ヨーロッパ5カ国周遊14日間の旅

ヨーロッパ鉄道の旅 レポート
レイルエキスパート養成講座・運営事務局 様
(株)太陽観光インターナショナル 本社営業所
営業部長 西山 正博
ヨーロッパへは 3 年振りの旅行となりました。
今回の視察旅のテーマは、テクニカルビジットの下見、5 カ国を国際列車で越境する事、憧れのスイス登山
列車に乗車する事でした。
スイスの登山鉄道や ユーロスターは他の方のレポートがありますので、それ以外の報告をさせて頂きます。
ヨーロッパ周遊は列車での移動がベストだと考えてます。
◆ 旅程
9 月 17 日(金)
大阪
9 月 18 日(土)
早朝 ドイツ フランクフルト空港着
FRA 空港駅より ICE で バーゼル DB へ
バーゼル DB からライン川に沿いのローカル線各駅停車で気まま旅
午後 バーゼル SBB よりインターラーケン・オスト経由 グリンデルワルドへ
9 月 19 日(日)
午前 インターラーケンからチューリッヒへ
午後 チューリッヒ中央駅から EC でウィーン西駅へ (インスブルック・ザルツブルグ経由)
9 月 20〜22 日(水)
キャセイパシフィック航空 KIX 出発
ウィーン滞在
9 月 23 日(木)
空路 チューリッヒへ
チューリッヒ空港駅からルツェルンへ
9 月 24 日(金)
午後 ルツェルンからゴールデンパスでインターラーケンへ
9 月 25 日(土)
ユングフラウ登山鉄道乗車
午前 往路 ラウダーブルンネン経由 ユングフラウヨッホ
午後 復路 グリンデルワルド経由 インターラーケン
9 月 27 日(月)
午前 インターラーケンよりブリッグ経由 ツェルマットへ
午後 登山ケーブルにてスネガへ
9 月 28 日(火)
早朝 ツェルマットからゴルナーグラート・モンテローザ鉄道でゴルナーグラートへ
午後 ツェルマットからヴィスパ経由でジュネーブへ
9 月 29 日(水)
午前 ジュネーブから ICN でチューリッヒへ
深夜 夜行列車 チューリッヒから早朝パリ東駅着
9 月 30 日(木)
早朝 パリ北駅よりユーロスターでロンドンへ
午後 ロンドンヒースローから香港へ
10 月 1 日(金)
午後 大阪 KIX 着
【ドイツ〜スイス 9月18日】
フランクフルト空港から空港駅へは到着ロビーより案内表示に従って近距離線ホームまでおよそ 5 分。遠距
離ホームまで 10 分程度。
早朝は、エスカレーターが動いていない箇所があるので注意。エレベーターに長い行列が出来る。
初めはドイツ フランクフルトからスイス SBB バーゼルまで直接移動する予定だったが、衝動でバーゼル
DB で下車、隣ホームから出ていた 2 両編成のローカル線でライン川沿いに東へ・・・。
1 時間弱乗車した小さな知らない町で途中下車、日本へ行った事があると言う同年輩くらいのドイツ女性と
話が弾む。帰路、意気投合の末、スイス側 SBB バーゼルまで案内して貰った。
バーゼルには、スイス国鉄駅(バーゼル SBB)、フランス国鉄駅(SNCF バーゼル)、ドイツ国鉄駅(バーゼ
ル DB)の 3 つの駅がある。スイス国鉄駅とフランス国鉄駅は隣り合わせとなっているが、ドイツ国鉄駅は
川を挟んで向かい側となる。線路は直結しているので移動に不便はない。
入出国については非常に簡単。パスポートを提示するだけで OK。
ドイツからはバーゼル SBB 行きの直通列車に乗れば、ジュネーブ方面・ベルン方面・チューリッヒ方面他
へ多数の列車が運行されているので乗継も簡単で便利。
【スイス〜オーストリア 9月19日】
時間に余裕がある場合は、超おすすめ。
チューリッヒ HB を 13:35 に出た EC161 列車は、チューリッヒ湖を左側に見ながら南下、サルガンスから
オーストリアへ進む。
途中、アルペンスキー発祥の地 St.ANTON、チロル地方、インスブルック、
ザルツブルグを経由して 夜 22:35
にウィーン西駅に到着する。
スイス国内では、チューリッヒ湖と変化に富んだ岩山の景観が素晴らしい。
BUSHS を出た頃にパスポートのチェックがある。当然、見せるだけ。
オーストリアからは山間ルートをひた走る。チロルの険しい山々と緑豊な草原、谷間の下を流れる川、イン
スブルックに近付くに連れ、車窓から古城が見え隠れする。
1等のコンパートメントは 対面式で 3 名づつの 6 座席。日曜日と言う事もあるのか、インスブルックから
徐々に増え始め ザルツブルグでほぼ満席に。
喫煙席なれど、女性に囲まれるとタバコを吸う事もままならない。
9月のザルツブルクに着く頃(19:29)は既に陽も西に傾き薄暗くなる。シルエットに浮かぶ古城もまた、
風情があって良いものだ。
スイス チューリッヒを出て9時間、ほぼ定刻 22:35 ウィーン西駅に到着。
西駅からは、地下鉄・市電・空港行きバスが発着する。旧市街までは地下鉄で約 10 分程度。
【スイス〜パリ 9 月 30 日】
私見ではありますが、洋の東西を問わず、鉄道と言えば夜行列車抜きでは考えられない。
時間を有効的に使うには、夜行列車は重要なアイテムでしょう。
今回乗車した列車は、クール発 チューリッヒ経由 パリ東駅行きの夜行列車 D468。
地下にあるコインロッカーに荷物を預けて発車を待つ。
チューリッヒの発車は 23 時。駅構内で簡単な食事をしても時間を持余す。本屋でパリとロンドンの路線地
図を購入して着後の移動に備える。
出発時間が迫っているのに、到着ホームが掲示されない。
周りには、大きなバックパックを持った若者が増え始める。
出発 10 分程前に列車が到着、1 等寝台車は先頭に止まる。
コンパートメントは、1〜2 人用でベットは上下 2 段式
(日本では B 個室といった感じ)
。室内に洗面があり、
タオル・雑誌が装備されている。一見狭い様に見えるが、上手く荷物を置けば然程窮屈間は感じない。
発車当所はトイレが混み合うので、駅で済ませる方が良い。ただし、チューリッヒ駅のトイレは有料。
発車後、間もなく車掌が検札に来るので、その際にチケットとパスポートを預ける。
夜行列車に慣れていなければ、熟睡は難しいかも・・・。
パリ到着が 6:46 と早朝となるが、到着前に車掌がチケットとパスポートを持って来るので寝過ごす事は無
いかと思う。
まだまだ薄暗いパリの街、次の行動へ GO!