エッセー部門『２歳児のつぶやき』わたしは１１月で２歳と半年になる女の子。ちょっぴり大柄でぽっちゃりしているわたしだけど、お父さんとお母さんはわたしの事が大好き。お父さんなんか、毎日「可愛い、かわいい」ってぽっぺにちゅーしてくれるんだよ。お父さんはたくさん遊んでくれるし、お母さんに叱られて「いや」って怒っても、「かわいい～」って優しくしてくれるから大好き。お母さんの事も好きなんだけど、この頃せっかくおしゃべりができるようになって、「ちゃぽいや」とか「はみがきいらない」って言ってるのに、無理やりお風呂に連れて行ったり、はみがきするんだ。ほんといやになっちゃう。わたしは生まれる前、お父さんとお母さんの子どもになろうって決めてお空から降りてきたの。このおうちなら、わたしは幸せに暮らしていけそうだって思ったから。他の子もみんなそうだったよ。だから、お父さんとお母さんにお願いがあります。お母さん、どうぞそんなにあわてないで。わたしは少しずつこの世界に慣れようと、今頑張っているところなの。初めてのことばかりでどうしていいかわからないから、保育園のお友達や先生、お父さんやお母さんの様子を見ながら少しずつおべんきょうしているの。だから、お父さんもお母さんもわたしに優しく話しかけてね。優しい言葉を教えてもらったら、わたしも人に優しい言葉をかけてあげられるような気がするの。それから、たくさん笑って私を見てね。そうしたら、わたしもいつもにこにこした優しい女の子になれるような気がするから。ゆっくりゆっくりと、いろんなことを覚えていくから、まだあせらずに待っていてね。そしてお父さん、どうぞわたしが大きくなってもすっと「かわいい」って言い続けてね。わたしはお父さんとお母さんの事が大好きだから、みんなで仲良くにこにこと笑って暮らしていこうね。