スケッチ ブック - つづり方フォーラム・21

スケッチブック
高知
三年
ゆり
日曜日の 夕方、家の前で お父さん の車に 乗りまし た。後ろ のせきに は、
私の赤いス ケッチブックと お父さん のベー ジュのス ケッチブ ックと絵 の具
とふでがお いてありました 。私はお 父さん と前の日 曜日に絵 をかきに 行く
やくそくをしていました。お父さんが、
﹁今日はおそいき近くに行こう。﹂
と、車を運転しながら言いました。
丸池公園 の入り口の近く に車を止 めまし た。スケ ッチブッ クを持っ たお
父さんと手 をつないで公園 の中へ入 ってい きました 。私はベ ンチの前 にう
すいピンクのきれいな花がさいているのを見つけました。私は、
﹁あの花かこう。﹂
と言って、 花の前のベンチ にすわり ました 。お父さ んも私の 横にすわ りま
した。
お父さんが、えんぴつとスケッチブックをわたしてくれました。
私は、今 、お母さんと二 人のお兄 ちゃん とくらし ています 。お父さ んと
はべつにく らしています。 お父さん は絵を かくのが すきで、 私といっ しょ
に絵をかくためにこのスケッチブックをプレゼントしてくれました。
私は、ス ケッチブックの 表紙をめ くりま した。表 紙のうら に、お父 さん
が自分の顔 を小さい紙にか いてセロ テープ ではって いるのが 見えまし た。
お父さんの顔のうえにえんぴつで、
﹁こまったときは、いつでもお父さんがついちゅうきね。なんでもいいや。﹂
と、お父さんが書いてくれていました。私はお父さんに、
﹁ありがとう。﹂
とにこにこ して言いました 。私は、 お父さ んすごく やさしい なあ、と 思い
ました。
私はスケ ッチブックとえ んぴつを 持って 花の近く へ行って すわりま した。
私は、絵を 少しかいてお父 さんの絵 を見に 行きまし た。お父 さんは、 花と
す わ っ て 絵 を か い て い る 私 を か い て い ま し た 。 私 は 、 す ぐ も ど っ て、
お父 さんにまけな いように早く、 うまくかこう と思いながら 、かき
ました。
私 は、何回もお 父さんを見に行 きました。で も、お父さん の方が
早く てうまくかい ていました。だ から、私もい そいでかきま した。
夕日 が西の空にし ゅ色に見えて、 きれいでした 。私は、絵の 中に夕
日もかきました。
お父さんが、
﹁おそくなったき、また今度かこう。﹂
と言いました。私は、
﹁うん。﹂
と言いました。私は、お父さんに絵を見せながら、
﹁これっぱあしかかけんかった。﹂
と言いました。お父さんが、
﹁じょうずにかけちゅうやんか。﹂
と言ってくれました。
私 は、スケッチ ブックを持って 、お父さんと 手をつないで 車まで
歩きました。
(指導 山本真紀子)
つづり方フォーラム・21