に延びた道路とシンメトリーな街並み。