平成28年 5・6月

なでしこ通信 ● かけはし No.129 1
なでしこ通信
No.
かけはし
S A I S E I K A I
S H I G A
かけはしのコンセプト
H O S P I T A L
129
発 行 平成28年5・6月
発行元 済生会滋賀県病院
〒520-3046
滋賀県栗東市大橋二丁目4番1号
TEL(077)552-1221(代)
URL http://www.saiseikai-shiga.jp/
編 集 広報活動委員会
N E W S
患者さんをはじめ、地域のみなさまと済生会滋賀県病院とをつなぐ“かけ
はし”として、心温まる医療への思いを込めております。
京都府立医科大学 乳腺外科 田口哲也 教授による診察を開始しました
28
平成 年度 新年度のご挨拶 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
熊本地震にDMATを派遣しました ‥‥‥‥‥‥
研修医日記〜志編〜 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
リハビリ通信 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
観桜会を開催しました ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
新任医師のご紹介 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ユマニチュードについて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
緩和ケア内科開設のお知らせ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
平成 年度 第2回 地域公開講座 ‥‥‥‥‥‥
外来診療担当表 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
CONTENTS
2
4
6
8
9
9
12 11 11 11 10
28
日本医療機能評価機構
済生会滋賀県病院の理念
私たちは、済生会の「救療済
生」の精神に基づき、安全で
質の高い医療の提供と、心温
まるサービスを実践し、地域
の皆様の安心と幸せな未来
へ貢献します。
2 No.129 かけはし ● なでしこ通信
済生会滋賀県病院の将来像
院 長
三 木 恒 治
本院は、ドクターヘリ、ドクターカーを配備した滋賀県の救
急医療の中核施設として、また急性期病院として、高度医療と
を併せ持つ地域医療に貢献できる総合病院を目指して職員一丸
となって地域の皆様の健康を増進に頑張ってきました。
また昨年からは滋賀済生会がんセンターを立ち上げがんの治
療に力を入れています。
さらに救命救急医療とがん医療、生活習慣病を主体とする総合メディカルセンターと、
すでに活動している特別養護老人ホーム淡海荘や、老健施設のケアポート栗東、訪問看護
施設などの地域包括ケアをになう介護施設を組織替えして、ヘルスケアセンターを新たに
設立する予定です。この2つのセンターを両輪とした、済生会滋賀メディカル・ヘルスケ
アセンター構想を具体化して、地域完結型の急性期から在宅医療に至るまで、地域医療構
想に基づいた、切れ目のない医療・介護を実践していきたいと考えています。またがん医
療の中でも特に低侵襲治療であるがん局所療法と、緩和ケアを中心に、特色あるがん医療
を展開し、地域のニーズに対応できることを目指したいと考えております。 “ ゆりかごから介護まで ”
、これを済生会滋賀の今後の目標に、皆様方のご協力ご支援を
お願いします。
済生会滋賀メディカル・ヘルスケアセンター構想
- ゆりかごから介護まで -
済生会滋賀
メディカル
ヘルスケアセンター
済生会滋賀
済生会滋賀
メディカル
センター
救命救急医療
がんセンター
緩和医療センター
生活習慣病 etc
ヘルスケア
センター
訪問介護
センター
淡海荘
ケアポート
栗東
デイ
サービス
訪問看護
ステーション
なでしこ通信 ● かけはし No.129 3
平成28年度 新年度のご挨拶
副院長 兼 看護部長
松 並 睦 美
薫風緑樹をわたる季節となり、お健やかにお過ごしのことと
お慶び申し上げます。
病院も新規採用者を迎え新年度がスタートいたしました。爽
やかな風が舞い込み、新人を迎える先輩も新人時代を思いだし
職場に新鮮な空気を吹き込んでくれています。私も 4 月 1 日付
で副院長兼看護部長の辞令をうけ重責ではありますが、病院長をはじめ各診療科、各課部
門の皆様からの支援をいただき任務を果たせるよう努力して参ります。どうぞ、よろしく
お願いいたします。
今年度は、中期事業計画にあげられている済生会滋賀メディカル・ヘルスケアセンター
構想が具体化され「切れ目のない医療・介護」の実現にむけての関連施設間連携が強化さ
れています。特に看護は、支部間の看護連携をめざし病院から人材を派遣しました。お互い
の施設、機能を理解することで切れ目のない医療・介護連携の共通の問題をとらえ、解決
につながる体制づくりを構築してゆく必要があると考えております。また、急性期治療後
の在宅支援をよりスムーズに連携しながら、有効な病床管理の実現にむけての入退院セン
ターの運用も具体化しはじめています。既存の退院調整継続看護室は、入退院センターの
機能として集約し入退院支援業務をより充実させ、新たに認知症や緩和ケアなどの入院前
スクリーニングを外来で実施できるように、認定看護師の配置を検討しています。看護の
専門性を活かすことで患者さんに安心感と満足感を与え、住み慣れた地域で安心して療養
生活が送れるように支援してゆくことが、看護の果たすべき最優先課題であると考えてお
ります。関連施設との連携強化、多職種協働
により適切なサービスを実践し「ゆりかごか
ら介護まで」済生会メディカル・ヘルスケア
センター構想の実現にむけて参画して参り
ますので、皆様のあたたかいご支援とご助言
をよろしくお願い申し上げます。
4 No.129 かけはし ● なでしこ通信
熊本地震にDMATを派遣しました
●救急集中治療科 医長 野澤 正寛
16 日に発生した本震により厚生労働省、滋賀県からの派遣
命令を受け、16 日午前 9 時に出発しました。陸路で向かいま
したが熊本赤十字病院に到着したのは 17 日の午前 6 時でした。
その後院内に創設された「DMAT 活動拠点本部」という所で
熊本県内の全ての病院の被災状況や患者さんの受診状況を調
査し、参集した DMAT 隊を調査結果に基づき分配配置してい
ました。18 日の午後 8 時からは熊本赤十字病院の救命救急セ
ンターのスタッフ休息のために翌朝まで 12 時間、同院の救命
救急センターで勤務しました。当隊は小児救急医、救命センタ
ーで従事する看護師 2 人、放射線技師の 4 名で構成されていま
したので、医師は小児の救急搬送患者さんを、看護師は救命セ
ンターでの看護と徒歩で来院される患者さんのトリアージを、放射線技師は画像検査に従事して
いました。
夜間にも関わらず、122 人の受診があり、救急車は 36 台の搬入がありました。14 日の発災から
は既に 4 日が経過していたこともあり、外傷患者さんではなく劣悪な避難所での生活により状態が
悪化された患者さんや不安な患者さんが多数来院
されていました。
熊本地震による被災地の皆様に心よりお見舞い
申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご家
族の皆様に深くお悔やみを申し上げます。
なでしこ通信 ● かけはし No.129 5
●ICU /救急外来 看護師 若原 聖徳
日本の災害発生時において DMAT(ディーマッ
ト;Disaster Medical Assistance Team)と
いう災害医療派遣チームが存在します。これは、
全国各地にある災害拠点病院に存在する特殊な訓
練を受けた医師、看護師、コメディカル(事務、放
射線技師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士等)
が1つのチームとなって構成されています。当院
においては、合計 20 名の DMAT 隊員がいます。
過去には JR 福知山線脱線事故や東日本大震災などに出動し、超急性期の医療活動を行っています。
今回、熊本地震につき、災害拠点病院の役割として当院の DMAT に要請が入り、看護師の一メ
ンバーとして活動初日から熊本赤十字病院で医療の要となる DMAT の本部活動を行いました。日
常の医療とは少しかけ離れた情報の集約や集合した DMAT の采配、連絡調整など中心的な活動と
なり、看護師としての特性は出しにくいのですが、日頃、救命救急センターで他部門との連携・調
整などを行っている手前、沢山のチームとの連携やマネージメント力を活かす事ができました。ま
た、熊本赤十字病院の医療スタッフの補助として救命救急センターで引っ切り無しに訪れる救急
車や、何とか自分たちの足で訪れた沢山の患者さんの治療・看護にあたっていました。発災から日
が経つにつれ、訪れる患者さんも身体的な外傷から精神的に影響を受けている患者さん等へと変
化していき様々でした。患者さんだけではなく、そこで働いているスタッフも被災者であり、診療
補助のみに限らず周辺の整理や患者さん・スタッフの感情の表出に耳を傾けながら活動する事で、
自分たちが支援させてもらっている間、少しでも心身共に楽に感じて頂ける事を心掛け活動させ
て頂きました。災害拠点病院としての役割を認識しつつ、今後、いつ自分たちに降り注ぐとも限ら
ない災害に、今回の経験も活かし
DMAT としての活動能力を強化し
ていきたいと思います。今尚、避難
所での生活を余儀なくされておら
れますが、一日でも早い復興をお祈
りいたします。
6 No.129 かけはし ● なでしこ通信
研修医
日記
●緒方 彩華
こんにちは。この春より済生会滋賀県病院で働かせて頂いています、緒方彩
華と申します。出身大学は京都府立医科大学で、部活は陸上競技部で長距離を
走っていました。
~志編~
病院見学の際に感じた先生方の雰囲気や、伺ったお話から、この病院なら自
分の成長に繋がると思い済生会滋賀県病院を研修病院として選ばせて頂きま
した。まだまだ知識量も少なく、右も左もわからない状態ですが、日々患者さ
んと接していく中で、医師として・人としての態度を身につけたいと思っています。
ご迷惑をお掛けすると思いますが、ご指導の程どうか宜しくお願い致します。
●高原 在良
研修医 1 年目高原在良です。生まれは大阪で滋賀医科大学出身です。
学生時、済生会を見学した時に切磋琢磨されている先生方をみて自分もここで研修をしたいと感
じました。4 月の研修を経て済生会に来ることができ、良かったと実感しています。
1 人前の医師になるため済生会で精一杯がんばっていきますのでご指導のほどよろしくお願いし
ます。
●瀧本 篤朗
済生会滋賀県病院は非常にアクティブで、指導熱心な病院だと見学の時に感じ、この病院を志望
させていただきました。働いてみてやっぱりこの病院にして良かったと日々感じております。大学
時代は座学ばかりで、知識はついたものの、実習だけではなかなか患者さんと触れあう機会がなか
ったので、最初の研修二年間はフットワークを軽く、積極的に臨床の場というものを体験できたら
な、という風に思っております。
最初はご迷惑をお掛けすることも多々あると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
●中西 真由子
4 月から 2 年間済生会滋賀県病院で働かせていただきます。出身は兵庫県ですが、高校から滋賀
県で、滋賀は第 2 の故郷のような場所です。わたしは患者さんに「診てもらってよかった」と思って
いただけるような医師になれるように、患者さんの気持ちに寄り添った医療を行いたいと考えてい
ます。それだけではなく、医師として必要な技術や知識も 2 年間で広く吸収し、成長していけたらと
思っております。
まだまだ未熟ですが、一生懸命精進して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
●水谷 駿介
急性期医療から慢性期医療まで幅広く学び、今の 2 年目の研修医の先生方のようになりたくて志
望させて頂きました。知識や判断力など医師としてだけではなく、コミュニケーション能力やおも
いやる力など人間としても成長できるように、この 2 年間頑張って参りたいと思います。そのため
に、医師はもちろん、患者さんや看護師さんなどの医療スタッフの方々からも学ぶ姿勢を忘れずに
参りたいと思います。
まだまだ未熟でご迷惑をおかけすることも多々あるとは思いますが、ご指導の程よろしくお願い
します。病棟などで見かけましたらお気軽に声をおかけください。
●山内 克真
研修を済生会滋賀県病院でさせていただくことになり、大変うれしく思っております。上級医の
先生方が研修医の素朴な疑問に対して優しく真摯に答え、アドバイスをくださる様子を学生時代に
なでしこ通信 ● かけはし No.129 7
見学させていただき、ぜひこちらで研修したいと思っておりました。実際に 4 月からそのありがた
さを実感しながら、毎日学ばせていただいております。
2 年間、各科を短い期間ながら回っていく中で多くの先生・スタッフの方から様々なことを学び、
少しでも自分の力とすることが出来るように精進したいと考えております。よろしくお願い致しま
す。
●山本 大雅
私が済生会滋賀県病院での研修を希望した理由としては、先生方の丁寧な指導のもと、親密に患
者さんと触れ合え、非常に密度の濃い研修ができると考えたからです。まだまだ慣れないことが多
く、戸惑い迷惑をかけてばかりの毎日ですが、できる限り早く成長して、しっかりと患者さんのお
役に立てるよう、積極的な姿勢を忘れずに研修していきたいと思います。これからは患者さんに親
身になって、身近な存在として気軽に声をかけていただけるような医師を目指して日々努力してい
きたいと思っています。
まだまだ未熟者ではありますが、どうぞよろしくお願いします。
●吉井 龍吾
滋賀県の中でもとても広い地域の医療を支える済生会滋賀県病院に勤めることができ、本当にう
れしく思います。一方で医療現場のチームの一員としてどう貢献していくことができるのか、その
責任の重大さに緊張と不安が募る生活が4月から続いています。
忙しい毎日ですが、医療スタッフと患者さんから多くのことを学びそれ以上のことを返して行け
るように精一杯努力しようと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
●沢田 紘子
このたび一年間済生会滋賀県病院で研修させてい
ただくことになりました。京都府立医科大学出身、
生まれも育ちも京都で滋賀に来るのは初めてです。
湖南地域の急性期医療を担う一員として、患者さん
のことを第一に考え、周りの方々とよいコミュニケ
ーションを取りながら診療に当たりたいです。技術、
知識、経験と何においても未熟ではありますが、何
事にも誠意を持って取り組むことを忘れずに研修に
励みたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
●畑 幸一
4 月より初期研修医として勤めさせて頂いており
ます畑幸一と申します。外国語大学卒業後医師を志
し、京都府立医科大学で学びました。国際医療に興
味があり、留学もしてきました。初期研修の 2 年間は、
医師としての基本的能力を鍛え上げるための極めて
大切な期間と考えています。
みなさんの役に立てるよう、日々慢心することな
く努力を重ねていきます。よろしくお願いいたしま
す。
(写真左後ろから) 水谷、吉井、瀧本、畑、高原
(写真左前から) 山内、中西、沢田、緒方、山本(敬称略)
8 No.129 かけはし ● なでしこ通信
リハビリ
通 信
実践してみよう 認知症予防
作業療法士 ●
中 江 雪 枝
認知症とはいろいろな原因によって脳の細胞の活動低下によって生じる症状や状態の総
称で、老化による物忘れとは違います。最近、認知症ドライバーによるいたましい事故が起
こるなど、認知症の問題は身近なことになっています。今回は認知症予防で手軽にできる
ことをご紹介いたします。
★認知症を予防したい!
1.思い出しゲーム
思い出し1 今日は何曜日?
思い出し2 今日は何月何日?
思い出し3 昨日食べた夕飯は何?
思い出し4 昨日着ていた服は何?
(※TV で見た人でも良いです)
思い出し5 昨日見た人の顔と服装、名前等を思い出して下さい。
2.脳トレ
1)簡単な計算問題を素早く解く
難しい問題に取り組むのではなく、簡単な計算問題に取り組むのが効果的。広い範囲で
脳が活発に働くことが分かっています。
2)文字を書く・音読する
文字を書く等の手を使った行動は脳には良い刺激となります。特に文字を書くのは非
常に効果的です。また、声を出して文字を読むのも脳に良い栄養となります。
3)パズルを解く
楽しみながらパズルを解くのは脳に刺激をあたえます。パズルが解けた瞬間の快感は
脳に強い良質な刺激をあたえます。
4)ぬり絵等の芸術性のあるトレーニング
ぬりえは効果が高いことが分かっています。このほか、粘土細工や陶芸等も脳に良い刺
激をあたえます。ただ、行うための準備が大変ですから、まずはぬりえがお勧めです。
5)折り紙等
折り紙は指先を使うため、常に脳に刺激が与えられます。料理も手を使う上に危険なナ
イフを使いますから神経を集中させるため非常に効果的です。
料理をしなくなった途端にボケてしまったなんていう高齢者の話はよく聞きます。
3.デュアルタスク
デュアルタスク(二重課題)とは、2 つの課題を同時にこなす事を意味します。つま
り、
「A をしながら、B をする」という“ ながら動作 ”の事です。認知症にかかるとこの“ デ
ュアルタスク ”の能力が低下していくのですが、日ごろから“ デュアルタスク ”の能力の維
持に努める事で認知症を予防することができます。
例えば、
「ウォーキングをしながら足し算をする」
「テレビを見ながら掃除をする」などが
あります。
4.バランスのとれた食事
「動物性食品はよくない」
「植物性食品はヘルシー」というのはあくまで情緒的なイメー
ジのみです。物忘れ・認知症対策にも動物性食品は大切です。
なでしこ通信 ● かけはし No.129 9
5 . 適度な運動
有酸素運動を行うと、タンパク質が活性化し記憶力の向上につながるという報告もあり
ます。さらに頭を使う事で脳の前頭葉も効果的に活性化できるのです。
6.字を読むのではなく、字の色を言ってみましょう。
=最後に=
当院に入院された 65 歳以上の患者さまには、医師・看護師・リハビリテーションスタ
ッフが協力し、
「高齢者総合機能評価」を実施させていただいております。日常生活動作の
状態やうつ・認知症など幅広く評価し、その患者さまに合わせた対応をさせていただきま
す。ご状態によっては「3D(うつ・せん妄・認知症)サポートチーム」が対応いたします。
観 桜 会を開催しました
4 月 13 日に恒例の観桜会を開催しました。今年度も
よし笛サークルにお越しいただき、3 つのグループに分
かれて病棟ラウンジを廻っていただきました。
1 病棟あたり 20 分ほどの短い時間ではありました
が、
「ふるさと」や「瀬戸の花嫁」などの懐かしい曲を中
心によし笛のやわらかな音色を患者さんに楽しんでいただきました。患者さんからは「いいものを聞
かせてもらった」、
「楽しかった」などの感想をいただいたほか、演奏を聴きながら涙を流しておられ
た方もいて、良く晴れた午後のひと時を楽しんでいただけたようです。 (総務課:小林)
新任医師のご紹介
神経内科 医長 武澤 秀理(たけざわ ひでさと)
【大学卒業年数】平成 17 年卒
【専門分野】・脳神経血管内治療
・脳梗塞の急性期治療
【認定・資格】・日本内科学会認定内科医
・日本神経学会認定神経内科専門医
・日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
・日本脳神経血管内治療学会専門医
【所属学会】・日本内科学会
・日本神経学会
・日本脳卒中学会
・日本脳神経血管内治療学会
・日本心血管脳卒中学会
【自己PR】世界でトップレベルの脳神経血管内
治療(脳血管のカテーテル手術)を
学ぶために、フランスに 1 年間臨床
留学していました。その技術を生か
して、患者さんの役に立ちたいです。
【抱 負】脳 神 経 外 科、放 射 線 科 と 連 携 し て、
脳神経血管内治療を積極的に実施し
ていきたいです。
10 No.129 かけはし ● なでしこ通信
~ 認 知 症 高齢者の介護技術~
ユマニチュードについて
認知症看護認定看護師 ●
中 嶋 博 吉
認知症や身体の不自由な高齢者に有効とされる介護技術「ユマニチュード」
。その特徴は、優
しい眼差しで、優しく触れ、思いやりのある言葉で関わることによって、メッセージを適切に伝
えたり、ケアを通して良い人間関係をつくることを目的とした、フランス生まれの介護技術です。
その全貌を説明します。
ポイント1. その人の能力に適した介護を行う
何でも手助けしてしまうことは一見〝親切なケア〟です。しかしユマニチュードでは、介護を受
ける人の持てる能力を活かすことが大切です。
① 回復をめざす
起きることができるのに寝
かせたままで身体を拭いて
いませんか?
② 機能を保つ
(悪化を防ぐ)
本来歩ける人を車椅子で移
動させていませんか?
③ 共にいる
(亡くなるまで付き添う)
ポイント2. ユマニチュードの4つの基本的技術
4つの技術を使って関わることは、相手に優しさを伝え、よい人間関係づくりを目的としていま
す。それは、相手の存在意義を高め、人間の尊厳を守る大切な技術です。
見る
ベッドの脇から見下ろすのではなく、
本人の正面から近づき、見つめる。
話す
相手が心地よく感じる言葉を穏やかな
声で話しかけ続ける。
なでしこ通信 ● かけはし No.129 11
触れる
立つ
つかむのではなく、手のひらで広く、
ゆっくり、優しく触れ続ける。
人間は立つことで筋力が鍛えられ、
骨が強くなり、呼吸の衰えを防ぐ。
●次回は、かけはし7月号で「見る・話す」を解説します。
京都府立医科大学 乳腺外科 田口 哲也 教授
による診察を開始しました
平成 28 年 4 月より京都府立医科大学 田口 哲也 教授に月 1 回、
乳腺外科の外来診療を担当いただくこととなりました。
【診察時間】第 4 週
金曜日 9 時~ 12 時(完全予約制)
緩和ケア内科開設のお知らせ
当院では、平成 28 年 4 月 1 日より緩和ケア内科を開設しております。
診療時間は毎週月曜9時~12時で、担当医は京都府立医科大学の緩
和ケア専門医師です。
がんの痛みや不快な症状などでお困りの方がおられましたらご相談
下さい。
なお、緩和ケア内科は当院の主担当科からの紹介予約制です。現在
おかかりの当院の主治医にご相談下さい。
【診察時間】月曜 9 時~
料
参加無
12 時(完全予約制)
平成28年度 第2回 地域公開講座 “なでしこ健康塾”
脳 梗 塞 を 知 ろ う!
を
ご予約
事前に
します
お願い
脳卒中は日本人の死亡原因の第 3 位、寝たきりの状態になる原因の第 1 位です。脳卒中は脳出血と脳梗塞
に分けられ、発生比率として脳出血は減少傾向にありますが、脳梗塞は増加傾向にあります。近年は脳梗塞
の治療が進歩し、血栓溶解療法やカテーテル治療など非常に有効な治療があります。
今回の講座では脳梗塞についてよく知ってもらい、予防と早期発見に繋げたいと思います。
日 時
平成28年 6月18日(土) 10:00~11:30
場 所
済生会滋賀県病院 5階 なでしこホール
お申込・お問い合わせ
※受付は9:30より開始します
講 師
神経内科 副部長 田邑 愛子
広報企画室(担当:谷口)
TEL.
077-552-1221(代) FAX.
077-553-8259
12 No.129 かけはし ● なでしこ通信
外 来 診 療 担 当 表
ブロック
番号
1
診療科
放射線科
診察室番号
月
火
水
木
金
1
西 村
(放射線治療)
増 田
(画像診断)
西 村
(放射線治療)
勝 盛
(IVR外来)
西 村
(放射線治療)
三 浦
(画像診断)
勝 盛
(IVR外来)
西 村
(放射線治療)
辻
(画像診断)
吉 岡
平 岡
吉 岡
林
竹 下
大 藪
2
1・2
<初診・紹介>
整形外科
(完全紹介予約制)
3
リハビリテーション科
皮 膚 科
脳神経外科
4
形成外科
眼 科
5
産科・婦人科
旅行外来(午後)
腎臓内科
消化器内科
糖尿病内分泌内科
総合内科
神経内科
久本 平岡
佐藤
竹 下
森 崎
9・10
平 岡
白 井
6
山 本和
山 本和
担 当 医
山 本和
山 本和
12
花 田
花 田
花 田
小 森
花 田
水 谷
13
1(午前診察)
小 関
日 野
花 田
横 矢
増 山
越 智
権
(緩和ケア外来)
※2
8(乳腺)
森 田
4
秋 田
(午前診)
小 森
(第1・3・5週)
岡
橋 本
横 矢
(頸動脈外来)
1(午後診察)
7
久 本
岡
(動脈瘤・脳血管障害外来)
増 山
飯 髙
中 島
米 山
藤 山
大 西
小 森
(第1・3・5週)
金山
(1・2・3・5週)
※1 田口教授
(4週)
(要予約)
秋 田
(午前診)
山 田
山 田
中 路
川 端
中 路
森 田
秋 田
山 田
増 山
2
川 端
川 端
(1・2・4週)
中 路
(3・5週)
午後診察
予約検査
予約検査
予約検査
予約検査
予約検査
3(産科)
松 下
松 下
大 熊
四 方
喜 多
4(婦人科)
四 方
喜 多
松 下
大 熊
中 川
5(新患)
担 当 医
担 当 医
担 当 医
担 当 医
担 当 医
1
3
4
<初診・紹介>
5
<初診・紹介>
6
<再 診>
1ヶ月健診
外来手術
外来手術
牧 石
田 中
(再診)
保 田
(膵臓外来)
小野澤
(初診・紹介)
福家
富永(診察室1)
橋倉
竹 村
橋 倉
牧 石
大 澤
重 松
(消化器腫瘍外来)
山 口
(肝臓専門)
担当医
安 田
重 松
重 松
片 山
小野澤
片 山
稲本
(PM禁煙外来)
犬塚
(診察室3)
福家
(午後
:
診察室1)
福 家
塩 見
(第2・4週:予約制)
中西(第2・4週)
髙 橋
竹田
(隔週)
江口
(隔週)
田 中
犬 塚
伏 木
(初診・紹介)
稲 本(午前)
富 永(午後)
2
日 野
西 地
内 橋
南
富 永
3
竹 田
江 口
安 田
松 下
伏 木
午後診察
<当日紹介・院内照会>
中 村
(PM禁煙外来・紹介患者)
松 下
(PM紹介患者)
松 下
(PM紹介患者)
富 永
(PM紹介患者)
4
松 下
(PM紹介患者)
田邑
(第1・3・5週)
武澤(第2・4週)
7
藤 井
藤 井
石 井
田 邑
北 村
7
武 澤
藤 並
血液内科
8
北 村
北 村
循環器内科
11
<初 診・紹介>
10
<再 診>
西 村
北 村(診察室9)
中 村
階 元
中 村
倉 田
階 元
倉 田
内 橋
肌 勢
肌 勢
南
心臓血管外科
9
木 下
不整脈外来
9
白石(第2週・午後)
白山
(第4週・午後)
担 当 医
只 木
只 木
只 木
光 田
光 田
耳鼻咽喉科
8
3・4・5・6
只 木
泌尿器科
西 村
北 村(診察室9)
光 田
補聴器合わせ
(要予約)
午後診察
小 児 科
9
佐藤 森崎
7・8
2
6
大藪 白井
藤 井
午後診察
呼吸器内科
林 竹下
3
1
7
吉岡
5
外 科
平成28年6月1日現在
補聴器合わせ
(要予約)
伊藤
担当医(循環器外来)
龍神
(神経外来)
塚村
(慢性疾患)
7・8・9
中 井
龍 神
午後診察
伊藤(慢性疾患)
龍神(慢性疾患)
担 当 医
(予防接種)
1
沖 中
佐 野
瀧 本
2
細 田
佐 野
午後診察
佐野/ 瀧本
(要予約)
瀧 本
(要予約)
光 田
検査・処置
菊 岡
担 当 医
(乳児検診)
塚 村
菊岡/中井(慢性疾患)
三村(内分泌)※第2週のみ
瀧 本
水 流
佐 野
三 木
(要予約)
◆全科 午前中(8:30~11:00迄受付) ◆予約の方は、予約時間までに受診科で受付をして下さい。 ◆救急患者については、その限りではありません。 ◆平成26年10月1日から整形外科は完全紹介予約制になりました。
※1 外科(乳腺)にて、京都府立医科大学 田口哲也 教授の診察を開始いたしました。 ※2 4月1日より、緩和ケア外来が開設されました。