ヨーロッパ鉄道の旅 レポート レイルエキスパート養成講座・運営事務局 様 (株)太陽観光インターナショナル 本社営業所 営業部長 西山 正博 ヨーロッパへは 3 年振りの旅行となりました。 今回の視察旅のテーマは、テクニカルビジットの下見、5 カ国を国際列車で越境する事、憧れのスイス登山 列車に乗車する事でした。 スイスの登山鉄道や ユーロスターは他の方のレポートがありますので、それ以外の報告をさせて頂きます。 ヨーロッパ周遊は列車での移動がベストだと考えてます。 ◆ 旅程 9 月 17 日(金) 大阪 9 月 18 日(土) 早朝 ドイツ フランクフルト空港着 FRA 空港駅より ICE で バーゼル DB へ バーゼル DB からライン川に沿いのローカル線各駅停車で気まま旅 午後 バーゼル SBB よりインターラーケン・オスト経由 グリンデルワルドへ 9 月 19 日(日) 午前 インターラーケンからチューリッヒへ 午後 チューリッヒ中央駅から EC でウィーン西駅へ (インスブルック・ザルツブルグ経由) 9 月 20〜22 日(水) キャセイパシフィック航空 KIX 出発 ウィーン滞在 9 月 23 日(木) 空路 チューリッヒへ チューリッヒ空港駅からルツェルンへ 9 月 24 日(金) 午後 ルツェルンからゴールデンパスでインターラーケンへ 9 月 25 日(土) ユングフラウ登山鉄道乗車 午前 往路 ラウダーブルンネン経由 ユングフラウヨッホ 午後 復路 グリンデルワルド経由 インターラーケン 9 月 27 日(月) 午前 インターラーケンよりブリッグ経由 ツェルマットへ 午後 登山ケーブルにてスネガへ 9 月 28 日(火) 早朝 ツェルマットからゴルナーグラート・モンテローザ鉄道でゴルナーグラートへ 午後 ツェルマットからヴィスパ経由でジュネーブへ 9 月 29 日(水) 午前 ジュネーブから ICN でチューリッヒへ 深夜 夜行列車 チューリッヒから早朝パリ東駅着 9 月 30 日(木) 早朝 パリ北駅よりユーロスターでロンドンへ 午後 ロンドンヒースローから香港へ 10 月 1 日(金) 午後 大阪 KIX 着 【ドイツ〜スイス 9月18日】 フランクフルト空港から空港駅へは到着ロビーより案内表示に従って近距離線ホームまでおよそ 5 分。遠距 離ホームまで 10 分程度。 早朝は、エスカレーターが動いていない箇所があるので注意。エレベーターに長い行列が出来る。 初めはドイツ フランクフルトからスイス SBB バーゼルまで直接移動する予定だったが、衝動でバーゼル DB で下車、隣ホームから出ていた 2 両編成のローカル線でライン川沿いに東へ・・・。 1 時間弱乗車した小さな知らない町で途中下車、日本へ行った事があると言う同年輩くらいのドイツ女性と 話が弾む。帰路、意気投合の末、スイス側 SBB バーゼルまで案内して貰った。 バーゼルには、スイス国鉄駅(バーゼル SBB)、フランス国鉄駅(SNCF バーゼル)、ドイツ国鉄駅(バーゼ ル DB)の 3 つの駅がある。スイス国鉄駅とフランス国鉄駅は隣り合わせとなっているが、ドイツ国鉄駅は 川を挟んで向かい側となる。線路は直結しているので移動に不便はない。 入出国については非常に簡単。パスポートを提示するだけで OK。 ドイツからはバーゼル SBB 行きの直通列車に乗れば、ジュネーブ方面・ベルン方面・チューリッヒ方面他 へ多数の列車が運行されているので乗継も簡単で便利。 【スイス〜オーストリア 9月19日】 時間に余裕がある場合は、超おすすめ。 チューリッヒ HB を 13:35 に出た EC161 列車は、チューリッヒ湖を左側に見ながら南下、サルガンスから オーストリアへ進む。 途中、アルペンスキー発祥の地 St.ANTON、チロル地方、インスブルック、 ザルツブルグを経由して 夜 22:35 にウィーン西駅に到着する。 スイス国内では、チューリッヒ湖と変化に富んだ岩山の景観が素晴らしい。 BUSHS を出た頃にパスポートのチェックがある。当然、見せるだけ。 オーストリアからは山間ルートをひた走る。チロルの険しい山々と緑豊な草原、谷間の下を流れる川、イン スブルックに近付くに連れ、車窓から古城が見え隠れする。 1等のコンパートメントは 対面式で 3 名づつの 6 座席。日曜日と言う事もあるのか、インスブルックから 徐々に増え始め ザルツブルグでほぼ満席に。 喫煙席なれど、女性に囲まれるとタバコを吸う事もままならない。 9月のザルツブルクに着く頃(19:29)は既に陽も西に傾き薄暗くなる。シルエットに浮かぶ古城もまた、 風情があって良いものだ。 スイス チューリッヒを出て9時間、ほぼ定刻 22:35 ウィーン西駅に到着。 西駅からは、地下鉄・市電・空港行きバスが発着する。旧市街までは地下鉄で約 10 分程度。 【スイス〜パリ 9 月 30 日】 私見ではありますが、洋の東西を問わず、鉄道と言えば夜行列車抜きでは考えられない。 時間を有効的に使うには、夜行列車は重要なアイテムでしょう。 今回乗車した列車は、クール発 チューリッヒ経由 パリ東駅行きの夜行列車 D468。 地下にあるコインロッカーに荷物を預けて発車を待つ。 チューリッヒの発車は 23 時。駅構内で簡単な食事をしても時間を持余す。本屋でパリとロンドンの路線地 図を購入して着後の移動に備える。 出発時間が迫っているのに、到着ホームが掲示されない。 周りには、大きなバックパックを持った若者が増え始める。 出発 10 分程前に列車が到着、1 等寝台車は先頭に止まる。 コンパートメントは、1〜2 人用でベットは上下 2 段式 (日本では B 個室といった感じ) 。室内に洗面があり、 タオル・雑誌が装備されている。一見狭い様に見えるが、上手く荷物を置けば然程窮屈間は感じない。 発車当所はトイレが混み合うので、駅で済ませる方が良い。ただし、チューリッヒ駅のトイレは有料。 発車後、間もなく車掌が検札に来るので、その際にチケットとパスポートを預ける。 夜行列車に慣れていなければ、熟睡は難しいかも・・・。 パリ到着が 6:46 と早朝となるが、到着前に車掌がチケットとパスポートを持って来るので寝過ごす事は無 いかと思う。 まだまだ薄暗いパリの街、次の行動へ GO!
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