休日の朝に作ってほしい パパ料理とは

滝村雅晴の
“パパ料理”
を
作ろう!
第2回
家族のために
愛情込めた
“パパ料理”
で
Let’s ワーク・ライフ・
バランス!
休日の朝に作ってほしい
パパ料理とは
ゆっくり寝て過ごしたい休日の朝。
そこで作ったパパ料理がチャーハン。
家族はとても喜んでくれたが、
思わぬ落とし穴が……。
仕事明け、休日の朝は誰もがゆっ
理こそ、日常の家庭料理。これがで
がよかった…」
くり寝ていたい時。そんな朝、
「ご
きないと料理上手とは言えない。お
なんというセリフだろう。子ども
はんできたよ~」と呼ばれて起こさ
米があって、ソーセージ、ネギ、卵
たちに喜んでもらおうと思って作っ
れるのは嬉しいもの。自分がされて
があればできてしまうチャーハン。
たにもかかわらず、
「お粥」がよか
嬉しいのだから、してあげると相手
妻と子どもたちにも大好評。自分で
ったと…。それに賛同する妻…。
は必ず喜んでくれるだろう。
もうまいと思うチャーハンを週末に
そう、またしても僕は「趣味」料
趣味料理に走った僕も、土曜日の
作っていた時、事件が起こった。
理に走っていた。ある食材を活用し
朝昼兼用のブランチ料理はあまり凝
ある休みの朝、妻や子どもたちが
て、手早く作って出しても、毎週毎
ることができない。なぜなら、買い
寝ている間に起き、
「今日も残って
週チャーハン研究家のように、焼飯
物に行かないから。すると、冷蔵庫
いる食材で美味しいチャーハン作る
ばかり作ったら子どもたちも思わず
やストックしてある食材で料理をす
ぞ!」
「おっほうれん草! 使える
本音がでるだろう。
るしかない。
ぞ!」と、一人楽しく調理。完成し
休日に起きたとき食事が準備され
そんな時に、作るのが「チャーハ
たアツアツチャーハンをテーブルに
ていたら嬉しいだろう。けれど、残
ン」だ。男の料理、パパの作る料理
セッティングし、準備万端で子ども
った食材で上手に料理しても、自分
に「チャーハン」は必ずといってい
たちを起こしにいく僕。
が作りたかったものばかりでは、や
いほど入っている。気軽に作れてシ
「ごはんできたよー。起きやー」
はり「思いやり」という素材が足り
ンプルだからこそ、パラリとした食
のそのそと、起きてきた姉妹がテ
なかったようだ。まだまだパパ料理
感と、味が重要になる。
ーブルの料理を見て、一言。
への道は遠いな、と感じたブランチ
あるものを活用して作るという料
「えー、またチャーハン…。お粥
を僕は忘れない。
ブランチの生姜ニラチャーハン(2~3人前)
★パパレシピ
材料:
ソーセージ(4本)
にら(1/2束)
卵(1個)
しょうが(1かけ)
ご飯(どんぶり1杯ぐらい)
サラダ油(大1. 5)
塩(小1/2~)
粗引きこしょう(適量)
中華風スープのもと(小1)
しょうゆ(大1/2)
作り方:
1・にらは5センチぐらいに切る。ソーセージは輪切り。卵はといておく。ご飯はあつあつ。
しょうがはみじん切り。
2・サラダ油にしょうがを加えて中火で熱し、香りたったら卵とご飯を同時に加え、手早く
混ぜながら炒める。
3・にら、ソーセージを加えて炒め、塩、コショウ、スープのもとで味付け。ぱらりとして
きたら、フライパンの肌からしょうゆを流しかけして、再び炒め合わせてできあがり。
アト辛大人味:島ラー油。黒七味。ハバネロ醤油。(しつこく好き)
子手伝い:卵わり。卵とき。
*アト辛大人味とは…自分の分だけ最後に「辛い」調味料等をかけて、大人の味を楽しむこ
と。
*子手伝いとは………役には立たないけど、本人はとても楽しんでやる子どものお手伝いの
こと。手間がかかるが、とてもいい食育コミュニケーションになるの
で、パパにおススメ。
たきむら まさはる ㈱ビストロパパ代表取締役。1970年4月生まれ。09年3月末で、勤めていた企業を退職。同年4月、
株式会社ビストロパパ(http://www.bistropapa.jp)を設立。日本で唯一の「パパ料理研究家」として、料理教室やセミナ
ーの開催、各種メディアでの連載・出演など、パパ料理の普及・啓蒙活動を行う。著書に『ママと子どもに作ってあげたい
パパごはん』
(マガジンハウス)など。
31 REPORT
2010.11