今年２回目のエンタメ情報局華流版です。シンニェンハオ前回と同様「新年好！」（あけましておめでとうございます！）のご挨拶からお届けします。というのも去る２月３日は旧正月、つまり中国での一大イベント「春節」だったからです。今年の干支は兔（ウサギ）。よって今年はウサギのように大きく飛躍（もしくは現状からの脱却？）を願った方も多いのではないでしょうか？ところで以前の中国ですと、春節になれば「拜年」といって新年の訪問をするという伝統的な習慣がありました。しかし最近では携帯電話の普及によりメールで友人や遠方の知人などへ新年の挨拶を行うことが定着してきました。中には単なる新年のあいさつではなく干支などをうまくゴロ合わせするなど、ウィットに富んだユーモアあふれるメッセージを考えて送る方も多いようです。よく使われる言葉、秀逸な作品などはインターネットの検索ワード「賀年短信」などで検索できますよ。（「短信」とはショートメールのこと。）台湾偶像劇（アイドルドラマ）週刊視聴率ランキング 2011.01.30 日曜日22:00∼24:10 1位愛似百匯 (民視) 1.82％主演：アーロン（飛輪海）、ケルビン（飛輪海） 2位國民英雄 (台視) 1.31％主演：ジョセフ･チェン、アンバー･クオ） 3位花邊教主 (華視) 0.18％（米ドラマ「ゴシップガール」）台北映画興行ランキング 2011.01.29∼01.30 1位青蜂俠 The Green Hornet 邦題）「グリーン･ホーネット」（米） 2位雞排英雄 Night Market Hero（台湾） 3位舞孃俱樂部 Burlesque 邦題）「バーレスク」（米） 4位新少林寺 ShaoLin（香港） 5位非誠勿擾2 IF YOU ARE THE ONEⅡ 邦題）「狙った恋の落とし方2」（中国） 6位借物少女艾莉緹 The Borrower Arrietty 邦題）「借りぐらしのアリエッティ」 7位大笑江湖 Just Call Me Nobody（中国） 8位魔境冒險3D The Nutcracker in 3D（英ハンガリー） 9位愛情藥不藥 Love & Other Drugs 「ラブ＆アザー･ドラッグス」（米） 10位三個傻瓜 Three Idiots（印）変化する旧正月「春節」の過ごし方中国での旧正月「春節」は中国人にとって１年で最も大切な行事といえます。例年、春節が近付くと切符の売れ行き状況が連日のようにニュースや街頭の電光掲示板で発表されており、帰省の切符を求め、駅や切符売り場には長蛇の列が組まれています。この帰省の時期、最も心配とされるのが天候などの気象状況です。２００８年の春節では中南部が大雪に見舞われ交通を直撃。多くの帰省客が大雪の中、足止めされました。さてそんな中国人にとって大変重要な行事である「春節」ですが一般的にどうすごしているのでしょう。グオニェン中国では年越しを「過年」といい、昔から子供たちはこの「過年」の準備をとても楽しみにしていました。家族全員で団らんを囲むための食材や飾り付けを買い込むわけです。大みそか「除夕」になれば餃子を作り、ごちそうや魚を用意します。（ただし麺食は北方の主ニェンニェンヨウユー食なので、南方では米を食するのが一般的）なぜ魚を用意するのか？それは「年年有魚」ユーユーニェンニェンヨウユーという言葉に集約されています。「魚」と「余」は中国語では同音であるため「年年有余」（毎年余裕がありますように）という願いを込めて魚を食べるのです。故郷に戻り一家団らんで過ごすのが中国の伝統的な春節の過ごし方でしたが、そのスタイルも年々変わってきています。改革開放政策が始まり、交通手段が発展、人々の経済レベルも向上したのを背景に、春節は国内旅行、そして近年では海外で過ごす人々も増えています。今年の春節休暇でも多くの中国人旅行客が日本を訪れていたように、中国人の春節の過ごし方も日本人のように多様化しつつあるようです。華流２０１１（男性編その２）先日、日本でもプレミア上映された「グリーン･ホーネット」。全米でも興行収入１位を獲得した同作品には、セス･ローゲン、キャメロン･ディアスのほかにジェイ･チョウも主演していることは皆さんもご存じのとおりでしょう。ジェイ･チョウといえば台湾だけでなく、中国･アジア各地でも大人気のスーパースターで、近年では歌手･プロデュース活動だけでなく、映画･ドラマにも幅広く出演。昨年では監督兼主演ドラマ「パンダマン近未来熊猫ライダー」が大きな話題となりました。また昨年に引き続き、今年も中央電視台春節聯歓晩会に参加、リン･チーリンとともに大みそかの夜の祭典に彩りを添えましたね。今年もクリスマスの時期にニコラス･ツェーとの新作映画「（原題）逆戦」が公開を予定されており、今後もアジアの枠を超えた活躍が期待されます。中国お正月映画情報（２）前回に引き続き、現在中国で上映されているお正月映画を紹介します。 ●「新少林寺」ジェット･リー（当時は本名リー･リンチェイで出演）主演による「少林寺」の公開された 1982年から28年もの歳月が過ぎて制作された作品。製作費27億円を投じられた作品ということもあって日本のコアなファンにも話題となっている。監督：ベニー･チャン主演：アンディ･ラウ、ニコラス･ツェー、ジャッキー･チェン【現地予告編】http://www.youtube.com/watch?v=Gl4XUUKcU1g&feature=related ●「我知女人心」アンディ･ラウとコン･リーが初共演したラブコメディー。 2000年の大ヒット映画、メル･ギブソン主演「ハート･オブ･ウーマン」のリメイク版。セクシーな女装姿に挑戦するアンディ･ラウ、いつまでも衰えを知らないコン･リーの美しさは必見。監督：チェン･ダーミン主演：アンディ･ラウ、コン･リー、ベニー･チャン【現地予告編】http://www.youtube.com/watch?v=xhHqflh2kU4&feature=related ●「一代宗師」ウォン･カーウァイが８年もの準備期間を経て完成させたカンフー映画。トニー･レオンが伝説のカンフーの師イップ･マンを熱演。「秋の童話」「オールイン」でヒロインを演じた韓流女優ソン･ヘギョも出演。以下の主演３名のほかにも、チャン･チェンやチャオ･ベンシャンといった大スターも出演しています。また、同じく出演するシャオシェンヤン（小瀋陽）とは中国で大人気の笑星チャオ･ベンシャンの弟子であり春節聯歓晩会では師弟で小品（舞台芸能）を今年も披露。監督：ウォン･カーウァイ出演：トニー･レオン、チャン･ツィイー、ソン･ヘギョ【現地予告編】http://www.youtube.com/watch?v=3IUR6P5VwGo さて、第２回目の華流エンターテイメント情報はいかがだったでしょうか？いよいよお正月･旧正月も終わってしまいましたが、来年の同じ時期に2011年が「よい年だった」と総括できるといいですね。ではまたお会いしましょう。