道を考える糞性NPOと協働による須沢地下横断歩道ワークシ白ップ 高田河川国道事務所.調査第二課 専門調査員 山崎 義文 道路管理第二課 交通対策係長 近藤 進 ○藤井.善夫 交通対策係 t、はじめに 高田河川国道事務所では、誰もが安心して利用できる自転 車・歩行者空間をめざし左道路整備を進めている。, 一般国遵8、号青海町毎沢地区では、横断拳道橋の老朽化に 伴い、“町営i6・年秋穂の完歳を目指して地下横断歩道の新設 工事を進めているる,ゼ 特に・、地下横断歩道は田沢小学校の通学路でもあり、利用 者の9割が小学生であるという特性からも、より地域の実情 、にあった地下横断歩潭にずることが重要であった。またく 写真 通学する児童 より’ G全で利用しやすい地下横断歩道づくりを望む声が多 くギ 特に小学生や高齢者、・女性を申心とした利用者の意見を広く聞きながら、地域に親し まれる地下横断歩道づくりを進めていくことが求められた。、 そこで、地元の声を活かす方法を検討し、当事務所初の取り組みとして、N戸0法入と 禰で地域住嘩拳き込んや一クシ・ップを実施軽こととし鵡 .本稿は、その取り組みについて報告するちのであるρ. 2.概要’ 2、重工:事概要 ” 仁 青海町須沢地先に位置する。 横断歩道橋から106塒程度の所に、青海町立田沢コ・_、 小学榔あり・樋学路に指定されてレ’る・昭枢3年:1 に架設された横断歩道橋は}卑童を中心と・して約20。,,... 0人/日以上の利用者があるが、老朽化が著しい。 そのだめ、横断歩這橋を撤去し、斜路付の地下横断 歩道を設置することで、歩行者・自転車の利便性向 図一1位置図’ 上、及び冬季を含めた通年の利便性向上を図るものである。 2.2NPO法人の概要 , 平成1,5年8月にNPO法人格を:取得し「女性みちみらい上越」として、上越:地域22 市町村の「道」をキー「ワードに、女性の視点からの道づくり・まちづくりについて、行政 一一 Q1一’ や地域の人々を巻き込んだ活動を行っている団体である。 今回、ワークショップ運営にあたってに、女性の視点と いう新しい手法で地域r行政との橋渡し役をお願いした。 NPOでは、ワーグショップに先立ち、「くらしの道調 査隊」として、一般国道8号上越∼糸魚川閲にある地下横. .断歩道6’ヵ.所を訪れ、構璋やデザイン、バリアフウニへの 写真一2女性みちみらい上越 .対応》老朽化の状況や管理状況などの調査を行った。 13.実施方法 3.1ワークショップの流れ 3ヵ月蘭に3恒のワーグショップを実施し、現官や要望 の整理、.プテンの絞駐込み、プランの見直しと今後ρ管理 体制についての検討壷行った。 写真一3’ NPO活動 ワークショップの結果は各回終了後適宜ホームペー.ジに 「くらしの道調査隊」 掲載し、3回耳終了後には検討内宕をまとめた『「須沢地唱 下横断歩道」についてのお知らせ』を発行し、青海町全戸(約3, 600戸)に事業とワ 一1クジョヅプの広報を行った。 第1回目11月27日(木) 第2回 盤月18日(木) 第3回 5月6日(火)一 ・要墾にもとつく具体的 ’ ・全体のまとめ 圏 …ヴ 2月25日(水). ・鮮鋭地下道の学習 ・・ ●●o vランのしぼりこみ E須沢地区に求められる v望やアイディア整理 揖写=多潟馨.として …灘レ 4つのグループ ’ …幌 の意見集約 0 遙行・意見集約 。 NPO NP.O ワークショップ●巳 メンバー調整 . k・・。が地域・伽醐・し}・一・一一一…一…一・・一・ 腎 ・一・…一岬…一・宣∼… 広報誌 発行・配布 ・今後の管理俸制の検討 広報誌作成 ・.図72 ワークショップの流れ 3。2ワークショップのメ・ンバー 表一1・・ワークショップメンバー ワークショップを行うにあたり、NPOが地域住民、『 学校、町役場、国等と調整を行い、地完代表者、小学 生とそめ父兄、1学校関係者など幅広いメンバー構成と し左.メンバー表は表1の通り’である。 、 歪当 @/、 、 田沢小学校児童 地元代表者(須沢地区〉 NPO法人女性みちみらい上越 青海町建設課や教育委員会 ・土交通省 計 4.ワークシゴップの内容と検討結果 16 3人 3人 5人 7人 4人 38人 4.1『【第1回】・既設地下道の学習、i須沢地区に求められる要望やアイディア整理 :事業者側で須沢地下横断歩道整備計画について説明した後、層NPOが事前に調査した6 箇所の地下横断歩道について、ワークショップのメンバ「に、構造やデザイン、老朽化の 状況、管理状況などをわかりやすぐ紹介した。 続いて4グループに分かれて「こんな地下道がいいな」というアイディア・出しを行うた。 一2鼻一 各グル「プには、テーブルマネージャーとしてNP−0 のスタッフが一人ず?入り、進行役として意見の出しや す沙壌囲気づくりや意見を分鳴したり、模造紙にまとめ ’1る等の手助けを行った。 その結果1地下道の構造に関しては、特に床・階段に ついて多くの意見があげられた。また、より親しみのも てる地下道にするため。アイディアや、ごみのないきれ いな地下道にしたい、という意見も出された。 4.2 【第2回】要望にもとつく具体的プランのしぼりこみ 二真一4ワークショップめ様子. 前回出された意見をNPOが整理’し、そσ∼資料を見てもらいながら、前回のウークショ ップの内容を振り返?た。その上で・・グルーデごどに地下道の全体図を見ながら・より具 体的なアイディアを出し合った。さらに\それぞれのグループに地下道の「周辺」「・入口 ・上屋三階段」「壁・床」のうちどの部分につい』てプランを作るか選んでもらい、アイデ .イアを絞り込んだプ’ランを図面に落とし込んだ。 この作業により・第1回で出された章見が掘り下げられ・利用者の目から〕使いやすい 地下道にするための具体案が落『どし込まれた6 4.3 【第3回】.全体のまとめ、今後の管理体制 第2回終了後、寅POが行政と調整し、N’POのスタッフを中・心に、これまでg)意見を 葉約するとともに課題を華華し、わかりやすく図にまとめた。(図一3、4) ’図一4意見とりまとめ図(地下遣周辺部) 図一3意見とりまとめ図(地下道内部) 第3回目ではその資料を配布して、出された意見やアイディアが「みんなの共通意見で あるか」「本■当に必要なもみか」「現実に可能か」,を吟味レて、プランの見直しを行った。 また、地下道の清掃や花の植栽、掲示板の管理などについて、誰がどのように行う・のか .につや、ても投げかけ、各グループで検討した。.’ 結果として、これまでの意見やアイディアをまとめると、「安全」「安心」f明るさ」「楽 しさ」丁快適さ」「優しさ⊥「情報性」「地域性」f参加型」の9つのキーワードに集約され た。投げかけのあった地下道の清掃や花の植栽、掲示板の管理については、.地域住民と田 沢小学校の児童で行うという意見が出された。 全3回のワークジョップを終え、参加者からは・「参加して楽しかみたです。この地下道 一23一 を大事にします」、・「老若男女みんなで楽しく地下道めことを話し合ったワークショップ は、いい経験で七た1’完成が楽しみ」、「本当に使う人の立 浪碑ってr意早を磨く』.という第3回の話し合いはとて も有意義だったと思います」『など、充実した内容であった ヒ.と勧かがわせる騨がよせ典た・ の一クシ.ツプ礁. 写真砺加撃 ’NPOと行政の協働1ごよる・ワークショップを行ったことにより、行政側、地域住属側双 方に下記の成果があった。 ●行政側 。 デ ・利用者のニーズや様々なアイディアを把握することができた。 ・一NPOのかけはしにより、地域住民にわかりやすい言葉で意見などを伝えること ができ、また、本当に実現可能なものなのかどうかなど、利用者側と行政側の立場 を考えた最終的な意見を集約でき’た。 ●地域住民側 、, , . ・’パ ・ワークショップへ参加したことにより\,地下横断歩道計箇ぺの理解が深まり、地 下横.断歩道の管理を地域で行う意識鱒芽生えた. ・利用する側筋の意見漂勤アイディアについて1.微側から工事に並木限反 映してもらい、より安全で親し・みのあ一る地下横断歩道計画とすることができた占 ●行政側、地域住民側双方の利京 行政あ意見と住民の意見が対立するこどなく折り合った形でまとまり\行政・N .PQ,.・住民3者’のよきパー.トナーシシプが築かれた。 6.課題 今回のケ曽スでは・,地下横断歩道の内装や外装・安全施設等についてワークショップを 行ったカミ、計画段階から余裕をもって住民の意見を聞く機会を:設けて臭く必要があった。 また、・N』POと協働で行ったワークショップは最適な手法であったか、運営方法は適切 だっ,たか、を検証する乏とも1と、事前・事後の住民意識の変化や満足度調査を行い、他事 業への普及をはかっていく必要がある、・. 7.おわりに ワークショップでは、事業者側が日頃気付かない多くのアイディアや貴重な意見を頂き ました。これから地下横断歩道工事を進めていく上で、このワークショップで出された意 見やナイディプを最大限工事に反映し、蜜全で快適な地下横断歩道にしていきたいと思い 朝す。本ワークシ亘ップにあたって、短期間で忙㌣い.中ご協力頂いたワ「クショップ参加 .者の皆様、NPO法人女性みちみらい上越の皆様に感謝の意を表します。 ..一 Q4一
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